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ゴーガシャ プロローグ

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「国際宇宙工学研究所所長の御子柴博士のお宅はこちらでよろしかったでしょうか。日本から来ました益田ケンです」「ああ、いかにもワシが御子柴じゃが」「東京工科大学の佐藤玉吉教授を?」「佐藤?ああ、うむ、無論覚えておるとも。私の教え子じゃ」「佐藤教授から博士を訪ねるようご紹介頂きまして」「ああ、うむ、そういえばメールが来ておったの。研究生というのは君か」「はい、御子柴博士にご指導を賜り、来る地球の危機に対して備えるよう指示を受けました」「奴も、佐藤もナユタ星人からのメッセージを信じておるのか」「御子柴博士はどうお考えなんですか」「ううん、何にでも答えがあるわけじゃない特に今回の問題は謎の異星人の対応によって答えが変わってくる受動的なもんじゃ。従って、考えても無駄なことが多い。そんなときはすっぱり問題から離れ、違うことを考えるのが私流のやり方じゃ」
ズバリ宇宙からの侵略者と耳にしております。
これだから好事家の物言いには眉を顰めざるを得んのじゃ。それで、君はそれが誠としてどうやって地球を守ろうというのじゃ。仮に地球の現在の軍事力で対抗し得るとしてどこでどう迎撃する。被害はシミュレートできたかね。最新のマシンに計算させたとして納得いく結果など出はせんだろう。
ではでは博士は対応を後手にして甚大な被害を受け入れろとおっしゃるんですか。
益田とか言ったか、ここで君と身のない議論をするつもりはない。
だから、ナユタ星の使者のいう助力を
そこまでで彼は論ずるのをを区切ったとでもしておきたまえ。
私も、このままでは気が治まらない。君、今娘に給仕をさせる。お茶でも飲んで胸の支えを下ろそうじゃないか。御子柴博士の御息女は前にアルバムでサムネイル画像を見たことがある。目を凝らさざるを得ないサムネイル画像でさえ愛くるしい笑顔の下に目をやると垂涎ものの圧倒的迫力を誇るナイスバディだった一メートルは超えているはずだ。だから一度間近で拝んでみたいものだと思っていた。喜んで提案を受けた。
御子柴博士並びに助手の皆さん答えは簡単です。なぜならナユタ星の超兵器がすでにあなた方の思考を必要としているからです。つまりスーパーロボットゴーガシャこそあなた方の疑問の正解を探す術なのですから。
益田はタブーも恐れず口を開いた。ナユタ星人、もう地球に来ていたのか。それじゃ敵も簡単に同じ事ができる訳だ。言葉は選びたまえ助手君明らかにナユタ星人は動揺していた。この地球から何千光年と離れた。我々ナユタ星人でさえ宇宙の果てと呼んでいるサルガッソがある。そこは迷った者たちを強大なエネルギーでひしゃげる場所である。だから近寄るのを恐れて秘密が知られてこなかった経緯があったのだろう。あの宇宙の乱暴者のロンギ星人でさえその場所の特徴を知らずに利用することがなかったのだからな。我々はそこを神の造形の地と仮称している。なぜならそこを渦巻く二つの星域では星域と言ったが元は星だった座標は星が滅びブラックホールと化しておる。そこでじゃ
その星域に伝わる話ではそのブラックホールに
捉われた物質は必ず人の形をして出てくるというのだ。それともう一方のブラックホールに捉われた物質は球形をして出てくる。それまではロボットの製作に取り組んでも中々完成しなかった。細部で、例えば五指の動きや均一の長さ関節各部の動きなど全てにおいて微妙な狂いに悩まされていた。同量の素材をわざと片方のブラックホールに吸い込ませた結果完全なロボットが完成して出てきた。その試作機がゴーガシャだ。我々の思念記憶大量なロボット操縦に纏わるデータをもう一方のブラックホールに捉えさせた結果ボール型のデバイスとして固形化した形で顕現したのだ。これをロンギ星人に知られる前に奴らの企みを無きものとし潰えさせなくてはならない。増田くんだったね。今それが君の双肩にかかっている。
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