The World ~魔王が生まれた世界~

 エターリャ歴一九九二年、エターリャ国北部ジャパルネ村は突如その歴史から姿を消した。詳細はまったくもって不明、なぜ歴史から消え村もろとも消滅したのか知ることすらままならない。
 巷の噂では国家反逆に関わっていたからではないかと囁かれているが、それが嘘なのか真なのかを知るすべはなく、ただ事実として村があるべき場所にないことだけが確かだった。
 時は流れエターリャ歴二〇〇二年の冬のこと……王都エターリャは戦火に包まれた。まるでジャパルネ村の様にそれは唐突に始まった。男かも女かも、人間かさえもわからない奇妙な容姿をした存在が、漆黒の衣を纏い、説明することさえ困難な不思議な力を使って国を滅ぼしたのだ。
 エターリャの人々はその存在を「魔王」と呼んだ――。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,908 位 / 193,908件 ファンタジー 44,501 位 / 44,501件

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【完結】王太子妃の初恋

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。 王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。 しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。 そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。 ★ざまぁはありません。 全話予約投稿済。 携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。 報告ありがとうございます。

【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!

ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、 1年以内に妊娠そして出産。 跡継ぎを産んで女主人以上の 役割を果たしていたし、 円満だと思っていた。 夫の本音を聞くまでは。 そして息子が他人に思えた。 いてもいなくてもいい存在?萎んだ花? 分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。 * 作り話です * 完結保証付き * 暇つぶしにどうぞ

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

あの一等星

AGE・小説家となるもの
ファンタジー
遙か彼方に光ゆく五つの彗星 こちらに向かい吠えている 向かってきてるのだろうか? いや違う呼び寄せていた これは魔力を持つパーティーで世界のどこかにいる魔王を倒し世界を救うストーリーである 一章 赤い一等星 アルファ「遠くで何か聞こえる」 こいつが主人公アルファ ある特殊な能力を秘めているらしいが本人はその能力に気付いていない 剣と魔法で戦う 二章 輝かしい青い一等星 リンナ「四つ葉だぁ!今日は良いことあるかなー?」 この女がパーティーで魔術師になるリンナだ 水魔術を得意とし能力は超眼(ハイパーアイ) 魔法で戦う 三章 暴走する漆黒の彗星 レックス「今日も暴れ行くぞー!が」 この男がパーティー武闘家レックス 戦闘狂で一ヶ月近く戦闘をしないと体調を崩す 能力は闘乱破滅(ディストファイト) 拳と剣で戦う 四章 爽やかな緑の彗星 アロン「風さんの話し声がする」 彼はアロン パーティーパラディン 能力で動植物と会話が出来る 風のように素早さが早い 魔法と弓で戦う 五章 光ゆく黄色い彗星 ヒカ「日光浴びるの気持ちいー!」 彼女はヒカ スーパースターだ 能力は遠くの音を聞けること 魔法と拳と弓で戦う 六章 五色のきらめく彗星達 アルファ「それは…?」 リンナ「蒼き彗星 紅き彗星を持ってるから他にも彗星の力を与えられた者はいるらしいから」 アルファ「そうなんだな」 七章 そして深淵へ アルファ「この先は魔王の住む城だ 十分に敵に気をつけろ」 四人「分かった」 八章 そして平和へ アルファ「やっと叶えられた」 と言うあらすじになっている

政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~

つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。 政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。 他サイトにも公開中。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

処理中です...