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十六章/トラウマ
135.ぶち切れ直
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他人の事ならともかく、自分の悪口なら別に何言われてもどうってことはない。それなりに言われ慣れているし、スルースキルを発動させればよいこと。精神統一して雑音を遮る瞑想をしていると、
「お父さんもお母さんもいい加減にして!黙っていれば甲斐君を悪く言ってばかりで!彼が何をしたって言うのよ!」
悠里がついにガチ切れして両親に反発した。彼女がこんな風に怒ったのを見るのは初めてだ。
いつも穏やかで優しい彼女がここまで声を荒げるなんて相当である。全員が圧倒するくらい迫力があって、神山夫婦も押し黙る。
「悠里、お前のためを思ってこの男をお父さんは排除しようと奮闘しているんだ。この男をこのまま野放しにしているとお前に危害が及ぶかもしれん」
「何が危害よ!甲斐くんがそんな事をするわけがないって小学校の時から何度も言ってるでしょう!甲斐くんは私を助けてくれたり、守ってくれたりしたのにっ!」
「お前はその男にほだされすぎているだけだ。その男の本性を知らないばかりに無防備になりおってからにばかめ。助けたなんてお前の気を引くための手段だ。パンツを盗むような男だぞ?そんな男が善人なはずがない!」
だからパンツを盗んだのは城山金太郎。何度も言うがパンツを盗んでない。
においはちょっと嗅いでしまったけども……って、なんで当時にもう疑いが晴れている事をまたアリバイ証言しなきゃならんのですか。
あーやだやだ。面倒くさいったらありゃしない。帰ってエロゲしたいわ。
「悠里、せっかくのホワイトコーポレーション幹部のご子息との婚約が決まったのに、おかしな男がウロウロしては婚約がスムーズに進まなくなる恐れもあるの。特にそこの変態男が邪魔をしてきそうでね。悪い芽は摘んでおいた方が身のためだと思うのよ」
びしっと神山母が躊躇いもなく甲斐を指さしてきた。
そんな変態な顔してます?これでも普通の男子なんだぜ俺。二次元美少女が大好きなチー牛だけどね。
「ほぉ……オレの妹をホワイトコーポレーションの子息と婚約させる、ねえ……」
聞きなれた声に一斉に振り返る。
「こ、これはこれは四天王様方!」
神山夫妻の顔色が急に変わり、青い顔をして狼狽え始めた。本当に忙しい夫婦である。
「貴様ら、ホワイトコーポレーションってどういうことだ。そこは矢崎グループとは相容れぬ相手。新興企業といえど急成長している油断ならぬ大手として目をつけている。だからこそ、矢崎の社員であるならライバル企業の者を身内に入れる事はタブーなはず。企業スパイ対策としては当然の事。なあ、オレの妹と婚約とはどういう事だ?」
直の目が神山夫妻を鋭く捉える。目で殺せそうな眼力と威圧感が見るものすべてを震え上がらせて黙らせる。上に立つ者としての威厳に神山夫妻は腰を抜かしそうになった。
「いや、そ、それは……ですね……その……」
「企業スパイは我々企業独自での処罰対象となる。未遂なら軽度で左遷。個人への漏洩なら中度で懲戒解雇。重大な過失……つまりライバル企業への情報漏洩なら反社会的地位へ落とされても文句は言えまい?」
「ひ、ひいいい……」
神山夫婦はさっきの威勢のよさはどこに行ったんだよと言いたくなるほどの狼狽えよう。鼻水を垂らしながらの涙目になった。その両親を見ていた悠里は心底呆れた様子だ。
「四天王が現れた途端にしおらしくなったな……」
「そりゃ彼らは日本のトップを担う子息の集まり。エリートだけが入社できる矢崎財閥の本社勤務とはいえ、ただの社員が雲の上の存在である社長の子息に口答えなんてできないだろうしね」と、由希。
「それに実の双子の妹の事だから、結構ブチギレてると思う」と、篠宮。
「全く、これだから学歴と身分でしか見れない連中はっ」
他人事ながらやれやれと両手を広げている健一。本木と宮本も同じような顔だ。
神山父って矢崎本社ビルで働いているのか。初めて知ったよ。だから特に直に対してあんなに怯えているのかと納得。次期社長の椅子に座る息子相手に失礼な真似なんてすれば首が盛大に吹っ飛ぶだろうし、さすがの神山父もひたすら低姿勢で言い淀んでいる様子がなんとも滑稽なもの。権力の上下関係というのは心底面倒くさい。
「お、お言葉ですが、この婚約を決めましたのは正之社長の意向なのですわ!」
この期に及んでか神山母がそんな事を言い出した。直や他四天王の顔つきが一気に鋭いものに変わる。
やはりあのバカ社長のせいか。どれもこれもすべての元凶が奴に思えてしょうがない。
「なので、わ、私どもはそれに従ったまでですの……。全ては社長の意向。ですから、私たちは仕方なくでして……」
全ては社長の意向という部分を強調し、なんとかこの場を退こうと必死な様子だ。なんか痛々しく思えてきた。
「社長の、ねぇ……。それなら余計に怪しいものだな。あの社長が言ったのならそれ相応の確認が必要となる。ちゃんと了解をとったのか、な。よって貴様らの身辺を調査させよう。もちろん社長の確認も」
抑揚のない声で直が淡々とスマホを取り出そうとすると、神山夫妻が慌てだす。
「なっ……そ、それはさすがにっ!わ、私たちにも個人情報といいますか、婚約は極秘でありまして……それにプライバシーというものがありましてですね」
「極秘?プライバシー?笑わせる。矢崎の中枢で働く人間にそんなものがあるとでも?矢崎本社に異動になった際に、いかなる場合も身辺調査をしてもよいという同意書に署名したのを忘れたのか。身を曝け出してでも矢崎に仕えるとな」
「あ、ああ……」
人形のようにガタガタ震える神山夫婦。後々の報復などを恐れてビビっているようだ。
「それとも……このオレを欺けるとでも思ったのか」
直の眼がさらにすぼまり、強い威圧感が放たれる。ひいっと、上ずった声をあげる神山父。神山母も直の威圧感に当てられてガクガク怯えている。
「貴様のその他人を見下すような態度を見ていると噂は本当らしいな」
「う、噂とは……」
「本社で働く部下が、なんらかの改善を求めようとよく下から話があがってくるんだが、最近ではほとんどお前の悪い噂ばかりを耳にするんだ。勤務態度から始まり、部下へのぞんざいな態度や教育、手柄の横取り、経費の不正使用疑惑や報告書の偽造疑惑などな。あまりによく耳にするから貴様の名前を覚えてしまったほどだ。末端の平社員の名前など覚える価値などないというのに……まあ、それとこれとは話が別だからそんな事は直属の上司とでも話し合え。だが……ホワイトコーポレーションの件はハッキリさせてもらう」
神山夫妻の顔色がもはや青から白に変わり果てている。
あららーしーらないっと。でも悠里が心配だ。
「妹の婚約は当然白紙にさせる。全てをはっきりさせるまでの間、ゆっくり束の間のバカンスにでも行ってくるがいい。それまで貴様は出勤しなくて一向に構わない。お前の上司にもそう言っておく」
「な、直様っ!」
「今後の身の振り方でも考える事だな。何にせよ、退職金はなしだろうが」
それだけ言うと、冷酷な御上の目を宿したままの直と他四天王達は踵を返して去っていく。
四人勢揃いするとこの場の気温が10度くらい低下しそうだな。恐ろしい存在だなんだと言われているが、やっぱり彼らは金持ち共からは恐れられているんだなと改めて思い知る。
一方、神山夫妻は膝をついて茫然自失の様子で頭を抱えている。婚約の件は直が結果的に白紙にしたような感じではあるので、とりあえずはホッとしていいのだろうか。
「お父さんもお母さんもいい加減にして!黙っていれば甲斐君を悪く言ってばかりで!彼が何をしたって言うのよ!」
悠里がついにガチ切れして両親に反発した。彼女がこんな風に怒ったのを見るのは初めてだ。
いつも穏やかで優しい彼女がここまで声を荒げるなんて相当である。全員が圧倒するくらい迫力があって、神山夫婦も押し黙る。
「悠里、お前のためを思ってこの男をお父さんは排除しようと奮闘しているんだ。この男をこのまま野放しにしているとお前に危害が及ぶかもしれん」
「何が危害よ!甲斐くんがそんな事をするわけがないって小学校の時から何度も言ってるでしょう!甲斐くんは私を助けてくれたり、守ってくれたりしたのにっ!」
「お前はその男にほだされすぎているだけだ。その男の本性を知らないばかりに無防備になりおってからにばかめ。助けたなんてお前の気を引くための手段だ。パンツを盗むような男だぞ?そんな男が善人なはずがない!」
だからパンツを盗んだのは城山金太郎。何度も言うがパンツを盗んでない。
においはちょっと嗅いでしまったけども……って、なんで当時にもう疑いが晴れている事をまたアリバイ証言しなきゃならんのですか。
あーやだやだ。面倒くさいったらありゃしない。帰ってエロゲしたいわ。
「悠里、せっかくのホワイトコーポレーション幹部のご子息との婚約が決まったのに、おかしな男がウロウロしては婚約がスムーズに進まなくなる恐れもあるの。特にそこの変態男が邪魔をしてきそうでね。悪い芽は摘んでおいた方が身のためだと思うのよ」
びしっと神山母が躊躇いもなく甲斐を指さしてきた。
そんな変態な顔してます?これでも普通の男子なんだぜ俺。二次元美少女が大好きなチー牛だけどね。
「ほぉ……オレの妹をホワイトコーポレーションの子息と婚約させる、ねえ……」
聞きなれた声に一斉に振り返る。
「こ、これはこれは四天王様方!」
神山夫妻の顔色が急に変わり、青い顔をして狼狽え始めた。本当に忙しい夫婦である。
「貴様ら、ホワイトコーポレーションってどういうことだ。そこは矢崎グループとは相容れぬ相手。新興企業といえど急成長している油断ならぬ大手として目をつけている。だからこそ、矢崎の社員であるならライバル企業の者を身内に入れる事はタブーなはず。企業スパイ対策としては当然の事。なあ、オレの妹と婚約とはどういう事だ?」
直の目が神山夫妻を鋭く捉える。目で殺せそうな眼力と威圧感が見るものすべてを震え上がらせて黙らせる。上に立つ者としての威厳に神山夫妻は腰を抜かしそうになった。
「いや、そ、それは……ですね……その……」
「企業スパイは我々企業独自での処罰対象となる。未遂なら軽度で左遷。個人への漏洩なら中度で懲戒解雇。重大な過失……つまりライバル企業への情報漏洩なら反社会的地位へ落とされても文句は言えまい?」
「ひ、ひいいい……」
神山夫婦はさっきの威勢のよさはどこに行ったんだよと言いたくなるほどの狼狽えよう。鼻水を垂らしながらの涙目になった。その両親を見ていた悠里は心底呆れた様子だ。
「四天王が現れた途端にしおらしくなったな……」
「そりゃ彼らは日本のトップを担う子息の集まり。エリートだけが入社できる矢崎財閥の本社勤務とはいえ、ただの社員が雲の上の存在である社長の子息に口答えなんてできないだろうしね」と、由希。
「それに実の双子の妹の事だから、結構ブチギレてると思う」と、篠宮。
「全く、これだから学歴と身分でしか見れない連中はっ」
他人事ながらやれやれと両手を広げている健一。本木と宮本も同じような顔だ。
神山父って矢崎本社ビルで働いているのか。初めて知ったよ。だから特に直に対してあんなに怯えているのかと納得。次期社長の椅子に座る息子相手に失礼な真似なんてすれば首が盛大に吹っ飛ぶだろうし、さすがの神山父もひたすら低姿勢で言い淀んでいる様子がなんとも滑稽なもの。権力の上下関係というのは心底面倒くさい。
「お、お言葉ですが、この婚約を決めましたのは正之社長の意向なのですわ!」
この期に及んでか神山母がそんな事を言い出した。直や他四天王の顔つきが一気に鋭いものに変わる。
やはりあのバカ社長のせいか。どれもこれもすべての元凶が奴に思えてしょうがない。
「なので、わ、私どもはそれに従ったまでですの……。全ては社長の意向。ですから、私たちは仕方なくでして……」
全ては社長の意向という部分を強調し、なんとかこの場を退こうと必死な様子だ。なんか痛々しく思えてきた。
「社長の、ねぇ……。それなら余計に怪しいものだな。あの社長が言ったのならそれ相応の確認が必要となる。ちゃんと了解をとったのか、な。よって貴様らの身辺を調査させよう。もちろん社長の確認も」
抑揚のない声で直が淡々とスマホを取り出そうとすると、神山夫妻が慌てだす。
「なっ……そ、それはさすがにっ!わ、私たちにも個人情報といいますか、婚約は極秘でありまして……それにプライバシーというものがありましてですね」
「極秘?プライバシー?笑わせる。矢崎の中枢で働く人間にそんなものがあるとでも?矢崎本社に異動になった際に、いかなる場合も身辺調査をしてもよいという同意書に署名したのを忘れたのか。身を曝け出してでも矢崎に仕えるとな」
「あ、ああ……」
人形のようにガタガタ震える神山夫婦。後々の報復などを恐れてビビっているようだ。
「それとも……このオレを欺けるとでも思ったのか」
直の眼がさらにすぼまり、強い威圧感が放たれる。ひいっと、上ずった声をあげる神山父。神山母も直の威圧感に当てられてガクガク怯えている。
「貴様のその他人を見下すような態度を見ていると噂は本当らしいな」
「う、噂とは……」
「本社で働く部下が、なんらかの改善を求めようとよく下から話があがってくるんだが、最近ではほとんどお前の悪い噂ばかりを耳にするんだ。勤務態度から始まり、部下へのぞんざいな態度や教育、手柄の横取り、経費の不正使用疑惑や報告書の偽造疑惑などな。あまりによく耳にするから貴様の名前を覚えてしまったほどだ。末端の平社員の名前など覚える価値などないというのに……まあ、それとこれとは話が別だからそんな事は直属の上司とでも話し合え。だが……ホワイトコーポレーションの件はハッキリさせてもらう」
神山夫妻の顔色がもはや青から白に変わり果てている。
あららーしーらないっと。でも悠里が心配だ。
「妹の婚約は当然白紙にさせる。全てをはっきりさせるまでの間、ゆっくり束の間のバカンスにでも行ってくるがいい。それまで貴様は出勤しなくて一向に構わない。お前の上司にもそう言っておく」
「な、直様っ!」
「今後の身の振り方でも考える事だな。何にせよ、退職金はなしだろうが」
それだけ言うと、冷酷な御上の目を宿したままの直と他四天王達は踵を返して去っていく。
四人勢揃いするとこの場の気温が10度くらい低下しそうだな。恐ろしい存在だなんだと言われているが、やっぱり彼らは金持ち共からは恐れられているんだなと改めて思い知る。
一方、神山夫妻は膝をついて茫然自失の様子で頭を抱えている。婚約の件は直が結果的に白紙にしたような感じではあるので、とりあえずはホッとしていいのだろうか。
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