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序章 これは、二人の愛欲にまみれた罰ゲームの記録である
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「はい、隼の負けな。じゃあ罰ゲームは……」
慎吾が嬉しそうに眼鏡の奥で目を細め、ゲーム機のコントローラーを置く。いつもの夜の、よくある光景。
そして俺は内心わくわくしながら待つのだ。次に続く言葉を。
遅い晩飯の後はいつも二人でゲーム大会だった。
格闘ゲームだったりカードゲームだったり中身は日替わりの暇つぶしレベルだが、このゲームの本命はそこじゃない。
負けた方は罰ゲーム。
勝った方の言うことをなんでも聞かなければならない。
慎吾は黒髪に丸眼鏡がトレードマークの国語教師。学校では生活指導も担当している。俺はそこの問題児、つまり指導される側。ちょっと背は低いが金髪のイケメンだ。
最初は教師と生徒という立場だったが、わけあって同居して一年、俺が気が付いた時には既に、えろえろ同棲カップルになり果てていた。
どうやら慎吾は最初から俺のことを狙っていたらしいが、まあその辺の馴れ初めについてはいつか機会があったら語ってみたいと思う。
で、罰ゲームだ。
なにせ最初から手を出す気満々で家に好みの人間を住ませる20代後半の変態男(ただしこれは俺の見解)と、毎日性欲が溢れて止まない10代後半の健康男子がひとつ屋根の下で暮らしているのだ。思いつくことなどえっちなこと以外なにも無い。
ちょっとMっ気のある俺は、毎日のように慎吾の要求に答えた。決してゲームに弱いわけではない、性欲に弱いのだ。
慎吾の要求する罰ゲームは、こっそり野外露出だったり、手を使わずにオナニーだったり、限界までおしっこ我慢して買い物だったり、彼の性癖がよく現れているものばかりだった。そういう俺を眺めることで興奮するらしい。そんなことをさせられて喜んでいる俺が言うのもアレな話だが、なかなかの変態だ。
もちろん流れでそのあとエッチすることも少なくないが、それはそれ。
結果的に罰ゲームとは言いつつも、俺は気持ちよく眠ることが出来て慎吾も同様に楽しめる、良いこと尽くめなゲームなのだった。
そう、これは、そんな二人の愛欲にまみれた数々の罰ゲームの記録である。
慎吾が嬉しそうに眼鏡の奥で目を細め、ゲーム機のコントローラーを置く。いつもの夜の、よくある光景。
そして俺は内心わくわくしながら待つのだ。次に続く言葉を。
遅い晩飯の後はいつも二人でゲーム大会だった。
格闘ゲームだったりカードゲームだったり中身は日替わりの暇つぶしレベルだが、このゲームの本命はそこじゃない。
負けた方は罰ゲーム。
勝った方の言うことをなんでも聞かなければならない。
慎吾は黒髪に丸眼鏡がトレードマークの国語教師。学校では生活指導も担当している。俺はそこの問題児、つまり指導される側。ちょっと背は低いが金髪のイケメンだ。
最初は教師と生徒という立場だったが、わけあって同居して一年、俺が気が付いた時には既に、えろえろ同棲カップルになり果てていた。
どうやら慎吾は最初から俺のことを狙っていたらしいが、まあその辺の馴れ初めについてはいつか機会があったら語ってみたいと思う。
で、罰ゲームだ。
なにせ最初から手を出す気満々で家に好みの人間を住ませる20代後半の変態男(ただしこれは俺の見解)と、毎日性欲が溢れて止まない10代後半の健康男子がひとつ屋根の下で暮らしているのだ。思いつくことなどえっちなこと以外なにも無い。
ちょっとMっ気のある俺は、毎日のように慎吾の要求に答えた。決してゲームに弱いわけではない、性欲に弱いのだ。
慎吾の要求する罰ゲームは、こっそり野外露出だったり、手を使わずにオナニーだったり、限界までおしっこ我慢して買い物だったり、彼の性癖がよく現れているものばかりだった。そういう俺を眺めることで興奮するらしい。そんなことをさせられて喜んでいる俺が言うのもアレな話だが、なかなかの変態だ。
もちろん流れでそのあとエッチすることも少なくないが、それはそれ。
結果的に罰ゲームとは言いつつも、俺は気持ちよく眠ることが出来て慎吾も同様に楽しめる、良いこと尽くめなゲームなのだった。
そう、これは、そんな二人の愛欲にまみれた数々の罰ゲームの記録である。
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