学園トップ~&ユカイのスピンオフ

いとこんドリア

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平和な世界線in女体化

女になっちゃいました23

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「あなたがその子をおろしてくれさえすれば全て丸く収まるの」

 オバサンは不敵に微笑んでいる。

「お義母様の言う通りです。一度の過ちくらい誰にでもある事。その子さえいなくなれば文句は言いません。二度とあなたにも接触しませんし、今後何もしないと約束しましょう。だから、大人しくおろしなさい」
「……嫌だと言ったら?」

 ためしに訊ねてみた。

「力づくとなってしまうわね。そして、二度と甥との接触を禁じさせることになる。勿論そのままでは終わらず、甥をたぶらかした罪で遠くへ飛んでもらうわ。反社会的地位に落とされ、日本では平穏に生きていけなくなる。それでもいいのかしら?」

 ひでー圧力をかけてきやがる。金持ちの権力行使か。最低な奴らだ。でもこの子だけは……自分がどうなってもいいからこの子だけは失いたくない。

「さあ、病院にもどろうか」

 黒服連中が2人がかりで近づいてくる。男だったらこんな奴ら全員秒殺できるのに、今の俺では抵抗すらままならない。あっさり押さえつけられてしまった。

「手術が終わるまでおとなしくすることね。病院での処置の方が眠ったままで済むわ。だけど、あなたが反抗的な態度をとるなら……」

 オバサンの目が鋭く鋭利に細まる。

「いくらでも流産させる方法はあるわね」

 オバサンの非情な言葉に青ざめる。俺の選択権はおろす道しか残されていないらしい。そんなの……

「冗談じゃねえ!」

 俺はなんとか逃げようとする。石ころを投げつけて一部を怯ませ、近くにいた黒服の股間を蹴り上げて強行突破を図ろうとしたが、奴らからは逃げられない。プロのエージェント相手に姑息な真似は通じなかった。

「クソ、暴れんじゃねえよ!」

 黒服が乱暴に俺をビンタして髪を鷲掴んできた。それでも逃げなければこの子が殺されてしまう。新しく宿った命が。自分と愛する人との結晶が。

「放せ、はなせぇえっ!」

 暴れる俺に埒が明かないと思った一人が足を振り上げた。俺は血の気が引いた。


「がは」

 俺を掴んでいた手が離れるのを感じて目を開けると、逞しい腕の中に包み込まれていた。ゆっくり顔を上げると、息を切らせた直が目の前にいて俺を支えていた。

「直……っ」

 助けに来てくれた。

「甲斐、怪我はないか?」

 直に抱きついたままゆっくり頷く。震えて泣いている俺を見て悲痛な表情で涙を拭ってくれた。

「怖い思いをさせた。もうオレがついてるから。絶対守るから」

 ぎゅっと抱き寄せられつつ守る形で直が前に出た。そして、懐から黒い物体を取り出し、目と鼻の先にいるオバサンへ向けた。

「なんの真似かしら」

 銃口がオバさんに向けられている。

「オレの甲斐を傷つけたんだ。貴様を殺す」

 直の目は本気だった。

「殺す?ふふふ……私を?撃てるわけがないでしょう。仮にも私はお前の父親の姉で」

 パンっと音がした。結っていたオバさんの髪がばらりと地面に落ちる。

「っ……」

 黒服の側近達が駆け寄る。まさか本当に撃つとは思っていなかったらしい。

「柘榴様!」

 狼狽える川田にも撃った。威嚇のために地面に。

「動くなクズ女。そのババア諸共撃たれたいか」

 その言葉に怯えて静止する川田。

「次は脳天をぶち抜く」

 殺意を前面に冷酷に告げる。

「正之と一緒になってオレの小さい頃からいろんなモノを取り上げ、奪い尽くし、人間扱いさせてくれなかった憎悪を募らせる日々を思い出す。まずは実の両親と引き離し、なりたくもない矢崎の後継者にさせられ、かけがえのない親友二人を傷つけて遠くへ飛ばした。そして今度はオレから愛する甲斐とその子供まで奪おうとするつもりなら……躊躇う必要はない。殺す」
「っ、この、やはり薄汚い平民の血を流すだけあって野蛮ね。今日ここまで育ててやった恩を仇で返すとは。元庶民のお前を矢崎の後継者にさせてやるというのに……ッ!」
「なりたくもない後継者に勝手にさせたのは貴様ら矢崎財閥だ。今までの数々の仕打ち、殺し足りないほど。まずはババア、お前から地獄に落とす。死ね」

 直の目はギラギラ黒ずんでおり、オバサンを復讐の目で睨み続けている。感情の一切を失った血の通わない顔は、もう躊躇いはないといった様子だ。

「直、やめろ。俺は大丈夫だから。お前の気持ちもわかるがとりあえずチャカは下ろせって。冷静になれ」

 俺はなんとか止めようと直に声をかけるが、聞こえていないのか冷酷な顔をそのままに崩さない。理性を失っている様子なのか。このままじゃ……

「直、そこまでにしろ!!」

 第三者の威圧的な怒鳴り声が響き渡った。その声にやっと直も反応し、舌打ちをした。

「せ、誠一郎様」
「なんだジジイ……。今いい所なのに」

 矢崎誠一郎が数人の屈強な側近と一緒に立っていた。

「まったく……こんな所で私情で揉めおってからにバカ共が。直、さっさとチャカをしまえ。通行人やマスコミに見られでもしたらどうする」

 直は渋々銃をおろす。殺意がなくなった事に俺はほっとした。

「そして柘榴さんよ、貴女はやはり矢崎の上に立つ人間としてはふさわしくはないようだ。社長の正之と同じで業績ばかりを気にして、私利私欲にまみれ、部下を駒のように扱う。数年前に正之を社長に、貴女を副社長に任命したのはどうやら間違いだったようだ。これはわしの責任。貴女にはしばらく会長権限で謹慎していただく」
「誠一郎様。あなたこそ会長という立場だけで私を押さえつける事ができるとでも?」
「株主総会であれだけ姉弟そろって苦言を呈されたのをお忘れかな。それを無視して好き放題したツケがまわり、自ら駒として利用していた大半の部下達から引導を渡されたのですよ。これがその結果です」

 一枚の紙きれが広げられた。直が第三者委員会より検証した報告書だと教えてくれて、オバサンらに見えるように掲げられる。部下からの不満が高まった結果、大半の社員達が抗議行動を起こしたらしい。おかげで第三者委員会や弁護士会が間に入り、バカ社長も副社長のオバサンもトップとしてふさわしくないと判断されたようだ。

「退陣する際は堂々とした振る舞いでお願いしますよ、柘榴さん」

 茫然としているオバサンや川田を通り過ぎて、誠一郎さんは俺や直に近づく。

「甲斐君、大丈夫か?いや~まさか本当に女性になっていたとは驚いた。実際見るとたしかに小さくなったのぅ」
「そうなんすよ。身長が結構縮んだのはショックで」

 俺が誠一郎さんと会話をしていると、川田が図々しくも会話に割り込んできた。

「誠一郎様、直様とは結婚を前提にお付き合いをさせていただいている川田凛々子と申します。誠一郎様の経営手腕はよく話をk「勝手に話に割り込まないでくれるかの」
「え……」
「結婚を前提にとか言うが、そんな話は何ひとつも聞いておらん。お主の妄想か柘榴さんの願望かは知らんが、正式に決まったわけでもない話を持ち込まないでもらいたい。そもそも、キミは誰かね?」
「ッ……!」

 切り捨てるようなセリフに絶句する彼女。川田グループは確かに有名だが、令嬢の名前など誠一郎さんからすれば無名のモブにすぎないんだろう。

「甲斐君、疲れただろう。とりあえず休もうか」
「はい、そうしてもらえると助か……る……」

 ホッとした途端に急に腹部に痛みが走った。

「っ、痛……」
「甲斐?」

 戸惑う暇もなく痛みはどんどん強くなる。

「ごめ、お腹が……痛いっ!」

 痛みに顔を歪めてふらつく俺を直が抱きとめる。視界がぼやけ、直や誠一郎さんが心配そうに俺を呼ぶが、痛みに何も答えられない。太ももから膝に伝って出血しているのを感じて、そのまま俺は痛みに気を失ってしまった。


 *

「切迫流産です。流産しやすいとても危険な状態ですので、安定するまでしばらく当院で絶対安静が必要です」

 甲斐が妊娠発覚時に訪れた病院に緊急搬送させてから、医者からの状態説明に不幸中の幸いと言うべきか、危険な状態ではあるが甲斐も子供も無事でホッとした。

「あなたが子どもの父親ならしっかりして頂かないと。最悪命を落とす事だってありえるのですよ」

 医者や看護師の厳しい言葉にさすがに何も言い返せなかった。その言葉通りだからだ。妊娠の情報をいち早く知ったババアらが、まさか甲斐を誘拐して中絶手術を強引にさせようとするとは思わなかった。そこまでして甲斐の妊娠は都合が悪かったのだろう。オレが川田と卒業と同時に結婚するという情報が出回っている中で、隠し子だなんてスキャンダルを避けたかったようだ。オレとしてはどうだっていいが。

 甲斐が妊娠をしているというのを聞いた時はそこまで驚きはしなかった。いつかそうなると思っていたし、自分も何度か甲斐を抱いている時に無我夢中で中に出した事もあったから、そうなってもいいかと安易に考えていた。むしろ既成事実を作ってしまおうと考えての確信犯なところはある。

 ガキは嫌いだが、甲斐とオレの子供なら別できっと可愛いはずだし、めいいっぱい可愛がれる自信だってある。甲斐の子供ってだけで嬉しいのは確かだから。でも実際子供ができてしまうと大変だという事を身を持って知る。父親になるって自覚が全然足りなかったんだと思う。


「しばらく入院になっちまった。絶対安静だからトイレやシャワー以外は動いちゃダメだって」

 病室に向かうと甲斐は健気に笑っていた。その健気さに泣きそうになった。

「そうだな……お前は安静にしてろよ」

 オレは暗く微笑した。

「動けないのは辛いし、卒業式に出られないのは残念だけど。頑張って元気な赤ちゃん産むためだし……てかアンタひでー顔」
「……は?」
「暗いっつうの。父親になるんだからちゃんと元気でいてもらわないと。お父さん!」
「甲斐……」

 矢崎の醜いいざこざに巻き込まれたのにこいつは前を向いている。
 
「家族になるんだから……」

 甲斐はオレの手をぎゅっと握った。

「最初は子供が出来て大騒ぎで、母親としてやっていけるのかって不安だったけど、あんたもいて、誠一郎さんからも認められて、なんだか大丈夫な気がしてきてさ、心はすっごい元気になってるんだ。体は今安静が必要だけど。あんたとの子供だと思うと実際やっぱりすっごく嬉しいから」

 甲斐の優しい笑顔にオレはたまらなくなって抱きしめた。

「それはオレもだ。甲斐がいるから子供もできて幸せなんだ……」

 それだけで世界はこんなにも色鮮やかに見える。

「式はジジイや両親と相談したんだが、子供が生まれてからにしようって。矢崎家では数千人規模のド派手で盛大にするのがしきたりなんだけど、オレは黒崎直としてお前と夫婦になりたい。だから親族や友人らだけのプライベートな式にしようと思う。マスコミ共なんかに邪魔されたくないし、お前を世間の晒しものにしたくないから」
「直……ありがとう」

 甲斐は母親になったからか、妙に神々しく見えて綺麗に見えた。

「卒業式出たかったなぁ」
「式のリモート中継を頼んどいてやるよ。それならEクラスの奴らとパソコン越しから卒業気分を味わえるだろ」
「うん……苦楽を共にした仲間だからな」

 可愛い奥さんにキスを送る。正直キスだけじゃ足りないけれど、甲斐は今は絶対安静だから忍耐強くならなければならない。さて、これからどうやって性欲を発散させるべきか。甲斐にお口で奉仕でもしてもらおうか。

 その前に、明日で全ての決着をつける。世間で騒がれている矢崎直と川田凛々子の結婚の真実を。


 *

 あの矢崎直が明日の夜に緊急記者会見を開く――と、各社マスコミに予告メールが一斉に届いていた。その内容は昨今の川田グループの令嬢との結婚についての真相と報告なのだという。

 なぜいきなり結婚前に会見なのか。もしかして結婚が延期になったのか、それとも破談になったのか、または令嬢のご懐妊の報告も含めての事か。様々な憶測が日本全土に広がり、翌日の晩を待った。

 そして当日の晩――真相を話すべく、帝都クラウンホテル一階【鳳凰の間】にてマスコミ各社が待ち構える。会見会場には日本の記者だけじゃなく世界中の記者も集結し、その数は数百人を超えている。当然ながら日本では全国生放送だった。

 開始時間にさしかかると、粛々と黒いスーツ姿で現れた矢崎直の登場と共に、一斉にカメラのフラッシュが放たれる。白生地のテーブルクロスの座席に直はお辞儀をして静かに座り、マイクの位置を会場スタッフが合わせる。

 まず会見の進行役の司会者がマスコミ各社へ説明などを交えてあいさつをする。世界に名を轟かせる矢崎財閥の次期社長の真相や報告を知るべく、固唾を飲んで直の発言を心待ちにしていた。

「TVの前の皆様、マスコミの皆様、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。今回の婚約の顛末について、あまりにも事実と異なる誤解や憶測が広がる事を懸念し、皆様にも知っていただくために全てをお話ししようと緊急で会見を開くことを決めました。突然の事で驚かれたと思います」

 直が再度頭を軽く下げる。

「ではまず、結婚についてですが、約一年ほど前からマスコミ各社より報道されている内容はほとんど真実ではなく、私と川田凛々子さんとはお付き合いをしておりませんし、結婚をする事もございません」

 途端、衝撃が大きかったのかざわめく関係者。再びマスコミ各社のカメラのフラッシュが一斉に放たれ、PCのタイピング音がカタカタ鳴り響く。視聴率は急上昇し、ネット配信動画も一気に視聴者が伸びた。


 *

「彼女は私の臨時の秘書であり、私の許嫁候補としてはたしかに名前は上がっていましたが、それだけです。私自身結婚相手にしようとも、関係を持ちたいとも思ったことはございません。いろんな誤解などが重なった事で、そのような真実とは異なった話が広がってしまったのだと思います。ですから彼女やグループとは、今後は良きビジネスパートナーとして付き合っていく事を正式に約束しました。そして、なぜ今になってその事実をお話したかという事ですが、相手や身内との話し合いを全て終えてから報告をしようと決めていたからです」

 今日の午前中、あの女や身内と直接話をしてきた。結婚はしない。これ以上文句や言い掛かり、甲斐に危害を加えるというのなら、お宅のグループを全力で潰すとハッキリ言ってやったのだ。再起不能にさせるほど完膚なきまでにして。 

 そしたら面白いほど女やその身内は青褪め、慌てて謝罪とご機嫌を取ろうとしてきたが、謝罪を拒否して席を立った。今までの無礼に腹が立っているし、何より甲斐に危害を加えた。オレと甲斐の子供を殺そうとしたのだ。それだけで万死に値したいほどオレの逆鱗に触れた。決して許すはずがない。

 なんてったって所詮は三下企業。ババアを味方につけて調子に乗っていたようだが、人望もくそもない副社長の立場を失ったババアなど、もう矢崎財閥内ではただの偉そうなババアでしかない。盛大に財政界や社交界の連中に根回しをしておいたから、プライドだけは天にも昇るほど高いババアは赤っ恥かいて雲隠れ。川田女の企業も放っておいても自然と落ちぶれていくだけだろう。
 
 今はもうオレが矢崎の全経営権を握った社長も同然。使える権力は全部使うし、オレと甲斐の関係を邪魔する者は全力で潰す。正之を社長の座から引き摺り下ろし、ジジイが正之の後釜を頼むと頭を下げて来たので、オレがこの春から社長の椅子に座る事になった。

 本当は社長になんてなりたくないし面倒だけど、その代わり甲斐との関係や将来を一切邪魔しなければ構わないと約束をした。これも甲斐やみんなをふざけた権力者から守るために権力を握ったようなもの。オレが社長になる事によって財閥内の不穏分子を炙り出す。



「……以上で、結婚騒動の報告は終わります。続きましては……」

 それから矢崎も川田も(表向きは)双方遺恨なく結婚騒動は解決した事を説明した後、予告通りその報告もする。

「川田さんの件とは別に、私は一般女性と本日入籍をしました」

 途端、この会見で一番のどよめきが走った。

「お相手の女性の方は一般の方なのでこの場では名前と素性を伏せさせていただきます。どんな人かと問われると、同い年の女性でどこにでもいる普通の人という印象でしょうか。私には勿体ないほどの笑顔が素敵な太陽のような人ですね」

 再度、カメラのフラッシュがたかれる。

「彼女と出会ったのはほんの二年前の事でした。その時、私はまだ人の温かさも、誰かを好きになるという人間としてごく当たり前の感情も知らず、なんてつまらない日々を過ごしているんだろうとむなしくなる毎日でした。最初は彼女とは反目しあい、顔を見ればケンカをして罵り合う毎日で、出会いは最悪でした。しかし、いつしか彼女を気になる存在として意識し、目で追うようになっていました。そんな彼女に明確に惹かれたのは、自分を財閥の御曹司だからとか、次期財閥社長だからとか、身分や立場など関係なく平等に私を矢崎直として扱ってくださったからです。私は身分など気にせずに接してくれる彼女に感銘を受けました」

 話していると、初めて甲斐と出会った時の事や、体育倉庫に閉じ込められた時の事、初めて甲斐の前で泣いた時の事、そして甲斐を好きだと気づいた時の事を思い出す。

「彼女を想うと一瞬一瞬が色鮮やかに見えて、つまらなかった毎日が楽しく感じて、お金や権力じゃ得られない真心と幸せな愛情で満たされました。今までいろんな女性と関係を持った自分が言うのもあれですが、それを全て帳消しにしたいほど彼女が最高で、至高で、誰よりも愛しています」

 みたび、カメラのフラッシュの嵐。こうまで全国民の前で甲斐への愛を訴えたのだ。画面越しに矢崎直を崇拝する女共の阿鼻叫喚の悲鳴が聞こえてきそうだが、これもいろんな敵に対しての牽制である。

「全国にいる私を大切に思ってくださる方、ファンの方、企業の方々、いろんな皆さまにはご迷惑とご心配ばかりをおかけしていると思うのですが、どうか……どうかお相手の彼女を一般人だからとか、彼女が私をたぶらかしたとか、既成事実を作らされたとか、悪く思わないでください。彼女は心から男として守りたい、そばにいたくてやまない存在なのです。心あるファンの皆様、マスコミの方々、企業の方々、今後も私やその家族となる彼女をあたたかく見守っていただけると本当に嬉しいです」

 オレは深々と頭を下げた。


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