24 / 62
第1章 神奮励~チョコランタ王国編~
【幕間】ビターの追憶~前編~
しおりを挟む
――ビターは昔から茶会等の集まりが苦手だった。
小さい頃の記憶で思い出されるのは、王子というだけで「娘と友達に……」と擦り寄ってくる大人達と、その大人の影からこちらを窺う年近い令嬢達の熱い視線だけで、心底早く部屋に戻りたいと思った嫌な記憶だけ。
――そういえば、サンセとバトスと初めて会ったのも茶会でだったな。でも、最初は挨拶を交わしただけの薄い印象しかない。大人達に囲まれた俺には近付き難かっただろうしな。
――俺が5歳になった頃の茶会で、それは突然周囲に公にされた――隣国アーモンド国の姫との婚約を――
俺自身にはもっと前から言われていたのかも知れないけど、今となってはよく覚えていない。
なんせ俺が産まれた年に、アーモンド国の王である叔父(母さんの兄)の王妃が姫を産んだから、俺と婚約させようと決まってたらしい(その発案者は母さんだ……)
婚約発表されたその茶会では囲まれる事もなく、むしろ平和でほっとした。
そのおかげで、サンセ達とじっくり話せるようになって、サンセが「……いいの?」と同情した哀しげな顔で言われたのを覚えている。
その気遣ってくれる存在の顔が映ったように俺は「……いいんだ」と哀しげな顔で微笑み返した。
正直、まだ婚約者に会ったこともないのに実感なんてなかった。両親が喜んでるならそれでいい程度の気持ちだった。
――その後、度々開かれた茶会では、サンセが令嬢達に囲まれる羽目になって申し訳なかった。
助けに行きたくとも貴族達の挨拶回りに捕まって、何とかサンセのそばに行けた時には、サンセはもう笑ってるようで笑ってないように感じた――まるで、初めて話しかけてくれた時のサンセが消えてしまったように――
――バトスに至っては今と変わらない。
感情の読み合いや、裏の意図まで考えないといけない貴族達とのやり取りは疲れる――でも、バトスは俺を王子として見ない存在で、馬鹿正直で一緒に居て楽だった。
王子だからでなく、ほんとに友と思ってくれていて嬉しかった(バトスには調子に乗るから伝えてないけどな)
――俺が6歳ぐらいの頃からは、サンセとバトスだけ招いて交流会を開いた(交流会と言っても、ただ一緒に遊ぶだけの会だ)
バトスみたいのがいれば、サンセも茶会でのストレスの息抜きになるかと思ってさ。でも、しばらくサンセは心ここに在らずな見せかけの笑顔の状態が続いていた。
――何回目かの交流会で、サンセは絵本を持ってきて読むようになった。絵本をキラキラした顔で微笑んで読む姿に、昔のサンセが戻ってきたと安心した。
見られていたと気付いたサンセは「な、なに?」とびっくりしつつも、恥ずかしさに戸惑ったちゃんと感情がある返事をした。
だから俺は「やっぱりサンセは、そのサンセじゃなくちゃ」と笑ったら、サンセはびっくりしつつも満面の笑顔で「へへっ」と嬉しそうに笑った。
――その後バトスの家で、サンセとバトスが剣術等の稽古をしてる事を聞いた。
実はバトスの親父が、当時の王族近衛騎士の内のひとりだったりする。だから、バトスの家は貴族と言えど、他の貴族に比べて勉学などに厳しいわけじゃなかった。
それで、サンセが頼み込んだのが稽古の始まりらしい。
その頃の俺は魔法の本格的訓練をよくしてて、一緒に稽古できなかったことが残念だった。だから、次の交流会からは当時の王族近衛騎士達に頼んで稽古をつけてもらうようになった。
――俺が7歳の頃、親父に城下街の視察に付いてくるか聞かれた。
まだ城下街に行ったことがなかった俺は、即座に行きたいと答え、サンセも城下街の店にいつも行きたそうにしてたから誘った。
――王族や貴族だとバレない普通の服に着替えて、親父と俺とサンセと衛兵の護衛ひとりを連れて城下街へと出掛けた。
「視察だから大人しくね?」と親父に念押しされたものの――初めての城下街に来て、サンセも前に1度行って以来だと言うから――大人しくなんて出来るわけない。
「探検だ!」とはしゃいで、きょろきょろして、うろうろして、走り回って……結果ふたり揃って迷子になった。
――迷い込んだのは、城下街の細い道を通って奥にずっと行った所にひっそりある、寂れた路地裏の貧民街。治安が悪い場所と聞いた事があった所だった。
城下街の賑わいは何処かへ消え、静まり返った通りに、突如、ガシャーンと何か割れるような音が響き渡った。俺とサンセは顔を見合わせ頷くと、音がした方に走った――
――その民家に駆けつけると、大人の男が割れた破片を拾って、俺と年近くの少年に斬り掛かっていく所だった。
サンセは走ってそのふたりの間に入り、その破片を持った男の腕を掴んだ。
「おじさん、こんな危ない物子供に向けちゃダメだよ?」とサンセはその男に向かって涼しい顔で言い放つ。
王族近衛騎士に稽古されてる成果なのか、何とか押さえ込んでる。
その隙に「お前大丈夫か?」と俺は振り返り、その子の顔を見た。
その子は黙ったまま、無表情で感情が読めなかった。目は光を宿してない……でもどこか寂しそうな目に感じた。
腕や足に古そうな痣が幾つもあり、状況から見てあの男はこの子の父親で……虐待か……。いきなり知らない奴等が来たのもあるけど、こんな状態じゃそもそも喋れないよな……。
「――っ! ビター!」とサンセが押さえるのが限界そうに叫んだ。
稽古してても、まだ子供だから力や体力が長く持つはずない。
「サンセどけっ!」
咄嗟にそう叫びサンセがどいたのを見計らって、両手を前にかざし、魔法の風を当てるイメージ……衝撃波だ!
少年の父親は吹き飛ばされ、後ろの壁にぶつかって、床にドサッと倒れ気絶した。
「やば……加減間違ったかな?」
焦って少年の父親の様子を見に行こうとすると――
「大丈夫でしょ、今の内に逃げよう!……君、大丈夫? 僕らと一緒に逃げよう?」と、サンセが俺と無表情なその子に声をかけたその時だった――
「ビター! サンセ! 何してるんだい!?」
笑ってるけど笑ってない、それはそれは大層怒った親父がいて、当時の俺とサンセは怖くて固まってたな。
なんとか状況を説明すると――散らかった部屋と(半分俺の魔法のせいもあるけどそれは秘密だ)痣だらけの少年を見て親父もわかったのか――
「そうか……怖かったね……もう大丈夫だ」と親父はその子を抱きしめ頭を優しく撫でながら言葉を続ける。
「街外れに、私の知り合いのおじいさんおばあさんがやっている、孤児院があるんだ。そこなら君にこんな事する人はいないし、ご飯だってちゃんと食べれるよ」と親父はその子にニッコリ笑った。
その子は無表情のまま視線をさまよわせた。
困ってる? それとも、どうしていいか迷ってる?
「大丈夫! 俺もサンセもまたお前に会いにいく! ……それともここに居たいか?」
俺が不安げに聞くと、その子は無表情のまま首を振った。
それを見て安心した親父は「じゃあ行こう!」と、笑って強引にその子を抱っこして歩き出した。
無表情だったその子が、さすがに少し動揺してる。
「君、名前は?」と、サンセが声を掛けるも、長い沈黙でまだダメか……とその場の皆が思った時――
「……カイト……」と、ボソリと呟いた――それが、カイトとの出会いだった――
――カイトはその後しばらく孤児院で過ごし、4年の月日が経った頃、貴族として城へ住む事になるのだが――それはまた別の話――
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
~後書き~
お読み下さりありがとうございます!
近況ボードに次回予告含む今後の更新予定を書いてますのでご覧頂けると幸いです!
小さい頃の記憶で思い出されるのは、王子というだけで「娘と友達に……」と擦り寄ってくる大人達と、その大人の影からこちらを窺う年近い令嬢達の熱い視線だけで、心底早く部屋に戻りたいと思った嫌な記憶だけ。
――そういえば、サンセとバトスと初めて会ったのも茶会でだったな。でも、最初は挨拶を交わしただけの薄い印象しかない。大人達に囲まれた俺には近付き難かっただろうしな。
――俺が5歳になった頃の茶会で、それは突然周囲に公にされた――隣国アーモンド国の姫との婚約を――
俺自身にはもっと前から言われていたのかも知れないけど、今となってはよく覚えていない。
なんせ俺が産まれた年に、アーモンド国の王である叔父(母さんの兄)の王妃が姫を産んだから、俺と婚約させようと決まってたらしい(その発案者は母さんだ……)
婚約発表されたその茶会では囲まれる事もなく、むしろ平和でほっとした。
そのおかげで、サンセ達とじっくり話せるようになって、サンセが「……いいの?」と同情した哀しげな顔で言われたのを覚えている。
その気遣ってくれる存在の顔が映ったように俺は「……いいんだ」と哀しげな顔で微笑み返した。
正直、まだ婚約者に会ったこともないのに実感なんてなかった。両親が喜んでるならそれでいい程度の気持ちだった。
――その後、度々開かれた茶会では、サンセが令嬢達に囲まれる羽目になって申し訳なかった。
助けに行きたくとも貴族達の挨拶回りに捕まって、何とかサンセのそばに行けた時には、サンセはもう笑ってるようで笑ってないように感じた――まるで、初めて話しかけてくれた時のサンセが消えてしまったように――
――バトスに至っては今と変わらない。
感情の読み合いや、裏の意図まで考えないといけない貴族達とのやり取りは疲れる――でも、バトスは俺を王子として見ない存在で、馬鹿正直で一緒に居て楽だった。
王子だからでなく、ほんとに友と思ってくれていて嬉しかった(バトスには調子に乗るから伝えてないけどな)
――俺が6歳ぐらいの頃からは、サンセとバトスだけ招いて交流会を開いた(交流会と言っても、ただ一緒に遊ぶだけの会だ)
バトスみたいのがいれば、サンセも茶会でのストレスの息抜きになるかと思ってさ。でも、しばらくサンセは心ここに在らずな見せかけの笑顔の状態が続いていた。
――何回目かの交流会で、サンセは絵本を持ってきて読むようになった。絵本をキラキラした顔で微笑んで読む姿に、昔のサンセが戻ってきたと安心した。
見られていたと気付いたサンセは「な、なに?」とびっくりしつつも、恥ずかしさに戸惑ったちゃんと感情がある返事をした。
だから俺は「やっぱりサンセは、そのサンセじゃなくちゃ」と笑ったら、サンセはびっくりしつつも満面の笑顔で「へへっ」と嬉しそうに笑った。
――その後バトスの家で、サンセとバトスが剣術等の稽古をしてる事を聞いた。
実はバトスの親父が、当時の王族近衛騎士の内のひとりだったりする。だから、バトスの家は貴族と言えど、他の貴族に比べて勉学などに厳しいわけじゃなかった。
それで、サンセが頼み込んだのが稽古の始まりらしい。
その頃の俺は魔法の本格的訓練をよくしてて、一緒に稽古できなかったことが残念だった。だから、次の交流会からは当時の王族近衛騎士達に頼んで稽古をつけてもらうようになった。
――俺が7歳の頃、親父に城下街の視察に付いてくるか聞かれた。
まだ城下街に行ったことがなかった俺は、即座に行きたいと答え、サンセも城下街の店にいつも行きたそうにしてたから誘った。
――王族や貴族だとバレない普通の服に着替えて、親父と俺とサンセと衛兵の護衛ひとりを連れて城下街へと出掛けた。
「視察だから大人しくね?」と親父に念押しされたものの――初めての城下街に来て、サンセも前に1度行って以来だと言うから――大人しくなんて出来るわけない。
