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どれだけ傷つきつかれようとも通常通りの朝を迎えるのはいかがなものでしょう?!

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 クラエスは疲れ切っていたけど俺がご飯を食べずに待っていたと聞いて何故か感動して一緒に食べようとなった。
 因みにクラエスの学友二人は元クラスメイトのハウゼンさんによってお帰り頂いていた。
 冷静に考えたらなんて豪華な組み合わせだろうか。誰得か判らないが。いや、俺以外なら大半の人が得なんだろうが。
 いや、普通に面白そうだなとハウゼンさんによる王弟殿下と魔法師団長の撃退法。
 よく聞こえなかったけど小声で二人だけに聞こえる様に二、三伝えたと思えば二人とも顔を真っ青にして自ら進んでお帰りになった。むしろ逃げるように帰って行った。
 なったくと言う様に呆れた溜息を零すも振り向いた時にはもうどこにも隙のない完璧なハウゼンさんが居た。
クラエスが俺を食堂にエスコートをする中で

「俺、ハウゼンさんの事知らないけどひょっとして学生時代も優秀な方だったのですか?」
「ああ。ハウゼンの出自はメリルオト子爵家でね、今は子爵家は兄弟が家を継いでいると聞く。ハウゼンは令嬢として生まれたのが悔やまれるほど優秀だったよ。結局三年間俺は負けっぱなしだし、王族のザクリスと何時もいい勝負してたから」
「え?じゃあトップは違うの?」
「ああ、トップはいつもエリエルだ。普段は涼しい顔をしてるのに今も難しい魔導所を読み解いて努力を重ねていて頭が下がるよ」

 少し誇らしげな顔。
 だけど王弟さんと腹違いの兄弟と言うのは知っているのだろうかと思うも野暮な事は聞かない。きっと噂ぐらいにはなっただろうし、この邸ではそう言った噂は聞いた事がない。たとえ真実知っていたクラエスとハウゼンさんによっての教育があったのかもしれないけどだ。俺の耳に入れないようにしているって言うのならあまり楽しい話ではないのだろうと知らないふりをするのが大人だ。
 三人をそう褒め称えながらいつものようにおれを椅子に座らせてくれる。本当にどこまでもスマートな紳士で広いテーブルに並べられた温かな料理を前に俺達は向きあって

「今日もアトリと晩餐を食べる事が出来る平和に感謝を」
「今日もクラエスと一緒に食事ができる平和に感謝を」

 俺の横に置かれた椅子に座ってミルクの哺乳瓶からドラゴンの顎でも噛み砕けないと言うセールストークが付いた謎のネットショップで購入したマグを両手で抱えながら懸命にミルクを飲むもふの気持ちいい飲みっぷりの音を聞きながら今日一日何があったか語り合う食事の場で真っ先に出た言葉は感謝の言葉だった。ちなみにもふの離乳食は既に食べ終えた後だった。
 変わらぬ日が続けばいい、そう願いながら食事を終えて寝室に連れ込まれる。今日は疲れたから風呂は良いと魔法で綺麗にするまでは良いが疲れてるんじゃないのかよと、今日は妙にねちっこくゆっくりと、行けそうで行けない拷問のようなエッチをクラエスだけが楽しむと言う……
 まあ、お疲れだからなかなかイけないって言うのは判るけど俺を巻きこまないでくれ!
 普通に抱きしめて眠らせてほしいもうすぐ三十歳のチンポを口で奉仕する騎士団長。二度イかされた後もう一度イくまでやめないと謎の頑張りをみせてくれて、敏感になりすぎた場所はあっけなく果てて、もうちょっと頑張れと言いたげな意地悪な視線のままごっくんと飲み干してくれるのだった。

 とりあえずこれで体力回復、俺のミッションクリアでおやすみなさい。
 
 なんて甘い事にはならない朝を迎える。体力回復したクラエスによって改めて元気よく頂かれる俺だが、こういった日々の繰り返しほど幸せな事はないよな、たとえ朝からケツを掴まれて強引に揺さぶられると言う淫らな朝だとしてもだ。 
 こんな日が続けばいいな、と言うかこう言う日が続いて本当に良いのだろうか。
 とは言え非生産性な行為だなんて誰が言う。 
 ちゃんと愛が育まれて、俺の体がますますメス化すると言う進化を突き進んでいるではないか……
 冗談じゃないと思いつつも、昨日の返り血を浴びた姿やズタボロになった騎士服、そして抱えられて返ってきた姿を思い出せばこの身体でクラエスが元気になってくれれば問題ない。
 あれだけの服の破れたカ所に比べて目の前の鍛え上げられた身体には傷一つない。ただ長い間剣を握っていたせいか剣だこのある手が確かに鍛え上げられた物の証明。そして侯爵様なのにペンだこがない不思議。そこは家の人が優秀だと言う事で深くはつっこまないで置こう。
 なんせ、ただ今俺の結腸を攻略中のクラエス様。
 それ以上深く突っ込まれると俺の午前中は確実にベットを占領してしまいます。

「ああ、アトリ本当に可愛い。
 涎垂らして白目剥きながらも胎内をうねらせて腰を振るなんてどれだけ淫らなんだ」

 実況止めて!
 俺はふんすと喜んでピースサイン。
 あへって変な声で返事をしなくてよろしい!
 ビッチモードの俺に抵抗できない俺だけど、とりあえず最奥でぶちかましてくれた旦那様は時計を見て

「ああ、もうこんな時間!
 冗談抜きに遅刻してしまう!」
「ふふっ、昨日の今日だから遅刻しても許されるよ」

 悪女如く俺はクラエスの腰に足を絡ましてもっと欲しいと挿れやすいように腰を浮かすも

「なんて魅惑的なお誘いなんだ。だけど、手負いの魔族を放置してアトリに何かあったらそれこそ俺はアトリの魅力に負けた俺を一生許せれないから」
 
 そう言ってベットをするりと降りて体を綺麗にして騎士服に着替えて

「いってくるね」

 そう言って唇にちゅっと触れてお仕事に向かうのだった。
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