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うちの隊長は相変わらずいい右ストレートだと感心します
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足がしびれて四つん這いになりながらもなんとかふらふらと立ちあがって壁を伝いながら懸命について来るアレクの足並みに揃えながらゆっくりと子供部屋へと向かう。
「所で聞いても良いだろうか……」
「なにをだ?」
「お前が養子を迎えたと言う経緯についてだ」
「まぁ、ここで世話をしてもらってここで生活しているがシーヴォラ性を名乗らせている。名前はミューラ、懐かしいだろ」
「そうじゃなくて……」
やってきた一室の前に立てばヒースがノックの後の返事に応えてすぐに扉を開けてくれた。
「ウルリカ今良いだろうか?」
「はい。お待ちしておりました。」
せっけんの香り漂う室内にはウルリカの他に二人の侍女が黒い髪の子供と金の髪の子供を抱きながら白湯を飲ませていた。少しずつミルク以外の味を覚えさせていると言う訓練を始めたものの、風呂上りと言う事も手伝って嫌がる事なく飲んでいるようだった。
「二人とも風呂上りはご機嫌だな。」
「こんなに小さくってもお風呂でさっぱりとした気分は最高なのでしょう」
ぷりぷりの頬を突くラグナーを見てアレクは瞠目。
黒髪はともかく金の髪の方はどう見ても……
「ラグナー、説明しろ」
「それを今ここで聞くのか?」
「お前の今までのトラブルに巻き込まれてきた友人として知る権利があると俺は思う」
「なら少し待て。ご機嫌なうちに構ってやらんと匂いを忘れられるからな」
言いながらラグナーは器用に赤ん坊を受け取り片手で抱きかかえて器用にも白湯を与えるのだった。
「慣れているな……」
ナニー達にも引けを取らないこなれた安定感についと言う様に言えば
「まぁ、孤児院にはこれぐらいの子供は何時も居たからな。
ミルクを与えるのもおむつを替えるのもなれた物だぞ。
それにウルリカを筆頭に面倒を見てくれているから少なくとも飢えて死ぬような事はないから安心して面倒を見てられる」
見ろ、このムチムチの体をといって肌着を捲った腕の肉付きの良さはアヴェリオの子供と比べたら骨と皮のような骨格だ。
アレクの眉間に皺が寄った所を見て
「まだ首が座ってないから生後三カ月未満だな。
そして俺がヴェナブルズに連れて来て三日目。
ようやく勢いよくミルクを飲むようになった。生きたいと言う活力が生まれてこれで命の危険は一つなくなった」
言った所で白湯を飲み終えたミューラをナニーへと戻し、
「アレクと寝室隣の執務室に居る。何かあったらそちらに」
「承りました。ですがアヴェリオ殿達は?」
「アレクと話が終わったら戻るから。それまであの姿勢で待機だ」
「承知いたしました」
部屋を出た所で別れてヴォーグも夜中の仕事時の拠点としていた執務室へと向かう。
ヴォーグが使いやすいように考えられた部屋は俺も一緒に行動していただけあって使いやすく感じてしまう。
ゆったりとした、でも少し畏まったソファはあまり昼寝むきにならなく、そして金箔の花の図案を施した大理石を使った机は何度も足をぶつけて正直いらないのではと思うも来客は大体その机にテンションを上げると言うのだからそう言った為の物だと思う事にした。
大きな机は本当に仕事がしやすく、採光も考えられていて一日の大半手元を暗いと感じる事はない。
俺は慣れた様にゆったりとした大きなデスクチェアに座り机越しのアレクを見上げる。
「ミューラの事は判っている」
「あえて聞かないがお前に似すぎているだろう!