「探検だ!」とはしゃいで、きょろきょろして、うろうろして、走り回って……結果ふたり揃って迷子になった。
――迷い込んだのは、城下街の細い道を通って奥にずっと行った所にひっそりある、寂れた路地裏の貧民街。治安が悪い場所と聞いた事があった所だった。
城下街の賑わいは何処かへ消え、静まり返った通りに、突如、ガシャーンと何か割れるような音が響き渡った。俺とサンセは顔を見合わせ頷くと、音がした方に走った――
――その民家に駆けつけると、大人の男が割れた破片を拾って、俺と年近くの少年に斬り掛かっていく所だった。
サンセは走ってそのふたりの間に入り、その破片を持った男の腕を掴んだ。
「おじさん、こんな危ない物子供に向けちゃダメだよ?」とサンセはその男に向かって涼しい顔で言い放つ。
王族近衛騎士に稽古されてる成果なのか、何とか押さえ込んでる。
その隙に「お前大丈夫か?」と俺は振り返り、その子の顔を見た。
その子は黙ったまま、無表情で感情が読めなかった。目は光を宿してない……でもどこか寂しそうな目に感じた。
腕や足に古そうな痣が幾つもあり、状況から見てあの男はこの子の父親で……虐待か……。いきなり知らない奴等が来たのもあるけど、こんな状態じゃそもそも喋れないよな……。
「――っ! ビター!」とサンセが押さえるのが限界そうに叫んだ。
稽古してても、まだ子供だから力や体力が長く持つはずない。
「サンセどけっ!」
咄嗟にそう叫びサンセがどいたのを見計らって、両手を前にかざし、魔法の風を当てるイメージ……衝撃波だ!
少年の父親は吹き飛ばされ、後ろの壁にぶつかって、床にドサッと倒れ気絶した。
「やば……加減間違ったかな?」
焦って少年の父親の様子を見に行こうとすると――
「大丈夫でしょ、今の内に逃げよう!……君、大丈夫? 僕らと一緒に逃げよう?」と、サンセが俺と無表情なその子に声をかけたその時だった――
「ビター! サンセ! 何してるんだい!?」
笑ってるけど笑ってない、それはそれは大層怒った親父がいて、当時の俺とサンセは怖くて固まってたな。
なんとか状況を説明すると――散らかった部屋と(半分俺の魔法のせいもあるけどそれは秘密だ)痣だらけの少年を見て親父もわかったのか――
「そうか……怖かったね……もう大丈夫だ」と親父はその子を抱きしめ頭を優しく撫でながら言葉を続ける。
「街外れに、私の知り合いのおじいさんおばあさんがやっている、孤児院があるんだ。そこなら君にこんな事する人はいないし、ご飯だってちゃんと食べれるよ」と親父はその子にニッコリ笑った。
その子は無表情のまま視線をさまよわせた。
困ってる? それとも、どうしていいか迷ってる?
「大丈夫! 俺もサンセもまたお前に会いにいく! ……それともここに居たいか?」
俺が不安げに聞くと、その子は無表情のまま首を振った。
それを見て安心した親父は「じゃあ行こう!」と、笑って強引にその子を抱っこして歩き出した。
無表情だったその子が、さすがに少し動揺してる。
「君、名前は?」と、サンセが声を掛けるも、長い沈黙でまだダメか……とその場の皆が思った時――
「……カイト……」と、ボソリと呟いた――それが、カイトとの出会いだった――
――カイトはその後しばらく孤児院で過ごし、4年の月日が経った頃、貴族として城へ住む事になるのだが――それはまた別の話――
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
~後書き~
お読み下さりありがとうございます!
近況ボードに次回予告含む今後の更新予定を書いてますのでご覧頂けると幸いです!
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる