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うちの隊長はここでも……と、痛む頭を抱えます
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そこからの出来事はただ慌ただしかった。
エリオット殿下はラウナ妃とエーヴェルト殿下とあと二人宮廷騎士を連れて王妃とその侍女さらに追加はラウナ妃の部屋で待ち合わせで直接足を運んでもらい荷物作りに励むのだった。
当然のようにラウナ妃の侍女達は自分達のテリトリーに王妃の侍女とは言え入る事を渋った所を王妃はその者達に暇を与えるのだった。
この騒動に他の妃殿下の侍女や後宮の女官達も集まった所を王妃はラウナ妃の普段の様子を問質しながら口出しをさせなかった。
いつもは後宮の自室でぼんやりとしている王妃殿下の様子にエリオットはまた長くベッドの生活になるのを心配するのだったが
「アルフォニアの枝をお与え下さった大公殿下に返せる恩があるのならどのような事でも致しましょう」
俺の王位継承よりも国民の、国の平和を願う母の言葉に国母とはこう言う人を指すのだと改めて思い知らされて、まだ決まりもしてない妃問題にふと学生時代の友人を思い出した。
彼女はまだ独り身だったなと、今も昔も少しふっくらとした友人は共に食事をしているだけで幸せにな気分にしてくれる彼女にこの話を受けてもらえるだろうか、そして父は理解してもらえるかと悩みながらも義弟が鞄に詰める荷物を一緒に確認していた。
ラウナ妃は王妃の侍女ととにかく衣類や身の回りの物を詰めるようにと指示している。一度出たら二度とは戻れぬ場所なのだ。小さな思い出を一つ残さず持たせるつもりの様だ。
そしてできた荷物は宮廷騎士が運ぶのを手伝っていた。
宮廷騎士は一人を室外の外で待機させて野次馬を排除している。
母上には侍女達が付いているから大丈夫だが、もう一人の宮廷騎士はいつの間にかエーヴェルトにアルホルンの話しを聞かせながら荷物を詰める手伝いをしていた。
おかげでこの僅か十数分で俺の存在は居ない物とされている気もしたが……
だけどあまり笑顔を見た覚えのないエーヴェルトがこうやって俺以外の人と笑いながら話が出来ると言うのは良い事だと多少の嫉妬に駆られながらも黙ってその光景を見守るのだった。
そんな温かな光景でエーヴェルトが守られているのを眺めていた俺は王族の食堂でヴォーグと共に陛下と今後のエーヴェルト殿下の予定を相談しているのだろうと考えていた。
国王と言えども父親だ。
妻を何人も娶り男女合わせて十人近くいても父親の務めを果たそうとしている。きっと一人でアルホルンに行く事になっても寂しくない様に心を砕いている様子を想像して作業の邪魔をしないように笑みを浮かべるのだった。
「王子の身の回りの者を至急選定したく思いますが?」
「悪いがお前の手の者から出してもらう事は出来ないだろうか」
難しい顔の陛下にヴォーグも難しい顔をして唸っていた。
「確かに先程の様子を見ればラウナ妃の側の者は誰一人として信用が置けません。
後宮の女性騎士達も役目を果たせてないようですし、この様子では他の女官達も役に立たないとみて間違いないでしょう」
最低限、そして誰もが見て見ぬふりの親子の様子にもっと早く気付いてやればと思うのは何も陛下だけではない。
後宮の安全はゴルディーニが取り仕切っているとは言えその上役はヴォーグだ。ヴォーグも知らなかったでは済まされない立場。
故にエーヴェルト殿下を手放した後のラウナ妃の安全やその後の生活の保障も王族に嫁いだ妃は他の妃同様公平に与えられるべきなのだが……
「お待たせしました。王妃より許可を頂きましたが……」
顔を真っ青にした女官長がラウナ妃が嫁いできた十一年ほどの帳簿を震える手で机の上に置いてくれた。
こんなにもと言う様にうんざりと言う顔を示す王と俺を他所にヴォーグは最初の年から帳簿をぱらぱらとめくって中を確認していた。
最後のページに前年度繰り越しは初年度にはないけど、予算と経費、そして購入費がずらりと書かれており多少の余剰などは在れどほぼ使い切ってあった。
王の妃の一人なのだから与えられた予算は使い切るのも妃の務めだと言う様に主に衣装代や宝飾代がものすごい数字で埋められていた。
二年目になるとそこにエーヴェルト殿下の予算も組み込まれている。