それにまだ二年も経ってないだろ!」
「アレクの言いたい事は理解しているつもりだ」
「だったらあれは何なんだ!」
どこか泣きそうな顔で怒っているその顔を見上げ、こんな顔をさせたのはもう何年前の話しだったかと思いながら
「確かにお前の想像している通りだ。
だが俺にだって目的を持っての行動だと言っておこう」
この説明をしたのはワイズとアヴェリオだけだ。
二人とも俺の判断を苦い顔をしてそれでも受け入れてくれたが三人目となるアレクはどうだろうと首を傾けながらゆっくりと言葉を紡ぐ。
「ヴォーグは次のバックストロムの剣について心を痛めていた事をアルホルンの書に書き綴っていた」
きゅっと眉間が寄る。
多分想像した通りなのだろう。
ヴォーグを失った俺の行動の原動力はヴォーグの願いなのだから。
まだあの日、腕の中の喪失は生々しくその後ろ姿を追いかけずにはいられないのが俺の日常だ。
「次のバックストロムの剣がまた自分と同じように苦しまなければいい、国を滅ぼしたいと願わない様に、国を愛して守る価値に気づいて欲しい、たとえ短い命と引き換えにとは言え愛すべき価値を気づいて欲しいと常々願っていたようだった」
陛下に向かって言った数々の暴言を知るアレクは眉間をきゅっと狭める。
「心半ばにその環境を整える間もなくあいつは逝ってしまったから、俺はあいつの意志を引き継ぎたいと思っている」
「それは、お前なら無理だと言ってもやるのだろう。
だが公爵代理、宮廷騎士、そして子育て何て誰がどう見ても無茶だ」
「それはヴェナブルズの協力があれば無茶でもない。
宮廷騎士も行事がなければ本来暇な職場だ。
そして公爵の仕事も大半はワイズとアヴェリオ、そしてリオネルがしてくれている。
もちろんまだ俺がヴェナブルズの一員として認めてもらってない事は理解しているが、だからと言ってミューラに正しい貴族としての姿、と言うより親子の姿を教えておきたいんだ」
結局家族の絆を断ちきった事を、葬儀の場で顔を見せなかった両親との関係を後からワイズから説明してもらった。
そして補足するかのように陛下からヴォーグの望みで国境を越えてこようとした母親を追い返したと言う事も、父親もいつの間にか他国で奴隷となって果てていた事も総て聞かされた。
理由も聞いた。
件のダルカイス商会のラザル・ダラカイスがトゥーレの次に狙っていたのは俺だと言う事を。しかもその指示をは名前と身分を偽ったヴォーグの父親の物だと言う……
ヴォーグが墓まで持って行った秘密をこのような形で教えてもらい複雑になるものの、その結果両親を切り捨ててまで俺を選んでくれた事に素直に喜べないのは家族と言う物に憧れていた俺の感情だ。
確かにかつては仲が良かったはずの家族関係をここまで拗らせた親子関係に他人の俺が口を挟む事は出来ない。
せめてそんなヴォーグを支え寄りそう位しか俺が出来る事はない。とは言えミューラに与えられた家族は両親ともに男で生まれる前に片親が既に他界。
手を取り合ってと言う姿とはかけ離れた状態だが、そこの所はアヴェリオ家を見て羨み、目指すべき姿とさせてもらおう。
うん、多分ぐれるな。
この点はおいおいその場対応にするべき懸案だと生のミューラの心の悲鳴に敏感になろうといつか来る反抗期の時期の為に心に留めておく。
「お前の気持ちは分かったが、あれの母親とはどういう関係だ」
誰よりも俺が家族と言う物に憧れている事を知るアレクは言いたい事を総て飲み込んで話を進めてくれた。
だから俺も端的に答える。
「俺と同じ金髪と青い瞳のいかにも寂しい不幸だと言うような女をナンパして寝ただけだ」
秒をおかずに顔面パンチを食らったのは仕方がない。むしろ同じ事をヴォーグがやったら俺だってやるよなとあえて避けずに受けるのだった。
「所で聞いても良いだろうか……」
「なにをだ?」
「お前が養子を迎えたと言う経緯についてだ」
「まぁ、ここで世話をしてもらってここで生活しているがシーヴォラ性を名乗らせている。名前はミューラ、懐かしいだろ」
「そうじゃなくて……」
やってきた一室の前に立てばヒースがノックの後の返事に応えてすぐに扉を開けてくれた。
「ウルリカ今良いだろうか?」
「はい。お待ちしておりました。」
せっけんの香り漂う室内にはウルリカの他に二人の侍女が黒い髪の子供と金の髪の子供を抱きながら白湯を飲ませていた。少しずつミルク以外の味を覚えさせていると言う訓練を始めたものの、風呂上りと言う事も手伝って嫌がる事なく飲んでいるようだった。
「二人とも風呂上りはご機嫌だな。」
「こんなに小さくってもお風呂でさっぱりとした気分は最高なのでしょう」
ぷりぷりの頬を突くラグナーを見てアレクは瞠目。
黒髪はともかく金の髪の方はどう見ても……
「ラグナー、説明しろ」
「それを今ここで聞くのか?」
「お前の今までのトラブルに巻き込まれてきた友人として知る権利があると俺は思う」
「なら少し待て。ご機嫌なうちに構ってやらんと匂いを忘れられるからな」
言いながらラグナーは器用に赤ん坊を受け取り片手で抱きかかえて器用にも白湯を与えるのだった。
「慣れているな……」
ナニー達にも引けを取らないこなれた安定感についと言う様に言えば
「まぁ、孤児院にはこれぐらいの子供は何時も居たからな。
ミルクを与えるのもおむつを替えるのもなれた物だぞ。
それにウルリカを筆頭に面倒を見てくれているから少なくとも飢えて死ぬような事はないから安心して面倒を見てられる」
見ろ、このムチムチの体をといって肌着を捲った腕の肉付きの良さはアヴェリオの子供と比べたら骨と皮のような骨格だ。
アレクの眉間に皺が寄った所を見て
「まだ首が座ってないから生後三カ月未満だな。
そして俺がヴェナブルズに連れて来て三日目。
ようやく勢いよくミルクを飲むようになった。生きたいと言う活力が生まれてこれで命の危険は一つなくなった」
言った所で白湯を飲み終えたミューラをナニーへと戻し、
「アレクと寝室隣の執務室に居る。何かあったらそちらに」
「承りました。ですがアヴェリオ殿達は?」
「アレクと話が終わったら戻るから。それまであの姿勢で待機だ」
「承知いたしました」
部屋を出た所で別れてヴォーグも夜中の仕事時の拠点としていた執務室へと向かう。
ヴォーグが使いやすいように考えられた部屋は俺も一緒に行動していただけあって使いやすく感じてしまう。
ゆったりとした、でも少し畏まったソファはあまり昼寝むきにならなく、そして金箔の花の図案を施した大理石を使った机は何度も足をぶつけて正直いらないのではと思うも来客は大体その机にテンションを上げると言うのだからそう言った為の物だと思う事にした。
大きな机は本当に仕事がしやすく、採光も考えられていて一日の大半手元を暗いと感じる事はない。
俺は慣れた様にゆったりとした大きなデスクチェアに座り机越しのアレクを見上げる。
「ミューラの事は判っている」
「あえて聞かないがお前に似すぎているだろう!
それにまだ二年も経ってないだろ!」
「アレクの言いたい事は理解しているつもりだ」
「だったらあれは何なんだ!」
どこか泣きそうな顔で怒っているその顔を見上げ、こんな顔をさせたのはもう何年前の話しだったかと思いながら
「確かにお前の想像している通りだ。
だが俺にだって目的を持っての行動だと言っておこう」
この説明をしたのはワイズとアヴェリオだけだ。
二人とも俺の判断を苦い顔をしてそれでも受け入れてくれたが三人目となるアレクはどうだろうと首を傾けながらゆっくりと言葉を紡ぐ。
「ヴォーグは次のバックストロムの剣について心を痛めていた事をアルホルンの書に書き綴っていた」
きゅっと眉間が寄る。
多分想像した通りなのだろう。
ヴォーグを失った俺の行動の原動力はヴォーグの願いなのだから。
まだあの日、腕の中の喪失は生々しくその後ろ姿を追いかけずにはいられないのが俺の日常だ。
「次のバックストロムの剣がまた自分と同じように苦しまなければいい、国を滅ぼしたいと願わない様に、国を愛して守る価値に気づいて欲しい、たとえ短い命と引き換えにとは言え愛すべき価値を気づいて欲しいと常々願っていたようだった」
陛下に向かって言った数々の暴言を知るアレクは眉間をきゅっと狭める。
「心半ばにその環境を整える間もなくあいつは逝ってしまったから、俺はあいつの意志を引き継ぎたいと思っている」
「それは、お前なら無理だと言ってもやるのだろう。
だが公爵代理、宮廷騎士、そして子育て何て誰がどう見ても無茶だ」
「それはヴェナブルズの協力があれば無茶でもない。
宮廷騎士も行事がなければ本来暇な職場だ。
そして公爵の仕事も大半はワイズとアヴェリオ、そしてリオネルがしてくれている。
もちろんまだ俺がヴェナブルズの一員として認めてもらってない事は理解しているが、だからと言ってミューラに正しい貴族としての姿、と言うより親子の姿を教えておきたいんだ」
結局家族の絆を断ちきった事を、葬儀の場で顔を見せなかった両親との関係を後からワイズから説明してもらった。
そして補足するかのように陛下からヴォーグの望みで国境を越えてこようとした母親を追い返したと言う事も、父親もいつの間にか他国で奴隷となって果てていた事も総て聞かされた。
理由も聞いた。
件のダルカイス商会のラザル・ダラカイスがトゥーレの次に狙っていたのは俺だと言う事を。しかもその指示をは名前と身分を偽ったヴォーグの父親の物だと言う……
ヴォーグが墓まで持って行った秘密をこのような形で教えてもらい複雑になるものの、その結果両親を切り捨ててまで俺を選んでくれた事に素直に喜べないのは家族と言う物に憧れていた俺の感情だ。
確かにかつては仲が良かったはずの家族関係をここまで拗らせた親子関係に他人の俺が口を挟む事は出来ない。
せめてそんなヴォーグを支え寄りそう位しか俺が出来る事はない。とは言えミューラに与えられた家族は両親ともに男で生まれる前に片親が既に他界。
手を取り合ってと言う姿とはかけ離れた状態だが、そこの所はアヴェリオ家を見て羨み、目指すべき姿とさせてもらおう。
うん、多分ぐれるな。
この点はおいおいその場対応にするべき懸案だと生のミューラの心の悲鳴に敏感になろうといつか来る反抗期の時期の為に心に留めておく。
「お前の気持ちは分かったが、あれの母親とはどういう関係だ」
誰よりも俺が家族と言う物に憧れている事を知るアレクは言いたい事を総て飲み込んで話を進めてくれた。
だから俺も端的に答える。
「俺と同じ金髪と青い瞳のいかにも寂しい不幸だと言うような女をナンパして寝ただけだ」
秒をおかずに顔面パンチを食らったのは仕方がない。むしろ同じ事をヴォーグがやったら俺だってやるよなとあえて避けずに受けるのだった。
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