37 / 187
六章/派遣学生と交流会
35.トラブルメーカー
しおりを挟む
日下部が強引に食堂に行くので、結局食堂に行く事になった。相変わらず混みあってはいるが、まだ四天王や生徒会の連中は来ておらず、終始和やかな雰囲気が漂っている。
甲斐にとっては親衛隊関連であまり足を踏み入れたくない場所だが、従者の任を解かれ、会長の草加菜月の配慮により、この頃は睨まれる事はあるにせよ誰も何もして来ないので至って平和。
この食堂に入る際も最初は何かヤジが飛んだりするかと思ったが、特に何もなくてホッとした。
「ここが食堂なんだな!すっげぇ広いな!俺こんな豪華な食堂見たの初めてだぜ!無才学園も豪華だったがここまでじゃなかったぜ」
日下部の声はとても大きい。和やかな会話を騒音のような大声で邪魔されて、むっとした表情を浮かべている他生徒達がこちらを睨んできている。
たしかにこの日下部の声は配慮が必要なほど大きい。
「日下部君さ、もう少し声のボリュームさげようよ」
「なんだよ!別にいいじゃないか!俺の声は前の学校では美声だって言われてたんだぜ!みんな俺の美声を聞きたいだろ?聞きたいと思って当り前なんだからな!友達なら俺の事褒めるの当然だろー!」
「「「………」」」
言うほど美声か?始めにそう言った奴の耳は節穴なんじゃないか。
甲斐達はあえて何も突っ込まなかった。
「あ、この食堂って二階席もあるんだな!」
日下部が絨毯付きの豪華ならせん階段を見上げている。
「そこは四天王専用のVIP席だから近寄らない方が賢明だと思うけど」
「四天王がVIP席?なんかおかしくねーか!それって差別だろ!みんな平等じゃないなんてこの学校変だぜ!お前らだってそう思うだろ?」
いや、まあたしかに、そう思うんだけど。
「無才でも親衛隊とか生徒会とか格差があったけど、ここもひどい学校だな!もしかして抱きたい抱かれたいランキングとかあんのか!?人気投票で生徒会メンバーとか役員とか決めてんのか!?」
「は……抱きたい抱かれたいランキング?なんだそれ」と、健一。
「俺の通っていた男子校にはそんなのがあったんだ!ここもそうなのか!?」
「いや、そういうふざけたランキングはないけど」
「それで生徒会役員を決めてるんだぞー!抱かれたいで一位になると会長になれるんだ。すっげぇだろ!」
「いや、別にすごくねぇけどなんか気持ち悪いな」
そんな近くにいる由希と小川は「古の王道学園そのものね」とかぶつぶつ言っている。
なんだ王道学園って。由希や小川が好きな腐女子漫画のありがち設定の話か。
「無才学園は八割がホモって噂だね。残り二割はノーマルかバイ」と、説明する小川。
「そ、そうなのか……?」
「うん。あんまり世間では知られていないけど、大半はホモだって友人の男子からのタレこみ」
「「うわー……」」
男子校ってホモの巣窟だって聞いてたけど本当なんだな。
「キャアア!四天王よ」
そんな事を話していると、騒ぎ立てる女子の悲鳴のような声が聞こえてきた。
そろそろ来る頃だろうと思っていた甲斐は、自発的に隅の方へ移動する。連中に見つからないようにするためだ。
「あれ、甲斐くんどこいくの」
「いや、ちょっと目立たない場所で昼食を摂りたいと思っててさ、ほら、一応親衛隊に目をつけられていたから。近くにいて誤解されたくないし、四天王に見つかりたくないから」
「じゃあ、私達も端の方「だめなんだぞ!」
悠里の声を遮ったのはなぜか日下部であった。
「端っこなんて寂しいじゃないか!せっかくのいい席なのに移動するなんて勿体ない!四天王が来るのに!友達が一人でいるなんて寂しそうで放っておけないんだぞ!」
「じゃあ日下部君ひとりで真ん中で食べたらいいじゃない」
「なっ、友達を蔑にするのか!そんなの最低なんだぞ!友達なら一緒に食べるんだぞ!」
「……ハア、友達友達そればっかだな。友達が安っぽく聞こえるよ」
そうこうしているうちに四天王が入り口付近まで来ていて、とうとう移動する暇がなくなった。
「あ、甲斐ちゃーん」
四天王にあっさり見つかってしまった。
会いたくなかったのに、厄介な相田に声をかけられてしまった。
相田に続いて穂高とその後ろには遅れてハルと直が歩いてきて、四天王が来たというだけでコンサート会場の出待ちみたいになっている。女子の声援は最高潮だ。耳がつぶれそうである。
ゆっくり静かに食べたかったけど、日下部が曲者なので健一を放っておけなかったし仕方がない。
そんな事を考えてふと視線をずらすと、後ろの方にいた直と目があってしまった。途端、露骨に目をそらされてしまったけれど。
まあ、避けてくれた方が逆に好都合というものだ。会長の草加に関わらないと約束したからな。
「おい!もしかしてお前が御曹司で四天王のリーダーっぽい矢崎直か!?」
いつの間にか日下部が直の方へ近寄っていた。
「なんだコイツ」と、直はモロ不機嫌そうな顔で日下部を見下ろしている。
「噂の派遣学生らしい」
淡々と答えてハルは日下部を通り過ぎる。直も同じように無視して通りすぎると、
「おい!無視するなんていけないんだぞ!俺は四天王と友達になりたいんだ!四天王は噂通りのカッコよさだからな!おれと仲良くするんだぞ!」
「「ハア?」」と、四天王一同。
「俺は日下部天弥だ!直、お前がいいなら俺がお前を好きになってやってもいいぞ!俺もお、おまえを好きになったからなっ!お前みたいな超絶イケメンは大歓迎だ!恋人にしてやってもいいんだぜ!」
日下部の顔はなぜか赤くなっていた。
まるでどこぞの乙女のように目をキラキラさせて直に見惚れている。
しかし、その直は日下部の存在をゴミのような目で見下ろし、邪魔だと言いたげな態度で睨みつけていた。
「貴様……気安くこのオレに話しかけんじゃn「直」
直が切れる一歩手前、ハルが間一髪声をかけた。
普段なら無視をする所だが、ここで大騒ぎを起こされても迷惑なので、直の不穏な空気を感じ取って先手をとった。ハルは顔を横に振って雰囲気でやめておけと促す。直は舌打ち。
しかし、話しかけた本人はどこ吹く風。
「お前は久瀬ハルヤだな!今朝、せっかく友達になろうって声をかけたのに無視するなんてひどいんだぞ!お前らも!」
日下部が相田と穂高にもちょっかいをかけている。
「友達とか何言ってんのキミ。なんで出会ったばかりのキミとお友達にならなきゃなんないわけ?マジ超意味不明なんですけど。うっざぁ」
相田は相変わらずのマイペースで接し、隣にいた穂高もニコニコしながら「そだねーそういうのうざいねー」と頷いている。
「なっ、人類皆友達だろー!友達を拒むなんて最低なんだぞ!美形なら寛大でいるべきなんだぞ!」
「うはっ!なんかますますイミフだし。キミ、地球人じゃないでしょ?火星から来た宇宙人?ここ地球では人類皆友達とか超痛い発言だよ。自覚してる~?してないよねーうはは!やっぱ宇宙人だわ。超草生える」
「笑っちゃだめだよー拓実君。失礼だよー宇宙人に対して」
「だってマジもんの頭オカシイ奴久々に見たもん。そう思うでしょ直も」
「……しるか。そんなマジ基地男」
そっけなくそう返すと、一度だけ直はちらりと甲斐の方に視線を向けた。甲斐はどきりとするも、直はすぐに視線を外して歩き出す。
「おい、いくぞ」