先日決まったばかりの王太子以外は全員同一金額らしいが生まれたばかりの子供の頃はこんなにも何に使うのかと思うと
「お祝いをたくさんいただくからその返礼でほとんど使うはずだよ」
と、最後のページにはほとんど返礼品の金額が占めて在った。
それからと言う様にものすごい速さでぱらぱらとめくる中ヴォーグが首をかしげてファイルを読みあさっていた。
そのまま最後の年までぱらぱらとめくって最後の計上を見て女官長に
「これの内容はちゃんと確認したの?」
聞けども大量の冷や汗と共に
「最後のページのみ、です……」
「ラウナ妃のサインがバラバラだが?」
「それは……」
あまりのザルな決済に散々苦しめられた予算の厳しさと難しさを知る俺はその言葉にぽかんと口を開いてなにも言えないままの女官長を眺めていた。
「財務の長を呼べ」
ヴォーグの声に宮廷騎士の一人に命じれば既に外で待機していたかの様にすぐに顔を真っ青にした女官が現れた。
宮廷騎士が乗り込んできたその時点で悪い事が起きると感じていたかのように震えて見せるも、それは悪い事をした事がばれたからであって、同情の余地は一切ない。
「あの、これは……」
今にも倒れそうな様子の彼女らに
「ラウナ妃の予算横領事件の黙認の罪は大きい。
陛下はまず王妃、ラウナ妃にはそのまま荷造りをする様に言付けを。
他の妃殿下、王子殿下、王女殿下に全員に室内待機を。
侍女らも同様に、そして女官らは持ち場で待機。
場が落ち着いたらエーヴェルト殿下とエリオット殿下をこちらに連れてきてください」
その指示に陛下はすぐに宮廷騎士に命令をし、このざわつきに気づいたエリオットが先に一人でやってきた。
「父上、何やら後宮が騒がしいようですが……」
バタバタしている廊下とは裏腹に今にも処刑されるのではと言わんばかりの女官長と後宮の財務長が死にそうな顔で立ち尽くしている。
その様子を見てから机の上にあるファイルに気づき、並ぶ顔を見て察したのだろう。
「エリオットよ、お前に王位を渡す前に私は一足早くこの王宮を渡さねばならぬようだ」
「ルード、一体何が……」
「後宮ぐるみでラウナ妃の予算横領が発覚した」
ファイルを広げれば宝飾やドレスの購入の明細があるものの、入荷待ちの状態の物が八年ほど前からあったのだ。
「ルード待て、それはちゃんと届けられた物ではないのか?
入荷待ちの文字の上に受け取り済みの印も押してあるし……」
頭を抱えるエリオット殿下に確かに一見これで書類は完成してあるように思うも
「殿下、かなり知られてない事ですが商人は不正が出来ないように、そして身の清廉さを表すように特殊なインクの印を使います。
魔石で練り上げたインクを使い、商会ごとに配分は変りますが、こうやって魔力を当てるとどこの商会か店の名前が浮き上がる様になってます」
ヴォーグは説明と言うように見せればちゃんと納品された店の名前は立体的に浮き上がり、そしてそうでない物は何も浮き上がらなかった。
「そんな事聞いた事がない!」
財務の女官は悲鳴を上げるも
「当たり前だ。この技術は前アルホルン大公が公正さを示す為に作られた魔法だ。
レシピは城に出入りする商会達に無料で配られ各商会ごとにアレンジが加えられている彼らの命綱だ。
決して城の関係者には教えてはならないと言う条件で店長だけが受け継いでいる貴重な魔法をそうだな、八年ほど前に開発していた。
もちろんすべての商会に広まってるわけではない。
だけど同じ商会なのにこのページは文字が浮かび上がれどこちらは浮かび上がらない。おかしいと思わないかい?」
「そ、それは……」
「この技術は俺が何れ城で働く時が来たら活用してほしいと言って作られた物。まさかこのような形で使う事になるとは驚いたが……」
「も、申し訳ありません!!!」
恐怖が勝ったと言う様に財務を管理する長は泣き崩れて床に頭をこすり付けるように悲鳴を上げる。
「わっ、私はラウナ妃のっ!下級貴族の出自が他の妃殿下と一緒だなんてっ、もてあます予算にっ、あんな綺麗なドレス何てっ!!!」
言ってる事は支離滅裂だ。
ヴォーグはもうまともに話しは出来ないなと牢に放り込んで後から詳しく聞きたいから自害はさせないように監視をしろと命令を出せばすぐに連れていかれる姿を見て女官長は今にも死にそうなくらいに顔色を真っ白にさせていた。
「さて、この購入されてないものの行方は貴女が御存じのようだな」
ヴォーグは呼び出した愛刀の切っ先を床に向けて持てば
「もっ、もも、申し訳ありません!
他の妃殿下や王女殿下の予算が足りなくっ!!!」
「それだけじゃないよね?」
凍えるような声で言えばここ近年の明細書には細かい金額の物があった。
内容はとても殿下と呼ばれる方達が購入して持つ物ではないそんな雑費。
ラウナ妃の予算は他の妃殿下達の懐どころか後宮で働く者達の懐にも入っていたようだった……
「陛下御決断を」
エリオット殿下はラウナ妃とエーヴェルト殿下とあと二人宮廷騎士を連れて王妃とその侍女さらに追加はラウナ妃の部屋で待ち合わせで直接足を運んでもらい荷物作りに励むのだった。
当然のようにラウナ妃の侍女達は自分達のテリトリーに王妃の侍女とは言え入る事を渋った所を王妃はその者達に暇を与えるのだった。
この騒動に他の妃殿下の侍女や後宮の女官達も集まった所を王妃はラウナ妃の普段の様子を問質しながら口出しをさせなかった。
いつもは後宮の自室でぼんやりとしている王妃殿下の様子にエリオットはまた長くベッドの生活になるのを心配するのだったが
「アルフォニアの枝をお与え下さった大公殿下に返せる恩があるのならどのような事でも致しましょう」
俺の王位継承よりも国民の、国の平和を願う母の言葉に国母とはこう言う人を指すのだと改めて思い知らされて、まだ決まりもしてない妃問題にふと学生時代の友人を思い出した。
彼女はまだ独り身だったなと、今も昔も少しふっくらとした友人は共に食事をしているだけで幸せにな気分にしてくれる彼女にこの話を受けてもらえるだろうか、そして父は理解してもらえるかと悩みながらも義弟が鞄に詰める荷物を一緒に確認していた。
ラウナ妃は王妃の侍女ととにかく衣類や身の回りの物を詰めるようにと指示している。一度出たら二度とは戻れぬ場所なのだ。小さな思い出を一つ残さず持たせるつもりの様だ。
そしてできた荷物は宮廷騎士が運ぶのを手伝っていた。
宮廷騎士は一人を室外の外で待機させて野次馬を排除している。
母上には侍女達が付いているから大丈夫だが、もう一人の宮廷騎士はいつの間にかエーヴェルトにアルホルンの話しを聞かせながら荷物を詰める手伝いをしていた。
おかげでこの僅か十数分で俺の存在は居ない物とされている気もしたが……
だけどあまり笑顔を見た覚えのないエーヴェルトがこうやって俺以外の人と笑いながら話が出来ると言うのは良い事だと多少の嫉妬に駆られながらも黙ってその光景を見守るのだった。
そんな温かな光景でエーヴェルトが守られているのを眺めていた俺は王族の食堂でヴォーグと共に陛下と今後のエーヴェルト殿下の予定を相談しているのだろうと考えていた。
国王と言えども父親だ。
妻を何人も娶り男女合わせて十人近くいても父親の務めを果たそうとしている。きっと一人でアルホルンに行く事になっても寂しくない様に心を砕いている様子を想像して作業の邪魔をしないように笑みを浮かべるのだった。
「王子の身の回りの者を至急選定したく思いますが?」
「悪いがお前の手の者から出してもらう事は出来ないだろうか」
難しい顔の陛下にヴォーグも難しい顔をして唸っていた。
「確かに先程の様子を見ればラウナ妃の側の者は誰一人として信用が置けません。
後宮の女性騎士達も役目を果たせてないようですし、この様子では他の女官達も役に立たないとみて間違いないでしょう」
最低限、そして誰もが見て見ぬふりの親子の様子にもっと早く気付いてやればと思うのは何も陛下だけではない。
後宮の安全はゴルディーニが取り仕切っているとは言えその上役はヴォーグだ。ヴォーグも知らなかったでは済まされない立場。
故にエーヴェルト殿下を手放した後のラウナ妃の安全やその後の生活の保障も王族に嫁いだ妃は他の妃同様公平に与えられるべきなのだが……
「お待たせしました。王妃より許可を頂きましたが……」
顔を真っ青にした女官長がラウナ妃が嫁いできた十一年ほどの帳簿を震える手で机の上に置いてくれた。
こんなにもと言う様にうんざりと言う顔を示す王と俺を他所にヴォーグは最初の年から帳簿をぱらぱらとめくって中を確認していた。
最後のページに前年度繰り越しは初年度にはないけど、予算と経費、そして購入費がずらりと書かれており多少の余剰などは在れどほぼ使い切ってあった。
王の妃の一人なのだから与えられた予算は使い切るのも妃の務めだと言う様に主に衣装代や宝飾代がものすごい数字で埋められていた。
二年目になるとそこにエーヴェルト殿下の予算も組み込まれている。
先日決まったばかりの王太子以外は全員同一金額らしいが生まれたばかりの子供の頃はこんなにも何に使うのかと思うと
「お祝いをたくさんいただくからその返礼でほとんど使うはずだよ」
と、最後のページにはほとんど返礼品の金額が占めて在った。
それからと言う様にものすごい速さでぱらぱらとめくる中ヴォーグが首をかしげてファイルを読みあさっていた。
そのまま最後の年までぱらぱらとめくって最後の計上を見て女官長に
「これの内容はちゃんと確認したの?」
聞けども大量の冷や汗と共に
「最後のページのみ、です……」
「ラウナ妃のサインがバラバラだが?」
「それは……」
あまりのザルな決済に散々苦しめられた予算の厳しさと難しさを知る俺はその言葉にぽかんと口を開いてなにも言えないままの女官長を眺めていた。
「財務の長を呼べ」
ヴォーグの声に宮廷騎士の一人に命じれば既に外で待機していたかの様にすぐに顔を真っ青にした女官が現れた。
宮廷騎士が乗り込んできたその時点で悪い事が起きると感じていたかのように震えて見せるも、それは悪い事をした事がばれたからであって、同情の余地は一切ない。
「あの、これは……」
今にも倒れそうな様子の彼女らに
「ラウナ妃の予算横領事件の黙認の罪は大きい。
陛下はまず王妃、ラウナ妃にはそのまま荷造りをする様に言付けを。
他の妃殿下、王子殿下、王女殿下に全員に室内待機を。
侍女らも同様に、そして女官らは持ち場で待機。
場が落ち着いたらエーヴェルト殿下とエリオット殿下をこちらに連れてきてください」
その指示に陛下はすぐに宮廷騎士に命令をし、このざわつきに気づいたエリオットが先に一人でやってきた。
「父上、何やら後宮が騒がしいようですが……」
バタバタしている廊下とは裏腹に今にも処刑されるのではと言わんばかりの女官長と後宮の財務長が死にそうな顔で立ち尽くしている。
その様子を見てから机の上にあるファイルに気づき、並ぶ顔を見て察したのだろう。
「エリオットよ、お前に王位を渡す前に私は一足早くこの王宮を渡さねばならぬようだ」
「ルード、一体何が……」
「後宮ぐるみでラウナ妃の予算横領が発覚した」
ファイルを広げれば宝飾やドレスの購入の明細があるものの、入荷待ちの状態の物が八年ほど前からあったのだ。
「ルード待て、それはちゃんと届けられた物ではないのか?
入荷待ちの文字の上に受け取り済みの印も押してあるし……」
頭を抱えるエリオット殿下に確かに一見これで書類は完成してあるように思うも
「殿下、かなり知られてない事ですが商人は不正が出来ないように、そして身の清廉さを表すように特殊なインクの印を使います。
魔石で練り上げたインクを使い、商会ごとに配分は変りますが、こうやって魔力を当てるとどこの商会か店の名前が浮き上がる様になってます」
ヴォーグは説明と言うように見せればちゃんと納品された店の名前は立体的に浮き上がり、そしてそうでない物は何も浮き上がらなかった。
「そんな事聞いた事がない!」
財務の女官は悲鳴を上げるも
「当たり前だ。この技術は前アルホルン大公が公正さを示す為に作られた魔法だ。
レシピは城に出入りする商会達に無料で配られ各商会ごとにアレンジが加えられている彼らの命綱だ。
決して城の関係者には教えてはならないと言う条件で店長だけが受け継いでいる貴重な魔法をそうだな、八年ほど前に開発していた。
もちろんすべての商会に広まってるわけではない。
だけど同じ商会なのにこのページは文字が浮かび上がれどこちらは浮かび上がらない。おかしいと思わないかい?」
「そ、それは……」
「この技術は俺が何れ城で働く時が来たら活用してほしいと言って作られた物。まさかこのような形で使う事になるとは驚いたが……」
「も、申し訳ありません!!!」
恐怖が勝ったと言う様に財務を管理する長は泣き崩れて床に頭をこすり付けるように悲鳴を上げる。
「わっ、私はラウナ妃のっ!下級貴族の出自が他の妃殿下と一緒だなんてっ、もてあます予算にっ、あんな綺麗なドレス何てっ!!!」
言ってる事は支離滅裂だ。
ヴォーグはもうまともに話しは出来ないなと牢に放り込んで後から詳しく聞きたいから自害はさせないように監視をしろと命令を出せばすぐに連れていかれる姿を見て女官長は今にも死にそうなくらいに顔色を真っ白にさせていた。
「さて、この購入されてないものの行方は貴女が御存じのようだな」
ヴォーグは呼び出した愛刀の切っ先を床に向けて持てば
「もっ、もも、申し訳ありません!
他の妃殿下や王女殿下の予算が足りなくっ!!!」
「それだけじゃないよね?」
凍えるような声で言えばここ近年の明細書には細かい金額の物があった。
内容はとても殿下と呼ばれる方達が購入して持つ物ではないそんな雑費。
ラウナ妃の予算は他の妃殿下達の懐どころか後宮で働く者達の懐にも入っていたようだった……
「陛下御決断を」
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