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十六章/トラウマ
133.動き出した矢崎財閥
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「まあ、その話は全員がそろってからするとしましょう。いろいろと登場人物がいるのよ。特に黒崎夫妻が一番関わってる」
「黒崎夫妻……?」
「今度全員を集めておくから。あんたは直君と悠里ちゃんを連れてくるのよ」
「え、直と悠里も?」
「二人にとっても重要な事だからよ。でも、直君は矢崎財閥共に監視されている身だから、連れ出すのが無理そうなら無理にとは言わない」
「……そうなんだよな。しばらく会えないかもしれないって言われたばっかだから。あのバカ社長から仕事を増やされたみたいだ」
「あんの慇懃無礼な冷血野郎……相変わらずムカつく真似するわね」
母が正之社長についての事で怒りを口にした。社長とも顔見知りのようだ。
「母ちゃん、バカ社長と面識あるんだな」
「一応ね。顔はイケメン寄りだけど中身は思い出したくないくらい性格悪い奴。私と同世代な野郎だからこそ何度ぶん殴りに行こうと思った事か。でも矢崎に関わった周囲の人間を人質にとられちまって棚上げ状態だったのよ」
「へえ、母ちゃんが16年もよくあのバカ社長相手に我慢できたもんだ」
「本当よく我慢できたわ。でも、あんたが矢崎財閥とそういう事になってるならついにその時が来たって事」
登場人物が揃い次第16年前の事を話すと約束し、両親と別れた後、妹の未来にも事情を伝えておく。
『私の所にも変なのが来たよ。まあ全員裸にして亀甲縛りして写真撮っておいたから今の所お礼参りは来てないよ。大人しくしないと素顔付きの全裸写真をネットにばらまくぞと脅しておいたからね』
先ほど、百合ノ宮学園周辺にもおかしな連中がうろついていたので成敗してあげた所だと話す。何者だと訊ねると、架谷一族を葬るのが我々の仕事だと話しており、それ以外は口を割らなかったのだそうだ。
まあ、十中八九、矢崎財閥が裏社会から雇った暗殺者だろう。朝に倒した連中と同じのが架谷一家全てに張り付いていそうだ。
「裸に亀甲縛りか。お前らしいな。母ちゃんに似て容赦ない所が」
『あ、骨折に関節外すってそれしたのお母さんでしょ。相変わらずお母さんはドSだよね』
「お前もある意味ドSだろ。それより友里香ちゃんは平気か」
「友里香?そういえばあのバカ友里香、数日前から休んでいるのよねー。なんでかはわかんないけど。なんか矢崎財閥が騒がしいとかなんとか言ってたから、その対処でもしているんじゃないかな』
「そうか……俺が友里香ちゃんの父親とケンカしたからなあ」
『え、お兄ちゃん友里香の親父とバチバチなの?だから最近変なのが寄り付いてたんだね』
未来の話を聞いて、この頃は矢崎財閥に関わる者達はせわしない印象を受けた。
学校に来ていない直は仕事だろうし、悠里は元気がなかった。その義理の妹の友里香も学校に来ていないとの事。
何やら嵐の前の静けさのような気がして甲斐は落ち着かなかった。
その翌日、悠里にそれとなく遠回しに訊いてみようかなと思っていたら、由希から後でちょっと話があると言われた。悠里の事かと訊ねたら静かに頷いていた。
健一達も同席して良いとの事なので、一時間目の授業後の休み時間に誰もいない屋上に集まる事になった。
二時間目の授業はどうせ自習なので、そのままサボる気満々である。担任の万里江や相沢は暴走族事件で外の見回りとか緊急職員会議とかで大変だろう。
*
「悠里が婚約!?」
屋上に集まった甲斐、健一、宮本、本木、篠宮は由希から訊いた内容に仰天していた。
まさかの婚約って、まだ高校生なんですけど。早すぎない?
