異世界召喚に巻きこまれたらスマホがバグって騎士団団長の妻になるそうです

雪那 由多

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王様って強引ですね……

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 全然短くなってないじゃんと思うも名前をそのまま呼ぶのが不敬なのか知らないがとりあえずそう言えって事はよう呼ばないといけないのかと信じて

「アレックス……様」

 思い出したようにとってつけた敬称に困ったように笑う王様だったが

「まあ、今はいい」

 今はってどういう事だよと思えば俺を掴んでいた反対の手でいきなり尻をもまれてしまった。

「へ、陛下?!」

 上ずってしまえば

「アレックスと呼べと言っただろう。罰だ」

 いきなり口づけをされたかと思えばズボンのベルトを取られてするりと脱がされてしまった。

 ちょ!ちょ!!ちょっと待って!!!
 って言うか妙に手慣れ過ぎてない!!!

「んー!んー!!!」

 そんな声でしか反論は出来なかったが、プツリと言う様に昨夜散々なぶられた尻穴にいきなり指がつっこまれてしまった。

 ん、ギャーッ!!!

 なんて悲鳴も出せずにパニックになっている合間にも容赦なく指が潜り込んできてぐりぐりと何かを探すように指が蠢いていた。

「ほう、婚姻前と言うのに昨夜は随分とグランデルに可愛がってもらったのだな。あの堅物が珍しく欲しいと言うからくれてやったが、連れて帰った早々抱いていたとは、面白い。
 よほど待ちきれないほど抱きたかったとは、この姿を見せたら面白い事になるな」
「あっ、はんっ!だめぇ!」

 耳元で意地悪くクラエスの事をささやいて俺を煽る渋い声が腰に来て、昨夜知ったばかりのあの場所を王様に見つけられたとたんクラエスの事なんて忘れる様に思考がとろっとろになって抵抗なんて出来なくなっていた。
 一体一晩で俺の体どうなったと言うくらいぐずぐずに快楽に酔った体が腰を振りながら無意識に奥の方へとその指先を導き、完全に立ち上がっていた物を物欲しげに王様のおなかにこすり付けていた。
 攻め立てられていつの間にか増えた三本の指に力なくしがみ付いて何とかしてくれと言わんばかりに王様の首に必死にしがみついてしまえば

「アトリ、異世界ではこう言う時何と言って強請るのだ?」

 薄っすらと目を開ければあの感情のない表情の王様の獰猛なオスの顔。
 ぎらぎらとした視線は今にも俺を食べたいと言う様に自身で前を寛いで、ガチガチにそそり立つ物を俺に持たせる。

「アレックスのこのチンコちょうだい、俺の中に挿れて、いっぱいイって、俺の中をいっぱいにして」

 恥ずかしさからの羞恥に涙が溢れそうになるけど、もうそんな事より早く挿れて何とかしてくれと訴える体は王様のが欲しくて、気が付けば裸にされていた俺は足を大きく開いて座る王様の前に膝まづいていた。
 こんな大きなものが挿るのだろうか、そんな怯えよりもこれに貫かれる期待に頬を寄せ、ゆっくりと先端を探し出してちろりと舌を出して先端をペロリと舐める。
 
「はっ……」

 セクシーな王様の硬質な声に俺はクラエスにもしなかったのに、元の世界で漫画などで得た知識で王様のバッキバキきに反り勃つ物を舐めて、吸い付いて、口に含んで根元まで届かないからのどの奥までえづきながらもしゃぶりついていた。
 オスの匂いが溢れるペニスにここで今から貫かれる、そう思っただけでイきそうになった所で

「人妻になったばかりなのに悪い子だ」

 そう言ってひょいと俺を抱き上げればその凶器を後ろにアナルに押し付けて

「お仕置きだ」

 グイッと一気に貫かれた。

「ああんっ!」

 ところてんなんて冗談じゃないだろうと言うくらい挿れられただけで達した俺を王様は機嫌よく目を細め

「私の服を汚した罪は重いぞ?」

 ギラリと光る瞳に支配されたいと射精後の余韻と共にこれからの期待に腹の奥底に火が灯るのだった。
 そのまま俺事抱き上げて上下させる荒々しいセックスに俺はただひたすらしがみ付いて

「やあっ、ああんっ!深いよぉっ!こわいっ!」
「良い声だ」
「はあんっ!やだぁ!またくるっ!壊れちゃうっ!!!」
「いいぞ、もっと啼け!」
 
 ご機嫌な王様のスピードが上がってもうすぐイくところでピタリと動きを止めたかと思えばソファに俺を横たえさせて多い被ってきた。

「その顔をよく見せろ」

 汗ばむ首筋にと溢れる色気にこの人が何で感情が乏しいなんて思ったのか反省。
 そしてこんなにも求めているのに抜けれた物を欲しくてひくひくしている入口にあてがい

「希望通り子種を注いでやる」
 
 手も添えずに一気に貫かれた。
 めまいのするような衝撃が気持ちいいとふわふわとした意識が飛びかけるも逃がさないと言う様にがつがつと乱暴なまでに腰を振り始めて意識をアレックスに引き寄せられてしまえば途端に未知の深い場所を擦り上げてくる。

「やあんっ!こんなの、こんな善すぎるの知らないっ!!!」

 二回目のアナルセックスで知ってたまるかだけど、もっと奥に来てと言う様に身悶えながら足を王様に絡めて背中を引き寄せてしまう。

「さあ、私の名を呼べ」
「あッ、アレックス!もうイく!」
「アトリ、私もだ…… っ!」
「アレックス!全部ちょーだい!!!」

 その途端体の奥で熱い物が爆ぜて満たして行く。
 王様の匂いに満たされて暫く余韻と共に絞り出すようにガクガクと体が震えていれば、ゆっくりと少し落ち着いたモノを抜かれてた。
 名残惜しいと言う様に体がひくひくとまだ物欲しそうに震えるも、アレックスは少し力のない自信を俺の顔の前に持って来て手で抜いて、まだ残る残滓を俺の顔にかけた。所有権とも言われる行為だが、俺は頬から垂れるアレックスの精子を指先ですくい上げてその指をしゃぶりつくす。
 精液で汚れ、アレックスのマーキングを受け入れるように舐めつくす俺を満足げに見つめ、その後自身の顔も汚れるのも構わずもう一度発情したくなるくらいの荒々しい口づけを交わした後

「クリーン」

 淡い緑の光が広がって、室内にはあの独特なにおいが消え去り、お互い汚し合った精液もどこにもなくなっていた。
 ただ脱ぎさられた服だけが散らばっていて

「今度は寝室で楽しもう。じっくり可愛がってやる」

 チュッと俺のそんなに長くない髪を掬い取ってキスを落し、素肌を楽しむように指を滑らしながら次の約束をさせられてしまった。
 正直言えば年上の魅力ではないが俺をリードする逞しさにクラエスとは違う魅力にひかれそうになっている俺が居る。結婚を認めた男に直後に食われた物の今もまだ俺を欲している炎をその瞳の奥に見つけてしまえばアレックスに満たされた場所が物足りないとしくしくと訴えていた。
 とは言え侍従も下がったのは多分このほんのわずかな時間しかないのだろう。
 くったりと力のない俺の身支度を整えてくれるこの王様が後妻を娶らなかった理由をなんとなく理解した。
 その後は隣に座らされて肩を抱き寄せられ元の世界の話しの合間にちゅ、ちゅ、とキスを繰り返される時間。時々内ももを擽られてやわりと立ち上がる俺の息子を服の上から愛でてくれる。シミが出来るから止めてくれとその手をはねのけれないのにもじもじとしていればさらに機嫌がよくなるアレックスに何この溺愛モードと思いながらも服の上からの手淫でしっかりイかせられてしまい、正直で可愛いなとまた魔法で綺麗にしてもらうのだった。

 とは言えそんな時間も長くは続かずポットの紅茶が冷めた時間を見計らって王様は最後に俺と深くキスを交わして

「名残惜しいがそろそろ時間だ」

 わずか三十分。
 濡れた唇をそっと拭って正面に座り直した所でベルを鳴らす。やって来た侍従にお茶が冷えたから取り替える様にと命じてさっきまでこの部屋であった事が幻のようにこの部屋の通常へと戻るのだった。






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