転生したら神とかチートすぎませんか!?~異世界で始まるメティーのかくれんぼ生活~

りむ

文字の大きさ
上 下
43 / 62
第2章 神奮闘~マカダミア王国編~

第32話 心の異変と不穏な予兆

しおりを挟む
 夕日も沈み夜が訪れたマカダミアの街の外れの廃墟では――

(ん……いい匂い……?)

 昼寝をしていたメティーが、夕飯の匂いに反応し、寝ぼけまなこで目が覚めた所だった――


 
 メティーは目をこすりながら起き上がると、薄暗い部屋の隅にサンセが寄りかかっているのを見つけた。

「しゃんしぇ! よくねんねしたー?」

 そう言ってサンセに駆け寄ろうとしたものの、起きたばかりだから――

「あ!」

 まだ寝ぼけていたのか、足がもつれて転びそうになる――

(痛いのやだーー!)

 痛みを覚悟してグッと目を閉じると、ふわりと身体を持ち上げられた。目を開けると、サンセに抱き上げられていると判明した。

「メティーのがまだだね?」
「……っ……もう! いじわるー」

 サンセにクスクス笑って揶揄からかわれ、頬を膨らませて返事しながらも、その笑顔に少し安心してしまった――
 
 サンセはチョコランタ出発前ぐらいからずっとピリピリムードだった気がする。今思うと、冗談っぽく笑ってた時も作り笑いだったのかもしれない――
 そう思う程に、今のサンセの笑った顔はなんだか自然な気がする――

(サンセがちゃんと笑ってる……よかった)

 サンセに降ろしてもらって部屋を出ると、カイトもドアを開けてすぐの所に立っていた。

「カイト! ちゃんとねんねしたー?」
「…………うん……さっき……起きた」
 
(……うん、普段もそうだから寝起きとの区別つかない……)

 苦笑いして反応に困っていると、丁度そこへクロウさんが階段を登って来た。

「あ……皆さんお揃いで……。夕飯出来たのでどうぞ召し上がって下さい」

 クロウさんは3人の注目を浴びて少し気まずそうにそう伝えて微笑んだ――

 
――席に着いた私達の前にクロウさんが運んで来た夕飯は、野菜のスープだった。

「またこれだけで申し訳ないです……」

 クロウさんはほんとに申し訳なさそうに頭を下げた。

「もう! きにしちゃめなのー!」
「そうだよ。僕らもここで暮らさせて貰うんだし、護衛以外にも買い出しとか行くから」
「っ! おかいもも!」
「……もちろんメティーはクロウと留守番だよ?」
「えぇ~(わたちもいきたかったのに……)」
「ダメに決まってるでしょ……ん? クロウどうしたの?」

 サンセは私とサンセのやり取りに唖然と固まっていたクロウさんに声をかけた。

「……えっと……」
「……クロウさ、ちゃんと食べてないでしょ? こんなヒョロヒョロで……肉買ってこないと行けないね。……まぁ、クロウが作ってくれるご飯は美味しいみたいだけど」

 サンセは言葉に詰まったクロウさんをフォローするようにあえて追求すること無く話を逸らし、最後にカイトへと視線を移した。
 サンセの視線を追うようにカイトを見ると、いつの間にか食べ始めていたのか、すでに空っぽの器になっていた。

「…………あ、おかわり食べます?」

 クロウさんは呆気にとられた後、思い出したようにカイトに尋ねると、カイトは黙って頷いて器をクロウさんに渡した。
 
「あー! カイトじゅるい! わたちもたべりゅー! いただきまーしゅ!」
 
 私はカイトに負けじと、いい匂いのする湯気のたったスープを念入りに息を吹きかけて冷まし、パクリと頬張る。

「っ! おいちー!」
「……皆さんのお口に合ってよかった」

 クロウさんの口元が、私の美味しい物を食べた笑顔が伝染するように微笑んだ。

――食事中は最初に疑っていた緊迫感が嘘のような和やかムードに終わり、その後真面目な作戦会議が始まった。

「ティス様は今どこにいるかわかる?」
「恐らく……研究所かと……いや、まさか……」

 サンセの質問に対してクロウさんは言葉を濁して俯いた。

「……そのの方はどこ?」 
「…………マカダミア城……」

 サンセの問答無用の低い声の追求に、クロウさんは声を震わせそう答えた。
 私はその震えた声に心配してクロウさんを見つめると、クロウさんは拳を握り締め唇を噛み締めていた。

(……クロウさんまた研究所の人思い出して怖いのかな? それとも怒ってる?)

 私は何とかしてあげたくてそっとクロウさんの手に触れると、クロウさんはビクッと反応して強く握っていた拳を開いた。

「……メティー……ありがとう」

 クロウさんはそう言ってそのまま開いた掌を私の頭に乗せて撫でてくれて、ドキドキと胸が高鳴って呼吸が苦しくなる感覚に陥る。

(っ……私……なんか変……)

 そんな私を他所よそに、クロウさんはどう伝えるべきか言葉を選ぶように慎重にゆっくりと語り出した。

「……マカダミアの……王女様が……ティスにご執心でね。……よく擦り寄られて……ティスは迷惑していた。……だから……ティスが操り人形状態だと知ったら……放っておかない気がする……」

 眼鏡でクロウさんの表情はわからないけれど、声色からほんとにしかねない王女様なんだろう。
“好きな人を思いのままに操れる”なんて、私も背筋がゾワっとした。

「今の話だと、王女様が知ってたら城にいる方が有力候補かな? でも城じゃ僕らは容易に近づけないか……」

 サンセは悩ましげに考え込むと、クロウさんも少し考えるように俯いた。
 
「…………その時はサンセさんとカイトさんは研究所へ向かってくれませんか?」

 クロウさんの言葉に、サンセは一瞬目を見開いた後、目を細めて何か考えているのか黙り込んだ。

 私はというと、作戦会議が始まってからは邪魔をしないように無言を貫いていた。
 なぜならば、お子様故のたどたどしい喋りのせいでシリアスムードが台無しになると自覚していたから――
 
 誰も話さないこの沈黙に耐えられず、サンセとクロウさんを交互にキョロキョロ眺めると、視線に気付いたサンセがクスリと笑った。

(はっ! この動きすら台無しになってる!?)

 ひとりショックを受けて呆けていると、サンセは再び真剣に話し出した――
 
研究者達ヤツらの狙いはクロウ……それに神の力……。確かにそのままにしてはおけないか……」

 そう言ってサンセは研究所の人達に苛立っているのか拳を握り締めた。

(サンセ、何事もなかったように……! さすがプロ!)

 王族近衛騎士ロイヤルナイトとして数々の作戦会議をこなして来たであろうサンセに対し、そんなシリアスムード台無しの事を思っていると、再びその場に沈黙が訪れてしまった――
 
 研究所に侵入するいい案を模索しているのだろう。お子様発言で台無しになる自覚はあっても、自分が除け者にされた役立たず感が寂しくてつらい。“チート”のくせに守られるだけで何も出来ないもどかしさ――

「……わたちもてつだう!」

 自然と私の口から出た言葉に、一斉に怖い視線が向けられた。
 
「神の力を使えるメティーが捕まったら何されるかわかって言ってる?」

 今日1番のサンセの怖い顔……ううん、心配してくれてるとわかる顔で睨まれ、私は言葉を失った。

(わかってる……。きっと森で会ったウサギさんみたいにいろいろ実験される……。でも、何も出来ない役立たずになりたくない……)
 
 私のその思いはサンセにとって迷惑にしかならない事もわかってる――

 何も出来ないもどかしい悔しさに私の視界は涙でにじんでいく。
  
(それでも、私のいない所でサンセ達が怪我したら……出発したら戻ってこないんじゃないかと思うと……怖くて怖くてたまらない……っ……)

 にじんだ視界から涙が零れ落ちた。

「……メティー泣かないで……」

 そう言ってクロウさんが私の涙を優しく拭ってくれた。それでもどんどん溢れる涙に、クロウさんは困ったような溜息を吐いた。

「……泣き止んでくれないなら、メティーの涙食べちゃおっか?」
(え……食べ……え!?)

 クロウさんの顔が間近に迫って来て、私はびっくりして涙が止まると同時に、顔から湯気が出るという言葉の意味をまさに体感して固まってしまった。

「メティー大丈夫? 驚かしてごめんね? 僕も小さい頃にこれやられて泣き止んだ事あったと思っ――」
「クロウ……どういうつもり?」

 クロウさんの発言にサンセが背後から割り込み、クロウさんを冷たく睨みつけている。
 けれど、私の頭の中はそれどころじゃなかった。

……。そっか……私お子ちゃまだもんね……)

 クロウさんは恐らく顔が真っ赤になって固まった私を心配してくれてたのに、子供扱いに何故かショックを受けてる自分がいた――
 間近に迫ったクロウさんに心臓がドキドキ高鳴ったのに、今は何だかズキッと胸が痛い――

(私……ほんとに変……)

「――サンセさん! 落ち着いて! 涙を止めたかっただけで……ほんとに舐めてないです!」

 呆然と立ち尽くした私の耳に聞こえてきたクロウさんの声にハッと我に返る。

 クロウさんを無言で睨みつけるサンセのこの怒りぶりと、クロウさんの今の発言から、サンセのいた位置の角度的に実際舐めたと誤解してるのかもしれない。

 サンセのギラついた無言の視線が私へ事実を確認するように移り、私はクロウさんの言ってる事が合ってる意味で必死に何度も頷いた。

「そもそも、サンセさんがメティーを泣かせておいてそのままにする気だったとでも言うんですか!?」
 
 クロウさんに痛い所を突かれ、サンセはやっと冷静になり、クロウさんはホッと胸を撫で下ろした。

 その後作戦会議が再開され、話し合いの結果、お城に本当にティスさんがいる核心はないし、研究所にしても闇雲に突っ込むのは危険極まりない――
 だから、情報を集めたり、準備をする必要がある――と、至極当然な結論に至った。

(作戦を立てるならまず敵を知れって事ね! 確かにゲームだと強敵と戦う為にレベル上げたり、装備揃えたりするもんね! 私も役に立つ為に強くならないと……)

 内なるやる気がメラメラと燃え上がる――
 
「カイト! わたちに たたかいかた おちえて?」

 私がやる気満々に意気込むと、その場の空気がビシッと凍りつき、3人の冷たい視線を浴びて反対されたのは言うまでもない――

 サンセからの散々な反対の言葉に拗ねて凹んでいると、クロウさんが私の元へ屈み耳元で囁く――

「(メティーにもちゃんと手伝って欲しいことあるから……手伝ってくれる?)」
「っ!」
 
 私にも手伝える事があるのが嬉しくてクロウさんを見つめると、その口元が優しく微笑む。
 
 クロウさんは私の役に立ちたいけど立てないもどかしい気持ちをわかって言ってくれてる――
 それがすごく嬉しくて「うん!」と、満面の笑みで答えたのだった――

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

――ほぼ同時刻の夜半、マカダミア研究所の入口に人影が3つあった。

「知らせたら即馬車を寄越すとは……さすがといった所ですねぇ……」
「「…………」」

 長い黒髪の男、ロイドが他のふたりを見てニヤリと嗤うも、マントとフードを被ったふたりは黙り込んでいる。
 
 マカダミア研究所の周りは森で囲まれており、研究所から街道まで続く道は馬車で通るには幅も狭く足場も悪い。その為、馬車の待つ街道まで歩いて向かわなければならない――
 
「……セルフィー、ティス人形を頼みますよ?」

 ロイドが柔らかな言葉と裏腹の冷たい視線でニヤリと嗤う。

「……ええ」

 フードを目深く被り口元しか見えないセルフィーと呼ばれた女が、短く返事を済ました。

「任務は送り届ける事だけですが……長居してに会っても構いませんよ?」
「……いえ、すぐ戻ります」
「真面目な良い心掛け……実に素晴らしい……。どうやら、だったようです」
「……っ……」

 ロイドの何か含みのある言動に、セルフィーはグッと拳を握り堪えるように震わせた。

「……行きましょう」
「…………」

 セルフィーは、セルフィーの後ろにいた人影――ティスに声をかけると、ティスは黙ってセルフィーの後に続いて歩き出した。
 フードを被っていてもティスの綺麗な顔立ちは目を引くものがあるが、その瞳は生気を失っていた――

「……待ちなさい。もうひとつ頼まれてくれますか?」

 ロイドはそう声を掛けてセルフィー達を引き止めると、その目は愉しげに嗤っていた――


 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼
【おまけ会話~マカダミア組~】
~省略した夕飯中の4人の会話の一幕~

メティー「しょーいえば、くりょーしゃん なんしゃい?」
サンセ「ティス様と勉学を学んだって言ってたから、ティス様と同い年って事?」
クロウ「あ……はい。19です」
サ「それじゃあちなみに、僕が23で、カイトが21。歳も近いし、別に敬語じゃなくてもいいよ?」

 それを聞いてカイトもクロウを見て黙ったまま頷く。
 
ク「あ……いえ、僕は目上の人にはこれが通常というか……落ち着くんです」
サ「あぁ、なるほど。確かにそういう人もいるね……ん?」

 ウズウズと何か言いたげなメティーに気付き、皆の視線がメティーに集まる。
 
メ「……わたち 3しゃい!」

 メティーの満足気な無垢な笑顔にその場が微笑ましい空気に包まれ、その後も和やかな食事の時間を過ごしたのだった――

――おまけおしまい――
 
次回は前に予告した通り【ミスティー番外編】を三人称視点でお送りします。でも“番外”と言いきれない微妙な立ち位置のお話です(笑)
ミスティーのもカイトの番外編のようにいくつかに別れて長くなりそうです(汗)
まずはミスティーとビターの出会い編!?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

処理中です...