「私も暴走族事件でドタバタしている時にSNSがきててさ、見たらその内容だったのよ。夜中だったけど構わず悠里に電話を掛けて真相を訊いたの。そしたら本当の事だって。相手は小学校時代の男らしいわ」
「小学校時代って……」
一同が甲斐の方に視線を合わせる。
「甲斐は悠里と同じ小学校だったから知ってると思う。名前は城山金太郎ってやつよ」
「し、城山金太郎……!?」
甲斐は最悪だと言わんばかりな表情で唖然とした。
最悪も最悪すぎる。まさかのあいつだ。あんな奴が悠里の婚約相手だなんて悪い冗談でもひどい相手だ。
「か、甲斐、どんな人なんだ?」
健一が甲斐の表情を見て悪い相手なんだろう事が伝わっていた。
「小学校時代から変わってなければクズで変態な奴としか言えないな。俺を陰湿にいじめてきた奴でもある」
「ええ!?そんな相手と婚約って、それに甲斐くんをいじめていた相手って最悪じゃん」
いろんな意味で驚いている宮本達。
もう二度と関わる事なんてないと思っていた相手だったのに。つかもう二度と関わりたくもない相手だったのに。
「俺、小学校時代は弱虫で泣き虫だったんだ。だから城山のおもちゃにされてひどいイジメを受けてた。女子のパンツを盗んだ濡れ衣の犯人にもされたし」
今だから笑って話せる小学校時代だが、あの頃は相当参っているくせにお花畑思考だった。強い奴にペコペコして、愛想笑い浮かべて、自分さえ我慢すればみんな平和なんだとか、甘ちゃんなお人好しで、反吐が出るほどイイ子ちゃんぶっていた。
お花畑思考でお人好しも度が過ぎると身を滅ぼすんだなって事は身をもって知ったのだ。
「いつも強そうな架谷もそんな時代があったなんて意外だな」と、本木。
「そりゃあ最初から強い奴なんていないよ。俺にも弱かった黒歴史が存在する。もうあの時の俺をみんなが知ったら幻滅するくらい情けない奴だったよ」
そんな甲斐を苦しめた奴がこの町にいるって事。もしそうなら嫌な予感しかしない。
そう、数学のテストで0点を取って、その答案を町中にばらまかれるくらい嫌な予感だ。
「それで悠里はそいつと婚約する事をOKしたわけじゃないわよね?」と、篠宮
「もちろんよ。本人はとても嫌そうにして泣いてた。でも親が無理矢理婚約を進めようとしているらしいわ。しかも学校を辞めさせようとしてまで」
「そんな」
「だから、朝に職員室前にいたのか」
本木が朝に職員室で彼女を見かけたらしい。
「悠里、職員室にいたのか」
「なんか深刻そうな顔をしていたよ。何があったのか訊けるような雰囲気じゃなかったからその時は挨拶くらしかできなかった。その婚約の事で職員室を訪れていたのだとしたら……意地でも話を聞いておけばよかったかもしれない」
「いや、無理に訊こうとしてもはぐらかされるだけかもしれない。心配させないようにと真実をなかなか口にしないような子だから」
中学時代の彼女を知る由希は悠里とは親友同士。親友だからこそ由希にだけ婚約する事を打ち明けたという事は、彼女はもうどうにもならないとわかった上での報告なんだろう。
それと同時に、遠回しに助けてほしいという意味合いにもとれなくもない。なんてこった。
「なんとか婚約を破棄できないのかな」
あんな奴が相手なんて、まだそこらにいる良識あるキモオタ相手の方がマシなレベルだ。
「黒崎夫妻……?」
「今度全員を集めておくから。あんたは直君と悠里ちゃんを連れてくるのよ」
「え、直と悠里も?」
「二人にとっても重要な事だからよ。でも、直君は矢崎財閥共に監視されている身だから、連れ出すのが無理そうなら無理にとは言わない」
「……そうなんだよな。しばらく会えないかもしれないって言われたばっかだから。あのバカ社長から仕事を増やされたみたいだ」
「あんの慇懃無礼な冷血野郎……相変わらずムカつく真似するわね」
母が正之社長についての事で怒りを口にした。社長とも顔見知りのようだ。
「母ちゃん、バカ社長と面識あるんだな」
「一応ね。顔はイケメン寄りだけど中身は思い出したくないくらい性格悪い奴。私と同世代な野郎だからこそ何度ぶん殴りに行こうと思った事か。でも矢崎に関わった周囲の人間を人質にとられちまって棚上げ状態だったのよ」
「へえ、母ちゃんが16年もよくあのバカ社長相手に我慢できたもんだ」
「本当よく我慢できたわ。でも、あんたが矢崎財閥とそういう事になってるならついにその時が来たって事」
登場人物が揃い次第16年前の事を話すと約束し、両親と別れた後、妹の未来にも事情を伝えておく。
『私の所にも変なのが来たよ。まあ全員裸にして亀甲縛りして写真撮っておいたから今の所お礼参りは来てないよ。大人しくしないと素顔付きの全裸写真をネットにばらまくぞと脅しておいたからね』
先ほど、百合ノ宮学園周辺にもおかしな連中がうろついていたので成敗してあげた所だと話す。何者だと訊ねると、架谷一族を葬るのが我々の仕事だと話しており、それ以外は口を割らなかったのだそうだ。
まあ、十中八九、矢崎財閥が裏社会から雇った暗殺者だろう。朝に倒した連中と同じのが架谷一家全てに張り付いていそうだ。
「裸に亀甲縛りか。お前らしいな。母ちゃんに似て容赦ない所が」
『あ、骨折に関節外すってそれしたのお母さんでしょ。相変わらずお母さんはドSだよね』
「お前もある意味ドSだろ。それより友里香ちゃんは平気か」
「友里香?そういえばあのバカ友里香、数日前から休んでいるのよねー。なんでかはわかんないけど。なんか矢崎財閥が騒がしいとかなんとか言ってたから、その対処でもしているんじゃないかな』
「そうか……俺が友里香ちゃんの父親とケンカしたからなあ」
『え、お兄ちゃん友里香の親父とバチバチなの?だから最近変なのが寄り付いてたんだね』
未来の話を聞いて、この頃は矢崎財閥に関わる者達はせわしない印象を受けた。
学校に来ていない直は仕事だろうし、悠里は元気がなかった。その義理の妹の友里香も学校に来ていないとの事。
何やら嵐の前の静けさのような気がして甲斐は落ち着かなかった。
その翌日、悠里にそれとなく遠回しに訊いてみようかなと思っていたら、由希から後でちょっと話があると言われた。悠里の事かと訊ねたら静かに頷いていた。
健一達も同席して良いとの事なので、一時間目の授業後の休み時間に誰もいない屋上に集まる事になった。
二時間目の授業はどうせ自習なので、そのままサボる気満々である。担任の万里江や相沢は暴走族事件で外の見回りとか緊急職員会議とかで大変だろう。
*
「悠里が婚約!?」
屋上に集まった甲斐、健一、宮本、本木、篠宮は由希から訊いた内容に仰天していた。
まさかの婚約って、まだ高校生なんですけど。早すぎない?
「私も暴走族事件でドタバタしている時にSNSがきててさ、見たらその内容だったのよ。夜中だったけど構わず悠里に電話を掛けて真相を訊いたの。そしたら本当の事だって。相手は小学校時代の男らしいわ」
「小学校時代って……」
一同が甲斐の方に視線を合わせる。
「甲斐は悠里と同じ小学校だったから知ってると思う。名前は城山金太郎ってやつよ」
「し、城山金太郎……!?」
甲斐は最悪だと言わんばかりな表情で唖然とした。
最悪も最悪すぎる。まさかのあいつだ。あんな奴が悠里の婚約相手だなんて悪い冗談でもひどい相手だ。
「か、甲斐、どんな人なんだ?」
健一が甲斐の表情を見て悪い相手なんだろう事が伝わっていた。
「小学校時代から変わってなければクズで変態な奴としか言えないな。俺を陰湿にいじめてきた奴でもある」
「ええ!?そんな相手と婚約って、それに甲斐くんをいじめていた相手って最悪じゃん」
いろんな意味で驚いている宮本達。
もう二度と関わる事なんてないと思っていた相手だったのに。つかもう二度と関わりたくもない相手だったのに。
「俺、小学校時代は弱虫で泣き虫だったんだ。だから城山のおもちゃにされてひどいイジメを受けてた。女子のパンツを盗んだ濡れ衣の犯人にもされたし」
今だから笑って話せる小学校時代だが、あの頃は相当参っているくせにお花畑思考だった。強い奴にペコペコして、愛想笑い浮かべて、自分さえ我慢すればみんな平和なんだとか、甘ちゃんなお人好しで、反吐が出るほどイイ子ちゃんぶっていた。
お花畑思考でお人好しも度が過ぎると身を滅ぼすんだなって事は身をもって知ったのだ。
「いつも強そうな架谷もそんな時代があったなんて意外だな」と、本木。
「そりゃあ最初から強い奴なんていないよ。俺にも弱かった黒歴史が存在する。もうあの時の俺をみんなが知ったら幻滅するくらい情けない奴だったよ」
そんな甲斐を苦しめた奴がこの町にいるって事。もしそうなら嫌な予感しかしない。
そう、数学のテストで0点を取って、その答案を町中にばらまかれるくらい嫌な予感だ。
「それで悠里はそいつと婚約する事をOKしたわけじゃないわよね?」と、篠宮
「もちろんよ。本人はとても嫌そうにして泣いてた。でも親が無理矢理婚約を進めようとしているらしいわ。しかも学校を辞めさせようとしてまで」
「そんな」
「だから、朝に職員室前にいたのか」
本木が朝に職員室で彼女を見かけたらしい。
「悠里、職員室にいたのか」
「なんか深刻そうな顔をしていたよ。何があったのか訊けるような雰囲気じゃなかったからその時は挨拶くらしかできなかった。その婚約の事で職員室を訪れていたのだとしたら……意地でも話を聞いておけばよかったかもしれない」
「いや、無理に訊こうとしてもはぐらかされるだけかもしれない。心配させないようにと真実をなかなか口にしないような子だから」
中学時代の彼女を知る由希は悠里とは親友同士。親友だからこそ由希にだけ婚約する事を打ち明けたという事は、彼女はもうどうにもならないとわかった上での報告なんだろう。
それと同時に、遠回しに助けてほしいという意味合いにもとれなくもない。なんてこった。
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