彼らは何事もなかったかのように二階のVIP席へ移動していく。
「おい!待てよー!まだ話は終わってないぞ!四天王は俺が好きなんだろ!?素直になれよなー!俺もお前らが好きなんだぞー!!」
「おい、日下部!」
甲斐が背後から日下部を羽交い絞めにする。このまま騒ぎを大きくすると食堂がいろんな意味でヤバい気がしたので、ここは必死で彼を止めておく事に徹した。
やれやれ、超面倒くさい奴だなこの日下部。今後次第では胃が痛くなりそうで油断ならない存在である。
「ねーねー甲斐ちゃん、一緒にご飯たべよー」
その後、二階席に行ったと思えば降りてきた相田が甲斐に近寄ってきた。
「お前は二階席で食べるんだろ」
「だって二階席は直と草加菜月が一緒に食べてるから邪魔できないっしょ」
「草加菜月……」
どうしてか胸にしこりが生じた。なんだこれ。痛いな。
「矢崎のセフレってやつだっけ?」
「そーそー。体の相性がいいってきくねーあの二人」
「……ふぅん」
憮然とした声をあげそうになったが別に興味ない。アイツが誰と付き合おうが、誰とセフレだろうが関係ない。
「なんだと!直はあの生徒会長をセフレにしているのか!」
日下部が声を荒げて席を立った。
「俺という恋人がいながらけしからん!そんなものだめなんだぞ!セフレなんて作っちゃだめだ!」
直の事をいつの間にか恋人認定しだして一同は呆れる。
「俺はハルも拓実も尚也も好きだぜ!みんなカッコよくて美形だからな!俺の友達だぜ!ちなみに直だけは恋人だからな」
「一方的すぎる片想いだな、おい」
しかし、まだ誰もしらなかった。
この日下部が想像以上にとんでもないトラブルメーカーだという事に。
甲斐にとっては親衛隊関連であまり足を踏み入れたくない場所だが、従者の任を解かれ、会長の草加菜月の配慮により、この頃は睨まれる事はあるにせよ誰も何もして来ないので至って平和。
この食堂に入る際も最初は何かヤジが飛んだりするかと思ったが、特に何もなくてホッとした。
「ここが食堂なんだな!すっげぇ広いな!俺こんな豪華な食堂見たの初めてだぜ!無才学園も豪華だったがここまでじゃなかったぜ」
日下部の声はとても大きい。和やかな会話を騒音のような大声で邪魔されて、むっとした表情を浮かべている他生徒達がこちらを睨んできている。
たしかにこの日下部の声は配慮が必要なほど大きい。
「日下部君さ、もう少し声のボリュームさげようよ」
「なんだよ!別にいいじゃないか!俺の声は前の学校では美声だって言われてたんだぜ!みんな俺の美声を聞きたいだろ?聞きたいと思って当り前なんだからな!友達なら俺の事褒めるの当然だろー!」
「「「………」」」
言うほど美声か?始めにそう言った奴の耳は節穴なんじゃないか。
甲斐達はあえて何も突っ込まなかった。
「あ、この食堂って二階席もあるんだな!」
日下部が絨毯付きの豪華ならせん階段を見上げている。
「そこは四天王専用のVIP席だから近寄らない方が賢明だと思うけど」
「四天王がVIP席?なんかおかしくねーか!それって差別だろ!みんな平等じゃないなんてこの学校変だぜ!お前らだってそう思うだろ?」
いや、まあたしかに、そう思うんだけど。
「無才でも親衛隊とか生徒会とか格差があったけど、ここもひどい学校だな!もしかして抱きたい抱かれたいランキングとかあんのか!?人気投票で生徒会メンバーとか役員とか決めてんのか!?」
「は……抱きたい抱かれたいランキング?なんだそれ」と、健一。
「俺の通っていた男子校にはそんなのがあったんだ!ここもそうなのか!?」
「いや、そういうふざけたランキングはないけど」
「それで生徒会役員を決めてるんだぞー!抱かれたいで一位になると会長になれるんだ。すっげぇだろ!」
「いや、別にすごくねぇけどなんか気持ち悪いな」
そんな近くにいる由希と小川は「古の王道学園そのものね」とかぶつぶつ言っている。
なんだ王道学園って。由希や小川が好きな腐女子漫画のありがち設定の話か。
「無才学園は八割がホモって噂だね。残り二割はノーマルかバイ」と、説明する小川。
「そ、そうなのか……?」
「うん。あんまり世間では知られていないけど、大半はホモだって友人の男子からのタレこみ」
「「うわー……」」
男子校ってホモの巣窟だって聞いてたけど本当なんだな。
「キャアア!四天王よ」
そんな事を話していると、騒ぎ立てる女子の悲鳴のような声が聞こえてきた。
そろそろ来る頃だろうと思っていた甲斐は、自発的に隅の方へ移動する。連中に見つからないようにするためだ。
「あれ、甲斐くんどこいくの」
「いや、ちょっと目立たない場所で昼食を摂りたいと思っててさ、ほら、一応親衛隊に目をつけられていたから。近くにいて誤解されたくないし、四天王に見つかりたくないから」
「じゃあ、私達も端の方「だめなんだぞ!」
悠里の声を遮ったのはなぜか日下部であった。
「端っこなんて寂しいじゃないか!せっかくのいい席なのに移動するなんて勿体ない!四天王が来るのに!友達が一人でいるなんて寂しそうで放っておけないんだぞ!」
「じゃあ日下部君ひとりで真ん中で食べたらいいじゃない」
「なっ、友達を蔑にするのか!そんなの最低なんだぞ!友達なら一緒に食べるんだぞ!」
「……ハア、友達友達そればっかだな。友達が安っぽく聞こえるよ」
そうこうしているうちに四天王が入り口付近まで来ていて、とうとう移動する暇がなくなった。
「あ、甲斐ちゃーん」
四天王にあっさり見つかってしまった。
会いたくなかったのに、厄介な相田に声をかけられてしまった。
相田に続いて穂高とその後ろには遅れてハルと直が歩いてきて、四天王が来たというだけでコンサート会場の出待ちみたいになっている。女子の声援は最高潮だ。耳がつぶれそうである。
ゆっくり静かに食べたかったけど、日下部が曲者なので健一を放っておけなかったし仕方がない。
そんな事を考えてふと視線をずらすと、後ろの方にいた直と目があってしまった。途端、露骨に目をそらされてしまったけれど。
まあ、避けてくれた方が逆に好都合というものだ。会長の草加に関わらないと約束したからな。
「おい!もしかしてお前が御曹司で四天王のリーダーっぽい矢崎直か!?」
いつの間にか日下部が直の方へ近寄っていた。
「なんだコイツ」と、直はモロ不機嫌そうな顔で日下部を見下ろしている。
「噂の派遣学生らしい」
淡々と答えてハルは日下部を通り過ぎる。直も同じように無視して通りすぎると、
「おい!無視するなんていけないんだぞ!俺は四天王と友達になりたいんだ!四天王は噂通りのカッコよさだからな!おれと仲良くするんだぞ!」
「「ハア?」」と、四天王一同。
「俺は日下部天弥だ!直、お前がいいなら俺がお前を好きになってやってもいいぞ!俺もお、おまえを好きになったからなっ!お前みたいな超絶イケメンは大歓迎だ!恋人にしてやってもいいんだぜ!」
日下部の顔はなぜか赤くなっていた。
まるでどこぞの乙女のように目をキラキラさせて直に見惚れている。
しかし、その直は日下部の存在をゴミのような目で見下ろし、邪魔だと言いたげな態度で睨みつけていた。
「貴様……気安くこのオレに話しかけんじゃn「直」
直が切れる一歩手前、ハルが間一髪声をかけた。
普段なら無視をする所だが、ここで大騒ぎを起こされても迷惑なので、直の不穏な空気を感じ取って先手をとった。ハルは顔を横に振って雰囲気でやめておけと促す。直は舌打ち。
しかし、話しかけた本人はどこ吹く風。
「お前は久瀬ハルヤだな!今朝、せっかく友達になろうって声をかけたのに無視するなんてひどいんだぞ!お前らも!」
日下部が相田と穂高にもちょっかいをかけている。
「友達とか何言ってんのキミ。なんで出会ったばかりのキミとお友達にならなきゃなんないわけ?マジ超意味不明なんですけど。うっざぁ」
相田は相変わらずのマイペースで接し、隣にいた穂高もニコニコしながら「そだねーそういうのうざいねー」と頷いている。
「なっ、人類皆友達だろー!友達を拒むなんて最低なんだぞ!美形なら寛大でいるべきなんだぞ!」
「うはっ!なんかますますイミフだし。キミ、地球人じゃないでしょ?火星から来た宇宙人?ここ地球では人類皆友達とか超痛い発言だよ。自覚してる~?してないよねーうはは!やっぱ宇宙人だわ。超草生える」
「笑っちゃだめだよー拓実君。失礼だよー宇宙人に対して」
「だってマジもんの頭オカシイ奴久々に見たもん。そう思うでしょ直も」
「……しるか。そんなマジ基地男」
そっけなくそう返すと、一度だけ直はちらりと甲斐の方に視線を向けた。甲斐はどきりとするも、直はすぐに視線を外して歩き出す。
「おい、いくぞ」
彼らは何事もなかったかのように二階のVIP席へ移動していく。
「おい!待てよー!まだ話は終わってないぞ!四天王は俺が好きなんだろ!?素直になれよなー!俺もお前らが好きなんだぞー!!」
「おい、日下部!」
甲斐が背後から日下部を羽交い絞めにする。このまま騒ぎを大きくすると食堂がいろんな意味でヤバい気がしたので、ここは必死で彼を止めておく事に徹した。
やれやれ、超面倒くさい奴だなこの日下部。今後次第では胃が痛くなりそうで油断ならない存在である。
「ねーねー甲斐ちゃん、一緒にご飯たべよー」
その後、二階席に行ったと思えば降りてきた相田が甲斐に近寄ってきた。
「お前は二階席で食べるんだろ」
「だって二階席は直と草加菜月が一緒に食べてるから邪魔できないっしょ」
「草加菜月……」
どうしてか胸にしこりが生じた。なんだこれ。痛いな。
「矢崎のセフレってやつだっけ?」
「そーそー。体の相性がいいってきくねーあの二人」
「……ふぅん」
憮然とした声をあげそうになったが別に興味ない。アイツが誰と付き合おうが、誰とセフレだろうが関係ない。
「なんだと!直はあの生徒会長をセフレにしているのか!」
日下部が声を荒げて席を立った。
「俺という恋人がいながらけしからん!そんなものだめなんだぞ!セフレなんて作っちゃだめだ!」
直の事をいつの間にか恋人認定しだして一同は呆れる。
「俺はハルも拓実も尚也も好きだぜ!みんなカッコよくて美形だからな!俺の友達だぜ!ちなみに直だけは恋人だからな」
「一方的すぎる片想いだな、おい」
しかし、まだ誰もしらなかった。
この日下部が想像以上にとんでもないトラブルメーカーだという事に。
18
お気に入りに追加
501
あなたにおすすめの小説
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
【完】眼鏡の中の秘密
いとこんドリア
BL
平凡地味な副島七海は留年の危機だった。そのため優秀で地味眼鏡の三隅良哉とペアで勉強を教えてもらうことになったが、その三隅は副島の苦手な人物だった――。
訳あり眼鏡?×平凡地味
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる