26 / 34
練習試合応援編
はじめてのおねだり X
しおりを挟む
「佳子さん、僕のこと意地悪だなんて思っていませんか?」
不意に問いかける。
「先に意地悪したのは佳子さんですよ。マイケルと呼んだり無視したり」
「だってあれは正行君が……!」
「なんて意地悪が過ぎましたね。僕はきちんとわかってます。焼きもち焼いてくれたんですよね?」
「ちが……わないけど」
「とてもかわいかったですよ。バレてないつもりでこちらを横目で確かめてきたりとするところとか特に。笑いを我慢するのに苦労しました」
「気付いてたの!?」
「当たり前じゃないですか。僕は佳子さんのことが大好きなんですから。ゴールを狙う凛々しい佳子さんも、シュートが決まった時の嬉しそうな佳子さんも見逃しませんよ。まあその後席を外してしまったのは本当にすみませんでした。帰ろうとする山田さんを説得するのに手間取りましてね……おっといけない。佳子さんの相手をしてるのに他の女性の話をしたらまた拗ねらせてしまう」
尻の肉をぎゅうっとつねられるように掴まれ声を漏らす。
「あぁ……」
はしたない声。たるんだ顔。
(本当に私、正行君の手のひらで踊らされてばっかり……年上なのに全然リードできてない……)
覆せない恥辱に身体の芯が熱くなっていく。
奥手で軟弱な愛撫にもどかしさを感じる。
手つかずの敏感な性感帯を、もっと強く、愛でてほしいと求めてしまう。
愛撫の先のことも期待してしまう。
(早く、したいな……)
その視線に気づいた正行はにこりと笑う。
「何か言いたいことがあるんですか?」
「え、えっと……その……」
佳子は自分がどれだけ恥ずかしいことを考えていたかに気付き、さらに赤面する。
正行は手を止めて、じっと顔を見つめる。
全てを見透かす目をしている。
(ぜんぶわかってて……私に言わせるつもりなんだ)
欲望をさらけ出すことに抵抗があった。
期待しているとバレていたとしても見て見ぬふりをしてほしい。
嫌々身体を許しているという建前がほしい。
しかし今日の正行は意地悪だった。
すーっと尻に指でなぞる。
「んん♡」
背筋がぞくぞくする。身体は正直だった。
「言いたいこと、あるんですよね?」
佳子は目をぎゅっと瞑る。彼女の中の天秤が傾く。
肩の力を抜き、そっと正行に尻を差し出す。
「…………………………………………来て」
小さな声。
羞恥心を捨てきれなかった。
しかし正行はそれを聞き届け、ふふふと笑う。
「初めてのおねだりとしては上出来ですね。よくできました」
神聖なユニフォームの中に男の手が入り込む。
(きた! でも……!)
ユニフォームの下は汗ばんでしっとりと湿度が高い。
忘れていたが今の自分の体は汗まみれ。小雨を浴びた後とはまるで違う。
(あー! やっぱおねだりなんてするんじゃなかった! 私の馬鹿ー!)
一時の欲望に駆られ、後悔が高まる。
もっともこの後の性感帯への愛撫で後悔などという感情は吹き飛んでしまう。
不意に問いかける。
「先に意地悪したのは佳子さんですよ。マイケルと呼んだり無視したり」
「だってあれは正行君が……!」
「なんて意地悪が過ぎましたね。僕はきちんとわかってます。焼きもち焼いてくれたんですよね?」
「ちが……わないけど」
「とてもかわいかったですよ。バレてないつもりでこちらを横目で確かめてきたりとするところとか特に。笑いを我慢するのに苦労しました」
「気付いてたの!?」
「当たり前じゃないですか。僕は佳子さんのことが大好きなんですから。ゴールを狙う凛々しい佳子さんも、シュートが決まった時の嬉しそうな佳子さんも見逃しませんよ。まあその後席を外してしまったのは本当にすみませんでした。帰ろうとする山田さんを説得するのに手間取りましてね……おっといけない。佳子さんの相手をしてるのに他の女性の話をしたらまた拗ねらせてしまう」
尻の肉をぎゅうっとつねられるように掴まれ声を漏らす。
「あぁ……」
はしたない声。たるんだ顔。
(本当に私、正行君の手のひらで踊らされてばっかり……年上なのに全然リードできてない……)
覆せない恥辱に身体の芯が熱くなっていく。
奥手で軟弱な愛撫にもどかしさを感じる。
手つかずの敏感な性感帯を、もっと強く、愛でてほしいと求めてしまう。
愛撫の先のことも期待してしまう。
(早く、したいな……)
その視線に気づいた正行はにこりと笑う。
「何か言いたいことがあるんですか?」
「え、えっと……その……」
佳子は自分がどれだけ恥ずかしいことを考えていたかに気付き、さらに赤面する。
正行は手を止めて、じっと顔を見つめる。
全てを見透かす目をしている。
(ぜんぶわかってて……私に言わせるつもりなんだ)
欲望をさらけ出すことに抵抗があった。
期待しているとバレていたとしても見て見ぬふりをしてほしい。
嫌々身体を許しているという建前がほしい。
しかし今日の正行は意地悪だった。
すーっと尻に指でなぞる。
「んん♡」
背筋がぞくぞくする。身体は正直だった。
「言いたいこと、あるんですよね?」
佳子は目をぎゅっと瞑る。彼女の中の天秤が傾く。
肩の力を抜き、そっと正行に尻を差し出す。
「…………………………………………来て」
小さな声。
羞恥心を捨てきれなかった。
しかし正行はそれを聞き届け、ふふふと笑う。
「初めてのおねだりとしては上出来ですね。よくできました」
神聖なユニフォームの中に男の手が入り込む。
(きた! でも……!)
ユニフォームの下は汗ばんでしっとりと湿度が高い。
忘れていたが今の自分の体は汗まみれ。小雨を浴びた後とはまるで違う。
(あー! やっぱおねだりなんてするんじゃなかった! 私の馬鹿ー!)
一時の欲望に駆られ、後悔が高まる。
もっともこの後の性感帯への愛撫で後悔などという感情は吹き飛んでしまう。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
異世界の学園で愛され姫として王子たちから(性的に)溺愛されました
空廻ロジカ
恋愛
「あぁ、イケメンたちに愛されて、蕩けるようなエッチがしたいよぉ……っ!」
――櫟《いちい》亜莉紗《ありさ》・18歳。TL《ティーンズラブ》コミックを愛好する彼女が好むのは、逆ハーレムと言われるジャンル。
今夜もTLコミックを読んではひとりエッチに励んでいた亜莉紗がイッた、その瞬間。窓の外で流星群が降り注ぎ、視界が真っ白に染まって……
気が付いたらイケメン王子と裸で同衾してるって、どういうこと? さらに三人のタイプの違うイケメンが現れて、亜莉紗を「姫」と呼び、愛を捧げてきて……!?
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。
——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない)
※完結直後のものです。
【R18】十六歳の誕生日、許嫁のハイスペお兄さんを私から解放します。
どん丸
恋愛
菖蒲(あやめ)にはイケメンで優しくて、将来を確約されている年上のかっこいい許嫁がいる。一方菖蒲は特別なことは何もないごく普通の高校生。許嫁に恋をしてしまった菖蒲は、許嫁の為に、十六歳の誕生日に彼を自分から解放することを決める。
婚約破棄ならぬ許嫁解消。
外面爽やか内面激重お兄さんのヤンデレっぷりを知らないヒロインが地雷原の上をタップダンスする話です。
※成人男性が未成年女性を無理矢理手込めにします。
R18はマーク付きのみ。
【R18】転生聖女は四人の賢者に熱い魔力を注がれる【完結】
阿佐夜つ希
恋愛
『貴女には、これから我々四人の賢者とセックスしていただきます』――。
三十路のフリーター・篠永雛莉(しのながひなり)は自宅で酒を呷って倒れた直後、真っ裸の美女の姿でイケメン四人に囲まれていた。
雛莉を聖女と呼ぶ男たちいわく、世界を救うためには聖女の体に魔力を注がなければならないらしい。その方法が【儀式】と名を冠せられたセックスなのだという。
今まさに魔獸の被害に苦しむ人々を救うため――。人命が懸かっているなら四の五の言っていられない。雛莉が四人の賢者との【儀式】を了承する一方で、賢者の一部は聖女を抱くことに抵抗を抱いている様子で――?
◇◇◆◇◇
イケメン四人に溺愛される異世界逆ハーレムです。
タイプの違う四人に愛される様を、どうぞお楽しみください。(毎日更新)
※性描写がある話にはサブタイトルに【☆】を、残酷な表現がある話には【■】を付けてあります。
それぞれの該当話の冒頭にも注意書きをさせて頂いております。
※ムーンライトノベルズ、Nolaノベルにも投稿しています。
絶倫彼は私を離さない~あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる~
一ノ瀬 彩音
恋愛
私の彼氏は絶倫で、毎日愛されていく私は、すっかり彼の虜になってしまうのですが
そんな彼が大好きなのです。
今日も可愛がられている私は、意地悪な彼氏に愛され続けていき、
次第に染め上げられてしまうのですが……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる