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第1章 神奮励~チョコランタ王国編~
第10話 異形生物――ベリアント――
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ラビくんは、目の前で自分のお父さんがうさぎの獣人の面影を失くした異形生物に変わった事にショックで意識を失い、倒れ込むのをしーちゃんが抱きとめるように支えた。
ラビくんのお母さんも混乱して取り乱してる。
「あなた! どうしちゃったのよ!」
「おばさん! 危ないから近づいたらダメです!」
しーちゃんがラビくんのお母さんが近づかないように叫んだ声に、唖然としていたロウさんがハッと我に返って、ラビくんのお母さんの腕を掴み後ろに下がらせる。
しーちゃんはロウさんのもう片方の腕に気を失ったラビくんを託し、ラビくんのお父さんへと歩みだす。
「大丈夫だからシアに任せとけ!」
ロウさんがそう言ってラビくんのお母さんを安心させた言葉通り、頭を伏せていたラビくんのお父さんが頭を上げこっちを向いた瞬間に――ドスッと鈍い音がしたと思ったら、ラビくんのお父さんがうつ伏せでドサッと倒れ込んできた。
「あなた!」
「おばさん落ち着けって! 気を失ってるだけだ!」
取り乱したラビくんのお母さんをロウさんが宥める横で、私はあっという間の出来事に呆気にとられつつしーちゃんを見ると――後ろを向いて顔半分振り返るように立ったしーちゃんの瞳が青く光って見えた。
こんな時に不謹慎だけど、薄暗い中でしーちゃんの青く光った瞳が綺麗で幻想的で見とれてしまった。
あとから、しーちゃんの手刀がラビくんお父さんの首の後ろに打ち込まれたのだと、しーちゃんの手の構えでわかる。
ロウさんよりも大きくなったラビくんのお父さんを一撃で!? 早すぎて全然わからなかったと思いながら、視線をラビくんのお父さんへ移すと、身体のサイズは戻り、姿も右腕以外はうさぎの獣人に戻っていた。
「ここまで元に戻れるなんて奇跡だ!」
ロウさんは喜んだあと、いまいち異形生物の事がまだわかってない私とラビくんのお母さんの視線を感じて――
「異形生物つーのは異形化した生物の総称で……普通は異形生物になったら、そのままだからな……」
ロウさんの愁いを帯びた表情に、何かあったんだろうなと察して言葉を返せず黙り込む。
――ひとまず、気を失ったラビくんをラビくんのお母さんが寝床へ運び、同じく気を失ったラビくんのお父さんをロウさんが寝床へ運ぶ。ひとりで運ぶロウさんを見ながら、体格いいから見た目通りの力持ちだと感心する。
しーちゃんの方へ視線を移すと、瞳はもう光ってなかった。目が合うとしーちゃんは、耳の良い獣人達の集まる地下街だから私にだけ聞こえるように耳元でこっそり――
「……気を失って異形化が止まって戻っただけ……メティーの力で治せないかな?」
「なおしぇるのー?」
「……たぶん。異形生物は例えるなら、綺麗な川の水に濁った汚い水が混ざって、最終的に汚い水になってしまう事なんだ。だから、その汚い部分を浄化出来れば治せるはず」
しーちゃんの言葉に私はパァっとわかりやすく表情を輝かせ「やってみりゅ!」とラビくんの家に入って行ったロウさん達を追いかけた――
――私は寝床に横たわるラビくんのお父さんの異形化した右腕のそばに立ち、手をかざしてさっきしーちゃんに言われたイメージをする。
ロウさんとラビくんのお母さんは、私の両隣りに座り何をしてるのか不思議そうに眺めてる。しーちゃんは私の後ろで私の肩に手を置いて見守ってくれて――なんだか上手くいくように応援してくれてるような安心感というか、成功させるぞって力が漲るような気がした。
目を閉じて集中すると、獣人の身体の部分は白い光で、右腕の異形化した部分は黒い光に見えた。
黒い光を白い光へ変えるイメージをすると――かざした掌が温かくなり、白い光が黒い光を消していく――
――目を開けると、異形化した右腕は普通の獣人の腕になっていて、ロウさんは口を開けたまま固まり、ラビくんのお母さんは驚きつつも戻った事の嬉しさで泣いていた。
治ってよかったと微笑みながら後ろに振り返ると、しーちゃんも優しく微笑んでよく出来ましたって感じに頭を撫でてくれた。
私はまだ固まってるロウさんをふふっと笑いながら、今のうちにロウさんの傷治しちゃおうと、ロウさんの頬の殴られた傷に手をかざすと――白く光って瞬く間に傷が癒えた。
「なっ……チビ……お前まさか……」
神メシアの話は獣人の間でも有名なんだ? そういえば、ラビくんも誰にも喋らないでって言った時、察したように答えてたっけ。ロウさん達の顔も察したように慌てて態度を改めようと正座したのを見て、いつも通りでいて欲しくて――
「らびくんのきじゅもなおちたのよ?」
いかにも子供がえらいでしょー? ほめてー? と言うノリでおどけて言うと、ロウさんが驚きつつラビくんの方へ勢いよくバッと向き――
「あ! ほんとだ! 俺が蹴った傷がねぇ!」
今更その事に気付いたようで、しーちゃんが「観察力足りないんじゃない?」とクスクス笑うと、ロウさんが「うっせぇ!」と頭をぐしゃぐしゃ掻く。
でも、口調とは裏腹で怒ってなさそう。ふたりは何だかんだで、冗談言えるぐらい仲良しなんだとわかる。
にしても、殴ったんじゃなくて蹴ったのか……見えなかったから音だけで勝手に思い込んでたけど、確かにラビくんとロウさんの身長差的に殴るには無理があるやと納得。
――改めて話す為に、寝床の隣の食事をとるテーブルと椅子がある部屋に移動し腰掛けた。
私が神メシアである事は内緒にとお願いすると、ロウさんは「誇り高き獣人の血に誓って言わない」と、当然とばかりにすんなり約束してくれた。ラビくんのお母さんも「もちろんよ」と頷く。
私としーちゃんはホッとひと安心して、改めてしーちゃんが本題の話を切り出した。
「おばさん……おじさんは今日どこへ行ってたの?」
しーちゃんのすでに察しているような表情の問いかけに、ラビくんのお母さんはビクッと怯えるように暗い顔で黙り込み、俯きながら事の成り行きを語り始めた。
「……私達は異端の半獣を生んだ者として、差別的な視線を浴びていたわ……。ラビの方がもっと辛かったでしょう……」
「いたんのはんじゅー?」
騒動でそれ所ではなかったけど、ラビくんのお父さんを最初見た時、ふたりとも獣人なのに、何で半獣のラビくんが? と不思議に思っていた。
「……獣人と獣人の間にごく稀に半獣が生まれる事があって……それで異端の半獣って呼ばれるんだ……」
ロウさんが少し言いにくそうに説明してくれた。
ロウさんがラビくんにそう言って、しっかりして強くならないとダメって言ってたのを思い出す。
「……ちゃんと獣人に生んであげれなかった事を私達はずっと気にしていて……ある日、人間が夫に声をかけてきたらしいの……」
「……人間」
ロウさんも薄々察していたのか握り拳を作り、声が怒りで少し震えながら呟き、しーちゃんは聞く前からわかっていたように驚く事もなく黙り込んだ。
「おはなち、なんだったのー?」
ふたりと違い、何が何だかわかってない私はラビくんのお母さんに尋ねると――
「研究に協力してくれれば、半獣になれるって……そうすればラビだけ辛い思いしないで済むと思って……だから夫は……っ……」
「アイツら! マジ許せねぇ!」
ラビくんのお母さんの涙ながらに語った事に、ロウさんはテーブルをバンと叩き怒りをあらわにした。
アイツらって誰だろう?
「……チョコランタ王国の隣りにマカダミア国があって……マカダミアの森の中に研究所があるんだ……そこの研究者達の事だよ」
しーちゃんが哀しげに……でも、静かな怒りを内から感じるような声で、私の心の声の疑問を教えてくれた。この口振りからしーちゃんとロウさんは、その研究者達を見た事があるのかな?
しーちゃんが私の心の声にピクっと反応して私と目が合い、哀しげに困ったように視線をそらした。
「……猪の料理そろそろ出来たかな? もらってくるよ」
「ああ、なら俺も行く」
「人数分じゃ持ちきれないでしょ? 私も行くわ」
3人揃って広場へ料理を取りに行って、私ひとりポツンと残される。ラビくんとラビくんのお父さんの様子を見に寝床に移動すると、ふたりともまだ意識は戻らず眠っていた。
私はふたりをぼんやり見つめながら、さっきの話を思い返す――
マカダミア国……約3年暮らしてきて初めて知る別の国の話。それだけ私は、この世界の事をまだ全然わかってないんだなぁ。
とりあえずわかっているのは、その研究所の人達は、今聞く限りじゃ獣人達にとって良い人達ではないという事。
研究に協力してくれればと言って、ラビくんのお父さんは異形生物になった。
その研究は恐らく異形生物にする生物実験……なんて酷いことを……。
――考えてたら、だんだん瞼が重くなりウトウトしてきた。
今日は神の力たくさん使ったからかな?――街に向かう途中はしゃぐとあとで疲れるとしーちゃんに言われた事がよぎる。
――そういえば、やっぱり私の心の声が聞こえるのはしーちゃんだけだったなぁ……しーちゃんは特別なのかな?――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「――ティー……メティー起きて!」
しーちゃんの声に、いつの間にか寝ちゃったんだと寝ぼけてぼんやり目を開けると――
「ラビがいないんだ!」
「……え!?」
ラビくんのお母さんも混乱して取り乱してる。
「あなた! どうしちゃったのよ!」
「おばさん! 危ないから近づいたらダメです!」
しーちゃんがラビくんのお母さんが近づかないように叫んだ声に、唖然としていたロウさんがハッと我に返って、ラビくんのお母さんの腕を掴み後ろに下がらせる。
しーちゃんはロウさんのもう片方の腕に気を失ったラビくんを託し、ラビくんのお父さんへと歩みだす。
「大丈夫だからシアに任せとけ!」
ロウさんがそう言ってラビくんのお母さんを安心させた言葉通り、頭を伏せていたラビくんのお父さんが頭を上げこっちを向いた瞬間に――ドスッと鈍い音がしたと思ったら、ラビくんのお父さんがうつ伏せでドサッと倒れ込んできた。
「あなた!」
「おばさん落ち着けって! 気を失ってるだけだ!」
取り乱したラビくんのお母さんをロウさんが宥める横で、私はあっという間の出来事に呆気にとられつつしーちゃんを見ると――後ろを向いて顔半分振り返るように立ったしーちゃんの瞳が青く光って見えた。
こんな時に不謹慎だけど、薄暗い中でしーちゃんの青く光った瞳が綺麗で幻想的で見とれてしまった。
あとから、しーちゃんの手刀がラビくんお父さんの首の後ろに打ち込まれたのだと、しーちゃんの手の構えでわかる。
ロウさんよりも大きくなったラビくんのお父さんを一撃で!? 早すぎて全然わからなかったと思いながら、視線をラビくんのお父さんへ移すと、身体のサイズは戻り、姿も右腕以外はうさぎの獣人に戻っていた。
「ここまで元に戻れるなんて奇跡だ!」
ロウさんは喜んだあと、いまいち異形生物の事がまだわかってない私とラビくんのお母さんの視線を感じて――
「異形生物つーのは異形化した生物の総称で……普通は異形生物になったら、そのままだからな……」
ロウさんの愁いを帯びた表情に、何かあったんだろうなと察して言葉を返せず黙り込む。
――ひとまず、気を失ったラビくんをラビくんのお母さんが寝床へ運び、同じく気を失ったラビくんのお父さんをロウさんが寝床へ運ぶ。ひとりで運ぶロウさんを見ながら、体格いいから見た目通りの力持ちだと感心する。
しーちゃんの方へ視線を移すと、瞳はもう光ってなかった。目が合うとしーちゃんは、耳の良い獣人達の集まる地下街だから私にだけ聞こえるように耳元でこっそり――
「……気を失って異形化が止まって戻っただけ……メティーの力で治せないかな?」
「なおしぇるのー?」
「……たぶん。異形生物は例えるなら、綺麗な川の水に濁った汚い水が混ざって、最終的に汚い水になってしまう事なんだ。だから、その汚い部分を浄化出来れば治せるはず」
しーちゃんの言葉に私はパァっとわかりやすく表情を輝かせ「やってみりゅ!」とラビくんの家に入って行ったロウさん達を追いかけた――
――私は寝床に横たわるラビくんのお父さんの異形化した右腕のそばに立ち、手をかざしてさっきしーちゃんに言われたイメージをする。
ロウさんとラビくんのお母さんは、私の両隣りに座り何をしてるのか不思議そうに眺めてる。しーちゃんは私の後ろで私の肩に手を置いて見守ってくれて――なんだか上手くいくように応援してくれてるような安心感というか、成功させるぞって力が漲るような気がした。
目を閉じて集中すると、獣人の身体の部分は白い光で、右腕の異形化した部分は黒い光に見えた。
黒い光を白い光へ変えるイメージをすると――かざした掌が温かくなり、白い光が黒い光を消していく――
――目を開けると、異形化した右腕は普通の獣人の腕になっていて、ロウさんは口を開けたまま固まり、ラビくんのお母さんは驚きつつも戻った事の嬉しさで泣いていた。
治ってよかったと微笑みながら後ろに振り返ると、しーちゃんも優しく微笑んでよく出来ましたって感じに頭を撫でてくれた。
私はまだ固まってるロウさんをふふっと笑いながら、今のうちにロウさんの傷治しちゃおうと、ロウさんの頬の殴られた傷に手をかざすと――白く光って瞬く間に傷が癒えた。
「なっ……チビ……お前まさか……」
神メシアの話は獣人の間でも有名なんだ? そういえば、ラビくんも誰にも喋らないでって言った時、察したように答えてたっけ。ロウさん達の顔も察したように慌てて態度を改めようと正座したのを見て、いつも通りでいて欲しくて――
「らびくんのきじゅもなおちたのよ?」
いかにも子供がえらいでしょー? ほめてー? と言うノリでおどけて言うと、ロウさんが驚きつつラビくんの方へ勢いよくバッと向き――
「あ! ほんとだ! 俺が蹴った傷がねぇ!」
今更その事に気付いたようで、しーちゃんが「観察力足りないんじゃない?」とクスクス笑うと、ロウさんが「うっせぇ!」と頭をぐしゃぐしゃ掻く。
でも、口調とは裏腹で怒ってなさそう。ふたりは何だかんだで、冗談言えるぐらい仲良しなんだとわかる。
にしても、殴ったんじゃなくて蹴ったのか……見えなかったから音だけで勝手に思い込んでたけど、確かにラビくんとロウさんの身長差的に殴るには無理があるやと納得。
――改めて話す為に、寝床の隣の食事をとるテーブルと椅子がある部屋に移動し腰掛けた。
私が神メシアである事は内緒にとお願いすると、ロウさんは「誇り高き獣人の血に誓って言わない」と、当然とばかりにすんなり約束してくれた。ラビくんのお母さんも「もちろんよ」と頷く。
私としーちゃんはホッとひと安心して、改めてしーちゃんが本題の話を切り出した。
「おばさん……おじさんは今日どこへ行ってたの?」
しーちゃんのすでに察しているような表情の問いかけに、ラビくんのお母さんはビクッと怯えるように暗い顔で黙り込み、俯きながら事の成り行きを語り始めた。
「……私達は異端の半獣を生んだ者として、差別的な視線を浴びていたわ……。ラビの方がもっと辛かったでしょう……」
「いたんのはんじゅー?」
騒動でそれ所ではなかったけど、ラビくんのお父さんを最初見た時、ふたりとも獣人なのに、何で半獣のラビくんが? と不思議に思っていた。
「……獣人と獣人の間にごく稀に半獣が生まれる事があって……それで異端の半獣って呼ばれるんだ……」
ロウさんが少し言いにくそうに説明してくれた。
ロウさんがラビくんにそう言って、しっかりして強くならないとダメって言ってたのを思い出す。
「……ちゃんと獣人に生んであげれなかった事を私達はずっと気にしていて……ある日、人間が夫に声をかけてきたらしいの……」
「……人間」
ロウさんも薄々察していたのか握り拳を作り、声が怒りで少し震えながら呟き、しーちゃんは聞く前からわかっていたように驚く事もなく黙り込んだ。
「おはなち、なんだったのー?」
ふたりと違い、何が何だかわかってない私はラビくんのお母さんに尋ねると――
「研究に協力してくれれば、半獣になれるって……そうすればラビだけ辛い思いしないで済むと思って……だから夫は……っ……」
「アイツら! マジ許せねぇ!」
ラビくんのお母さんの涙ながらに語った事に、ロウさんはテーブルをバンと叩き怒りをあらわにした。
アイツらって誰だろう?
「……チョコランタ王国の隣りにマカダミア国があって……マカダミアの森の中に研究所があるんだ……そこの研究者達の事だよ」
しーちゃんが哀しげに……でも、静かな怒りを内から感じるような声で、私の心の声の疑問を教えてくれた。この口振りからしーちゃんとロウさんは、その研究者達を見た事があるのかな?
しーちゃんが私の心の声にピクっと反応して私と目が合い、哀しげに困ったように視線をそらした。
「……猪の料理そろそろ出来たかな? もらってくるよ」
「ああ、なら俺も行く」
「人数分じゃ持ちきれないでしょ? 私も行くわ」
3人揃って広場へ料理を取りに行って、私ひとりポツンと残される。ラビくんとラビくんのお父さんの様子を見に寝床に移動すると、ふたりともまだ意識は戻らず眠っていた。
私はふたりをぼんやり見つめながら、さっきの話を思い返す――
マカダミア国……約3年暮らしてきて初めて知る別の国の話。それだけ私は、この世界の事をまだ全然わかってないんだなぁ。
とりあえずわかっているのは、その研究所の人達は、今聞く限りじゃ獣人達にとって良い人達ではないという事。
研究に協力してくれればと言って、ラビくんのお父さんは異形生物になった。
その研究は恐らく異形生物にする生物実験……なんて酷いことを……。
――考えてたら、だんだん瞼が重くなりウトウトしてきた。
今日は神の力たくさん使ったからかな?――街に向かう途中はしゃぐとあとで疲れるとしーちゃんに言われた事がよぎる。
――そういえば、やっぱり私の心の声が聞こえるのはしーちゃんだけだったなぁ……しーちゃんは特別なのかな?――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「――ティー……メティー起きて!」
しーちゃんの声に、いつの間にか寝ちゃったんだと寝ぼけてぼんやり目を開けると――
「ラビがいないんだ!」
「……え!?」
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