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練習試合応援編
二人の関係
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シャワーを浴び、どろどろになった肌を洗い流し、着替えを終えた二人。
さっぱりした後だというのに佳子は制汗スプレーを振りまく。
「佳子さん、それには一体どんな理由が」
「わからない? 歪んだ性癖をもった変態さん対策」
「性癖は歪んでいても心はまっすぐですよ」
「変態のところ否定しないんだ」
「否定しようがありません。佳子さんが好きすぎて自分が自分を止められないので」
手を広げて近づく正行。
「も、もう、今日はだめだからね!」
「明日になったらまたしてもいいんですか?」
「そういう意味じゃ!」
どん!
佳子は正行に追い詰められる。
「知ってます? これ壁ドンって言うんです」
正行はロッカーに手を着き、逃げ場を失くす。
「うん、知ってる知ってる。というか顔が近い……よ?」
佳子は思わず顔をそらす。
「あれだけキスをした。舌だって入れたのにまだ羞恥を捨てられないんですか? かわいらしいですね」
「だ、だって……」
「襲いたくなっちゃいました。してもいいですか?」
「さっきしたばっかじゃん!?」
「僕はキスのことを言ってるんですけどね。何を想像されたんですか?」
最接近する顔。
「っ……!」
硬直する佳子の身体。心臓の鼓動が高鳴る。
(まあ、でも、キス……くらいなら……)
目を瞑り、受け入れ態勢に入る。
呼吸がわかるほど唇同士が近づいた時。
「忘れ物~♪ お~、忘れ物~♪」
遠くから近づく奇妙な自作ソングと足音。
ガチャ。
ロッカールームのドアはすぐに開いた。
「おんやー? 佳子、まだ残ってたの?」
「……はい……」
ロッカーの扉を背にして、はあはあと呼吸を荒くする。
(あ、あぶなかった~……)
シャワーを浴びたばかりなのに汗をかく正行。彼は今、ロッカーの中に隠れている。
事に及んで忘れがちだがここは女子ロッカールーム。男子禁制の公共の場。バレたらただでは済まされない。
「いつもの練習時間より短いとはいえ張り切りすぎだよ?」
「へへへ、ぜんぜん元気。へっちゃらです」
「若いってのはいいね~」
「先生も、まだまだ、行けますよ?」
「なんか言い方が不自然で嘘っぽいぞ~?」
正行は息をひそめながら耳を傾ける。
(佳子さん、いつもはこんな感じで話すんだな)
年下の前だと少しお姉さんぶるが、今の彼女はそういった態度は取らない。
普段との差異はほとんどない。誰に対しても分け隔てなく自然体でいるからだ。
「そういえば応援に来てた子と練習してたんだっけ」
「はい、そうですけど」
「はあ、あの佳子が誰かにものを教える……想像できないんだがな」
「ちょっとちょっと! 先生は私にどんなイメージがあったんですか!」
「冗談だ。しかし試合の後に練習に付き合うのか。すごい情熱だな」
「良かったら先生にお裾分けしましょうか」
「え!? いいの!? ありがたい……ってこら」
「冗談ですって」
「あははは」
「あははは」
「あははは」
鏡と佳子と正行の一同は爆笑する。
ひとしきり笑い終えると、
「……今、私たち以外の声が聞こえなかったか? え、こわっ」
「ききき気のせいじゃないっすか!? 私は聞こえなかったですよ!?」
「そうか? ならいいんだけど」
「それよりも先生、忘れ物あったんじゃないですか?」
「お、そうだったそうだった。そこ、どいてくれ」
「え、そこ?」
「お前の後ろのロッカー、そこに忘れた。開けるからどいて」
「えええ!!?」
佳子だけでない、正行も焦る。
(バレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしよう)
「おお、びびった。なんでそんな声を上げるんだよ」
「すみません、ここ、私使っていて」
「ふうん、まあ、じゃあ開けるぞ」
「だ、だめー!」
佳子が止めに入るも鏡は強引に開けた。
「お、あったあった。マイタンブラー。デザインがお気に入りだから失くしたと思った時は焦ったよ」
「それは……私も焦りました……」
鏡が開けたロッカーの隣に正行は隠れていた。
(僕もすごく焦りました……死ぬかと思った……)
ひどく疲れた顔の佳子を不思議そうに見下ろしながら、
「そんなことより早く行かなくていいのか?」
「え、なにがです?」
