23 / 24
Ep23 鉄槌
しおりを挟む
「なっなっなんで? お前らが――」
皇太子はまるで幽霊を見たような表情をしていました。
残念ながら、私はまだ幽霊を見たことありませんが、きっと見たらあんな風に狼狽して腰を抜かしそうになるのでしょう。
そして、皇王は話が違うと目で訴えるような顔をしていました。
皇太子から殺したと報告を受けて、教皇を欺こうとした結果がコレですからね。文句も言いたくなるでしょう。
「皇太子殿、アレクトロン皇家の男子には首筋にひし形の痣がある。そこの赤子にもあるように見えるのじゃが、お主の子で間違いないかのう?」
「私の子であります! 教皇様!」
なんと、皇王が挙手をして自分の子だと主張しました。
確かに、それでも話は成立しますが、それはあまりにも――。
「それはあまりにも、無理がある気がするのじゃが……」
教皇は少しだけ呆れ顔をしていました。
この皇王、意外と往生際が悪いですね。しかも、その場しのぎの発言で自らの首をグイグイ締めているような気がします。
「何を申しますか、教皇様、お恥ずかしい話ですが、私はまだまだ元気でございます!」
何仰っているのですか? この皇王は……。国のトップが割と最低の発言をしているという自覚はあるのでしょうか?
「はぁ……。そこのご婦人方、お主らの赤子は皇太子の子か、それとも皇王の子か? 手出しはさせぬ、正直に答えなさい」
教皇はため息混じりに皇太子が孕ませた二人の女性に質問をしました。
「皇太子殿下の子で相違ありません。申し訳ありません。婚約されていることを知らず、知るときにはもう手遅れで――。金を握らされ、有耶無耶に――。ぐすっ、知らぬ事とはいえ、最低な私に対して、グレイス様は命を助けてくれました――」
「皇太子様の子です。わたくしも、“真実の愛”という言葉をかけられたにも関わらず、知らぬ間に婚約発表をグレイス様とされて、以後、金を渡されて、連絡を絶たれ……。その上、いきなり暗殺者を送り込まれて――」
二人は皇太子の息子ということを主張し、暗殺者のことも話しました。
「やつら、適当な仕事をしやがっ――。痛っ、父上、何をっ!」
皇太子はまた自爆しかけて、皇王に蹴り飛ばされていました。
ここまで阿呆だと、逆に清々しいですね――。はぁ、クラリスが味方から離れると、こんなにチョロい相手になりますか。
「教皇様、これはそのっ違うのです! 最初から説明を――」
「もうよいっ!」
教皇は不機嫌そうに怒鳴りました。
「「ひっ!」」
「皇族とは、権力にあぐらをかく事が仕事ではない! 国民の模範となり、法とモラルを守り、魂を磨き、神に恥ずかしくないように生きる。それを忘れよったか! ワシを謀るのは、まだ許せる。しかし、自らの責任を果たすどころか、邪魔者になれば消そうとする。これは王道どころか人道に反する――」
教皇はそこまで言うと一呼吸置きました。
さて、どうなりますか?
「アレクトロン皇家に国を支配する資質なしと見なす他なかろう――。故に、クラムー教皇の名に置いて、アレクトロン皇家から皇国の支配権を剥奪する――」
教皇は静かに、しかし威厳に満ち溢れた声で宣言しました。
やりました――。まさか、皇族を相手取ってここまでやり込めるとは――。
「――ふっ」
アレンデールも満足そうな顔をしています。ここでは、静観しかしていませんでしたが、彼の力なしにはこうはいかなかったでしょう。悔しいですが――。
「かはっ……、かはっ……。余の、余の、皇国が……。おのれ、バカ息子がっ! 教皇様、すべてはこの愚息が原因です。このバカは死罪にする故、どうか、剥奪だけは――ご容赦を――」
皇王は地べたに頭を擦りつけて許しを乞います。
さすがに受け入れられませんよね。しかし、皇太子は親にも見捨てられましたか。
「ワシに二言はない! なぜなら、ワシは自分の言動にくらいは責任を持っとるからな――。最後くらい、責任を取ろうという姿勢を見せると思うたが、ひたすら保身ばかりを主張しよって!」
教皇は皇王の必死の弁解を一蹴しました。
これで、晴れて皇族は崩壊ですね――。
皇太子? 何ですか? その目付きは――。
「お前のせいで――。この悪女めっ! せめて、お前だけでも――」
皇太子は短剣を抜き、私に向かって突撃してきました――。
「グレイスお義姉様!」
クラリスが悲鳴を上げました。
皇太子は短剣で私の心臓を刺し――。
「――やれやれ、アルティメシア嬢を助けて恩を売ろうと思いましたが……」
「はぁ、貴方にこれ以上恩着せがましくされるのは勘弁して頂きたいですね――」
「げぎゃぁぁぁ! 腕がぁぁぁぁ!」
私は皇太子の腕を捻りながら、アレンデールの顔を見ました。
これでも、幼いときから、両親の勧めで10年以上も護身術の稽古を積んでいましたから――。
素人の短剣くらい捌くのは簡単です。
「くそっ、くそっ、殺してやる!」
皇太子は足をジタバタさせて叫んでいます。無駄です――。
絶対にその姿勢から刃物は当たりませんから――。
しかし、せっかく暴れられてくれてますし、少しだけ、私の復讐に華を添えましょう。
「皇太子殿下、私、忘れてませんよ――。貴方に打たれた頬の傷みを――。傷が癒えても、胸の中にはずぅっと残っております――」
私は静かに皇太子の耳元で囁きました。
「はぁ? それは、お前が、ふざけたことを言うから、調教してやったんだろっ! 女の癖に生意気なことを言うからっ!」
皇太子は大声で暴れながら喚いてます。
「はぁ、私は貴方を見限っていますから、調教する気はありませんが――。ただの仕返しだけさせて貰いますね――。安心してください。一発だけですから――」
「――まっ待て! 一体何をっ!」
皇太子は狼狽え、顔を歪ませました。あらあら、自慢の端正な顔立ちが台無しですね……。まぁ、これからもっと台無しになるのですが――。
「――ああっ、こんなにっ! 暴れられては、押さえつけられませんっ! それでは、ご覚悟をっ!」
「へぎゃっぴっ!」
大きな破裂音が皇太子の頬から奏でられ、彼は床に激突して倒れました。
――ふぅ、我ながら少々執念深いと思わないわけではないですが……。
とっても、スッキリしました――。ええ、はしたないのはわかっております……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回が最終回です! ここまで読んでいただいて光栄です!
皇太子はまるで幽霊を見たような表情をしていました。
残念ながら、私はまだ幽霊を見たことありませんが、きっと見たらあんな風に狼狽して腰を抜かしそうになるのでしょう。
そして、皇王は話が違うと目で訴えるような顔をしていました。
皇太子から殺したと報告を受けて、教皇を欺こうとした結果がコレですからね。文句も言いたくなるでしょう。
「皇太子殿、アレクトロン皇家の男子には首筋にひし形の痣がある。そこの赤子にもあるように見えるのじゃが、お主の子で間違いないかのう?」
「私の子であります! 教皇様!」
なんと、皇王が挙手をして自分の子だと主張しました。
確かに、それでも話は成立しますが、それはあまりにも――。
「それはあまりにも、無理がある気がするのじゃが……」
教皇は少しだけ呆れ顔をしていました。
この皇王、意外と往生際が悪いですね。しかも、その場しのぎの発言で自らの首をグイグイ締めているような気がします。
「何を申しますか、教皇様、お恥ずかしい話ですが、私はまだまだ元気でございます!」
何仰っているのですか? この皇王は……。国のトップが割と最低の発言をしているという自覚はあるのでしょうか?
「はぁ……。そこのご婦人方、お主らの赤子は皇太子の子か、それとも皇王の子か? 手出しはさせぬ、正直に答えなさい」
教皇はため息混じりに皇太子が孕ませた二人の女性に質問をしました。
「皇太子殿下の子で相違ありません。申し訳ありません。婚約されていることを知らず、知るときにはもう手遅れで――。金を握らされ、有耶無耶に――。ぐすっ、知らぬ事とはいえ、最低な私に対して、グレイス様は命を助けてくれました――」
「皇太子様の子です。わたくしも、“真実の愛”という言葉をかけられたにも関わらず、知らぬ間に婚約発表をグレイス様とされて、以後、金を渡されて、連絡を絶たれ……。その上、いきなり暗殺者を送り込まれて――」
二人は皇太子の息子ということを主張し、暗殺者のことも話しました。
「やつら、適当な仕事をしやがっ――。痛っ、父上、何をっ!」
皇太子はまた自爆しかけて、皇王に蹴り飛ばされていました。
ここまで阿呆だと、逆に清々しいですね――。はぁ、クラリスが味方から離れると、こんなにチョロい相手になりますか。
「教皇様、これはそのっ違うのです! 最初から説明を――」
「もうよいっ!」
教皇は不機嫌そうに怒鳴りました。
「「ひっ!」」
「皇族とは、権力にあぐらをかく事が仕事ではない! 国民の模範となり、法とモラルを守り、魂を磨き、神に恥ずかしくないように生きる。それを忘れよったか! ワシを謀るのは、まだ許せる。しかし、自らの責任を果たすどころか、邪魔者になれば消そうとする。これは王道どころか人道に反する――」
教皇はそこまで言うと一呼吸置きました。
さて、どうなりますか?
「アレクトロン皇家に国を支配する資質なしと見なす他なかろう――。故に、クラムー教皇の名に置いて、アレクトロン皇家から皇国の支配権を剥奪する――」
教皇は静かに、しかし威厳に満ち溢れた声で宣言しました。
やりました――。まさか、皇族を相手取ってここまでやり込めるとは――。
「――ふっ」
アレンデールも満足そうな顔をしています。ここでは、静観しかしていませんでしたが、彼の力なしにはこうはいかなかったでしょう。悔しいですが――。
「かはっ……、かはっ……。余の、余の、皇国が……。おのれ、バカ息子がっ! 教皇様、すべてはこの愚息が原因です。このバカは死罪にする故、どうか、剥奪だけは――ご容赦を――」
皇王は地べたに頭を擦りつけて許しを乞います。
さすがに受け入れられませんよね。しかし、皇太子は親にも見捨てられましたか。
「ワシに二言はない! なぜなら、ワシは自分の言動にくらいは責任を持っとるからな――。最後くらい、責任を取ろうという姿勢を見せると思うたが、ひたすら保身ばかりを主張しよって!」
教皇は皇王の必死の弁解を一蹴しました。
これで、晴れて皇族は崩壊ですね――。
皇太子? 何ですか? その目付きは――。
「お前のせいで――。この悪女めっ! せめて、お前だけでも――」
皇太子は短剣を抜き、私に向かって突撃してきました――。
「グレイスお義姉様!」
クラリスが悲鳴を上げました。
皇太子は短剣で私の心臓を刺し――。
「――やれやれ、アルティメシア嬢を助けて恩を売ろうと思いましたが……」
「はぁ、貴方にこれ以上恩着せがましくされるのは勘弁して頂きたいですね――」
「げぎゃぁぁぁ! 腕がぁぁぁぁ!」
私は皇太子の腕を捻りながら、アレンデールの顔を見ました。
これでも、幼いときから、両親の勧めで10年以上も護身術の稽古を積んでいましたから――。
素人の短剣くらい捌くのは簡単です。
「くそっ、くそっ、殺してやる!」
皇太子は足をジタバタさせて叫んでいます。無駄です――。
絶対にその姿勢から刃物は当たりませんから――。
しかし、せっかく暴れられてくれてますし、少しだけ、私の復讐に華を添えましょう。
「皇太子殿下、私、忘れてませんよ――。貴方に打たれた頬の傷みを――。傷が癒えても、胸の中にはずぅっと残っております――」
私は静かに皇太子の耳元で囁きました。
「はぁ? それは、お前が、ふざけたことを言うから、調教してやったんだろっ! 女の癖に生意気なことを言うからっ!」
皇太子は大声で暴れながら喚いてます。
「はぁ、私は貴方を見限っていますから、調教する気はありませんが――。ただの仕返しだけさせて貰いますね――。安心してください。一発だけですから――」
「――まっ待て! 一体何をっ!」
皇太子は狼狽え、顔を歪ませました。あらあら、自慢の端正な顔立ちが台無しですね……。まぁ、これからもっと台無しになるのですが――。
「――ああっ、こんなにっ! 暴れられては、押さえつけられませんっ! それでは、ご覚悟をっ!」
「へぎゃっぴっ!」
大きな破裂音が皇太子の頬から奏でられ、彼は床に激突して倒れました。
――ふぅ、我ながら少々執念深いと思わないわけではないですが……。
とっても、スッキリしました――。ええ、はしたないのはわかっております……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
次回が最終回です! ここまで読んでいただいて光栄です!
18
お気に入りに追加
2,029
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢は婚約者を差し上げたい
三谷朱花
恋愛
アリス・デッセ侯爵令嬢と婚約者であるハース・マーヴィン侯爵令息の出会いは最悪だった。
そして、学園の食堂で、アリスは、「ハース様を解放して欲しい」というメルル・アーディン侯爵令嬢の言葉に、頷こうとした。

【完結】旦那様、わたくし家出します。
さくらもち
恋愛
とある王国のとある上級貴族家の新妻は政略結婚をして早半年。
溜まりに溜まった不満がついに爆破し、家出を決行するお話です。
名前無し設定で書いて完結させましたが、続き希望を沢山頂きましたので名前を付けて文章を少し治してあります。
名前無しの時に読まれた方は良かったら最初から読んで見てください。
登場人物のサイドストーリー集を描きましたのでそちらも良かったら読んでみてください( ˊᵕˋ*)
第二王子が10年後王弟殿下になってからのストーリーも別で公開中
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?

悪役令嬢を追い込んだ王太子殿下こそが黒幕だったと知った私は、ざまぁすることにいたしました!
奏音 美都
恋愛
私、フローラは、王太子殿下からご婚約のお申し込みをいただきました。憧れていた王太子殿下からの求愛はとても嬉しかったのですが、気がかりは婚約者であるダリア様のことでした。そこで私は、ダリア様と婚約破棄してからでしたら、ご婚約をお受けいたしますと王太子殿下にお答えしたのでした。
その1ヶ月後、ダリア様とお父上のクノーリ宰相殿が法廷で糾弾され、断罪されることなど知らずに……
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!

【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる