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うちの隊長は有名人と知り合いなら紹介位しろと文句を言いたそうにしてます
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山のようなお土産を見に天藍の間に行けばそこにはクラウゼ夫妻と息子夫婦からレドフォードやランダー、イリスティーナ、隊舎に詰めているはずのマリンまでもがいた。
さらにはシルビオとトゥーレも宮廷騎士とは違う青色の見たことない騎士服を纏って何故かこの場に居た。
「私兵として主人の護衛と言う事でこのアルホルンの騎士服を着て城に上がらせていただいてます」
トゥーレの説明にあれから初めての再会の元シーヴォラ隊の同僚達はシルビオ共々壁に追い詰めて涙ながらに無事を確認していた。
「まぁ、お前らはあいかわらず騎士らしくなく賑やかだなぁ」
と言うのはホルガー達暁の大牙のメンバー。
ちょくちょく庭先を借りて王都に買い物に来たり遊びに来たりしているのはたぶんばれているけど元団には秘密だ。
「まあな。でもまだ静かな方だぞ?」
全員が揃ってないからなと言えば失笑するトゥロにユハは相変わらず俺を羨ましげに見ていた。
だけどヴォーグもそれに気づいてユハを手招きして
「ユハ用に面白い物作ってもらったんだ」
言いながら左手首にカチリとブレスレットみたいなものを嵌めればそれだけで顔を真っ赤にする。
美しい装飾の白銀のブレスレットに大粒の赤い宝石が付いたそれをマジマジと見るユハに
「念じながら、そうだね、具現化せよみたいなことを思い浮かべてごらん?」
「んー……」
「言葉に出しても良いんだけどね」
苦笑する間にもブレスレットの宝石が輝いて、光の中から一張の弓が現れた。
「すげー!なにこれっ!!!
超すげーんだけど!!!」
え?なにこれ?どういう仕組み?!と叫びながら弓を出したり引っ込めたりしているユハに
「その魔石の力を使ってのその弓専用の収納空間だよ。
ユハの収納空間を圧迫しなくて済む程度だけどね。
剣を作ってくれた人が戯れに作った物だけど、一番いい弓を貰って来たんだ。
ユハにぴったりだろ?」
真っ白でそして血のような真っ赤な宝石を付けた剣はユハの腕の長さから言っても普段よく使う弓と同じぐらいの大きさでヴォーグが言うのも納得してしまう。
興奮してか鳴弦させて見せれば室内に響き渡る澄んだ音。
「あー、これ絶対ヴォーグのヤバいシリーズだ……」
確信を込めて涙を零しながら呟くユハにマイヤとテレサは諦めなと二人して肩にポンと手を乗せていた。
「テレサとマイヤ、トゥロ、ホルガーにもあるから。
前々から依頼しておいたのをやっと取りに行けたんだ。
全員Sランクになったらお祝いしようと思っててすっかり忘れててさ」
「うわっ、やっぱり俺達も巻き込まれたか?!」
「まぁ、晴れて俺達暁の大牙正真正銘Sランクギルドだな」
感涙と言いながらもホルガーは同様のブレスレットから大剣を取り出し握りしめてその重さを確かめていた。
その背後では「やっぱり俺だけじゃないのかー、判ってたけどよー」と涙を流しているユハから誰もが視線を反らせていたものの、ユハはそれでも嬉しそうにヴォーグからもらったブレスレットに手を添えていた。
「それにしても言葉通りの山ほどの土産だな」
「ええ、これを作った鍛冶屋は溜め癖があるようで昔から納得しない物を壊さずに倉庫の奥にしまっておく癖があるのですよ。
普段使いするにはちょうどいい。邪魔だし持って行けと言って下さったので遠慮なく頂いて来ちゃいました」
「なんだその宝物庫は……」
やっぱりヴォーグの知り合いだなと妙な関心をしてしまうも
「ラグナーには沢山のお土産があるので覚悟していてください」
「楽しみにしてる」
期待を込めて頬にキスをすれば
「兄上!この剣を頂いても良ろしいでしょうか!」
空気を読まずにイザムが一本の剣を抱いてヴォーグの前に立った。
こいつは……と思いながらも目の前で嬉しそうに抱いているのは白金の一見シンプルな剣だった。
それを鞘からすらりと抜いて見せればそれは石で出来ていた剣で、俺が持つ剣によく似ていた。
「この剣……」
俺が言わんとする事を理解してか
「前にラグナーにプレゼントした剣の試作だね。
俺が採った石の中で一番数多く取れた石で試作を作ったんだ。
もちろんあの鍛冶師だから鉄とぶつけても刃こぼれしないしもともと魔石だ。大槌で叩かれたって砕ける事もないし熱にだって強い。
魔法も切れるし……良くこの剣をあの中から見つけ出したね」
「んー?何か目が合ったって言うか波長が合ったって言うか。
探してくれって言ってる気がしたから」
透明度の高い白濁した石なので刃先には金色の縁が付いている。
石なのでそもそも切れ味何て無いに等しい位悪い。だけどそれを補う事が出来るのが魔力と魔石の相性だ。
似てない兄弟とはよく言われても俺と似てる魔力の波動を持つイザムとなら相性は悪くないと思っているが
「この剣の取り扱いは難しいぞ?
練習する時はフレッドの監視の中で使いなさい。
そうしないと魔石にイザムの魔力を全部吸い尽くされるかもしれないからね」
「あ、やっぱりそう言った危険な剣でしたか……」
アルホルンに暮らす事になってすっかり兄を見る目は昔みたいなただ血の繋がりだけのある家族を見る目ではなくなり、純粋なる尊敬する兄(?)に向ける視線に変っていた。前は相手にしてなかった剣の訓練も今は直接見てあげたりしたのが良かったのかなと思う中、イザムが剣を選んだ事で他の宮廷騎士達も自分のお気に入りの剣を探し出していた。
その光景を見守るようなハイラとワイズと
「ようアレク、お前も剣を貰ったのか?」
新調されていた剣にアレクはラビを供経って近くのテーブルに着く。
そのテーブルには宝飾関係の物もありランダーとマリンとイリスティーナとソフィア様がきゃあきゃあと着飾って遊んでいた。
マリンはやっと結婚できた奥さんにプレゼントするつもりで選んでいるし、さすがクラウゼ伯と言うか息子と同じ年頃の二人と一緒に会話を弾ませる夫人黙って見守り、時々これはどうだと進めるあたり愛妻家はこうあるべきだと言う姿を見せられて二人は羨ましがっていたがお前らには一生縁のない話だなと思ってしまうのは口が裂けても言えない心の奥底に積もり積もった何度も言えなかった本音の一つだ。
そんな光景を見守り……監視しながら
「こちらはラビと結婚した時に頂いた剣です。
なかなか使うタイミングを逃していたのですがやっとヴォーグが夜会に来ると聞いたので」
「出番待ちしたかいがあったな」
白銀と濃い青色の魔石を付けた剣の装飾は他の剣と比べてもどれよりも繊細で誰が見ても力作というのは見て取れた。
その剣に合わせた濃い青の衣装を身に纏い、ラビは少しだけあかるめのお揃いの衣装を身に纏っていた。
「この服もいきなり服屋からヴォーグとお前の名前で届いて驚いたんだぜ?」
アレクには黒の糸で刺繍が施され、ラビには同じデザインの刺繍が銀色で施されていた。
これはどうしてなかなか似合うのではとニマニマと冷やかしの目で見るも
「そう言うお前らだってお揃いだろ?」
まだ少し恥ずかしいと言うか貴族の服を着なれてないラビは俺の視線に居心地悪そうに身をよじる。
「俺はもう色々と開き直ったな」
鞄一つしか荷物を持たずにアルホルンに来たはずなのに用意された部屋にはぎっしりと下着から夜会用の服までつまっていたのだ。
しかもヴォーグの部屋に用意された俺のクローゼットだけならともかく騎士棟の俺の部屋にも同様に詰まっていたのだ。
冬のシーズンを経て一通り着る事が出来たのでタンスの肥やしにはなってはないだろうが、今ある物は冬服なのでこのまま夏が来た時はまたしれっと入れ替わってるのかと思うと顔を青ざめてしまう懸案になってしまう。
そこにノックの音が聞こえた。
「まだ名前を呼ばれるには早いでしょう」
ワイズの指摘にクラウゼ伯は時計を見て
「ですが我々はそろそろ時間なので」
そう言って取次ぎをした侍女が扉を開けた折に退出する事にしようとなったがそこから入ってきたのはリオネルと
「エリオット……
こんな時間にこんな所に居て良いのか?」
思わぬ人物の登場にクラウゼ伯もついつい足を止めてしまえばエリオットは難しい顔をして
「ルード、お前勇者と知り合いなのか?」
とてつもなくめんどくさい話が舞い込んできた気がした。
さらにはシルビオとトゥーレも宮廷騎士とは違う青色の見たことない騎士服を纏って何故かこの場に居た。
「私兵として主人の護衛と言う事でこのアルホルンの騎士服を着て城に上がらせていただいてます」
トゥーレの説明にあれから初めての再会の元シーヴォラ隊の同僚達はシルビオ共々壁に追い詰めて涙ながらに無事を確認していた。
「まぁ、お前らはあいかわらず騎士らしくなく賑やかだなぁ」
と言うのはホルガー達暁の大牙のメンバー。
ちょくちょく庭先を借りて王都に買い物に来たり遊びに来たりしているのはたぶんばれているけど元団には秘密だ。
「まあな。でもまだ静かな方だぞ?」
全員が揃ってないからなと言えば失笑するトゥロにユハは相変わらず俺を羨ましげに見ていた。
だけどヴォーグもそれに気づいてユハを手招きして
「ユハ用に面白い物作ってもらったんだ」
言いながら左手首にカチリとブレスレットみたいなものを嵌めればそれだけで顔を真っ赤にする。
美しい装飾の白銀のブレスレットに大粒の赤い宝石が付いたそれをマジマジと見るユハに
「念じながら、そうだね、具現化せよみたいなことを思い浮かべてごらん?」
「んー……」
「言葉に出しても良いんだけどね」
苦笑する間にもブレスレットの宝石が輝いて、光の中から一張の弓が現れた。
「すげー!なにこれっ!!!
超すげーんだけど!!!」
え?なにこれ?どういう仕組み?!と叫びながら弓を出したり引っ込めたりしているユハに
「その魔石の力を使ってのその弓専用の収納空間だよ。
ユハの収納空間を圧迫しなくて済む程度だけどね。
剣を作ってくれた人が戯れに作った物だけど、一番いい弓を貰って来たんだ。
ユハにぴったりだろ?」
真っ白でそして血のような真っ赤な宝石を付けた剣はユハの腕の長さから言っても普段よく使う弓と同じぐらいの大きさでヴォーグが言うのも納得してしまう。
興奮してか鳴弦させて見せれば室内に響き渡る澄んだ音。
「あー、これ絶対ヴォーグのヤバいシリーズだ……」
確信を込めて涙を零しながら呟くユハにマイヤとテレサは諦めなと二人して肩にポンと手を乗せていた。
「テレサとマイヤ、トゥロ、ホルガーにもあるから。
前々から依頼しておいたのをやっと取りに行けたんだ。
全員Sランクになったらお祝いしようと思っててすっかり忘れててさ」
「うわっ、やっぱり俺達も巻き込まれたか?!」
「まぁ、晴れて俺達暁の大牙正真正銘Sランクギルドだな」
感涙と言いながらもホルガーは同様のブレスレットから大剣を取り出し握りしめてその重さを確かめていた。
その背後では「やっぱり俺だけじゃないのかー、判ってたけどよー」と涙を流しているユハから誰もが視線を反らせていたものの、ユハはそれでも嬉しそうにヴォーグからもらったブレスレットに手を添えていた。
「それにしても言葉通りの山ほどの土産だな」
「ええ、これを作った鍛冶屋は溜め癖があるようで昔から納得しない物を壊さずに倉庫の奥にしまっておく癖があるのですよ。
普段使いするにはちょうどいい。邪魔だし持って行けと言って下さったので遠慮なく頂いて来ちゃいました」
「なんだその宝物庫は……」
やっぱりヴォーグの知り合いだなと妙な関心をしてしまうも
「ラグナーには沢山のお土産があるので覚悟していてください」
「楽しみにしてる」
期待を込めて頬にキスをすれば
「兄上!この剣を頂いても良ろしいでしょうか!」
空気を読まずにイザムが一本の剣を抱いてヴォーグの前に立った。
こいつは……と思いながらも目の前で嬉しそうに抱いているのは白金の一見シンプルな剣だった。
それを鞘からすらりと抜いて見せればそれは石で出来ていた剣で、俺が持つ剣によく似ていた。
「この剣……」
俺が言わんとする事を理解してか
「前にラグナーにプレゼントした剣の試作だね。
俺が採った石の中で一番数多く取れた石で試作を作ったんだ。
もちろんあの鍛冶師だから鉄とぶつけても刃こぼれしないしもともと魔石だ。大槌で叩かれたって砕ける事もないし熱にだって強い。
魔法も切れるし……良くこの剣をあの中から見つけ出したね」
「んー?何か目が合ったって言うか波長が合ったって言うか。
探してくれって言ってる気がしたから」
透明度の高い白濁した石なので刃先には金色の縁が付いている。
石なのでそもそも切れ味何て無いに等しい位悪い。だけどそれを補う事が出来るのが魔力と魔石の相性だ。
似てない兄弟とはよく言われても俺と似てる魔力の波動を持つイザムとなら相性は悪くないと思っているが
「この剣の取り扱いは難しいぞ?
練習する時はフレッドの監視の中で使いなさい。
そうしないと魔石にイザムの魔力を全部吸い尽くされるかもしれないからね」
「あ、やっぱりそう言った危険な剣でしたか……」
アルホルンに暮らす事になってすっかり兄を見る目は昔みたいなただ血の繋がりだけのある家族を見る目ではなくなり、純粋なる尊敬する兄(?)に向ける視線に変っていた。前は相手にしてなかった剣の訓練も今は直接見てあげたりしたのが良かったのかなと思う中、イザムが剣を選んだ事で他の宮廷騎士達も自分のお気に入りの剣を探し出していた。
その光景を見守るようなハイラとワイズと
「ようアレク、お前も剣を貰ったのか?」
新調されていた剣にアレクはラビを供経って近くのテーブルに着く。
そのテーブルには宝飾関係の物もありランダーとマリンとイリスティーナとソフィア様がきゃあきゃあと着飾って遊んでいた。
マリンはやっと結婚できた奥さんにプレゼントするつもりで選んでいるし、さすがクラウゼ伯と言うか息子と同じ年頃の二人と一緒に会話を弾ませる夫人黙って見守り、時々これはどうだと進めるあたり愛妻家はこうあるべきだと言う姿を見せられて二人は羨ましがっていたがお前らには一生縁のない話だなと思ってしまうのは口が裂けても言えない心の奥底に積もり積もった何度も言えなかった本音の一つだ。
そんな光景を見守り……監視しながら
「こちらはラビと結婚した時に頂いた剣です。
なかなか使うタイミングを逃していたのですがやっとヴォーグが夜会に来ると聞いたので」
「出番待ちしたかいがあったな」
白銀と濃い青色の魔石を付けた剣の装飾は他の剣と比べてもどれよりも繊細で誰が見ても力作というのは見て取れた。
その剣に合わせた濃い青の衣装を身に纏い、ラビは少しだけあかるめのお揃いの衣装を身に纏っていた。
「この服もいきなり服屋からヴォーグとお前の名前で届いて驚いたんだぜ?」
アレクには黒の糸で刺繍が施され、ラビには同じデザインの刺繍が銀色で施されていた。
これはどうしてなかなか似合うのではとニマニマと冷やかしの目で見るも
「そう言うお前らだってお揃いだろ?」
まだ少し恥ずかしいと言うか貴族の服を着なれてないラビは俺の視線に居心地悪そうに身をよじる。
「俺はもう色々と開き直ったな」
鞄一つしか荷物を持たずにアルホルンに来たはずなのに用意された部屋にはぎっしりと下着から夜会用の服までつまっていたのだ。
しかもヴォーグの部屋に用意された俺のクローゼットだけならともかく騎士棟の俺の部屋にも同様に詰まっていたのだ。
冬のシーズンを経て一通り着る事が出来たのでタンスの肥やしにはなってはないだろうが、今ある物は冬服なのでこのまま夏が来た時はまたしれっと入れ替わってるのかと思うと顔を青ざめてしまう懸案になってしまう。
そこにノックの音が聞こえた。
「まだ名前を呼ばれるには早いでしょう」
ワイズの指摘にクラウゼ伯は時計を見て
「ですが我々はそろそろ時間なので」
そう言って取次ぎをした侍女が扉を開けた折に退出する事にしようとなったがそこから入ってきたのはリオネルと
「エリオット……
こんな時間にこんな所に居て良いのか?」
思わぬ人物の登場にクラウゼ伯もついつい足を止めてしまえばエリオットは難しい顔をして
「ルード、お前勇者と知り合いなのか?」
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