「応援に来てた子、ずいぶんと待たせているんじゃないか? 男というのはな、女の長い支度に理解示さないもんだぞ」
「うそ……先生から男の話を聞く日が来るとは……」
「おい、それは本気で怒るぞ。私だってな、一切男と縁がないわけではない。ただちょっと上手く行かないだけだ。その、まあ、酒がらみで……って何いわせてんだ!」
「先生が勝手に漏らしただけですからね、今の!?」
「うおお! 運命の人ー! だれでもいいからプロポーズしてくれー!」
「ほ、ほら、今日の相手の鏡先生とかどうです?」
「……ない。絶対ない。私なんか女として見ていない、きっと」
「そうですかね~……そうなんですかね~」
隠れていた正行は男目線で思う。
(あれは脈ありだと思うんですけどね……)
そして正解を引く。
「こんな面倒な私を放っておいてお前は自分の男のほうへ行ったらどうなんだ」
「ああ、そこは大丈夫です。女性の支度は時間がかかるものって理解を示してくれるので」
「ほう、そいつは変わった男だな」
「ええ、変わってますよ。自称女性の味方ですよ」
「変を通り越して頭おかしくない?」
「頭おかしい……まあ確かに否定はできませんね」
(ひどいなぁ、佳子さん……)
ロッカールームの中でウソ泣きをする。
「でもとっても優しいんですよ。自分が一番大好き可愛いみたいなナルシストな子なのかな~とは最初思ってましたけどむしろ友達や他人のことを誰よりも大切にする子なんです。その中でも私のことを特に気にしてくれていて」
彼のことを考えると自然とはにかんでしまう。
(佳子さん、僕のことをそんな風に……!)
正行は身体を重ねるだけでは手に入れられない幸せを感じていた。
普段は野獣のように暴れるはずの教え子が女の顔を浮かべている様を見てしまった鏡は胸焼けしてしまう。
「はいはい、ごちそうさん。独身女性には甘ったるすぎる」
長居すると聞きたくもないノロケ話を聞かされる。そんな予感がして早々に立ち去る。
「先生は帰るよ。お前もさっさと帰れ。理解のある彼氏くんでも待たせちゃ悪いだろ?」
「うん?」
佳子はきょとんとする。
「うん?」
鏡もつられ、きょとんとする。
「あれ? 彼氏じゃないの?」
その問いに、
「あ、そういうことですか」
佳子は笑顔で答える。
「違います。彼氏じゃありませんよ」
それを聞いた正行は息が詰まる。身体が重くなる。眩暈がした。
「私はてっきり……いや、なんでもない。とにかく帰るわ」
鏡は首をメトロノームのように左右に傾げながら帰る。
「最近の女子の恋事情はさっぱりだ……」
足音が遠ざかっていくのを確認してから、
「正行君。もう出てきてもいいよ」
そう声をかける。
しかし彼はすぐには出てこない。
「まだ先生が近くにいると思ってるの? 大丈夫だからほんとほんと」
それでも出てこない。
「もしかして寝ちゃった? 開けるよー」
まるで弟の部屋に入るかのようにノックしてからドアを開けた。
彼はいた。起きていた。
ロッカーの中は広々としている。
正行の身体なら秘密基地と称して籠ってしまえるほど。
その中で彼は陰鬱に体育座りをし、床を眺めている。
短いようで長い付き合い。
佳子は異変を肌で感じ取る。
「正行君……どうしたの?」
「……」
黙って、すっと立ち上がる。立ち上がっても頭は下げたまま。
「ねえ、正行君。この後いいかな? できたら私の部屋で」
愛する人の誘い。それも自室への招待。
浅はかな男なら心躍らせる事案ではあるが今の彼は違った。
「……用事を思い出したので帰ります。ごめんなさい」
小さな声で答えると佳子を避けて通ろうとする。
「まって、正行君!」
しかし佳子の反射神経が上。彼の手首を掴むことに成功する。
「何かあったなら話して。話してくれないと私」
「ほうっておいてください!!」
大声を上げて掴む手を振り払う。
そしてロッカールームを飛び出る。
明確な拒絶に、絶望に似た感情に縛られ、追いかけられなかった。
「正行君……」
何もかも置いてけぼりの佳子は、しばらく立ち尽くすことしかできなかった。
さっぱりした後だというのに佳子は制汗スプレーを振りまく。
「佳子さん、それには一体どんな理由が」
「わからない? 歪んだ性癖をもった変態さん対策」
「性癖は歪んでいても心はまっすぐですよ」
「変態のところ否定しないんだ」
「否定しようがありません。佳子さんが好きすぎて自分が自分を止められないので」
手を広げて近づく正行。
「も、もう、今日はだめだからね!」
「明日になったらまたしてもいいんですか?」
「そういう意味じゃ!」
どん!
佳子は正行に追い詰められる。
「知ってます? これ壁ドンって言うんです」
正行はロッカーに手を着き、逃げ場を失くす。
「うん、知ってる知ってる。というか顔が近い……よ?」
佳子は思わず顔をそらす。
「あれだけキスをした。舌だって入れたのにまだ羞恥を捨てられないんですか? かわいらしいですね」
「だ、だって……」
「襲いたくなっちゃいました。してもいいですか?」
「さっきしたばっかじゃん!?」
「僕はキスのことを言ってるんですけどね。何を想像されたんですか?」
最接近する顔。
「っ……!」
硬直する佳子の身体。心臓の鼓動が高鳴る。
(まあ、でも、キス……くらいなら……)
目を瞑り、受け入れ態勢に入る。
呼吸がわかるほど唇同士が近づいた時。
「忘れ物~♪ お~、忘れ物~♪」
遠くから近づく奇妙な自作ソングと足音。
ガチャ。
ロッカールームのドアはすぐに開いた。
「おんやー? 佳子、まだ残ってたの?」
「……はい……」
ロッカーの扉を背にして、はあはあと呼吸を荒くする。
(あ、あぶなかった~……)
シャワーを浴びたばかりなのに汗をかく正行。彼は今、ロッカーの中に隠れている。
事に及んで忘れがちだがここは女子ロッカールーム。男子禁制の公共の場。バレたらただでは済まされない。
「いつもの練習時間より短いとはいえ張り切りすぎだよ?」
「へへへ、ぜんぜん元気。へっちゃらです」
「若いってのはいいね~」
「先生も、まだまだ、行けますよ?」
「なんか言い方が不自然で嘘っぽいぞ~?」
正行は息をひそめながら耳を傾ける。
(佳子さん、いつもはこんな感じで話すんだな)
年下の前だと少しお姉さんぶるが、今の彼女はそういった態度は取らない。
普段との差異はほとんどない。誰に対しても分け隔てなく自然体でいるからだ。
「そういえば応援に来てた子と練習してたんだっけ」
「はい、そうですけど」
「はあ、あの佳子が誰かにものを教える……想像できないんだがな」
「ちょっとちょっと! 先生は私にどんなイメージがあったんですか!」
「冗談だ。しかし試合の後に練習に付き合うのか。すごい情熱だな」
「良かったら先生にお裾分けしましょうか」
「え!? いいの!? ありがたい……ってこら」
「冗談ですって」
「あははは」
「あははは」
「あははは」
鏡と佳子と正行の一同は爆笑する。
ひとしきり笑い終えると、
「……今、私たち以外の声が聞こえなかったか? え、こわっ」
「ききき気のせいじゃないっすか!? 私は聞こえなかったですよ!?」
「そうか? ならいいんだけど」
「それよりも先生、忘れ物あったんじゃないですか?」
「お、そうだったそうだった。そこ、どいてくれ」
「え、そこ?」
「お前の後ろのロッカー、そこに忘れた。開けるからどいて」
「えええ!!?」
佳子だけでない、正行も焦る。
(バレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしようバレたらどうしよう)
「おお、びびった。なんでそんな声を上げるんだよ」
「すみません、ここ、私使っていて」
「ふうん、まあ、じゃあ開けるぞ」
「だ、だめー!」
佳子が止めに入るも鏡は強引に開けた。
「お、あったあった。マイタンブラー。デザインがお気に入りだから失くしたと思った時は焦ったよ」
「それは……私も焦りました……」
鏡が開けたロッカーの隣に正行は隠れていた。
(僕もすごく焦りました……死ぬかと思った……)
ひどく疲れた顔の佳子を不思議そうに見下ろしながら、
「そんなことより早く行かなくていいのか?」
「え、なにがです?」
「応援に来てた子、ずいぶんと待たせているんじゃないか? 男というのはな、女の長い支度に理解示さないもんだぞ」
「うそ……先生から男の話を聞く日が来るとは……」
「おい、それは本気で怒るぞ。私だってな、一切男と縁がないわけではない。ただちょっと上手く行かないだけだ。その、まあ、酒がらみで……って何いわせてんだ!」
「先生が勝手に漏らしただけですからね、今の!?」
「うおお! 運命の人ー! だれでもいいからプロポーズしてくれー!」
「ほ、ほら、今日の相手の鏡先生とかどうです?」
「……ない。絶対ない。私なんか女として見ていない、きっと」
「そうですかね~……そうなんですかね~」
隠れていた正行は男目線で思う。
(あれは脈ありだと思うんですけどね……)
そして正解を引く。
「こんな面倒な私を放っておいてお前は自分の男のほうへ行ったらどうなんだ」
「ああ、そこは大丈夫です。女性の支度は時間がかかるものって理解を示してくれるので」
「ほう、そいつは変わった男だな」
「ええ、変わってますよ。自称女性の味方ですよ」
「変を通り越して頭おかしくない?」
「頭おかしい……まあ確かに否定はできませんね」
(ひどいなぁ、佳子さん……)
ロッカールームの中でウソ泣きをする。
「でもとっても優しいんですよ。自分が一番大好き可愛いみたいなナルシストな子なのかな~とは最初思ってましたけどむしろ友達や他人のことを誰よりも大切にする子なんです。その中でも私のことを特に気にしてくれていて」
彼のことを考えると自然とはにかんでしまう。
(佳子さん、僕のことをそんな風に……!)
正行は身体を重ねるだけでは手に入れられない幸せを感じていた。
普段は野獣のように暴れるはずの教え子が女の顔を浮かべている様を見てしまった鏡は胸焼けしてしまう。
「はいはい、ごちそうさん。独身女性には甘ったるすぎる」
長居すると聞きたくもないノロケ話を聞かされる。そんな予感がして早々に立ち去る。
「先生は帰るよ。お前もさっさと帰れ。理解のある彼氏くんでも待たせちゃ悪いだろ?」
「うん?」
佳子はきょとんとする。
「うん?」
鏡もつられ、きょとんとする。
「あれ? 彼氏じゃないの?」
その問いに、
「あ、そういうことですか」
佳子は笑顔で答える。
「違います。彼氏じゃありませんよ」
それを聞いた正行は息が詰まる。身体が重くなる。眩暈がした。
「私はてっきり……いや、なんでもない。とにかく帰るわ」
鏡は首をメトロノームのように左右に傾げながら帰る。
「最近の女子の恋事情はさっぱりだ……」
足音が遠ざかっていくのを確認してから、
「正行君。もう出てきてもいいよ」
そう声をかける。
しかし彼はすぐには出てこない。
「まだ先生が近くにいると思ってるの? 大丈夫だからほんとほんと」
それでも出てこない。
「もしかして寝ちゃった? 開けるよー」
まるで弟の部屋に入るかのようにノックしてからドアを開けた。
彼はいた。起きていた。
ロッカーの中は広々としている。
正行の身体なら秘密基地と称して籠ってしまえるほど。
その中で彼は陰鬱に体育座りをし、床を眺めている。
短いようで長い付き合い。
佳子は異変を肌で感じ取る。
「正行君……どうしたの?」
「……」
黙って、すっと立ち上がる。立ち上がっても頭は下げたまま。
「ねえ、正行君。この後いいかな? できたら私の部屋で」
愛する人の誘い。それも自室への招待。
浅はかな男なら心躍らせる事案ではあるが今の彼は違った。
「……用事を思い出したので帰ります。ごめんなさい」
小さな声で答えると佳子を避けて通ろうとする。
「まって、正行君!」
しかし佳子の反射神経が上。彼の手首を掴むことに成功する。
「何かあったなら話して。話してくれないと私」
「ほうっておいてください!!」
大声を上げて掴む手を振り払う。
そしてロッカールームを飛び出る。
明確な拒絶に、絶望に似た感情に縛られ、追いかけられなかった。
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