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二章/大接近
13.ハプニング
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「まさかあんたが退けてくれるなんてな」
「甲斐君とお昼食べたかったから通りかかっただけだよ。よかったねー偶然僕が通りかかって」
「……はあ」
なんかよくわからない奴だ。さっきの笑ってないような怖い笑顔も、今の笑顔も、やっぱり真意が読みにくい。相田拓実とはまた別の怖さがある。
「これ、甲斐くんのお弁当?」
「ん、ああ」
奴らに襲われたせいで弁当箱は見事に引っくり返っていた。中身は当然グジャグジャである。
「あーあ、せっかく作ったのに……」
まあ、中身が飛び出ていない分食べれない事もないのでいいか。腹に入ればなんでも一緒だし。
「これ、甲斐君が作ったの?」
穂高が甲斐の弁当の中身をじっくり見ている。
「ああ。ここの食堂のメニューどれも俺じゃあ高くて頼めないから弁当にしているんだけど」
「そっかぁ。一般中流家庭の子って大変なんだね。弁当も自分で作らなきゃいけないなんて貧乏人てすごいなぁ。汚い雑草とかでもうまく料理しそうだね」
「褒めてんのか貶してんのかどっちだ」
「ぼくなりに褒めてるんだよ。ねえねえ、甲斐君のお弁当ちょっともらっていい?」
「中身グジャグジャだし、金持ちのアンタの口にあうかわからないぞ」
「いいの。甲斐君が作った物ってだけでもなんか価値あるし」
「なんだそりゃ。まあ別にいいけど」
甲斐は穂高に弁当箱を差し出す。
「あ、これおいしそうだね。これなぁに?」
「それは唐揚げだよ。唐揚げ知らないってどんだけお坊ちゃまだよ」
元々は某ハローな猫のキャラ弁だったが、中身がグジャグジャになってしまい、顔面崩壊したハローじゃない猫になってしまっている。
「あ、おいしい。唐揚げっておいしいね。ぼく初めて食べたよ」
「そりゃあよかった。料理は得意だからな」
「得意なんだー。料理できる子ってポイント高いよねー。ぼくそういう子好きだなァ」
「そ、そう。ありがと」
ちょっとだけ照れてしまった。
「もっと食べていい?」
「好きなだけどーぞ。舌が肥えてそうな金持ちに俺の料理が通用するって知れてちょっと嬉しいし」
甲斐は無意識に笑顔を見せた。穂高は我を忘れて甲斐に見入った。
「どうしたんだよ」
「甲斐君て……可愛いね」
穂高の眼差しがいつもより穏やかなものになっていた。
「……は?」
「僕の目に狂いはなかったわけだ」
「何が言いたいかわかんねーんだけど」
「んーと……甲斐君が僕の好みだったって事」
「あ、そう。そうですか。そらようござんした」
「ねえねえ、今度僕にお弁当作ってきてくれる?甲斐君のもっと食べたい。唐揚げが」
「今度覚えてたらな」
*
放課後のラウンジで、直はソファーに座りながらぼうっと上の空になっていた。隣にセフレの菜月がいるにも関わらず、頭の中はある事で占領されている。
それは午前中に見た甲斐の笑顔の事。
どうしてその甲斐の笑顔ばかりを考えてしまうのか皆目見当がつかない。だからこそ意地でも別な事を考えようと菜月をここへ呼んでも、やはりそう簡単に消える事なく甲斐の笑顔が頭から離れなかった。
クソッ、どうしてあんな貧乏人の事ばかりを考えちまうんだよ。
たかだか誰かの笑顔一つでこんなに胸が痛い。一体どうしちまったんだよ。
「ねえ直~どうしたの?さっきから難しい顔したり、苦しい顔したり、何か悩みがあるの?具合悪い?」
隣に座っている菜月が直の手を握り締めながら訊いた。
「なんでも、ねえよ。なあ、抱かせろよ」
忘れるにはセックスだろう。何事も忘れて没頭できるから。
「いいよ。大好きな直に抱かれるのがぼくの役目だから」
菜月は直の首に両腕を巻きつけて色っぽい目で見つめた。菜月をソファーに押し倒し、首筋に舌を這わせる。しゅるりと制服のネクタイを外し、ボタンをさっさとはずしていく。
没頭しまくれば、きっとどうでもよくなる。
そう思って行為の前戯に入っていく。が、脳裏にはますます甲斐の顔が浮かんで離れない。
しかも、この押し倒している相手さえも甲斐に見えてしまった。直は顔を横に振った。
「ッ……」
苛立ったように菜月から退く。
「どうしたの」
「やっぱりどうしてか気が乗らん。今日はやめだ」
直は頭を押さえながら疲れた顔でラウンジを後にした。
*
「今日も疲れた……」
やっと放課後の時間がきた。
今日も親衛隊に追われながらの陰湿ないじめによく耐えたと自分を褒めたいものだ。
朝はスプレーの落書き事件に、昼休みは大勢の奴らに囲まれるし、さっきは机に学校辞めろ等と彫刻刀で彫られた傷跡と教科書に死ねとかの落書きがあった。数日もすれば自分も慣れるだろうけど、親衛隊の陰湿さは相当だ。
大体よ、物は大切にしろよなー大切にー。こんな高そうな机に彫刻刀で彫るとか勿体なさすぎ。金持ちだから物のありがたみとかわかんないだろーけど、物にまで八つ当たりすんなよな。
とりあえず今日はバイトないから教室のごみ捨てたらさっさと帰ろう。そんでもって帰ってご飯食べて風呂に入って寝てしまおう。明日もどうせこんな調子だろうし、体力温存しとかないと。
焼却炉にゴミを持ってくると、近くの体育倉庫が不用心にも開けっ放しになっていた。体育だったクラスが閉め忘れたのだろう。
「ったく、なんでこんな事」
面倒くさそうに体育倉庫の扉を閉めようと近づくと、背後から気配がしたと同時に落ちていたバナナの皮ですっ転ぶ。
「ぶへ」
バナナで転ぶってお約束すぎだろ俺……。
倒れてすぐ起き上がる最中にあろう事か誰かが扉を閉めてしまい、ガチャリと施錠するような音と立ち去って行く足音までがセットだった。
「ありえないんだが」
引いても叩いても頑丈な扉はびくともしない。他の学校にはない頑丈な扉のようだ。
こうなりゃあ全力で蹴破るか。と思ったが、Eクラスの器物破損は弁償されるって健一が言っていたのを思い出す。この学園の調度品はどれもが高価。壊せばそれなりの請求がくるだろう。
そもそもEクラスだけが弁償されるって明らかに差別だよなと文句を言いたいがそれどころではない。
「っ、まじかよ……」
最悪このまま一夜を過ごすのか。嫌である。
「ちょっとー!開けろって!閉じ込めやがって冗談じゃねーっつうの!!このやろー!!」
「うるせぇな。ドンドン叩くんじゃねえよ」
背後から寝起きのような不機嫌な声が聞こえてきた。
「……は?」
気配を感じなかったはずなのに。いや、微かに気配は感じたから虫程度かと思っていたが……
ギギギと振り返ると、カラーコーンと跳び箱の死角になって見えなかったが、柔らかいマットの上で矢崎直がむくりと起き上がって姿を見せていた。午後はずっとここで爆睡していたようで、ぐっと背伸びをしている。
「や、矢崎……」
最悪な奴と遭遇してしまった。
「……なんでテメーがここにいんだよ……」
そんな直は寝起きとは別なイライラで不機嫌さMAXになっている。
「それはこっちの台詞だ。なんでお前がこんな所で寝てんだよ!」
「眠いから寝てたに決まってんだろーが。ここはうるせーのがこねーから昼寝にはいい場所なんだよ!」
「だからってお坊ちゃんがこんな所で寝てんじゃねぇよ!不用心だな!おかげでお前なんかとこんな場所に閉じ込められる羽目になったじゃねーかっ!」
「閉じ込められた、だと?面倒くせぇな。鍵はちゃんとオレが持ってて……あ」
ポケットに入れたと思ったら先ほど一度外に出て、そのまま置きっぱなしにしたのを思いだす。
「あー……鍵は……だな。その、別室に置きっぱなしだ」
「は……?お、置きっぱなしって……なにそれ」
「だからその言葉通りなんだよ。鍵は持ってねえ。開けられねえ。以上、終了」
プイっと逃げるように視線を外されてしまった。しかも背中を向けてまた寝やがった。
「おーまいがーー!マジ最悪だぁ~~~~!」
甲斐はへなへなと脱力してその場に座り込む。
こんな密室空間で薄暗い部屋で、おまけに最低最悪なこの大嫌いな男としばらく過ごすというのか。
それってなんて地獄だ。
「甲斐君とお昼食べたかったから通りかかっただけだよ。よかったねー偶然僕が通りかかって」
「……はあ」
なんかよくわからない奴だ。さっきの笑ってないような怖い笑顔も、今の笑顔も、やっぱり真意が読みにくい。相田拓実とはまた別の怖さがある。
「これ、甲斐くんのお弁当?」
「ん、ああ」
奴らに襲われたせいで弁当箱は見事に引っくり返っていた。中身は当然グジャグジャである。
「あーあ、せっかく作ったのに……」
まあ、中身が飛び出ていない分食べれない事もないのでいいか。腹に入ればなんでも一緒だし。
「これ、甲斐君が作ったの?」
穂高が甲斐の弁当の中身をじっくり見ている。
「ああ。ここの食堂のメニューどれも俺じゃあ高くて頼めないから弁当にしているんだけど」
「そっかぁ。一般中流家庭の子って大変なんだね。弁当も自分で作らなきゃいけないなんて貧乏人てすごいなぁ。汚い雑草とかでもうまく料理しそうだね」
「褒めてんのか貶してんのかどっちだ」
「ぼくなりに褒めてるんだよ。ねえねえ、甲斐君のお弁当ちょっともらっていい?」
「中身グジャグジャだし、金持ちのアンタの口にあうかわからないぞ」
「いいの。甲斐君が作った物ってだけでもなんか価値あるし」
「なんだそりゃ。まあ別にいいけど」
甲斐は穂高に弁当箱を差し出す。
「あ、これおいしそうだね。これなぁに?」
「それは唐揚げだよ。唐揚げ知らないってどんだけお坊ちゃまだよ」
元々は某ハローな猫のキャラ弁だったが、中身がグジャグジャになってしまい、顔面崩壊したハローじゃない猫になってしまっている。
「あ、おいしい。唐揚げっておいしいね。ぼく初めて食べたよ」
「そりゃあよかった。料理は得意だからな」
「得意なんだー。料理できる子ってポイント高いよねー。ぼくそういう子好きだなァ」
「そ、そう。ありがと」
ちょっとだけ照れてしまった。
「もっと食べていい?」
「好きなだけどーぞ。舌が肥えてそうな金持ちに俺の料理が通用するって知れてちょっと嬉しいし」
甲斐は無意識に笑顔を見せた。穂高は我を忘れて甲斐に見入った。
「どうしたんだよ」
「甲斐君て……可愛いね」
穂高の眼差しがいつもより穏やかなものになっていた。
「……は?」
「僕の目に狂いはなかったわけだ」
「何が言いたいかわかんねーんだけど」
「んーと……甲斐君が僕の好みだったって事」
「あ、そう。そうですか。そらようござんした」
「ねえねえ、今度僕にお弁当作ってきてくれる?甲斐君のもっと食べたい。唐揚げが」
「今度覚えてたらな」
*
放課後のラウンジで、直はソファーに座りながらぼうっと上の空になっていた。隣にセフレの菜月がいるにも関わらず、頭の中はある事で占領されている。
それは午前中に見た甲斐の笑顔の事。
どうしてその甲斐の笑顔ばかりを考えてしまうのか皆目見当がつかない。だからこそ意地でも別な事を考えようと菜月をここへ呼んでも、やはりそう簡単に消える事なく甲斐の笑顔が頭から離れなかった。
クソッ、どうしてあんな貧乏人の事ばかりを考えちまうんだよ。
たかだか誰かの笑顔一つでこんなに胸が痛い。一体どうしちまったんだよ。
「ねえ直~どうしたの?さっきから難しい顔したり、苦しい顔したり、何か悩みがあるの?具合悪い?」
隣に座っている菜月が直の手を握り締めながら訊いた。
「なんでも、ねえよ。なあ、抱かせろよ」
忘れるにはセックスだろう。何事も忘れて没頭できるから。
「いいよ。大好きな直に抱かれるのがぼくの役目だから」
菜月は直の首に両腕を巻きつけて色っぽい目で見つめた。菜月をソファーに押し倒し、首筋に舌を這わせる。しゅるりと制服のネクタイを外し、ボタンをさっさとはずしていく。
没頭しまくれば、きっとどうでもよくなる。
そう思って行為の前戯に入っていく。が、脳裏にはますます甲斐の顔が浮かんで離れない。
しかも、この押し倒している相手さえも甲斐に見えてしまった。直は顔を横に振った。
「ッ……」
苛立ったように菜月から退く。
「どうしたの」
「やっぱりどうしてか気が乗らん。今日はやめだ」
直は頭を押さえながら疲れた顔でラウンジを後にした。
*
「今日も疲れた……」
やっと放課後の時間がきた。
今日も親衛隊に追われながらの陰湿ないじめによく耐えたと自分を褒めたいものだ。
朝はスプレーの落書き事件に、昼休みは大勢の奴らに囲まれるし、さっきは机に学校辞めろ等と彫刻刀で彫られた傷跡と教科書に死ねとかの落書きがあった。数日もすれば自分も慣れるだろうけど、親衛隊の陰湿さは相当だ。
大体よ、物は大切にしろよなー大切にー。こんな高そうな机に彫刻刀で彫るとか勿体なさすぎ。金持ちだから物のありがたみとかわかんないだろーけど、物にまで八つ当たりすんなよな。
とりあえず今日はバイトないから教室のごみ捨てたらさっさと帰ろう。そんでもって帰ってご飯食べて風呂に入って寝てしまおう。明日もどうせこんな調子だろうし、体力温存しとかないと。
焼却炉にゴミを持ってくると、近くの体育倉庫が不用心にも開けっ放しになっていた。体育だったクラスが閉め忘れたのだろう。
「ったく、なんでこんな事」
面倒くさそうに体育倉庫の扉を閉めようと近づくと、背後から気配がしたと同時に落ちていたバナナの皮ですっ転ぶ。
「ぶへ」
バナナで転ぶってお約束すぎだろ俺……。
倒れてすぐ起き上がる最中にあろう事か誰かが扉を閉めてしまい、ガチャリと施錠するような音と立ち去って行く足音までがセットだった。
「ありえないんだが」
引いても叩いても頑丈な扉はびくともしない。他の学校にはない頑丈な扉のようだ。
こうなりゃあ全力で蹴破るか。と思ったが、Eクラスの器物破損は弁償されるって健一が言っていたのを思い出す。この学園の調度品はどれもが高価。壊せばそれなりの請求がくるだろう。
そもそもEクラスだけが弁償されるって明らかに差別だよなと文句を言いたいがそれどころではない。
「っ、まじかよ……」
最悪このまま一夜を過ごすのか。嫌である。
「ちょっとー!開けろって!閉じ込めやがって冗談じゃねーっつうの!!このやろー!!」
「うるせぇな。ドンドン叩くんじゃねえよ」
背後から寝起きのような不機嫌な声が聞こえてきた。
「……は?」
気配を感じなかったはずなのに。いや、微かに気配は感じたから虫程度かと思っていたが……
ギギギと振り返ると、カラーコーンと跳び箱の死角になって見えなかったが、柔らかいマットの上で矢崎直がむくりと起き上がって姿を見せていた。午後はずっとここで爆睡していたようで、ぐっと背伸びをしている。
「や、矢崎……」
最悪な奴と遭遇してしまった。
「……なんでテメーがここにいんだよ……」
そんな直は寝起きとは別なイライラで不機嫌さMAXになっている。
「それはこっちの台詞だ。なんでお前がこんな所で寝てんだよ!」
「眠いから寝てたに決まってんだろーが。ここはうるせーのがこねーから昼寝にはいい場所なんだよ!」
「だからってお坊ちゃんがこんな所で寝てんじゃねぇよ!不用心だな!おかげでお前なんかとこんな場所に閉じ込められる羽目になったじゃねーかっ!」
「閉じ込められた、だと?面倒くせぇな。鍵はちゃんとオレが持ってて……あ」
ポケットに入れたと思ったら先ほど一度外に出て、そのまま置きっぱなしにしたのを思いだす。
「あー……鍵は……だな。その、別室に置きっぱなしだ」
「は……?お、置きっぱなしって……なにそれ」
「だからその言葉通りなんだよ。鍵は持ってねえ。開けられねえ。以上、終了」
プイっと逃げるように視線を外されてしまった。しかも背中を向けてまた寝やがった。
「おーまいがーー!マジ最悪だぁ~~~~!」
甲斐はへなへなと脱力してその場に座り込む。
こんな密室空間で薄暗い部屋で、おまけに最低最悪なこの大嫌いな男としばらく過ごすというのか。
それってなんて地獄だ。
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