学園トップに反抗したら様子がおかしくなった (旧/金持ち学園)

いとこんドリア

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十三章/初デート

114.抜き愛2(R15)

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「この、ぁあとで、おぼえて、ろ、あっ、いっや、あああぁあっ」

 甲斐はとうとう直の口の中で果ててしまった。快楽に負けてしまった。

「はあ、はあ……つ、つい、我慢できなくて……」

 口の中で出してしまった事を謝罪しようとしたら、直は何食わぬ顔で喉をこくりと動かした。

「え、おま……飲んだっ?」

 甲斐が仰天していると、直はそれがなんだと言わんばかりに舌で唇を舐めていた。まるでアイスを食べ終わったみたいな平然とした顔である。
 エロゲやAVじゃあるまいし、なんだってそんなもん飲めるんだよ。

「それくらい大したことじゃないだろ、精液くらい。ちょっと濃厚だったけど抜いてないのか?」
「あー数日エロゲする暇もなくて……じゃねえよ!余計な事言わせんな!」

 夜の儀式の話題に触れられて馬鹿正直に言いそうになる自分を恥じた。

「なあ、お前をイカせてやったんだから、今度はお前がオレのをイカせてくれよ。オレもお前の喘ぐ姿を見ていたらもう我慢できそうもなくてはちきれそう」
「や、そうは言っても俺、童貞でどうすりゃいいかわかんねーし……」
「大丈夫だ。ただ、お前が優しく手とお口で扱いてくれりゃあいい。それだけで超興奮するから」
「っ……俺もしろっていうのかよ。フェラ」

 この童貞でキス以外は未経験の自分が?
 されたとはいえ、今度は逆をしろだなんて一気に上級者向けである。

「シてあげたんだからそれでお前がしないなんてフェアじゃねーよな」

 わざとらしく公平さを主張する直。たしかにフェアではないが、ただ乗せられている気がする。
 でも俺も男だ。フェアを考えると逃げるわけにはいかんよな。

「すりゃあいいんだろすりゃあ!」

 甲斐はゆっくり凶悪に隆起した性器に触れる。触れた途端ドクドクと脈動して相当興奮しているのが見て取れた。どうすればいいかわからないまま、甲斐は直のものをそっと上下にさすりつつ、先端やサオや睾丸の方もこすったり揉んだりする。同じ男だからこそ感じる場所がわかるので、なんとなく試行錯誤でやってみる。

「こう、すれば……いいのか」
「そう……だ。舌も、使えよ……」

 直が色っぽく命令するので、お望み通り大きな性器を両手で持ちながら軽くしゃぶってみた。思った以上に質量があって大きいので、かなり大きな口を開けなければならない事に戸惑う。

 くそ……相変わらずデカいちんぽしやがってっ。何もかも高スペックでムカつくわ。と、負け犬の恨み節をぶつけつつ当てずっぽうで口を動かす。

「ん……は……甲斐……っ」

 最初は恐る恐る先端をチロチロ舌で舐め転がすだけだったが、直の色っぽい声にどんどん調子が乗ってしまい、サオや裏筋なども可愛がりつつ、もっと奥までお口で包み込んだ。

「そう、睾の方も……うまい、よ……」

 直の声と吐息に色気が増してきて、甲斐はさらにじゅぷじゅぷと激しくしゃぶり始めた。すると直の手が優しく頭と頬を撫でてきて、自分がご褒美をもらっている犬のように思えた。
 つーかなんでこんな事で俺、一生懸命になってんだろ、謎。でも妙に高揚感が高まって止まらない。

「気持ちいいよ、甲斐……。お前がオレのを銜えている姿も……尻が揺れていい眺めで、すごくエロい」

 うるせーバカと思いながらも、なぜか口と手は止まらない。直の感じている姿を自分だけが独り占めしていると思うと、自分もフェラをしながらも全身が疼いてまた興奮してくる。

「甲斐、可愛い……」

 直がそう口にしたので、甲斐は異を唱えるように先端を強めに舌ではじいたら、一気に熱くて苦いものが口に広がった。
 う、苦い。あと独特の精液の匂いにクラクラする。

「悪い。あまりにお前がオレのを銜えている姿がエロくて、過去最高に興奮した」
「っ……」
「ほら、ちゃんと飲めよ」

 直が飲み込むまでしないと不公平だなんだと言いそうだったので、甲斐は我慢してこくりと喉を動かした。

 うう、苦っ。でも躰に直のを取り込んだと思ったらなんか満たされて、胸がきゅうって締め付けられて、乙女みたいにキュンキュンした。

「よくできました」
「何がよくできました、だ。童貞からすればこんなのいきなり上級レベルだったんだからな」
「それでもオレが好きならできるだろう?」
「そうだな。なんだかんだ流されてヤレそうな気がする。ほんと、お前のせいで童貞どころかケツの処女もあっさり奪われそうで「大丈夫」

 ぎゅっと抱き寄せられた。汗ばんだ肌と肌が密着してドキドキする。

「今日はセックスはしないから安心しろよ。そう言っただろう?ただ、近いうちにスルから」
「っ~……」

 俺が受ける側って事だよな。はあ……こんなでかいチンポ受けたらケツがその日は機能しなくなりそうだ。

「甲斐」
「なんだよ」

 直が唇に軽くキスをして微笑む。

「好きだよ」
「……俺もあんたが好きだよ」

 いつか離れ離れになるとわかっていても、好きになったら止まらない。それでも不安と寂しさが胸の中で微かに渦巻いていた。


 十三話 完
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