14 / 62
第1章 神奮励~チョコランタ王国編~
第12話 異端の獣人
しおりを挟む
出口に着くと、すぐにさっきの大きな音の正体――大きな異形生物が出口を塞ぐようにめり込み瓦礫に埋まっていた。
辺りはまだ砂埃が立ち込め、出口の上下に開閉する岩壁の扉を異形生物が突進して壊したのだとわかる。
異形生物になった時のラビくんのお父さんより大きい……。これなら大きな身体がつっかえてトンネル内には入れないはず……もし入ろうと更に壊されたら、それこそ土砂崩れのように出口が埋まっちゃいそう。
ガラガラと瓦礫が崩れ、瓦礫に埋まった異形生物が動き出したのを見て、ロウさんは気づかれないようにトンネルの曲がり角まで戻って、隠れながら様子をうかがう。
すると、異形生物は埋まった身体をトンネルの外に引き抜こうと力を込めて、まるで勢いよく栓がスポンと抜けるようにトンネルの外に抜け出した。
ずっと地下にいて空が見えないから、出口から差し込む太陽の光が眩しく感じる。ロウさんが私を下に降ろして、一緒に出口まで近づく。
私は異形生物が壊した瓦礫に身を隠すと、外の様子をこっそりうかがったロウさんが、トンネル脇に倒れたラビくんを発見した。
私がラビくんを呼ぼうとすると――
「クックック……さすがウサギは逃げ足が早いね」
初めて聞く特徴的な笑い方の男性の声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間ロウさんがピクリと反応し、拳を強く握りしめた。
「チビ……ラビをここに向かわせるから、奴に見つからないように隠れてろ……絶対顔を出すな」
ロウさんの怒りを抑えたような少し低くなった真剣な声に、私には反論の余地も残く、黙って頷く事しか出来なかった。
ロウさんは素早く駆け出してラビくんの元に向かい、私は見つからないように瓦礫の陰に隠れるように座り込んだ。
ロウさん、さっきの声の男の人を知ってるのかな。ロウさんが隠れてろって言う事は、私にとって会ったらダメな人って事?
「――逃げるなんて嫌です! アイツが父さんを!」
「……逃げる? 今、逃げると言ったのかい? クックック……せっかく半獣のサンプルを持ち帰れるのに逃がすと思うかい?」
「黙れ……」
聞こえてきた男の人のサンプル発言に、ラビくんのお父さんの事といい、実験道具のようにしか思ってない事に苛立ちを覚えるも――そのあとのロウさんの低い声にゾワッとした。
――ロウさんすごい怒ってる――
「そういえばウサギの獣人はどうなった? 騒ぎが起こってない様子を見ると――殺したのかい? クックック」
「黙れつってんだろが!!」
「クックック……図星だったかい? 獣人もたいした事ないね……やっぱり異形生物にするのはコイツのような獣の方が使えるね」
「っ! お前だけは許さねぇ!」
その直後、ドカッと鈍い音のあと壁にドンとぶつかる音がした。グルルルと異形生物の唸り声も迫ってきている。
「ロウさん!」
ラビくんの叫び声に、ロウさんが異形生物に攻撃されたんだとわかり、思わず立ち上がってのぞこうとするのを踏み止まる。
ロウさんに絶対顔を出すなと言われた――神が見つかったら、それこそ実験道具にされるからだったんだ――
「クックック……お前だけは許さない? 貴様は私を知ってるのかい? まったく覚えてないけれど? クックック」
この人を馬鹿にしたような喋り方に、飛び出して行きたい気持ちを必死に我慢して、苛立ちからフルフルと震える。
「ロウさん! 大丈夫!? ロウっうわあぁ!」
「早く逃げろ!」
「チッ」
トンネルの出口の1/3程瓦礫で塞がれた上を、ラビくんが飛びこんできて、ゴロゴロ地面を転がるようにして止まる。たぶんロウさんに投げこまれたんだろう。
ラビくんは起き上がってまた外へ向かおうとした所で私と目が合い、冷静になったのかゆっくりと歩み寄る。
私が小声で「だいじょーぶ?」と尋ねると、ラビくんは黙って頷いて私の隣りに腰掛けた。
視覚的情報がないからあの男の人の事を尋ねたかったけど、またふたりの会話が始まり、黙って聞き耳を立てる。
「狼の獣人……ああ、思い出した――あの時の小さい獣人の子供かい? 確か狼の群れから仲間外れにされていた……クックック……獣は馬鹿だよね――姿が違うだけで家族と認めないなんて」
「家族を馬鹿にすんな!」
「失礼、言葉が悪かったね。丁重に調べさせてもらったよ――異端の獣人である、貴様を生んだ獣を――」
その言葉に私もラビくんも目を見開く。
――ロウさんが異端の獣人?――だから異端の半獣の説明をする時言いにくそうにしてたんだ。
ラビくんに強くなってしっかりしろって言ったのも、過去の自分と重ねていたから――
「――でも、何も収穫はなかった。異端の獣人と異端の半獣は、変化したそのものなんだから、調べたら何かわかると思わないかい? クックック」
「ふざけんな!」
「……ほんと腹立たしい程威勢がいいね。いっそ貴様を異形生物にしたら最高傑作が出来そうだな……クックック」
「腹立たしいのは同感だ!――いかれた人間め!」
「クックック……死なない程度に痛めつけろ」
グルルルと異形生物がまるで男の人の言う事を聞くように返事をした。
「(え!? ことばわかりゅの?)」
「(たぶんだけど、操ってるみたいだった。僕もそれで白衣の男に近付けもしなかったし――)」
小声でラビくんとやり取りして、白衣を着ている以外にも緑の髪でメガネをかけている情報もゲットした。
異形生物にするだけでなく、操るなんて!
それで本人は安全な場所で高みの見物でしょ? 許せない!
「ぐはっ……」
ロウさんの苦痛な声がしてドサッと倒れる音が聞こえ、助けたい一心で立ち上がると――突然腕を掴まれた。
ラビくんかと思ったけど、そのラビくんも私の掴まれた腕を凝視して驚いていた。
――ラビくんよりそもそも手が大きいし……誰?――振り返るとさっきまでは何も無い壁だったのに、黒い靄から腕が出て私の腕を掴んでいる。
え!? まさかこの世界、お化けみたいなのもいるの!? ラビくん助けてと視線を移すと、気を失ってる……。
お父さんが異形生物になった時も気を失ってたし、確かに子供ならこんなの怖いに決まってるね……中身大人の私ですら怖いんだから!
黒い靄を跨ぐように片足が出てきて、更に白銀の髪も見え、思わず叫びそうになった口をもう片方の腕が出てきて塞がれた。
黒い靄から、白銀の髪で赤い瞳の16歳ぐらいのイケメン少年が出てくると、靄は消えた。
少年は普段戦ってもいない私がわかるほどに、強いと感じる威圧するオーラを纏っている。
――怖い……どうしよう!?
辺りはまだ砂埃が立ち込め、出口の上下に開閉する岩壁の扉を異形生物が突進して壊したのだとわかる。
異形生物になった時のラビくんのお父さんより大きい……。これなら大きな身体がつっかえてトンネル内には入れないはず……もし入ろうと更に壊されたら、それこそ土砂崩れのように出口が埋まっちゃいそう。
ガラガラと瓦礫が崩れ、瓦礫に埋まった異形生物が動き出したのを見て、ロウさんは気づかれないようにトンネルの曲がり角まで戻って、隠れながら様子をうかがう。
すると、異形生物は埋まった身体をトンネルの外に引き抜こうと力を込めて、まるで勢いよく栓がスポンと抜けるようにトンネルの外に抜け出した。
ずっと地下にいて空が見えないから、出口から差し込む太陽の光が眩しく感じる。ロウさんが私を下に降ろして、一緒に出口まで近づく。
私は異形生物が壊した瓦礫に身を隠すと、外の様子をこっそりうかがったロウさんが、トンネル脇に倒れたラビくんを発見した。
私がラビくんを呼ぼうとすると――
「クックック……さすがウサギは逃げ足が早いね」
初めて聞く特徴的な笑い方の男性の声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間ロウさんがピクリと反応し、拳を強く握りしめた。
「チビ……ラビをここに向かわせるから、奴に見つからないように隠れてろ……絶対顔を出すな」
ロウさんの怒りを抑えたような少し低くなった真剣な声に、私には反論の余地も残く、黙って頷く事しか出来なかった。
ロウさんは素早く駆け出してラビくんの元に向かい、私は見つからないように瓦礫の陰に隠れるように座り込んだ。
ロウさん、さっきの声の男の人を知ってるのかな。ロウさんが隠れてろって言う事は、私にとって会ったらダメな人って事?
「――逃げるなんて嫌です! アイツが父さんを!」
「……逃げる? 今、逃げると言ったのかい? クックック……せっかく半獣のサンプルを持ち帰れるのに逃がすと思うかい?」
「黙れ……」
聞こえてきた男の人のサンプル発言に、ラビくんのお父さんの事といい、実験道具のようにしか思ってない事に苛立ちを覚えるも――そのあとのロウさんの低い声にゾワッとした。
――ロウさんすごい怒ってる――
「そういえばウサギの獣人はどうなった? 騒ぎが起こってない様子を見ると――殺したのかい? クックック」
「黙れつってんだろが!!」
「クックック……図星だったかい? 獣人もたいした事ないね……やっぱり異形生物にするのはコイツのような獣の方が使えるね」
「っ! お前だけは許さねぇ!」
その直後、ドカッと鈍い音のあと壁にドンとぶつかる音がした。グルルルと異形生物の唸り声も迫ってきている。
「ロウさん!」
ラビくんの叫び声に、ロウさんが異形生物に攻撃されたんだとわかり、思わず立ち上がってのぞこうとするのを踏み止まる。
ロウさんに絶対顔を出すなと言われた――神が見つかったら、それこそ実験道具にされるからだったんだ――
「クックック……お前だけは許さない? 貴様は私を知ってるのかい? まったく覚えてないけれど? クックック」
この人を馬鹿にしたような喋り方に、飛び出して行きたい気持ちを必死に我慢して、苛立ちからフルフルと震える。
「ロウさん! 大丈夫!? ロウっうわあぁ!」
「早く逃げろ!」
「チッ」
トンネルの出口の1/3程瓦礫で塞がれた上を、ラビくんが飛びこんできて、ゴロゴロ地面を転がるようにして止まる。たぶんロウさんに投げこまれたんだろう。
ラビくんは起き上がってまた外へ向かおうとした所で私と目が合い、冷静になったのかゆっくりと歩み寄る。
私が小声で「だいじょーぶ?」と尋ねると、ラビくんは黙って頷いて私の隣りに腰掛けた。
視覚的情報がないからあの男の人の事を尋ねたかったけど、またふたりの会話が始まり、黙って聞き耳を立てる。
「狼の獣人……ああ、思い出した――あの時の小さい獣人の子供かい? 確か狼の群れから仲間外れにされていた……クックック……獣は馬鹿だよね――姿が違うだけで家族と認めないなんて」
「家族を馬鹿にすんな!」
「失礼、言葉が悪かったね。丁重に調べさせてもらったよ――異端の獣人である、貴様を生んだ獣を――」
その言葉に私もラビくんも目を見開く。
――ロウさんが異端の獣人?――だから異端の半獣の説明をする時言いにくそうにしてたんだ。
ラビくんに強くなってしっかりしろって言ったのも、過去の自分と重ねていたから――
「――でも、何も収穫はなかった。異端の獣人と異端の半獣は、変化したそのものなんだから、調べたら何かわかると思わないかい? クックック」
「ふざけんな!」
「……ほんと腹立たしい程威勢がいいね。いっそ貴様を異形生物にしたら最高傑作が出来そうだな……クックック」
「腹立たしいのは同感だ!――いかれた人間め!」
「クックック……死なない程度に痛めつけろ」
グルルルと異形生物がまるで男の人の言う事を聞くように返事をした。
「(え!? ことばわかりゅの?)」
「(たぶんだけど、操ってるみたいだった。僕もそれで白衣の男に近付けもしなかったし――)」
小声でラビくんとやり取りして、白衣を着ている以外にも緑の髪でメガネをかけている情報もゲットした。
異形生物にするだけでなく、操るなんて!
それで本人は安全な場所で高みの見物でしょ? 許せない!
「ぐはっ……」
ロウさんの苦痛な声がしてドサッと倒れる音が聞こえ、助けたい一心で立ち上がると――突然腕を掴まれた。
ラビくんかと思ったけど、そのラビくんも私の掴まれた腕を凝視して驚いていた。
――ラビくんよりそもそも手が大きいし……誰?――振り返るとさっきまでは何も無い壁だったのに、黒い靄から腕が出て私の腕を掴んでいる。
え!? まさかこの世界、お化けみたいなのもいるの!? ラビくん助けてと視線を移すと、気を失ってる……。
お父さんが異形生物になった時も気を失ってたし、確かに子供ならこんなの怖いに決まってるね……中身大人の私ですら怖いんだから!
黒い靄を跨ぐように片足が出てきて、更に白銀の髪も見え、思わず叫びそうになった口をもう片方の腕が出てきて塞がれた。
黒い靄から、白銀の髪で赤い瞳の16歳ぐらいのイケメン少年が出てくると、靄は消えた。
少年は普段戦ってもいない私がわかるほどに、強いと感じる威圧するオーラを纏っている。
――怖い……どうしよう!?
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる