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「兄様もお人が悪いわ、こんな可愛らしい未来の奥様に向かって……、兄が無礼を働き申し訳ありませんでした。
ガイル皇帝陛下の妹シャローゼと申します、兄に言われて貴女様のお世話をさせていただきますわ」
そういって頭を下げる彼女に対して戸惑いながらもなんとか挨拶を返すことが出来た私だったが内心不安でいっぱいだった。
私があのガイルの妹と聞いて固まっていると
「あぁ、実のではありませんの、私は兄上様の滅ぼした国の皇女なのです、捕虜だったが正しいわね、で、兄上様に気に入られて義妹のちぎりを交わしました」
そう説明してくれたことで納得がいったのですが
同時に嫌な予感を感じずにはいられなかったのである。
「突然義妹にさせられて不自由はなかったんですか?」
つい聞いてしまう私に彼女は笑顔で答えてくれたのだ。
「不自由は、ありますわよ、この国の家臣は、お兄様の前では私を義妹扱いしますが、本当に1人になると色々と言われます」
その言葉に胸が痛くなるのを感じた。
だがそれと同時に疑問が浮かんだので聞いてみる事にしたのだ。
なぜこの人は私に良くしてくれるのか不思議だったからだ。
そこで思い切って聞いてみたところ返ってきた答えは意外なものだったのだ。
「婚約の内容を知りました、同情をしてでは無いですよ? その、私より境遇の酷いから、何とかしてあげたいなと」
その言葉を聞いた途端涙が溢れてきた私だったが
慌てて涙を拭おうとするもその手を掴まれてしまうと
抱きしめられてしまったではありませんか。
「泣きたい時は泣いてください」
そう言われてしまうともうダメだった。
我慢していたものが溢れ出してしまい子供のように泣きじゃくってしまったのだった。
しばらくして落ち着いた頃を見計らって彼女が声をかけてきた。
そしてこう言ったのである。
「頑張りましょうね!」
と言いながら手を差し出してきたのでその手を取ることにした。
こうして私達は出会ったのである。
それからというもの彼女とは色々な話をするようになった。
最初はぎこちなかったけれど次第に打ち解けていったように思う。
そんなある日のこと、私は彼女に呼び出されるとこう言われたのである。
「お兄様がお呼です、ついて来てくださいますか?」
と言われた時、正直行きたくなかったけど断るわけにもいかず
渋々従うことにしました。
そうして案内された場所は謁見の間ではなく何故か皇帝の寝室であった。
しかもベッドの上に座るように言われてしまったのだ。
「何故ここに呼ばれたのかわからないって顔をしてるな、簡単なことだ、お前はこれから俺の性教育を受けるからだよ花嫁修業はさせないとな?」
そう言いながら近づいてくる彼に対し恐怖を感じたため逃げようとしたのだが体が動かないことに気づき愕然とするしかなかったのだ。
そんな私の様子を見てニヤリと笑うと服を脱がせ始めようとしてきたため必死に抵抗するのだがやはり無駄に終わったようだ。
「嫌ぁ、やめて下さいお願いします何でも言うことを聞きますからそれだけはっ!!」
必死になって懇願するものの聞き入れてくれる様子はなくあっという間に下着姿にされてしまった挙句ベッドに押し倒されてしまいました。
「くっ、殺せ!!」
恥ずかしさのあまり叫ぶ私を無視して覆い被さってくる彼の目は獲物を狙う肉食獣のそれと同じでギラギラとした輝きを放っておりとても恐ろしかったですがそれ以上に期待している自分がいることにも気づいてしまいました。
そしてとうとう始まってしまった行為によって私は快楽に溺れていくことになるのでした。
「んっ♡ あっ♡」
自分でも信じられないくらい甘い声が出て驚いてしまいます。
恥ずかしくて口を塞ごうとするも両手を押さえつけられてしまっていて
それも叶わずされるがままの状態になっていました。
その間ずっとキスされ続けていますので息継ぎをする暇もなく
酸欠状態になりかけています。
頭がボーッとしてきて何も考えられなくなる中ひたすら喘ぐことしか
出来ませんでした。
やがて限界を迎えたのか意識を失いかけたところでようやく
解放されたようですが休む間もなく次のラウンドが始まりました。
その後も何度も繰り返し行われた結果完全に堕ちてしまった。
私は自分から求めるようになってしまっていたのです。
そうして気がつくと朝を迎えていました。
隣には既に誰もおらず代わりに置き手紙があったので
読んでみると どうやら先に帰ったようでした。
「花嫁候補より先に帰るなんて礼儀知らずな方だな~」
と思いながら身支度を整え宮殿を後にすることにしたのだが
私は現在花嫁修業中なので母国には帰れない。
だからこの国で暮らすしかないのだ。
しかしどうしたものかと思っていると不意に声をかけられたのだった。
振り返るとそこには見覚えのある人物が立っていたのだった。
「ガイル皇帝陛下」
そう呼ぶと彼は驚いたような表情を浮かべた後に笑顔を浮かべながらこちらに近づいてきたかと思うといきなり抱きしめようとしてきました。
咄嗟に避けようとするものの間に合わず捕まってしま
いそのまま強引に引き寄せられた挙げ句唇を奪われてしまいました。
舌を入れられ口内を舐め回される感覚に背筋がゾクゾクしてくる感覚に襲われているとやっと解放してくれたと思ったら今度は首筋を舐められてしまい
変な声が出そうになるのを必死で堪えていると今度は耳に
息を吹きかけられてしまったせいで力が抜けてしまいその場に座り込んで
しまったところを抱きかかえられ部屋に連れ込まれてしまったのです。
そして、幸せに暮らすのでした。
ガイル皇帝陛下の妹シャローゼと申します、兄に言われて貴女様のお世話をさせていただきますわ」
そういって頭を下げる彼女に対して戸惑いながらもなんとか挨拶を返すことが出来た私だったが内心不安でいっぱいだった。
私があのガイルの妹と聞いて固まっていると
「あぁ、実のではありませんの、私は兄上様の滅ぼした国の皇女なのです、捕虜だったが正しいわね、で、兄上様に気に入られて義妹のちぎりを交わしました」
そう説明してくれたことで納得がいったのですが
同時に嫌な予感を感じずにはいられなかったのである。
「突然義妹にさせられて不自由はなかったんですか?」
つい聞いてしまう私に彼女は笑顔で答えてくれたのだ。
「不自由は、ありますわよ、この国の家臣は、お兄様の前では私を義妹扱いしますが、本当に1人になると色々と言われます」
その言葉に胸が痛くなるのを感じた。
だがそれと同時に疑問が浮かんだので聞いてみる事にしたのだ。
なぜこの人は私に良くしてくれるのか不思議だったからだ。
そこで思い切って聞いてみたところ返ってきた答えは意外なものだったのだ。
「婚約の内容を知りました、同情をしてでは無いですよ? その、私より境遇の酷いから、何とかしてあげたいなと」
その言葉を聞いた途端涙が溢れてきた私だったが
慌てて涙を拭おうとするもその手を掴まれてしまうと
抱きしめられてしまったではありませんか。
「泣きたい時は泣いてください」
そう言われてしまうともうダメだった。
我慢していたものが溢れ出してしまい子供のように泣きじゃくってしまったのだった。
しばらくして落ち着いた頃を見計らって彼女が声をかけてきた。
そしてこう言ったのである。
「頑張りましょうね!」
と言いながら手を差し出してきたのでその手を取ることにした。
こうして私達は出会ったのである。
それからというもの彼女とは色々な話をするようになった。
最初はぎこちなかったけれど次第に打ち解けていったように思う。
そんなある日のこと、私は彼女に呼び出されるとこう言われたのである。
「お兄様がお呼です、ついて来てくださいますか?」
と言われた時、正直行きたくなかったけど断るわけにもいかず
渋々従うことにしました。
そうして案内された場所は謁見の間ではなく何故か皇帝の寝室であった。
しかもベッドの上に座るように言われてしまったのだ。
「何故ここに呼ばれたのかわからないって顔をしてるな、簡単なことだ、お前はこれから俺の性教育を受けるからだよ花嫁修業はさせないとな?」
そう言いながら近づいてくる彼に対し恐怖を感じたため逃げようとしたのだが体が動かないことに気づき愕然とするしかなかったのだ。
そんな私の様子を見てニヤリと笑うと服を脱がせ始めようとしてきたため必死に抵抗するのだがやはり無駄に終わったようだ。
「嫌ぁ、やめて下さいお願いします何でも言うことを聞きますからそれだけはっ!!」
必死になって懇願するものの聞き入れてくれる様子はなくあっという間に下着姿にされてしまった挙句ベッドに押し倒されてしまいました。
「くっ、殺せ!!」
恥ずかしさのあまり叫ぶ私を無視して覆い被さってくる彼の目は獲物を狙う肉食獣のそれと同じでギラギラとした輝きを放っておりとても恐ろしかったですがそれ以上に期待している自分がいることにも気づいてしまいました。
そしてとうとう始まってしまった行為によって私は快楽に溺れていくことになるのでした。
「んっ♡ あっ♡」
自分でも信じられないくらい甘い声が出て驚いてしまいます。
恥ずかしくて口を塞ごうとするも両手を押さえつけられてしまっていて
それも叶わずされるがままの状態になっていました。
その間ずっとキスされ続けていますので息継ぎをする暇もなく
酸欠状態になりかけています。
頭がボーッとしてきて何も考えられなくなる中ひたすら喘ぐことしか
出来ませんでした。
やがて限界を迎えたのか意識を失いかけたところでようやく
解放されたようですが休む間もなく次のラウンドが始まりました。
その後も何度も繰り返し行われた結果完全に堕ちてしまった。
私は自分から求めるようになってしまっていたのです。
そうして気がつくと朝を迎えていました。
隣には既に誰もおらず代わりに置き手紙があったので
読んでみると どうやら先に帰ったようでした。
「花嫁候補より先に帰るなんて礼儀知らずな方だな~」
と思いながら身支度を整え宮殿を後にすることにしたのだが
私は現在花嫁修業中なので母国には帰れない。
だからこの国で暮らすしかないのだ。
しかしどうしたものかと思っていると不意に声をかけられたのだった。
振り返るとそこには見覚えのある人物が立っていたのだった。
「ガイル皇帝陛下」
そう呼ぶと彼は驚いたような表情を浮かべた後に笑顔を浮かべながらこちらに近づいてきたかと思うといきなり抱きしめようとしてきました。
咄嗟に避けようとするものの間に合わず捕まってしま
いそのまま強引に引き寄せられた挙げ句唇を奪われてしまいました。
舌を入れられ口内を舐め回される感覚に背筋がゾクゾクしてくる感覚に襲われているとやっと解放してくれたと思ったら今度は首筋を舐められてしまい
変な声が出そうになるのを必死で堪えていると今度は耳に
息を吹きかけられてしまったせいで力が抜けてしまいその場に座り込んで
しまったところを抱きかかえられ部屋に連れ込まれてしまったのです。
そして、幸せに暮らすのでした。
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