ユカイなスピンオフ

近所のひと

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平和な世界線in女体化

女になっちまいました6

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「う、いたた……」

 ズキズキする痛みに目を覚ますと、豪華なベットに寝かされて手当てをされた自分と、近くの椅子に腰かけて「やあ」と笑顔の相田の姿。
 
 自分を取り囲んでいた女達はいなくなっており、あれからどうなったのか知りたい所だが、状況的に相田が助けてくれたのだろうか。

「なんでお前がここに……?」

 それにふと気づけば自分が女である事をこの男は知らないはず。今の格好はドレス姿のままだ。暴力を振るわれて少し汚れてしまったけれど。

「んー……少し前くらいかな。女の子の甲斐ちゃんがブス共に囲まれてる所を通りすがりに発見したの」
「や、やっぱお前も知っていたのかよ。俺が女になった事」
「そりゃあ最初はそっくりさんかなと思ったけど、どう見ても甲斐ちゃんだったからね。ふふ、驚いちゃった。甲斐ちゃんが女の子にねぇ~。うん、可愛いじゃん。地味で芋臭そうなところが甲斐ちゃんらしくて」
「地味で芋臭そうで悪かったな」
「うんうん。そんな所もやっぱり甲斐ちゃんってかんじ。女の子になっても変わらないね」
「お前は相変わらず神出鬼没なとこは変わらないな。でも、お前が助けてくれたんだろ?えと、ありがとな」
「いえいえ。オイラは甲斐ちゃんに対してだけは紳士だから」

 普段を思えば紳士と聞いて呆れるものだ。

「でも甲斐ちゃんがここに来てるって事は、大方直に恋人役でも頼まれてここに駆り出されたって事でしょ?」
「まあ、そんな所だ。金とメシが出るって聞いたからソレ目当てでもあるんだが」

 バイト代とメシのために怪我までして頑張ったのだ。

「ずるいよねー。直ってばオイシイとこばっかり持っていっちゃうんだから。オイラだって甲斐ちゃん気に入ってるのに恋人にさせちゃうとか、なんだかんだ言って甲斐ちゃんの事好きなんだねぇ。略奪しちゃおっかなぁ」
「お前は何を言っている。略奪とか怖い事言うな」
「まあまあとにかく。その怪我じゃあ恋人のお披露目だなんて無理だろうから、オイラから直や向こう連中に話つけとくよ」
「そりゃあ助かる。あの女達に結構殴られちゃったからな」
「ねえ、なんでやり返さなかったの?甲斐ちゃんくらいの実力ならひ弱な女相手なんて赤子を捻るようなモンでしょ」
「女相手だと本気でやれねーよ。どんなに悪い女でも、やっぱ男より力の弱い女だし。とまあ、それもあるんだけど、本当は女になったせいでめちゃくちゃ弱体化しちゃったんだよな。多勢相手だとうまく立ち回れなくて。非力な女も同然になっちゃったんだ」

 今なら工業科にいる非力なチンピラにも気を抜くと負けてしまいそうなレベルである。下手をすればチビの山本翔介にも後れをとってしまうか……いやいや。あのチビにはさすがに負けない。いくら非力になったとしてもあのチビに負けたらそれこそ末代までの恥だ。

「どうりで気絶しちゃうなんて甲斐ちゃんらしくないと思った」
「ははは……情けねえ」
「そんな事ないよ。弱体化しているのに大勢に立ち向かえるなんてさすがだよ。そういうところがオイラが甲斐ちゃんを気に入ってる理由の一つね。あ、そろそろ来るかな」

 勘の鋭い相田が気配を察知したと同時に勢いよく扉が開いた。

「架谷!」

 切羽詰まったような表情の矢崎は、相田に目もくれずにこちらに近寄り、すぐにキズの具合を事細かく確認してきた。顔は汗びっしょりで息もあがっている。

「こんな傷だらけでお前はっ……」

 責任を感じている直の表情は険しくも悲しげで苛立ちも見える。

「大丈夫だよ。大した事ない。これでバイト代出してくれるだろ?今月はピンチでさー。来月にはコミケもあるしよ」
「お前……今はバイト代やキモオタ趣味より自分の事を心配してろよ」

 そうして頬や手足を労わるように撫でられて、くすぐったくて恥ずかしい。心配してくれているのはありがたいが、相田の前だからこそ余計に居た堪れない。そんな矢崎はすぐに相田を睨みつけた。

「そんな怖い顔しないでよ。なーんもしてないっての。オイラ、直よりかは時と場所は選ぶから。それに甲斐ちゃんを恋人役にするような危険な真似なんてオイラだったら絶対しないし」

 まるであてつけのように言われ、直は苦虫をかみつぶした顔を浮かべている。

「責任感じてもらわないと困るし。矢崎財閥御曹司の恋人って立場を欲しがる奴なんてゴロゴロいるんだから。その立場の甲斐ちゃんを妬んで攻撃してくる女がいるのも当然。さらにその立場を利用して近寄ってくる者だっていても不思議じゃない。だから恋人役なんてさ、甲斐ちゃんじゃなくてもよかったんじゃない?甲斐ちゃんを独り占めして恋人気分で一緒にいたいのはわかるけどさ~今の甲斐ちゃんはか弱い女の子。男の時なら心配いらないくらい無敵だけど、今は凡人と変わらない非力な女子なんだよ。挙句の果てに誠一郎さんの話が長引いて甲斐ちゃんに目を離した事もお前の戦犯だ。呆れるね」

 直は何も言えずに拳を強く握りしめている。

「そんなお前に甲斐ちゃんを隣における資格があるわけ?お前の身勝手なわがままで、甲斐ちゃんをどれだけ危険に晒しているか、自分の影響力と立場ってモンを今一度自覚したら。まあ、そんな事も言われないと気づけない時点で、甲斐ちゃんをそばにおける資格もないどころか失格。そんなんだから甲斐ちゃんに見向きもされないんだよ」
「っ……」

 男二人は強く睨みあう。静かにぶつかる二人の視線はしばらく続き、まるで冷戦状態。今にも一触即発の雰囲気を孕んでいて、俺はこの空気をどうしようかと考えていると、

「……なーんてね」

 相田がいきなり破顔する。

「冗談よ冗談。オイラ、これでも友達想いですから、オイラなりの直ちゃんへの戒め。警告よ」
「テメエ……」
「でも、次こんな事があったら、俺がとっちゃうからね」

 その顔はとても冗談で言ったような雰囲気ではなかった。




 相田が出て行った後、二人きりで残された部屋で矢崎は恐る恐る口を開いた。

「ごめん……」

 顔を上げれば申し訳なさそうな矢崎の顔が映る。

「オレ、お前以外を恋人に思いたくなくて、お前じゃないと嫌だって気持ちが強くて、お前なら大丈夫だろうってどこか過信しすぎてた。自惚れてたんだよ」
「矢崎……」
「お前の事を好きなのに、大切にしたいって思うのに、一番危険に晒しているのはオレだった。お前は今はか弱い女なのに……ごめんな……架谷……ごめん」

 謝罪を繰り返す矢崎に俺はふうっとため息を吐き、

「別にいいって。こういうのは学校で慣れてるし、四天王共の親衛隊にやられた嫌がらせと対して変わらないからさ~」
「架谷……」

 ますます落ち込む矢崎。今は軽いノリも通じないようだ。

「大体な、お前が辛気臭く謝罪するとか調子狂うから止めてほしーんだ。お前らしくもない。てかキモいし。なんかうぜぇんだわ」
「なっ……テメ、人がせっかく謝ってんのにその言葉はなんだ!」

 睨んでくる矢崎の顔にふっと笑みがこぼれた。

「あーそれそれ。その顔だ。それがやっぱてめえらしいんだ。罵ってきて俺様してるお前の方がしっくりくる。それでいたまえ」
「……なんだよそりゃ。今までの事も反省しようと思ったのに」
「だからそーゆーのいいって言ってんだろ。俺は嫌な事はすぐ忘れちまうんだ。もし次絡まれでもすればゴキおもちゃでも投げつけとくさ」

 嫌なことは忘れても根には持つ性格なんである。

「相変わらずゴキブリと共同生活してんのかよお前」
「家に大量に本家がいるからな。オンボロだから仕方あるまい。ちなみに時々本物も仕込んで投げている。あ、たしか入学した頃にもお前に投げつけた時あったな。お前はただのおもちゃだと思っていたようだが実は本物も混じっていた」
「っ……マジかよ」

 頬を引きつらせている矢崎。今更本物が混じっていたなんて聞かされた時にゃあ、なんとも言えない不快さがあるだろう。なんだかその顔がレアなのでスマホで撮りたいものだ。

 こんな感じでいつもの調子が戻ってきたと思い、しんみりしていた空気が和らいでほっとする。自分の気持ちはともかく、この男がいつも通りでいてくれた方がこちらもやりやすい。

「オレは、お前のそういう強い所に惚れたんだ」
「……そりゃどーも。ゴキおもちゃのおかげだな」
「お前、茶化してるだろ」
「してねーよ。純粋に嬉しいとは思ってるよ」
「なあ、お前の気持ちは……」
「待っててくれよ。そのうち、ちゃんと言うから。返事は待っててほしい」



 怪我のために公式での恋人紹介は見送りとなり、パーティーは豪華料理を食べてお開きとなった。豪勢な肉料理をたんまり頂いた俺はとりあえず満足し、その後は矢崎の部下に自宅まで送迎されてその日は幕を閉じた。

 翌日、買い物に出かけようと自宅から出てくると、自宅前に派手目な車が停車していた。車からそのまた派手な女が出てきて近寄ってくる。誰だと身構えると、その女はかけていたサングラスを外す。網走梨華であった。オシャレな白い帽子を目深にかぶっているからお忍びのようだ。

「俺になんか用で?」

 この女対していい思いがないので自然と口調も冷淡さを帯びた。

「あんた……素性を簡単に調べさせてもらったけど、男なの?それともニューハーフ?」
「っ、そこはいろいろとあるんだよ。突っ込んでほしくないな。あえて言うなら男装してる系女子みたいなもんだ」

 半分嘘で半分本当だ。突然女になったなんてそんな夢みたいな話を言って信じてもらえるはずもない。

「しかもだっさーい服ね。すっぴんでボサボサ髪でよく外出られるわね。マジで超級のドブスじゃない」
「超級のドブスで悪いか。お前の性格も似たようなもんだろ。お互いドブスでお互い様じゃねえか」
「ふんっ。大人しそうな顔して言うようになったじゃない。それが本性?」
「そうだな。本性に近い。言われっ放しは癪なんでな」

 服がださいのはほっとけ。元男でキモオタの持ち合わせている服などたかが知れているし、化粧っ気もあるはずがない。超級のドブスだろうがなんだろうがスーパーに行く時くらい地味なジーパンとシャツ(美少女ロゴ入り)とサンダルで十分だ。童貞不潔のモテない男をなめるなよ。

「それにしても男として変装してまで開星学園に入り込むなんて、何か理由があるのかしらないけれど、でも余計な真似はしないでほしいわね」
「余計な真似ってなんだよ」

 なんとなく聞かなくてもわかるが、いわば訊くのがお約束ってやつだ。漫画とかアニメでよくあるだろこういうの。読者に説明させるためのシーンで。

「察しがきかないわね。言いたいことはわかるでしょ。言わせないでよドブス」

 お約束もクソもなかった。こいつに配慮した俺がバカでした。ゴキおもちゃぶん投げてえ。

「あーハイハイ。矢崎直の事だろ。けっ」
「そう、その通り。もう直に近づかないでほしいのよ」

 ほらきた。少女漫画とかでよくあるシーンの抜粋にしか思えない。当て馬が「あの人はあたしのものよっ!あんたみたいなのが近づかないでっ!」っていう牽制みたいな場面そっくりである。それを俺は現実で見ているわけだ。妹の少女漫画で腐るほど見てきたので驚きはないが、勝手にしてくれやって感じだ。

「直の恋人として調子に乗っているみたいだけど、どうせ恋人を演じてくれだとか、いろんな理由で金を積まれての一夜限りなのは明白。恋人って立場だけで、いろんな女を敵にまわす事は昨日の事でよくわかったはずよ。あの手の女は粘着質で陰湿で直のためならなんだってするような子達だから、気を付けた方が身のためよォ?」
「それはごもっともだな。身をもって知った」

 矢崎の恋人は実はバイトでしたって俺だって全国の女性陣に暴露したいよ。基本的に面倒事に関わりたくないし。だからと言ってもう5万円は頂いているので、しばらくはその立場でいなければならないのだ。

「とはいえ、いろいろとこっちにも都合があんだよな。金もらっちゃったし」
「これ以上直のそばにいると、あんた自身の身の危険も脅かされることになる。いくら恋人の立場の直が守ってくれると言っても、彼にそんな王子様気質の幻想を抱くだけ無駄なのよ。彼の浮気性や飽き性は知っているでしょう?つまらなくなったら飽きて捨てるってね」
「あー……まあ、それなりに噂では聞いてるな」

 セフレやらなんやらがたくさんいたとかそういう話だろ。モテない童貞からすればクソ面白くない話である。

「直はね、セックスがうまい女しか興味がないの。なんの取り柄もないあなたなんて即行捨てられるのが目に見えている。傷つく前に身を引いた方が賢明。直があんたに興味を持つのはただの好奇心なだけなんだから。最初はどこのお嬢様かと思ったら、路上の草を食べているような貧乏人だったなんて笑えるわ」
「矢崎の事はともかく。貧乏平民も生きるためには必死なんだよ。階級ガチャ成功したお前ら貴族共にはわからんがな」

 今まで捨てられるどころか何度か捨てたのは俺だったりするんだけど……まあ、いいか。

 それに父親の太郎がリストラした時は、しばらくは野草を食べていたのは言い訳のしようがない事実である。バカにされても本当の事だ。

「とにかく、これ以上直に近寄らないで。二度と彼と接触しないで。彼から近寄ってきてもちゃんとフッて別れて頂戴。あんたと直が釣り合うはずがないんだから」
「へーへー」

 それは自分でもよくわかっている。元童貞の男だからな。身の程をわきまえている。

「あたしは直を愛しているんだからっ。次期矢崎財閥夫人として、これから直の隣に立つために根回ししようって時にあんたみたいなのが現れて邪魔なのよ。直はあたしのものなのに」
「ハイハイ」

 少女漫画って本当にためになるなあ。この女が言っている台詞が全部コピペしたような教科書通りなのばかりだ。次テストにここ出まーすって言ってくれているほど親切でためになる。一方的に捲し立てる網走に、俺は口を真一文字にして笑いをこらえながら黙って聞いていた。


「……ってことで、直と別れなさい」

 しばらくしてやっと言い終わったらしく、俺が顔をあげるとなんとなく笑いのツボに入ってしまった。だって今ブームの悪役女みたいな台詞で……

「ぶひひひぎいい。いひひははははははっ!ひーははははは!」
「ちょ、ちょっと何笑ってるのよ!!」

 網走がぎよっとした顔で憤慨する。そりゃあ突然爆笑されちゃあ怒るよな。

「あ、や、ぶひ、ぎひひひさ、サーセン。つ、つい、どこにでもあるような悪役の台詞だなって思って。ぷひひひひ」
 
 ダメだ。止めようと思うのに笑いが止まらん。助けて。

「ちょっと!あんたあたしの事バカにしてんの!?」
「いや、そういうわけでは……ぶふ。ちょっと。タンマ。あの、そんな顔で睨まないでくれるか。マジ、わ、笑いが……ぶひひひ」
「この、っ」

 網走が顔を真っ赤にしてさらに激怒するので、慌てて鎮めさせる。

「っまあまあ。ちょ、ちょっと聞け。笑って悪かった。あんたの話はわかったから」
「何よ。わかったって事は直と別れてくれるの?どっちなの?」
「それ以前に、俺は矢崎に対して特別な感情なんてねーよ」

 それは嘘だ。どうしたって矢崎に対して不思議なほど特別な感情が溢れている事は自覚している。だが、もし肯定なんてすれば、この女や取り巻きに付き纏われる未来が読めるので、面倒くささを考えると口から出る偽りの言葉は止められない。

「矢崎直を好きならどうぞそちらで勝手にしたらいいし、付き合おうがなんだろうが俺には関係のないことだ。好きにしろ」
「あんたは直の事、なんとも思ってないの?」
「思ってねえから。恋人役はただのバイト。五万もらったからしばらくその役でいなくちゃならないだろ。そもそも上級国民とのなれ合いなんてコリゴリだ。好きだって言われて近寄られて、どうフろうか考えていたところ」

 決して本意なんかじゃない。だが、こうでも言わなければ引き下がってはくれない。

 そもそも、普通に考えて自分と矢崎とじゃあ将来的には絶対結ばれないのはわかっている。家同士の格が月とスッポンだ。王族と平民ドレイってくらい差が開いている。

 たとえ自分達が満足していても、矢崎の親戚やその他大勢が許さないだろう。なんの由緒もない自分が矢崎とつながりを持つには、せいぜい愛人にされるくらいでしかそばに置いてはもらえないのが特権階級の世界だ。結婚と恋愛は別と考える世界だからな。

 とはいっても、決して愛人という立場でいいとも思わない。俺だって嫉妬はする方だ。美少女ハーレムアニメみたいに一夫多妻制は二次元だからいいのであって、現実で正妻以外の立場に追いやられるって結構惨めである。だから愛人なんていやだし、どうあがいても矢崎とは結ばれない。

 所詮、身分違いの関係なんてそんなもの。始めから決まっていたのだ。愛人にでもならなければ諦めろって事。俺には過ぎた感情で抱くだけ無駄。矢崎も俺に惚れるなんてどうかしているんだよ。あいつらしくもない。

 早くに気付いてよかった。でなければ離れがたくなってもっと辛くなっていたはずだからな。



「……それがお前の返事きもちなのか……?」

 背後から気配がして、その声に思わず絶句して凍りついた。終始別なことを考えていたせいで、気配すら感じ取れなかった。弱体化は気配探知すら正常に働かなくなっていたらしい。

 振り返ると、案の定の矢崎が悲痛な面持ちで立っている。今の話を聞かれていたようで、弁解しようか迷ったが、

「そうだよ」

 俺ははっきり肯定した。

「そう……」

 傷つき、体が震えているのが目に見えて感じ取れた。言ってしまってから罪悪感が突き刺さる。でも撤回するつもりはない。

 
「行きましょ、直」

 網走は茫然自失の矢崎の腕を引っぱるように車に乗せていく。車の中ではすぐに矢崎にしなだれかかる網走の姿が気持ち悪く見えた。

「邪魔したわね」


 二人が乗せた車は発車して去って行く。それを見送りつつ、ひたすら自分に言い聞かせるようにして「これでよかったんだよ童貞」と、溜息交じりに繰り返した。

 
 
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