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第二話 ノーパンスウェットコンビニデート(後編)
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(これがノーパンスウェットの威力か……)
柔らかい布地にくっきりと浮かび上がるいきり立った自分のモノ、先端にはっきりと見える染み。それが時々ぴくんと動く。
これは見つかったら一発アウトだ。弁解できない。
再びポケットに手を入れ、上着をぐっと前に下げて、そこを隠した。
酒やコーヒーの並んだガラス扉の冷蔵棚の前で、飲み物を選ぶフリをしながら様子を見る。慎吾はその間もパーカーの陰で俺の股間を揉み続けた。
お菓子を選んでいたおじさんは、さらに弁当を手に取ってレジへと向かうと、なにごともなくレジ袋を下げて去っていった。
ほっとした。これで人はいない。
「店員がレジに入ったままだな」
「えっ」
「大丈夫だ、ここなら死角だ」
慎吾は言いながら俺を少し右に押しやると、同時に俺のポケットに右手をつっこんできた。
俺の左手と重なったその手は、ポケット越しに股間を扱き始める。
完全にパーカーで隠れているからか今までより扱き方が激しい。すぐに気持ちよさが腰の奥から込み上げてくる。
「んっ、なんでポケット……? せっかくスウェットなのに……」
話し声に軽く吐息が混じった。
「監視カメラがある」
「いっ!!!」
一瞬ちんちんが縮んだ。
「大丈夫だ、カップルが手を繋いでるようにしか見えないよ。冬によくいるだろ?」
いろいろとツッコみたい部分はあったが、今はそれどころじゃなかった。
もうイきそうだった。
我慢汁が溢れて染みを広げ、ガチガチになったあそこはパンツに押さえられることもなく前方にそそり立つ。それを覆うパーカーのポケットが一定の速度で揺れていた。
「イきそう……」
返事はない。
店員もいるコンビニで、こっそりポケット越しにちんちんを扱かれて、そのままイッてしまいそうな自分に興奮した。湧き上がってくるそれに合わせて慎吾の手が根元を扱き続ける。
「慎吾…… 出る……」
ポケットの中で、手が震えた。
そしてそのまま精子を吐き出……
「まだダメ」
「!!!?」
慎吾がそれまで扱いていた根元をギュッと強く握る。俺は声にならない声を上げた。やや前屈みになったまま石化されたように固まる。
まさにイくところだった。いやちょっとイッた。行き場を失った精子が逆流する。
「ちょっ…… 逆流した……」
「帰ろう。続きは家でしよう」
「へっ?」
慎吾は手をポケットから戻すと目の前のガラス扉を開け、サッとふたつの缶チューハイを棚から取りレジへと向かう。
「お菓子持ってきて」
なんなんだ。とは思いつつも、いろんな味のポテトを三袋適当に抱えると、さっさと歩いていってしまう慎吾を小走りで追いかけた。
レジにポテトを置くと、またパーカーを下ろして前をしっかりと隠す。店員が俺たち二人の顔を見比べていたような気もするが、会計を済ますとその場から逃げるようにコンビニを後にした。
「あぶなかったな」
街灯の少ない暗い歩道に入ってから、慎吾が言った。
「バレた?」
「いや、あやしんでただけだと思う。万引きを」
なるほど、そっちか。確かにあやしい動きではあったと思う。
「わさび味持ってきてくれた?」
歩きながら手にしていたレジ袋を顔に近づけ、中身をガサガサと確認し始める慎吾。何味のポテトを取ったかなんて覚えていない。幸い入っていたようだが。
『もう寸止めはやめて……』そう言おうとした時、腰がぞわぞわと忘れかけていた感覚を思い出させた。
歩くたびにスウェットの滑らかな生地が、まだ勃起している陰茎にまとわりつく。
(そうだった、これが続くんだった!!)
マンションまではまだ距離がある。しかも今度は上り坂だ。太腿に力が入ってそれが内股から刺激を与える。
竿の方は歩く一定のテンポで布に擦られ続け、気を紛らわそうとすればするほど気持ちよくなってしまった。
再びそこががっつりとスウェットを押し上げていたが、なぜか慎吾はポテトや酒に気を取られていて気づいていない。
「朝飯買ってくるの忘れたな」
慎吾がレジ袋を覗きながら言った。
朝飯なんてどうでもいい。それどころじゃなかった。
(やばい……)
絶頂が近づいてきているのがわかった。
二人ともそこそこ早足で歩いていたので吐息はごまかすことが出来たが、その速度がまたいい具合に気持ちよさを加速させる。
慎吾がまだ何か話しかけていたような気がするが、まるで頭に入ってこない。
スウェットに擦られる快感に亀頭をヒクつかせながら、うつむいて歩き続けた。
「隼?」
(やばい、慎吾が異変に気付いた)
まさか歩いているだけでもうイきそう、とは恥ずかしくて言えなかった。
寸止めされたことでより敏感になってしまったのかもしれない。
勃起すればするほど、亀頭は布地に強く押し付けられていく。スウェット生地が我慢汁でヌルッと濡れていくのがわかった。
(だめだ…… 出る…… 出る……)
歩きながら息がどんどん荒くなった。
右、左、と足を動かすたびに、快感の波が一歩一歩押し寄せてくる。
このままだと何も触っていないのに、歩きながらイッてしまう……
どうやってごまかそう、そう思った直後、いきなり限界がきてしまった。
「あっ、あっ…… 出ちゃう」
びくっと、足が震え、立ち止まった。
同時にスウェットパンツの中で、ビュルッと大量の精子が放たれる。
「んっ、んっ……」
太腿にグッと力を入れて、数回、絞るように精子を吐き出す。溜まっていたものが中で溢れ、陰茎を伝って垂れた。
スウェットの前の一番突き出た部分では、黒い染みの奥から白いドロッとしたものが布地を突き破って流れ出る。
俺は、立ち止まってうつむいたまま、太腿を揺らして射精し続けた。
その間、慎吾が何を言っていたのかは、まったく覚えていない。
多分俺の股間を穴が開くほど見つめていたんだと思う。
なにごともなかったように前を隠して歩きだしたのは、ほんの数秒後。
「おまえ漏らしすぎだろ。次漏らしたらおもらし太郎って呼ぶからな」
「やめろその昔話の主人公みたいなセンス」
「昔々、おもらし太郎という少年がおりました」
慎吾が朗々と語り出す。
スウェットが冷えて股間が寒い。いろいろ寒い。
「だからやめろよ、この変態国語教師」
「続き聞きたくない?」
「えっ、それは……」
ちょっと興味がある。
「おもらし太郎は歩いていると、急に気持ちよさそうな声をあげました。あっ、あっ、出ちゃう」
「やめろっつってんだろ!!!!!」
俺の声真似はあまり似ていなかった。
マンションまでの緩く長い坂道、二人の楽しそうな声が続く。
この後、家に帰ってもう一発ヤリましたとさ。
めでたし、めでたし。
柔らかい布地にくっきりと浮かび上がるいきり立った自分のモノ、先端にはっきりと見える染み。それが時々ぴくんと動く。
これは見つかったら一発アウトだ。弁解できない。
再びポケットに手を入れ、上着をぐっと前に下げて、そこを隠した。
酒やコーヒーの並んだガラス扉の冷蔵棚の前で、飲み物を選ぶフリをしながら様子を見る。慎吾はその間もパーカーの陰で俺の股間を揉み続けた。
お菓子を選んでいたおじさんは、さらに弁当を手に取ってレジへと向かうと、なにごともなくレジ袋を下げて去っていった。
ほっとした。これで人はいない。
「店員がレジに入ったままだな」
「えっ」
「大丈夫だ、ここなら死角だ」
慎吾は言いながら俺を少し右に押しやると、同時に俺のポケットに右手をつっこんできた。
俺の左手と重なったその手は、ポケット越しに股間を扱き始める。
完全にパーカーで隠れているからか今までより扱き方が激しい。すぐに気持ちよさが腰の奥から込み上げてくる。
「んっ、なんでポケット……? せっかくスウェットなのに……」
話し声に軽く吐息が混じった。
「監視カメラがある」
「いっ!!!」
一瞬ちんちんが縮んだ。
「大丈夫だ、カップルが手を繋いでるようにしか見えないよ。冬によくいるだろ?」
いろいろとツッコみたい部分はあったが、今はそれどころじゃなかった。
もうイきそうだった。
我慢汁が溢れて染みを広げ、ガチガチになったあそこはパンツに押さえられることもなく前方にそそり立つ。それを覆うパーカーのポケットが一定の速度で揺れていた。
「イきそう……」
返事はない。
店員もいるコンビニで、こっそりポケット越しにちんちんを扱かれて、そのままイッてしまいそうな自分に興奮した。湧き上がってくるそれに合わせて慎吾の手が根元を扱き続ける。
「慎吾…… 出る……」
ポケットの中で、手が震えた。
そしてそのまま精子を吐き出……
「まだダメ」
「!!!?」
慎吾がそれまで扱いていた根元をギュッと強く握る。俺は声にならない声を上げた。やや前屈みになったまま石化されたように固まる。
まさにイくところだった。いやちょっとイッた。行き場を失った精子が逆流する。
「ちょっ…… 逆流した……」
「帰ろう。続きは家でしよう」
「へっ?」
慎吾は手をポケットから戻すと目の前のガラス扉を開け、サッとふたつの缶チューハイを棚から取りレジへと向かう。
「お菓子持ってきて」
なんなんだ。とは思いつつも、いろんな味のポテトを三袋適当に抱えると、さっさと歩いていってしまう慎吾を小走りで追いかけた。
レジにポテトを置くと、またパーカーを下ろして前をしっかりと隠す。店員が俺たち二人の顔を見比べていたような気もするが、会計を済ますとその場から逃げるようにコンビニを後にした。
「あぶなかったな」
街灯の少ない暗い歩道に入ってから、慎吾が言った。
「バレた?」
「いや、あやしんでただけだと思う。万引きを」
なるほど、そっちか。確かにあやしい動きではあったと思う。
「わさび味持ってきてくれた?」
歩きながら手にしていたレジ袋を顔に近づけ、中身をガサガサと確認し始める慎吾。何味のポテトを取ったかなんて覚えていない。幸い入っていたようだが。
『もう寸止めはやめて……』そう言おうとした時、腰がぞわぞわと忘れかけていた感覚を思い出させた。
歩くたびにスウェットの滑らかな生地が、まだ勃起している陰茎にまとわりつく。
(そうだった、これが続くんだった!!)
マンションまではまだ距離がある。しかも今度は上り坂だ。太腿に力が入ってそれが内股から刺激を与える。
竿の方は歩く一定のテンポで布に擦られ続け、気を紛らわそうとすればするほど気持ちよくなってしまった。
再びそこががっつりとスウェットを押し上げていたが、なぜか慎吾はポテトや酒に気を取られていて気づいていない。
「朝飯買ってくるの忘れたな」
慎吾がレジ袋を覗きながら言った。
朝飯なんてどうでもいい。それどころじゃなかった。
(やばい……)
絶頂が近づいてきているのがわかった。
二人ともそこそこ早足で歩いていたので吐息はごまかすことが出来たが、その速度がまたいい具合に気持ちよさを加速させる。
慎吾がまだ何か話しかけていたような気がするが、まるで頭に入ってこない。
スウェットに擦られる快感に亀頭をヒクつかせながら、うつむいて歩き続けた。
「隼?」
(やばい、慎吾が異変に気付いた)
まさか歩いているだけでもうイきそう、とは恥ずかしくて言えなかった。
寸止めされたことでより敏感になってしまったのかもしれない。
勃起すればするほど、亀頭は布地に強く押し付けられていく。スウェット生地が我慢汁でヌルッと濡れていくのがわかった。
(だめだ…… 出る…… 出る……)
歩きながら息がどんどん荒くなった。
右、左、と足を動かすたびに、快感の波が一歩一歩押し寄せてくる。
このままだと何も触っていないのに、歩きながらイッてしまう……
どうやってごまかそう、そう思った直後、いきなり限界がきてしまった。
「あっ、あっ…… 出ちゃう」
びくっと、足が震え、立ち止まった。
同時にスウェットパンツの中で、ビュルッと大量の精子が放たれる。
「んっ、んっ……」
太腿にグッと力を入れて、数回、絞るように精子を吐き出す。溜まっていたものが中で溢れ、陰茎を伝って垂れた。
スウェットの前の一番突き出た部分では、黒い染みの奥から白いドロッとしたものが布地を突き破って流れ出る。
俺は、立ち止まってうつむいたまま、太腿を揺らして射精し続けた。
その間、慎吾が何を言っていたのかは、まったく覚えていない。
多分俺の股間を穴が開くほど見つめていたんだと思う。
なにごともなかったように前を隠して歩きだしたのは、ほんの数秒後。
「おまえ漏らしすぎだろ。次漏らしたらおもらし太郎って呼ぶからな」
「やめろその昔話の主人公みたいなセンス」
「昔々、おもらし太郎という少年がおりました」
慎吾が朗々と語り出す。
スウェットが冷えて股間が寒い。いろいろ寒い。
「だからやめろよ、この変態国語教師」
「続き聞きたくない?」
「えっ、それは……」
ちょっと興味がある。
「おもらし太郎は歩いていると、急に気持ちよさそうな声をあげました。あっ、あっ、出ちゃう」
「やめろっつってんだろ!!!!!」
俺の声真似はあまり似ていなかった。
マンションまでの緩く長い坂道、二人の楽しそうな声が続く。
この後、家に帰ってもう一発ヤリましたとさ。
めでたし、めでたし。
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