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スライム、オーク騎士との戦闘?
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これからオーク戦が始まるというところだが、最初に言っておくことがある。俺は戦闘なんてできません。
持っているスキルは『錬金術』と『テイム』だけだし剣や魔法が得意なわけでもない。せいぜい石を投げるのが上手いくらいだ。
それに対して向こうは上級種族、オーク将軍といえばオーク王に次いでハイスペックな能力を持っているはずだ。普通に考えて終わってますわ。ただの町のポーション売りに勝ち目などありませんね。
だけども俺には普通ではないところがひとつある。それは勇者な幼馴染がいるところである。
故郷メイト村で俺たちは同じ日に生まれた。小さな村で他に歳の近い子どももいなかったから俺たちはいつも一緒にいた。山や野を駆け巡り川や丘で遊び尽くしそして一緒に旅に出た。
ふたりで色んな国々を見て周った。途中仲間も増えた。そして、その国々で他の国では見かけないたくさんのアイテムを手に入れた。
光る石、爆発するキノコ、魔力を蓄える花の蜜。俺自身に戦闘能力はない。だけれども色々なアイテムを持っていること、それが俺の力である。
コメット袋から光玉を取り出しオーク将軍に向かって投げる。オーク将軍は俺が投げた物を目で追った。
「何ダ、ソレハ?」
その声を聞くと共に俺はすぐ様目をつぶり下を向いた。光玉には予め力を加えてヒビを入れておいた。もう、割れる。
瞬間、光が破裂した。強烈な閃光が辺りを照らす。光玉、それは俺が光る石と爆発するキノコを“錬金”して作ったアイテムだ。
スキル“錬金術”は別にポーションを作る能力ではない。勿論ポーションも作ることもできるけどこの能力は本来、複数の物を組み合わせて別の物を作るスキルなのである。
旅の途中で様々なアイテムを錬金して作った。これでオーク将軍を倒そう。
急に強烈な光を浴びせられオーク将軍が、『グオォォーー!?目ガァァー??!』という悲鳴をあげる。
すぐ様目を開けコメット袋から次のアイテムを取り出す。光玉で視界を奪ったのはコレを避けられないようにするためである。視界に制限がかかった今ならば避けるのは難しいだろう。
膜に包まれた紫色の液体をオーク将軍に向かって投げる。投擲は得意なのだ。それはちゃんと顔に当たった。
「ギャアア゛アァァーーーッッ!!?何ダ、顔ガ、焼ケルッ!??」
「猛毒が入った紫玉だよ。水辺のスライムを全滅させたお前はマジ許さん。おまけに俺とスラりんを引き裂こうとするなんて、我々の愛の障害となるなら物理的に排除しよう。スラりんは絶対に渡さないんだからな!」
紫色の液体の中身はトカリブの葉とアラクネとマムシハブの毒を錬金させて作った猛毒だ。解毒するにはそれぞれの性質を中和してくれる薬草が必要になるからかなり難しい。俺が持っているアイテムの中でもトップでやばいアイテムだ。
オーク将軍はあまりの痛みに地面に伏しガンガン頭を打ち付けている。ついでにその無防備な背中に向けてもう2つほど紫玉を投げておいた。足と肩に当たった。皮膚からの摂取だからこちらはそれほど効果は見込めないかもしれないけど、まあいいや。当たったらそれだけで痛いんだし。
追加の紫玉を食らって痛みに唸っている。これでだいぶ体力を削れただろう。3つとも致死性の毒であるからそう長いこともたないはずだ。これで準備は整った。
よし、じゃあ逃げよう。
紫玉の毒はしばらく効果が続くし解毒も複雑すぎてできないだろう。時間が経てばオーク将軍の体力も尽きる。正攻法では倒せないので時間経過を待ちます。
「グォ、ガッ、待テ、人間……ッ!」
「あばよ、とっつぁん」
スラりんを抱えて俺は全力でその場を離脱した。
暫く経った。薬草を摘んだり白硝石を探したりしながら時間を過ごし水辺に戻る。
するとオーク将軍が仰向けで倒れていた。体力が尽きたのだろう。
死んだふりしていないか確かめるために音玉をオーク将軍に向かって投げる。音玉が割れて破裂音が響いた。でもオーク将軍はピクリともしない。
よし、無事倒せましたね!オークの上級種にあった時はどうしようと思ったけど作ったアイテムが優秀だったからなんとかなりました。旅の間に色々作っておいてよかったなぁ。でも消耗品だから残量には気をつけよう。
オーク将軍に近づきコメット袋にしまっていく。コメット袋は生き物は入らないから間違いなくオーク将軍は死んでいる。
肩に乗っているスラりんをひと撫でする。結局何故オーク将軍がスライムを襲っていたのかは分からずじまいだ。叩き潰していたからおそらく食べるためではないのだろう。
食べもせずにスライムたちを殺すなんて……オーク将軍マジ許すまじ。まさか最近スライムを見かけなくなってきたのもこいつのせいだったのだろうか?オークは俺の敵です。
水辺のスライムたちに手を合わせて(成仏してね、スライムたち。そして来世もおいしいスライムとなって下さい)、さて、じゃあギルドに行こうかな。オーク将軍クラスなら討伐依頼出てなくてもギルドに納品したら報奨金が出るかもしれない。
本当はオーク将軍のお肉は美味しいので食べたかったが毒で倒したので流石にやめておこう。中毒死は嫌です。
そんなわけでギルドに戻ってきた。
「すいません、手続きいいですか?」
「あら?エアトさん、いらっしゃい。クエスト完了したんですね」
昨日もお世話になったショートヘア眼鏡のお姉さんが担当してくれるようだ。眼鏡かけている人ってなんとなく知的に見えるよね。不思議。
クエストを完了させ丸兎7匹と小角猪2匹を納品する。解体代を引かれて全部で290sになった。解体代、地味に高いな。これはスキルを買った方が良いのかもしれない。
「こちらで手続きは完了です。まだ何かご用はおありでしょうか?」
「あ、はい。クエスト受けてないんですが、これも報奨金出たりしませんか?」
そういいながらカウンターの上にオーク将軍を乗せる。オーク将軍は意外と大きい。全長2mは超えていてカウンターの大部分を占領している。
ショートヘア眼鏡のお姉さんはオーク将軍を見た瞬間、息を呑む。そしてガタッと席を立ち身を乗り出した。
「まさか、オーク将軍ですか!?そんな、オークの上級種を倒されたのですかっ?!」
「え、あ、はい。一応倒しました。何か問題が……?」
ショートヘア眼鏡のお姉さんの慌てようにちょっとビビる。え、オーク将軍倒すのって何かマズかったのか?でもあの場で戦わないって選択はなかったぞ?俺のスラりんは誰にも渡しません。
「オーク将軍を倒すにはベテランのBランク冒険者のパーティが必要だと言われています。まさかそれをエアトさんがおひとりで倒されるなんて、」
「え?そうなんですか?あ、いや、あれはたまたま偶然倒せただけなんで俺が強いとかそういうことはないですよ!」
急に俺が強いみたいな話の流れになったのでブンブン首を横に振る。確かにオーク将軍は倒したがそれは旅した時に作った有能なアイテムがあっただけだ。
俺自身は弱いのだから過度な期待はやめてもらいたい。町のチンピラに絡まれたらそれだけで負ける自信があります。
にしてもオーク将軍ってBランク冒険者のパーティが相手にするようなモンスターだったのか。よかった毒がちゃんと効いてくれて。正攻法で勝ち目なんてありません。
「5000sです」
「え?」
「オーク将軍の討伐代は5000sです。納品もされますか?」
「あ、はい。でもこのオーク将軍は毒で倒したのでお肉は食べられないです」
「そうですか、では納品額は1000sです。解体料を引いて900sになりますがどうされますか?」
「納品でお願いします」
ショートヘア眼鏡のお姉さんさんはオーク将軍を奥に運ぶように指示を出すと机の上にじゃらりと音を立てる袋を置いた。今の話的にこの中には5900sも入っているってこと?どうしよう、胸がドキドキしてきた。そんな大金が一度に貰えるなんて何に使ったらいいのだろう。取り敢えず帰りにスライム買い占めに行こう。うん、そうしよう。
そう思って袋に手を伸ばした瞬間、袋を掴む手の上からやんわりと手が重ねられた。
なんだろうと思って顔を上げるとショートヘア眼鏡のお姉さんが真剣な顔でこちらを見ていた。そしてゆっくりと口を開く。
「エアトさん、お願いがあります。オーク王の討伐を手伝っていただけないですか?」
……厄介ごとは続きそうだ。
持っているスキルは『錬金術』と『テイム』だけだし剣や魔法が得意なわけでもない。せいぜい石を投げるのが上手いくらいだ。
それに対して向こうは上級種族、オーク将軍といえばオーク王に次いでハイスペックな能力を持っているはずだ。普通に考えて終わってますわ。ただの町のポーション売りに勝ち目などありませんね。
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故郷メイト村で俺たちは同じ日に生まれた。小さな村で他に歳の近い子どももいなかったから俺たちはいつも一緒にいた。山や野を駆け巡り川や丘で遊び尽くしそして一緒に旅に出た。
ふたりで色んな国々を見て周った。途中仲間も増えた。そして、その国々で他の国では見かけないたくさんのアイテムを手に入れた。
光る石、爆発するキノコ、魔力を蓄える花の蜜。俺自身に戦闘能力はない。だけれども色々なアイテムを持っていること、それが俺の力である。
コメット袋から光玉を取り出しオーク将軍に向かって投げる。オーク将軍は俺が投げた物を目で追った。
「何ダ、ソレハ?」
その声を聞くと共に俺はすぐ様目をつぶり下を向いた。光玉には予め力を加えてヒビを入れておいた。もう、割れる。
瞬間、光が破裂した。強烈な閃光が辺りを照らす。光玉、それは俺が光る石と爆発するキノコを“錬金”して作ったアイテムだ。
スキル“錬金術”は別にポーションを作る能力ではない。勿論ポーションも作ることもできるけどこの能力は本来、複数の物を組み合わせて別の物を作るスキルなのである。
旅の途中で様々なアイテムを錬金して作った。これでオーク将軍を倒そう。
急に強烈な光を浴びせられオーク将軍が、『グオォォーー!?目ガァァー??!』という悲鳴をあげる。
すぐ様目を開けコメット袋から次のアイテムを取り出す。光玉で視界を奪ったのはコレを避けられないようにするためである。視界に制限がかかった今ならば避けるのは難しいだろう。
膜に包まれた紫色の液体をオーク将軍に向かって投げる。投擲は得意なのだ。それはちゃんと顔に当たった。
「ギャアア゛アァァーーーッッ!!?何ダ、顔ガ、焼ケルッ!??」
「猛毒が入った紫玉だよ。水辺のスライムを全滅させたお前はマジ許さん。おまけに俺とスラりんを引き裂こうとするなんて、我々の愛の障害となるなら物理的に排除しよう。スラりんは絶対に渡さないんだからな!」
紫色の液体の中身はトカリブの葉とアラクネとマムシハブの毒を錬金させて作った猛毒だ。解毒するにはそれぞれの性質を中和してくれる薬草が必要になるからかなり難しい。俺が持っているアイテムの中でもトップでやばいアイテムだ。
オーク将軍はあまりの痛みに地面に伏しガンガン頭を打ち付けている。ついでにその無防備な背中に向けてもう2つほど紫玉を投げておいた。足と肩に当たった。皮膚からの摂取だからこちらはそれほど効果は見込めないかもしれないけど、まあいいや。当たったらそれだけで痛いんだし。
追加の紫玉を食らって痛みに唸っている。これでだいぶ体力を削れただろう。3つとも致死性の毒であるからそう長いこともたないはずだ。これで準備は整った。
よし、じゃあ逃げよう。
紫玉の毒はしばらく効果が続くし解毒も複雑すぎてできないだろう。時間が経てばオーク将軍の体力も尽きる。正攻法では倒せないので時間経過を待ちます。
「グォ、ガッ、待テ、人間……ッ!」
「あばよ、とっつぁん」
スラりんを抱えて俺は全力でその場を離脱した。
暫く経った。薬草を摘んだり白硝石を探したりしながら時間を過ごし水辺に戻る。
するとオーク将軍が仰向けで倒れていた。体力が尽きたのだろう。
死んだふりしていないか確かめるために音玉をオーク将軍に向かって投げる。音玉が割れて破裂音が響いた。でもオーク将軍はピクリともしない。
よし、無事倒せましたね!オークの上級種にあった時はどうしようと思ったけど作ったアイテムが優秀だったからなんとかなりました。旅の間に色々作っておいてよかったなぁ。でも消耗品だから残量には気をつけよう。
オーク将軍に近づきコメット袋にしまっていく。コメット袋は生き物は入らないから間違いなくオーク将軍は死んでいる。
肩に乗っているスラりんをひと撫でする。結局何故オーク将軍がスライムを襲っていたのかは分からずじまいだ。叩き潰していたからおそらく食べるためではないのだろう。
食べもせずにスライムたちを殺すなんて……オーク将軍マジ許すまじ。まさか最近スライムを見かけなくなってきたのもこいつのせいだったのだろうか?オークは俺の敵です。
水辺のスライムたちに手を合わせて(成仏してね、スライムたち。そして来世もおいしいスライムとなって下さい)、さて、じゃあギルドに行こうかな。オーク将軍クラスなら討伐依頼出てなくてもギルドに納品したら報奨金が出るかもしれない。
本当はオーク将軍のお肉は美味しいので食べたかったが毒で倒したので流石にやめておこう。中毒死は嫌です。
そんなわけでギルドに戻ってきた。
「すいません、手続きいいですか?」
「あら?エアトさん、いらっしゃい。クエスト完了したんですね」
昨日もお世話になったショートヘア眼鏡のお姉さんが担当してくれるようだ。眼鏡かけている人ってなんとなく知的に見えるよね。不思議。
クエストを完了させ丸兎7匹と小角猪2匹を納品する。解体代を引かれて全部で290sになった。解体代、地味に高いな。これはスキルを買った方が良いのかもしれない。
「こちらで手続きは完了です。まだ何かご用はおありでしょうか?」
「あ、はい。クエスト受けてないんですが、これも報奨金出たりしませんか?」
そういいながらカウンターの上にオーク将軍を乗せる。オーク将軍は意外と大きい。全長2mは超えていてカウンターの大部分を占領している。
ショートヘア眼鏡のお姉さんはオーク将軍を見た瞬間、息を呑む。そしてガタッと席を立ち身を乗り出した。
「まさか、オーク将軍ですか!?そんな、オークの上級種を倒されたのですかっ?!」
「え、あ、はい。一応倒しました。何か問題が……?」
ショートヘア眼鏡のお姉さんの慌てようにちょっとビビる。え、オーク将軍倒すのって何かマズかったのか?でもあの場で戦わないって選択はなかったぞ?俺のスラりんは誰にも渡しません。
「オーク将軍を倒すにはベテランのBランク冒険者のパーティが必要だと言われています。まさかそれをエアトさんがおひとりで倒されるなんて、」
「え?そうなんですか?あ、いや、あれはたまたま偶然倒せただけなんで俺が強いとかそういうことはないですよ!」
急に俺が強いみたいな話の流れになったのでブンブン首を横に振る。確かにオーク将軍は倒したがそれは旅した時に作った有能なアイテムがあっただけだ。
俺自身は弱いのだから過度な期待はやめてもらいたい。町のチンピラに絡まれたらそれだけで負ける自信があります。
にしてもオーク将軍ってBランク冒険者のパーティが相手にするようなモンスターだったのか。よかった毒がちゃんと効いてくれて。正攻法で勝ち目なんてありません。
「5000sです」
「え?」
「オーク将軍の討伐代は5000sです。納品もされますか?」
「あ、はい。でもこのオーク将軍は毒で倒したのでお肉は食べられないです」
「そうですか、では納品額は1000sです。解体料を引いて900sになりますがどうされますか?」
「納品でお願いします」
ショートヘア眼鏡のお姉さんさんはオーク将軍を奥に運ぶように指示を出すと机の上にじゃらりと音を立てる袋を置いた。今の話的にこの中には5900sも入っているってこと?どうしよう、胸がドキドキしてきた。そんな大金が一度に貰えるなんて何に使ったらいいのだろう。取り敢えず帰りにスライム買い占めに行こう。うん、そうしよう。
そう思って袋に手を伸ばした瞬間、袋を掴む手の上からやんわりと手が重ねられた。
なんだろうと思って顔を上げるとショートヘア眼鏡のお姉さんが真剣な顔でこちらを見ていた。そしてゆっくりと口を開く。
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