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一章/金持ち学園
8.従者制度
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*
「昼の時間はあれだったけど、全校集会は何事もなくて驚いたね」
午後からの全校集会は何事もなく終わった。てっきり噂通りに四天王にあらぬ事をされると思ったが、いたって連中はおとなしかった。逆にそれが恐ろしくて、後で闇討ちでもされるんじゃないかとEクラス達の緊張感は一向に解けない。
「リーダー格の矢崎直がいなかったからかな」
「それにしたって残りの四天王が何もしてこないっていうのが変だよ。残りの連中だって悪戯大好きな奴いるし」
「それはたぶんだけど「甲斐ちゃーん」
由希が説明する前にEクラスの扉がいきなり開いた。一斉に扉の方へ振り返ると、
「し、四天王っ!」
相田拓実だった。思わぬ人物の登場にEクラスの面々が恐怖に身構える。
「あーそんな身構えなくていいよ~。今日は甲斐チャンに免じて別になーんもしないから」
相田が笑顔でそう言うと、穂高とハルも教室に入ってきた。
Eクラスにあの四天王がいるというだけで異様な光景である。
「俺になんか用かよ」
まだ席にいた甲斐は帰り支度を行っていた。
「一緒に帰ろうと思って」
「……は?」
「言ったでしょ?キミを気に入ったって」
たしかにそうは言っていたが……
「拓実君だけじゃないよ。ぼくも気に入ったからねー。一緒に帰ろうね」
甲斐の両隣に相田と穂高が立ち、腕を掴みながら甲斐をズルズル引きずって行く。
「あ、ちょ、ちょっと。俺これからバイトの面接」
「バイトぉ?そんなのしてんだ、甲斐君。大変だね」
「そう、大変なの。お前らに構ってる暇はなくてだな……とにかく放し「だーめ」
「今から僕達と遊ぶんだからね」
「は、冗談じゃない!俺は忙しい!お前ら、はなせぇ!放せって言ってんだろうがああ!!」
有無を言わせないまま、四天王は甲斐を強引に力づくで連れて行ったのだった。
「甲斐、連れて行かれちゃったね」
呆気にとられているEクラスの面々。
「矢崎直に歯向かったって事は、他の四天王からすればインパクト大だからな。大財閥の御曹司相手にグーパンだぜ。すげぇよ、親びんは」
「でも、大丈夫かな……架谷君……」
宮本が甲斐を案じる。
「四天王に目をつけられて、いろんな所を敵にまわしたからな」
本木が遺影を握りしめながら言う。Eクラスの立場を身をもって知っている面々は末恐ろしく思う。
「まずは言わずもがな矢崎直からの仕返しでしょ。他四天王は架谷くんに好印象的だけどその四天王の親衛隊からの報復が厄介だよ。生徒会も怖いけど」
「うわー親衛隊はまずいよ。過激なファンの集まりだよ。特に矢崎直の親衛隊は恐ろしい事で有名じゃん」
「うち、矢崎直の親衛隊の噂聞いた事ある。昔、何も知らない一人の生徒が矢崎直に好意を持ってて、近づいた事で矢崎直の親衛隊の怒りを買い、退学に追い込まれたって話!なんか自殺未遂になるまでいじめられたとか。それってやばくない?」
Eクラスの噂好きのかしまし三人娘(小川、山岸、清水)があーだこーだ言っている。
「やばいどころか超ヤバだ」
甲斐の身を案じる健一とEクラス達であった。
*
「一体どこへ連れて行くつもりだよ」
「とりあえずドライブかな」
四天王は相田を筆頭に甲斐をリムジンに乗せ、どこかもわからない場所をドライブしていた。
真ん中に甲斐が座り、その両隣に相田と穂高が座る。ハルはどうでもいいとばかりに違う座席に座っている。
「おしゃべりしながら甲斐ちゃんの事知ろうと思って」
「俺なんかの事知ってもおもしろくないだろ。ただの貧乏人だから」
「そんな事ないよ。甲斐ちゃんみたいな強くて度胸ある子、初めてあったもん。オイラそういう子好きだなぁ」
「あーそうかい」
女ならまだしも、男相手から絶賛されてもなー。
「まあ、野郎からこう言われても迷惑だと思うけど、でもオイラは本気でキミん事気に入っちゃったんだよ。だからねーよろしくしてほしいのよねぇ」
チュッと甲斐の柔らかくて白い頬にキスを落とした。
「ぎゃあ!何すんだっ!」
まさかそんな事をされるとは思っておらず、甲斐は焦って狼狽える。
「ふふ、ほっぺにチューしたくらいで慌てちゃって……ウブカワ~」
「ちょっとー拓実くんだけずるいなぁ。ぼくだってチューしたいのに」
そう言いながらも、相田の反対側から甲斐の手をとって手の甲に口づける穂高。世間の女からすればなんとも贅沢で羨ましい光景である。
でも甲斐は身震いして顔色悪くさせている。野郎からこんな事をされてもちっとも嬉しくないのだ。
「何事も早い者勝ちなのよ~アプローチしたもん勝ちなのよ~!」
なんのアプローチだよなんの!
ていうか、早く帰らしてくれ。バイトがァ~!
その後、甲斐はいろんな場所を楽しいからと連れまわされ、帰ったのは夜の八時頃であった。結局バイトの面接には行けず、謝罪の電話を入れる羽目になった。
そんな事情を知った寮の管理人は、学校の食堂で調理と皿洗いのバイトを募集している事を甲斐に伝えた。甲斐は即座に面接を決めた。
「本当に続けてくれるのかい?金持ちだから面倒だと言ってすぐ辞めてしまう子が多いんだよ」
食堂で働く料理長が甲斐の履歴書を見て話している。
「大丈夫です。俺は断じて金持ちではないんで!超がつくくらい貧乏なんです。あと、料理は得意なんで包丁さばきと皿洗いは得意です」
「そうかい。なら君を信じて採用しよう。さっそく明日からよろしくね」
「はい!よろしくおねがいしまーす!」
とりあえずバイトが決まった所で両親に電話で報告しておく。今日一日でいろんな事があってキャパオーバーだが、どうか明日は平凡な日で終わってほしい。そう願うのであった。
翌朝、昨日のように生徒玄関に入ると、あきらかに生徒達の様子がおかしかった。
甲斐の姿を見るなり、憎むような視線を向ける者もいれば、同情するような哀れみの目で見る者もいた。
なんでそんな目で見られるのだろう。
怪訝に思いながらさらに進むと、下駄箱近くにある大きな掲示板にはたくさんの生徒達がいる。貼り紙を見ているようで、甲斐もその貼り紙に目を向けた。
『二年E組の架谷甲斐は四天王の矢崎直の従者とする』
「……は?」
甲斐は茫然と立ち尽くした。
「奴隷にしてやるよ、貧乏人」
背後からのエラそうな態度だけで誰かなんてわかった。
振り向くと、案の定に腕を組んでいる矢崎直が立っている。
「今日から貴様はオレの忠実なる奴隷って事でよろしく頼むわ。貴様が学校辞めるまでたくさんコキ使ってやるからちゃんと働けよ。クソ愚民」
「イミフなんですけど。なんでてめえの従者になんてならなきゃならんの。勝手に決めn「黙れド庶民野郎」
直が傲慢な態度で返す。
「オレ様がコキ使ってやるって言ってンだ。光栄に思って黙って従えっての。ド貧乏のド庶民が。それにテメーを従者にしたら、今後ある意味退屈しないで済みそうだから退屈しのぎのおもちゃにはいいと思ったんだ。よかったなおめでとう」
「おめでもクソもあるか!んなもんだれがやるか。くそくらえ」
甲斐は親指を下に向けてゲス顔で返上を申し出た。
「そうですよ!」
そこへ直の親衛隊のメンバー数人が直を取り囲んだ。どれも可愛らしい外見の少女達。中には男の娘もいた。
「どうしてこんな平凡地味を従者になさるのですか?直様くらいの方ならもっとふさわしい方がいらっしゃいます。よりにもよってEクラスのド貧乏だなんて……直様が穢れてしまいます!直様の従者なら私達親衛隊がなってさしあげますのに!」
「テメーらじゃクソつまんねーからだよドブス共!消えろ!」
と、リーダー格の可愛らしい少女に蹴りを入れる直。
「きゃんっ!直様に蹴られて罵られちゃったぁ!嬉しい!」
床に倒れる少女一匹。なぜか頬を染めて喜んでいる。
「ああん、羨ましい!」
親衛隊たちは直の暴言と暴力にうっとりしている。どうやらドMの性癖を持っているようで、見ていた甲斐はドン引きして「きっも……」と口から出ていた。
「チッ、変態ドM共がっ。とにかく、テメエは今日からオレ様の従者だ。逆らうことは許さん。逃げ出そうとすればテメエを即刻金の力で退学にしてやるからそのつもりで」
「理不尽な……このくそ大馬鹿野郎!」
なんて最低な奴だ。
あんな男が友里香の兄という事も信じられない上に、言っている事がほとんど脅迫と一緒である。金持ちのトップとはみんなああなのだろうか。傲慢で、俺様で、上から目線。しかも退屈しのぎときた。ふざけている。
しかし、その言葉を嫌々受け入れるほかない。
逆らえば退学の二文字。ここで辞めれば、せっかく学校に入れてくれた悠里や友里香に申し訳ないし、中卒という立場にも戻りたくない。泣く泣くその立場に下るしかなかった。
「昼の時間はあれだったけど、全校集会は何事もなくて驚いたね」
午後からの全校集会は何事もなく終わった。てっきり噂通りに四天王にあらぬ事をされると思ったが、いたって連中はおとなしかった。逆にそれが恐ろしくて、後で闇討ちでもされるんじゃないかとEクラス達の緊張感は一向に解けない。
「リーダー格の矢崎直がいなかったからかな」
「それにしたって残りの四天王が何もしてこないっていうのが変だよ。残りの連中だって悪戯大好きな奴いるし」
「それはたぶんだけど「甲斐ちゃーん」
由希が説明する前にEクラスの扉がいきなり開いた。一斉に扉の方へ振り返ると、
「し、四天王っ!」
相田拓実だった。思わぬ人物の登場にEクラスの面々が恐怖に身構える。
「あーそんな身構えなくていいよ~。今日は甲斐チャンに免じて別になーんもしないから」
相田が笑顔でそう言うと、穂高とハルも教室に入ってきた。
Eクラスにあの四天王がいるというだけで異様な光景である。
「俺になんか用かよ」
まだ席にいた甲斐は帰り支度を行っていた。
「一緒に帰ろうと思って」
「……は?」
「言ったでしょ?キミを気に入ったって」
たしかにそうは言っていたが……
「拓実君だけじゃないよ。ぼくも気に入ったからねー。一緒に帰ろうね」
甲斐の両隣に相田と穂高が立ち、腕を掴みながら甲斐をズルズル引きずって行く。
「あ、ちょ、ちょっと。俺これからバイトの面接」
「バイトぉ?そんなのしてんだ、甲斐君。大変だね」
「そう、大変なの。お前らに構ってる暇はなくてだな……とにかく放し「だーめ」
「今から僕達と遊ぶんだからね」
「は、冗談じゃない!俺は忙しい!お前ら、はなせぇ!放せって言ってんだろうがああ!!」
有無を言わせないまま、四天王は甲斐を強引に力づくで連れて行ったのだった。
「甲斐、連れて行かれちゃったね」
呆気にとられているEクラスの面々。
「矢崎直に歯向かったって事は、他の四天王からすればインパクト大だからな。大財閥の御曹司相手にグーパンだぜ。すげぇよ、親びんは」
「でも、大丈夫かな……架谷君……」
宮本が甲斐を案じる。
「四天王に目をつけられて、いろんな所を敵にまわしたからな」
本木が遺影を握りしめながら言う。Eクラスの立場を身をもって知っている面々は末恐ろしく思う。
「まずは言わずもがな矢崎直からの仕返しでしょ。他四天王は架谷くんに好印象的だけどその四天王の親衛隊からの報復が厄介だよ。生徒会も怖いけど」
「うわー親衛隊はまずいよ。過激なファンの集まりだよ。特に矢崎直の親衛隊は恐ろしい事で有名じゃん」
「うち、矢崎直の親衛隊の噂聞いた事ある。昔、何も知らない一人の生徒が矢崎直に好意を持ってて、近づいた事で矢崎直の親衛隊の怒りを買い、退学に追い込まれたって話!なんか自殺未遂になるまでいじめられたとか。それってやばくない?」
Eクラスの噂好きのかしまし三人娘(小川、山岸、清水)があーだこーだ言っている。
「やばいどころか超ヤバだ」
甲斐の身を案じる健一とEクラス達であった。
*
「一体どこへ連れて行くつもりだよ」
「とりあえずドライブかな」
四天王は相田を筆頭に甲斐をリムジンに乗せ、どこかもわからない場所をドライブしていた。
真ん中に甲斐が座り、その両隣に相田と穂高が座る。ハルはどうでもいいとばかりに違う座席に座っている。
「おしゃべりしながら甲斐ちゃんの事知ろうと思って」
「俺なんかの事知ってもおもしろくないだろ。ただの貧乏人だから」
「そんな事ないよ。甲斐ちゃんみたいな強くて度胸ある子、初めてあったもん。オイラそういう子好きだなぁ」
「あーそうかい」
女ならまだしも、男相手から絶賛されてもなー。
「まあ、野郎からこう言われても迷惑だと思うけど、でもオイラは本気でキミん事気に入っちゃったんだよ。だからねーよろしくしてほしいのよねぇ」
チュッと甲斐の柔らかくて白い頬にキスを落とした。
「ぎゃあ!何すんだっ!」
まさかそんな事をされるとは思っておらず、甲斐は焦って狼狽える。
「ふふ、ほっぺにチューしたくらいで慌てちゃって……ウブカワ~」
「ちょっとー拓実くんだけずるいなぁ。ぼくだってチューしたいのに」
そう言いながらも、相田の反対側から甲斐の手をとって手の甲に口づける穂高。世間の女からすればなんとも贅沢で羨ましい光景である。
でも甲斐は身震いして顔色悪くさせている。野郎からこんな事をされてもちっとも嬉しくないのだ。
「何事も早い者勝ちなのよ~アプローチしたもん勝ちなのよ~!」
なんのアプローチだよなんの!
ていうか、早く帰らしてくれ。バイトがァ~!
その後、甲斐はいろんな場所を楽しいからと連れまわされ、帰ったのは夜の八時頃であった。結局バイトの面接には行けず、謝罪の電話を入れる羽目になった。
そんな事情を知った寮の管理人は、学校の食堂で調理と皿洗いのバイトを募集している事を甲斐に伝えた。甲斐は即座に面接を決めた。
「本当に続けてくれるのかい?金持ちだから面倒だと言ってすぐ辞めてしまう子が多いんだよ」
食堂で働く料理長が甲斐の履歴書を見て話している。
「大丈夫です。俺は断じて金持ちではないんで!超がつくくらい貧乏なんです。あと、料理は得意なんで包丁さばきと皿洗いは得意です」
「そうかい。なら君を信じて採用しよう。さっそく明日からよろしくね」
「はい!よろしくおねがいしまーす!」
とりあえずバイトが決まった所で両親に電話で報告しておく。今日一日でいろんな事があってキャパオーバーだが、どうか明日は平凡な日で終わってほしい。そう願うのであった。
翌朝、昨日のように生徒玄関に入ると、あきらかに生徒達の様子がおかしかった。
甲斐の姿を見るなり、憎むような視線を向ける者もいれば、同情するような哀れみの目で見る者もいた。
なんでそんな目で見られるのだろう。
怪訝に思いながらさらに進むと、下駄箱近くにある大きな掲示板にはたくさんの生徒達がいる。貼り紙を見ているようで、甲斐もその貼り紙に目を向けた。
『二年E組の架谷甲斐は四天王の矢崎直の従者とする』
「……は?」
甲斐は茫然と立ち尽くした。
「奴隷にしてやるよ、貧乏人」
背後からのエラそうな態度だけで誰かなんてわかった。
振り向くと、案の定に腕を組んでいる矢崎直が立っている。
「今日から貴様はオレの忠実なる奴隷って事でよろしく頼むわ。貴様が学校辞めるまでたくさんコキ使ってやるからちゃんと働けよ。クソ愚民」
「イミフなんですけど。なんでてめえの従者になんてならなきゃならんの。勝手に決めn「黙れド庶民野郎」
直が傲慢な態度で返す。
「オレ様がコキ使ってやるって言ってンだ。光栄に思って黙って従えっての。ド貧乏のド庶民が。それにテメーを従者にしたら、今後ある意味退屈しないで済みそうだから退屈しのぎのおもちゃにはいいと思ったんだ。よかったなおめでとう」
「おめでもクソもあるか!んなもんだれがやるか。くそくらえ」
甲斐は親指を下に向けてゲス顔で返上を申し出た。
「そうですよ!」
そこへ直の親衛隊のメンバー数人が直を取り囲んだ。どれも可愛らしい外見の少女達。中には男の娘もいた。
「どうしてこんな平凡地味を従者になさるのですか?直様くらいの方ならもっとふさわしい方がいらっしゃいます。よりにもよってEクラスのド貧乏だなんて……直様が穢れてしまいます!直様の従者なら私達親衛隊がなってさしあげますのに!」
「テメーらじゃクソつまんねーからだよドブス共!消えろ!」
と、リーダー格の可愛らしい少女に蹴りを入れる直。
「きゃんっ!直様に蹴られて罵られちゃったぁ!嬉しい!」
床に倒れる少女一匹。なぜか頬を染めて喜んでいる。
「ああん、羨ましい!」
親衛隊たちは直の暴言と暴力にうっとりしている。どうやらドMの性癖を持っているようで、見ていた甲斐はドン引きして「きっも……」と口から出ていた。
「チッ、変態ドM共がっ。とにかく、テメエは今日からオレ様の従者だ。逆らうことは許さん。逃げ出そうとすればテメエを即刻金の力で退学にしてやるからそのつもりで」
「理不尽な……このくそ大馬鹿野郎!」
なんて最低な奴だ。
あんな男が友里香の兄という事も信じられない上に、言っている事がほとんど脅迫と一緒である。金持ちのトップとはみんなああなのだろうか。傲慢で、俺様で、上から目線。しかも退屈しのぎときた。ふざけている。
しかし、その言葉を嫌々受け入れるほかない。
逆らえば退学の二文字。ここで辞めれば、せっかく学校に入れてくれた悠里や友里香に申し訳ないし、中卒という立場にも戻りたくない。泣く泣くその立場に下るしかなかった。
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