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第1章 神奮励~チョコランタ王国編~
【番外編】カイト①
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――僕が笑わなくなったのは……いつからだっけ?
――僕が父さんと呼べなくなったのは……いつからだっけ?
――あの頃の僕の世界は……モノクロな……色のない世界だった――
――前はあの人は優しかった。
当時、平民だった僕ら家族は、裕福ではなかったけど……笑顔の絶えない、幸せな……色のある暮らしだった。
でも、その幸せは……貴族によって奪われた。あの人が勤めていた貴族の屋敷で横領が発覚して、その濡れ衣を着せられたんだ。
それは後に大人になってから知った事で、当時の僕は3歳だったから何もわかってなかった。
どんなに違うと言っても平民の言う事など信じてもらえず――周りからは罪人を見る目で見られ、あの人は職を失い……唯一励まし続けてくれた母さんも失った。
母さんは、噂を聞きつけ怒ったじじ様(母さんの父さん)に離婚だと無理やり連れて行かれたらしい。
当然……あの人は酒に溺れていった。
それも後に聞いて知っただけで――当時の僕は、朝起きたら母さんが居ないとわかっても、いつにも増して不機嫌に飲んだくれたあの人に聞ける空気じゃないと……子供ながらに母さんがもう戻って来ないのだと悟った。
――それから程なくして、人の目から逃れるように貧民街へ移り住んだ。
暮らしは厳しく、1日1食食べれれば良い方だった。
それでも、僕はあの人にまた笑ってほしくて――ふと、母さんの言葉が過ぎる――
『ニコニコ笑顔は伝染して、みんなを笑顔にするのよ……だから、元気のない子には笑いかけて助けてあげてね』
優しい笑顔で微笑む懐かしい面影が、当時の僕の唯一の支えだった。
ニコニコしてればあの人も笑顔になって、母さんも戻って来る――そう信じていたのに――
僕が笑ったらあの人は「俺が惨めなのがそんなに楽しいのか!」と殴られた。
だから、もう笑うのはやめた――何を話しても怒るから、喋る事もやめた。
――たしか、この頃からモノクロの世界になって、僕は父さんと呼べなくなった。
正確には、呼んでいいのかわからなかった――
――苛立ちをぶつけるように殴られ続ける日々が続いて、そのうち気配が感覚でわかって避けれるようになった。
でも、避けすぎたら余計怒るのもわかったから、適度に避けつつ殴られた(おかげで、防御するのも上手くなった)
――そんなモノクロな世界に色をくれたのは……あの日の出会い――
――あの日も、あの人は僕に暴力を振るっていた(正確には食器を投げつけてきた)
「……」
「なんだその顔は! いつも無表情で黙って気味悪ぃんだよ!」
あの人はそう怒鳴り散らしながら、そばにあったコップを掴み、また僕に向かって投げ――僕は当然避けて、コップが音を立てて割れた。
「……何だよ……何なんだよ! お前はー!」
あの人は割れた破片を拾い、僕に向かって走ってきた――すると、何処からともなく颯爽と現れた子達の鮮やかな髪色に目を奪われた。
ピンクでも、赤でも、オレンジでもない……夕日色の髪の少年と、金色の綺麗な髪の少年。
モノクロな世界の中で、そのふたりだけがキラキラと輝いて見えた。
あまりに突然な事に、僕は唖然と成り行きを見守るのがやっとだった。
――その後、金髪の子のお父さんが来て、孤児院に行こうと言われた。
これまで無感情に過ごしていたから、自分がどうしたいのかすらわからなかった。
――僕はあの人にとって……何なんだろう?――
優しく抱きしめてくれてるような人を父親だというのなら……家族というのなら……僕とあの人の関係は――わからない――
とりあえず浮かんだ感情は、僕はここに居ない方がいいって事――僕は孤児院へ行く事にした――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
――カイトに出会った日からビターとサンセは親父に許可を得て『また会いに行く』と約束した通り、定期的にカイトに会いに行った。
前回の件もあって何かやらかしかねないと、護衛は衛兵ではなく王族近衛騎士をひとり付けられた。
彼の名はキール・クルスナー。当時16歳でこの年最年少の王族近衛騎士になった凄腕の実力者だ。
キールは貴族ではあるが、14歳の頃親に反発して実家を飛び出し、兵士見習いとして城に転がり込んだ。
キールはすぐに頭角を現し、その実力は王族近衛騎士と互角の戦いを繰り広げる程だった(試験が16歳になる年からしか受けれないから、その決まりがなければもっと早くに王族近衛騎士になれてたかもな)
それ以来、キールにたまに剣の稽古を見てもらったりして……俺やサンセ達の兄的存在であり、憧れの存在でもあった。
その3人でカイトを訪ねたわけだけど――カイトが6歳……孤児院でお世話になって2カ月経っても――やっぱり浮いていた。
みんなが遊んでいてもひとりで過ごし、ご飯も黙ったまま食べ、声をかけてくれた子にどう返事していいか分からず黙ってしまう――と孤児院を営むおじいさん達が教えてくれた。
どんな遊びにも無表情なカイトを見て、ずっと遊びに無縁だったからどうしていいか分からず黙ってしまうんだと察した。
困った俺は「俺達稽古してるんだ」と切り出し、その辺に落ちてた木の枝を剣代わりにサンセと戦いだすと――それを見てたカイトが「……僕も……やりたい……」と初めて言ってきた。
――いざ戦ってみるとカイトは強かった! 全部避けられてかすりもしない。
「カイトすごいな!」と俺が笑顔で言うと、無表情のカイトが微かに笑ったように見えた。
「……あの人の……避けて……わかる……」と、カイトに言われてすぐ察した。
父親をあの人と呼ぶ程嫌な記憶を思い出させてしまったと、申し訳なくカイトを見るも――変わらず無表情だけど、その目に恐怖や嫌悪は感じない。
むしろ、今の遊びで役に立って嬉しそうですらある。
それなら、カイトが楽しいと思う事をいっぱいして、嫌な事全部忘れたらいい――そう思い、通う度に夕暮れ時まで遊んだ――
――それから4年の月日が経ち、カイトが10歳になる頃――未だに孤児院で浮いている事に心配していた。
すると、いつも付いてきてくれてたキールが俺にこう申し出た。
「……ビター様、私が引き取って責任持って面倒見ますので、私の部屋に住まわせてもよいでしょうか?」
突然の申し出に驚いたが、キールがその年20歳になり、孤児院の子を引き取れる歳になったからだろう。
とは言っても人柄調査や、養える環境かの調査は当然される。
人柄は気のいい兄ちゃんって感じで問題ない。次に、養える環境かどうか――
通常、兵士達は1日の仕事が終われば家に帰るが、それだと城の守りが疎かになる。
それで昼夜交代で城に残り、仮眠を取りつつ警備してるんだけど、キールは城に常駐――つまり住んでいる為、仮眠部屋じゃなく個室が与えられていた。
要するに、その部屋にカイトを一緒に住ませて、城の食堂等の設備を使わせてくれって事だよな……。
「俺としては大歓迎だけど……それは王子より王の許可がいることじゃ……?」
俺がそう言うや否や、キールは紙を広げ内容を読み上げる。
「カイトのことは息子ビターズに一任する……と、王のサインも頂いてます!」
キールはピラッと紙を俺に見せてニコリと笑ってピースした。
キールのそのしてやったりな笑顔は、最初からそのつもりで入念に準備されていたようだ。
「それなら文句無しでキールに任せたい!」と、俺はキールの計らいに笑って答えた。
すると、サンセは「カイトいいなぁ」と、羨ましそうに呟いた。
サンセは強くなりたがっていたから、憧れのキールに面倒見てもらえて、毎日城の設備で稽古出来るのが羨ましいのだろう。
肝心のカイトは、また無表情で視線をさまよわせ困っているようだった。
そこで、俺はトドメのひと言。
「城では木刀で稽古してるんだけど、この兄ちゃんの所に行けばカイトも一緒にできるよ? それに、城には俺もいるからこれからは毎日会えるし」
「……行く……」
今度はカイトの視線はさまよう事なく俺をしっかり見て、微かに笑って嬉しそうに見えた――
――僕が父さんと呼べなくなったのは……いつからだっけ?
――あの頃の僕の世界は……モノクロな……色のない世界だった――
――前はあの人は優しかった。
当時、平民だった僕ら家族は、裕福ではなかったけど……笑顔の絶えない、幸せな……色のある暮らしだった。
でも、その幸せは……貴族によって奪われた。あの人が勤めていた貴族の屋敷で横領が発覚して、その濡れ衣を着せられたんだ。
それは後に大人になってから知った事で、当時の僕は3歳だったから何もわかってなかった。
どんなに違うと言っても平民の言う事など信じてもらえず――周りからは罪人を見る目で見られ、あの人は職を失い……唯一励まし続けてくれた母さんも失った。
母さんは、噂を聞きつけ怒ったじじ様(母さんの父さん)に離婚だと無理やり連れて行かれたらしい。
当然……あの人は酒に溺れていった。
それも後に聞いて知っただけで――当時の僕は、朝起きたら母さんが居ないとわかっても、いつにも増して不機嫌に飲んだくれたあの人に聞ける空気じゃないと……子供ながらに母さんがもう戻って来ないのだと悟った。
――それから程なくして、人の目から逃れるように貧民街へ移り住んだ。
暮らしは厳しく、1日1食食べれれば良い方だった。
それでも、僕はあの人にまた笑ってほしくて――ふと、母さんの言葉が過ぎる――
『ニコニコ笑顔は伝染して、みんなを笑顔にするのよ……だから、元気のない子には笑いかけて助けてあげてね』
優しい笑顔で微笑む懐かしい面影が、当時の僕の唯一の支えだった。
ニコニコしてればあの人も笑顔になって、母さんも戻って来る――そう信じていたのに――
僕が笑ったらあの人は「俺が惨めなのがそんなに楽しいのか!」と殴られた。
だから、もう笑うのはやめた――何を話しても怒るから、喋る事もやめた。
――たしか、この頃からモノクロの世界になって、僕は父さんと呼べなくなった。
正確には、呼んでいいのかわからなかった――
――苛立ちをぶつけるように殴られ続ける日々が続いて、そのうち気配が感覚でわかって避けれるようになった。
でも、避けすぎたら余計怒るのもわかったから、適度に避けつつ殴られた(おかげで、防御するのも上手くなった)
――そんなモノクロな世界に色をくれたのは……あの日の出会い――
――あの日も、あの人は僕に暴力を振るっていた(正確には食器を投げつけてきた)
「……」
「なんだその顔は! いつも無表情で黙って気味悪ぃんだよ!」
あの人はそう怒鳴り散らしながら、そばにあったコップを掴み、また僕に向かって投げ――僕は当然避けて、コップが音を立てて割れた。
「……何だよ……何なんだよ! お前はー!」
あの人は割れた破片を拾い、僕に向かって走ってきた――すると、何処からともなく颯爽と現れた子達の鮮やかな髪色に目を奪われた。
ピンクでも、赤でも、オレンジでもない……夕日色の髪の少年と、金色の綺麗な髪の少年。
モノクロな世界の中で、そのふたりだけがキラキラと輝いて見えた。
あまりに突然な事に、僕は唖然と成り行きを見守るのがやっとだった。
――その後、金髪の子のお父さんが来て、孤児院に行こうと言われた。
これまで無感情に過ごしていたから、自分がどうしたいのかすらわからなかった。
――僕はあの人にとって……何なんだろう?――
優しく抱きしめてくれてるような人を父親だというのなら……家族というのなら……僕とあの人の関係は――わからない――
とりあえず浮かんだ感情は、僕はここに居ない方がいいって事――僕は孤児院へ行く事にした――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
――カイトに出会った日からビターとサンセは親父に許可を得て『また会いに行く』と約束した通り、定期的にカイトに会いに行った。
前回の件もあって何かやらかしかねないと、護衛は衛兵ではなく王族近衛騎士をひとり付けられた。
彼の名はキール・クルスナー。当時16歳でこの年最年少の王族近衛騎士になった凄腕の実力者だ。
キールは貴族ではあるが、14歳の頃親に反発して実家を飛び出し、兵士見習いとして城に転がり込んだ。
キールはすぐに頭角を現し、その実力は王族近衛騎士と互角の戦いを繰り広げる程だった(試験が16歳になる年からしか受けれないから、その決まりがなければもっと早くに王族近衛騎士になれてたかもな)
それ以来、キールにたまに剣の稽古を見てもらったりして……俺やサンセ達の兄的存在であり、憧れの存在でもあった。
その3人でカイトを訪ねたわけだけど――カイトが6歳……孤児院でお世話になって2カ月経っても――やっぱり浮いていた。
みんなが遊んでいてもひとりで過ごし、ご飯も黙ったまま食べ、声をかけてくれた子にどう返事していいか分からず黙ってしまう――と孤児院を営むおじいさん達が教えてくれた。
どんな遊びにも無表情なカイトを見て、ずっと遊びに無縁だったからどうしていいか分からず黙ってしまうんだと察した。
困った俺は「俺達稽古してるんだ」と切り出し、その辺に落ちてた木の枝を剣代わりにサンセと戦いだすと――それを見てたカイトが「……僕も……やりたい……」と初めて言ってきた。
――いざ戦ってみるとカイトは強かった! 全部避けられてかすりもしない。
「カイトすごいな!」と俺が笑顔で言うと、無表情のカイトが微かに笑ったように見えた。
「……あの人の……避けて……わかる……」と、カイトに言われてすぐ察した。
父親をあの人と呼ぶ程嫌な記憶を思い出させてしまったと、申し訳なくカイトを見るも――変わらず無表情だけど、その目に恐怖や嫌悪は感じない。
むしろ、今の遊びで役に立って嬉しそうですらある。
それなら、カイトが楽しいと思う事をいっぱいして、嫌な事全部忘れたらいい――そう思い、通う度に夕暮れ時まで遊んだ――
――それから4年の月日が経ち、カイトが10歳になる頃――未だに孤児院で浮いている事に心配していた。
すると、いつも付いてきてくれてたキールが俺にこう申し出た。
「……ビター様、私が引き取って責任持って面倒見ますので、私の部屋に住まわせてもよいでしょうか?」
突然の申し出に驚いたが、キールがその年20歳になり、孤児院の子を引き取れる歳になったからだろう。
とは言っても人柄調査や、養える環境かの調査は当然される。
人柄は気のいい兄ちゃんって感じで問題ない。次に、養える環境かどうか――
通常、兵士達は1日の仕事が終われば家に帰るが、それだと城の守りが疎かになる。
それで昼夜交代で城に残り、仮眠を取りつつ警備してるんだけど、キールは城に常駐――つまり住んでいる為、仮眠部屋じゃなく個室が与えられていた。
要するに、その部屋にカイトを一緒に住ませて、城の食堂等の設備を使わせてくれって事だよな……。
「俺としては大歓迎だけど……それは王子より王の許可がいることじゃ……?」
俺がそう言うや否や、キールは紙を広げ内容を読み上げる。
「カイトのことは息子ビターズに一任する……と、王のサインも頂いてます!」
キールはピラッと紙を俺に見せてニコリと笑ってピースした。
キールのそのしてやったりな笑顔は、最初からそのつもりで入念に準備されていたようだ。
「それなら文句無しでキールに任せたい!」と、俺はキールの計らいに笑って答えた。
すると、サンセは「カイトいいなぁ」と、羨ましそうに呟いた。
サンセは強くなりたがっていたから、憧れのキールに面倒見てもらえて、毎日城の設備で稽古出来るのが羨ましいのだろう。
肝心のカイトは、また無表情で視線をさまよわせ困っているようだった。
そこで、俺はトドメのひと言。
「城では木刀で稽古してるんだけど、この兄ちゃんの所に行けばカイトも一緒にできるよ? それに、城には俺もいるからこれからは毎日会えるし」
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