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戦闘開始
迎撃
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目を凝らしたが胸の空く青い空ばかりで広場でピクニックと洒落込みたいところだ。ロンギ星人の前衛部隊の集結が嘘みたいに晴れた空だ。青くて爽やかでおっと油断はならない。この空も緑の大地も守らなければ。俺の勘だが向こうから仕掛けてくる。こっちは素人
交戦後持って数分がいいとこ
だ。それなら料理時間短縮の記録を更新したくなるだろう。手早く片付くと踏んで雑に絡んでくるはず、そこを焦らして勝機を見いだす。依然戦力差は圧倒的僅かな望みに変わりはない「弱気は厳禁。勝つことだけ考えなければ」
なるほど地球の引力圏と外界の狭間に展開した未知の敵の軍、このゴーガシャを貸してくれたナユタ星人を始め異なる地球外文明人が口を揃えて邪悪と誹るロンギ星人の前衛部隊が攻撃の口実を与たえ難い位置でこちらの出方を窺っている。侵攻か偵察か
何をか言わんや軍隊を従えて如何なる詭弁を弄すつもりか方弁も烏滸がましいというものだ。地球はともかく他の文明への侵略の証拠さえ突き付ければすぐにでも交戦の大義名分は立つ一触即発の状態で我がゴーガシャはようやく戦闘可能な空域に位置することができたという。即ち反重力や光子ブースターを用いた推進力の維持
敵から見ればようやく立った赤子の手を捻るに等しい。
「ケン、恐怖の思念を封じ込めなければゴーガシャが行動をセーブしてしまう。常に一体だと念じながら動いて!」「ハイハイ、ゴーガシャさん俺は全然余裕ですよ。遠慮なくやって頂戴ね」さっぱりわからない計器類を睨む振りをして心を鎮める。不快なアラートをけたたましく鳴らして中央の一際目立つモニターを赤く染めている。「いよいよか」
次にいつ会えるかな
眼下の敵
打ち据えずして晴天の下で手を携えることも叶わない
「ケン、光子ブースターの出力をもっと上げて!重力と推進力が拮抗しないと」わかっている。俺だってもう少しブースターのボタンを長く押していたいさ。だが心臓が飛び出るくらいの加速Gに怯むだけでまして重力と拮抗なんて
「地球よ、もっと俺を引っ張れ」
これじゃスケートリンクに立った時のガキとおんなじだ。
「来たぞ」入電と同時に構えた。咄嗟にガードした手を潜り抜けたフックに脳震盪を起こした気分だ。視界が揺れ、方向が定まらない。狙い澄ましたアッパーに仰け反りがら空きのボディブロウを……連打か?食ったもんを吐きそうだ。そう言えば何食ったっけ?
御子柴博士のご息女マリちゃんが作ったサンドイッチだ吐いてたまるか!突き上げるようなこの衝撃は」ようやく安定したモニターに何かが映る。空爆だ。俺は何をしていたんだ。迎撃する俺を擦り抜けて市街地を空爆しやがった。凧同様のお飾りだ。何が守護神なものか。メンツ丸潰れだ。もう許さんぞ!「助けてくれ!」突き上げるようなこの衝撃は空爆を受けた避難住民の意識だったのか!耐久力の限界か?腹部のボディパーツが剥がれる。まだ離陸後の加速Gに耐えただけの装甲に萎える。いや違う剥がれたボディパーツが引き摺り出す柄が目に入るウォーハンマーと説明が出る亜空間ジェットと脳内にアナウンスして機体は前方に弾けた。ムチウチギリギリの加速Gが襲いすぐ前に敵を捉えた。見えない闇を切るように振りかぶり悪魔の形をしたそいつにウォーハンマーを打ち据えた。
手答えを感じる
「あなたは天使にも悪魔にもなれるのよ」天使のような彼女が笑顔を見せた。今俺は悪魔から天使に早変わりした瞬間を見た思いだ。敵が火花の血を噴いた時二撃を与えねば!もう1人の俺と意識が合致した。猛速で間合いを外して奴は持てる火力の全てを俺目掛けて放った青い空を見る見る暖色系の色に染めて少し早い花火大会だ。劇場でサラウンド系の音響を堪能するが如く奴のタクトで轟音が俺を包む。もう1人の俺がファイティングポーズを取って装甲が捲れて行く否光子ミサイルのセルのカバーが発射可能と合図して機体のそして意識の応答を待つ「2ブロック先に広大な遺跡がある。過去この地に隕石群が落下した跡地だ。そこで奴を仕留める」「わかった」緑に囲まれた市街地を数秒見守り遺跡を認めた。 フラッシュバックのように多数のカーソルが標的に合致する。幾筋もの光の軌跡が轟音を従え人型をした影を追う。「撃墜を確認」というアナウンスに頷く。
勤めて冷静に俺は相棒に語りかけた。
「ここにいちゃ、このゴーガシャ目掛けた誤爆が市街地を脅かすと思わないか」「全速力でこの場を離脱し敵の中央に飛び込んで光子ミサイルを打ち込むというのはどうだ」「ビデオの早送りを見るような敵のリアクションを見てみたいものだな」意識が飛ぶような加速感と同時に敵艦隊が火に包まれて行く加速Gに耐えた俺に悪寒が襲う。繰り返す、彼女のサンドイッチを吐くつもりはない。
まあまあの初陣だと思わないか相棒?私の辞書には自画自賛とあります。自画自賛結構生きてこその自画自賛だ。次もこの調子で頼むぜ相棒!
「いつまでもいると思うな。待たせたバディ」
「何ィ?」
ちょっと所用を済ませてくる。トラブルに巻き込まれ、戻って来たらもうそこには誰もいない。木切れの束目掛け僅かな紙片に火を付けて放ち狼煙よろしく立ち上る猛煙を纏う炎が夏を終わらせるキャンプファイヤーとは
そんなものだろう。
妖精達の喝采
みたいな音を立てて薪が命を燃やす煙が火を巻いて陽炎を映す
「止まれ見よ!」
交戦後持って数分がいいとこ
だ。それなら料理時間短縮の記録を更新したくなるだろう。手早く片付くと踏んで雑に絡んでくるはず、そこを焦らして勝機を見いだす。依然戦力差は圧倒的僅かな望みに変わりはない「弱気は厳禁。勝つことだけ考えなければ」
なるほど地球の引力圏と外界の狭間に展開した未知の敵の軍、このゴーガシャを貸してくれたナユタ星人を始め異なる地球外文明人が口を揃えて邪悪と誹るロンギ星人の前衛部隊が攻撃の口実を与たえ難い位置でこちらの出方を窺っている。侵攻か偵察か
何をか言わんや軍隊を従えて如何なる詭弁を弄すつもりか方弁も烏滸がましいというものだ。地球はともかく他の文明への侵略の証拠さえ突き付ければすぐにでも交戦の大義名分は立つ一触即発の状態で我がゴーガシャはようやく戦闘可能な空域に位置することができたという。即ち反重力や光子ブースターを用いた推進力の維持
敵から見ればようやく立った赤子の手を捻るに等しい。
「ケン、恐怖の思念を封じ込めなければゴーガシャが行動をセーブしてしまう。常に一体だと念じながら動いて!」「ハイハイ、ゴーガシャさん俺は全然余裕ですよ。遠慮なくやって頂戴ね」さっぱりわからない計器類を睨む振りをして心を鎮める。不快なアラートをけたたましく鳴らして中央の一際目立つモニターを赤く染めている。「いよいよか」
次にいつ会えるかな
眼下の敵
打ち据えずして晴天の下で手を携えることも叶わない
「ケン、光子ブースターの出力をもっと上げて!重力と推進力が拮抗しないと」わかっている。俺だってもう少しブースターのボタンを長く押していたいさ。だが心臓が飛び出るくらいの加速Gに怯むだけでまして重力と拮抗なんて
「地球よ、もっと俺を引っ張れ」
これじゃスケートリンクに立った時のガキとおんなじだ。
「来たぞ」入電と同時に構えた。咄嗟にガードした手を潜り抜けたフックに脳震盪を起こした気分だ。視界が揺れ、方向が定まらない。狙い澄ましたアッパーに仰け反りがら空きのボディブロウを……連打か?食ったもんを吐きそうだ。そう言えば何食ったっけ?
御子柴博士のご息女マリちゃんが作ったサンドイッチだ吐いてたまるか!突き上げるようなこの衝撃は」ようやく安定したモニターに何かが映る。空爆だ。俺は何をしていたんだ。迎撃する俺を擦り抜けて市街地を空爆しやがった。凧同様のお飾りだ。何が守護神なものか。メンツ丸潰れだ。もう許さんぞ!「助けてくれ!」突き上げるようなこの衝撃は空爆を受けた避難住民の意識だったのか!耐久力の限界か?腹部のボディパーツが剥がれる。まだ離陸後の加速Gに耐えただけの装甲に萎える。いや違う剥がれたボディパーツが引き摺り出す柄が目に入るウォーハンマーと説明が出る亜空間ジェットと脳内にアナウンスして機体は前方に弾けた。ムチウチギリギリの加速Gが襲いすぐ前に敵を捉えた。見えない闇を切るように振りかぶり悪魔の形をしたそいつにウォーハンマーを打ち据えた。
手答えを感じる
「あなたは天使にも悪魔にもなれるのよ」天使のような彼女が笑顔を見せた。今俺は悪魔から天使に早変わりした瞬間を見た思いだ。敵が火花の血を噴いた時二撃を与えねば!もう1人の俺と意識が合致した。猛速で間合いを外して奴は持てる火力の全てを俺目掛けて放った青い空を見る見る暖色系の色に染めて少し早い花火大会だ。劇場でサラウンド系の音響を堪能するが如く奴のタクトで轟音が俺を包む。もう1人の俺がファイティングポーズを取って装甲が捲れて行く否光子ミサイルのセルのカバーが発射可能と合図して機体のそして意識の応答を待つ「2ブロック先に広大な遺跡がある。過去この地に隕石群が落下した跡地だ。そこで奴を仕留める」「わかった」緑に囲まれた市街地を数秒見守り遺跡を認めた。 フラッシュバックのように多数のカーソルが標的に合致する。幾筋もの光の軌跡が轟音を従え人型をした影を追う。「撃墜を確認」というアナウンスに頷く。
勤めて冷静に俺は相棒に語りかけた。
「ここにいちゃ、このゴーガシャ目掛けた誤爆が市街地を脅かすと思わないか」「全速力でこの場を離脱し敵の中央に飛び込んで光子ミサイルを打ち込むというのはどうだ」「ビデオの早送りを見るような敵のリアクションを見てみたいものだな」意識が飛ぶような加速感と同時に敵艦隊が火に包まれて行く加速Gに耐えた俺に悪寒が襲う。繰り返す、彼女のサンドイッチを吐くつもりはない。
まあまあの初陣だと思わないか相棒?私の辞書には自画自賛とあります。自画自賛結構生きてこその自画自賛だ。次もこの調子で頼むぜ相棒!
「いつまでもいると思うな。待たせたバディ」
「何ィ?」
ちょっと所用を済ませてくる。トラブルに巻き込まれ、戻って来たらもうそこには誰もいない。木切れの束目掛け僅かな紙片に火を付けて放ち狼煙よろしく立ち上る猛煙を纏う炎が夏を終わらせるキャンプファイヤーとは
そんなものだろう。
妖精達の喝采
みたいな音を立てて薪が命を燃やす煙が火を巻いて陽炎を映す
「止まれ見よ!」
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