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うちの隊長は彼が裏で暗躍していた事を最後まで知る事はありません
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「ダルカイス商会ラザル・ダルカイス!
王家反逆罪で逮捕する!」
本当に突然だった。
とある有名な騎士を正当な理由で奴隷として債権を回収したのに何が悪いのかと訴えるも、ダルカイス商会の下男がそれを理由に騎士団で暴れ、建物を壊し、そしてバックストロム国王の直属の騎士への暴力と言う……
子供でも分かるしてはいけない事を商会の下男達はダルカイス商会の名前を語って平然としていたのだ……
あとは転がる様に。
落ちる先は長い期間の拘束の後に絞首刑となった。
妻と息子は国外に追放となり、店はすべて没収され俺が国外に売り払って残された家族に分け与えられていた。
「待ってくれ、俺は正当な商売をしただけなんだ?!」
俺の悲鳴は誰も聞いてはくれなかった。
俺の何度も繰り返される裁判は話題になり、同様の裁判も幾つも繰り返されている事をやがて知る。
世間は借金で生き別れ残された家族達にどうじょうをし、俺には罵声を浴びせ呪っていた。
夢の為に、生きる為に身分不相応の金を貸してやったのに何が悪いと主張するもある日一人の見知らぬ若者が城の外壁の外に建てられた牢屋の面会場に立っていた。
漆黒の髪を持つ男は夜の闇の、月明かりに照らされた夜空のような剣を持っていた。
否、剣をよく見れば唸るような輝きがあり、月夜に照らされた海のような剣だと思った。
だけどそんな感動は一瞬で俺は商人の知識でその剣が魔剣だと判断すればその若者を見上げてる。
見覚えのある剣、よく見れば知らない顔ではなかった。
新聞の常連でこの大陸の英雄の勇者様だった。
「魔族を追いかけてこっちに来て暫く魔物狩りをしていたんだが、おっさん、悪い事出来ないよな?」
言って連れなのだろうか長身の凡庸な男が二人の人物を連れてきた。
赤色の奴隷紋を付けた女と子供だった。
赤色の奴隷紋、犯罪奴隷で命の保証なんて必要のない物だ。
しかも首だけではなく額にも描かれ、よく見れば手足にも描かれていた。
それだけ罪を重ねたという証拠だろう。
「探すのは骨が折れたぜ?」
勇者様は見覚えのないやつれた女とガリガリの薄汚れたガキを俺の目の前に突き放せば、女とガキは俺を見上げ涙をあふれさせて飛びついていたのだ。
のっぽの男が女と子供に縄を付けているのに女とガキは俺に飛びついて俺を押し倒していた。
「この臭い女とガキを離せっ!」
のっぽの男に言うも男は表情を変えずに俺をただ見下ろすだけ。
そして女とガキは体を硬くして俺にしがみつき
「旦那様!私の顔を忘れたのですかっ!!」
「お父様!僕です!助けてっ!!!もう痛いのは嫌だ!怖いのも嫌だよぉ!!!」
その声に、そして旦那様、お父様と呼ばれて初めて目の前の人物が誰だか理解した。
苦労に苦労がたたったのかかつて妻だった女の肌はひび割れた地面のように荒れに荒れ、指先は苦労からか爪が剥がれ落ちていた。そして漆黒の美しい髪は見るも無残に抜け落ちていた場所もあった。
まともに食事もしていない子供はガリガリの癖に腹だけは膨れ上がり、栄養不足からか歯が抜け落ちて、抱き上げるのも難しいようなふくよかな体は見る影もなかった……
「あ、あああ……」
父が存命の時に知り合いの貴族の末の娘だが、お前にはいずれ必要になるふさわしい教養があると言って見合いをさせられたのがこの妻だった。
美しく聡明で、だが女としては魅力は感じなかったが俺が店を仕切る様になったらこれほど頼もしい者はいないというくらいの聡明さに妻と言う間柄に信頼を置き、愛人を囲うようになってからは宝石や美食と言ったあらゆる贅沢を惜しげもなく与え続けたなれの果ての姿に愕然とする。
だけどのっぽの男は俺から妻と息子を縄を引っ張って引き離し
「この二人はこの国を出てすぐに奴隷に落ちたというのに、奴隷で落ちた先々でもトラブルを起こしてね。
この先の硫黄鉱の鉱山に連れて行かれる途中なんだ」
死亡率の高い硫黄鉱山からの硫黄の搬出。
仕事としては決して難しくはない誰でもできる仕事だが、死亡率がとてつもなく高くまだ薄暗い穴倉に潜る方が良いという者もいるくらいの場所。
「このバックストロムの重犯罪者を収納する監獄からも近いからね、最後に旦那さんの顔を見せてあげたかったんだ」
寧ろ残酷だろうと勇者は突っ込むが
「俺の大切な人を泣かせたんだ。
この程度の事で済ませてあげるんだから寛大だろ?」
そうかなあ?と勇者は首をかしげるがのっぽの男は一枚の紙切れを俺の目の前に落とした。
その内容は頭に入っていて、ひょっとして俺が貴族になれるかもしれない夢の地図だった。
「よくもラグナーを奴隷だなんて考えれたもんだな」
ぶわり、森の香りが広がった。
「アルホルンの森に足を踏み入れてはいけない、お前もバックストロムの生まれなら知っているだろう」
匂いと共に周囲を見回せば見た事も無い場所へといつの間にか連れて来られていた。
目の前にいたはずののっぽの男は異形の姿の者と変っており、すぐそばにいたはずの勇者と妻子はどこにもいない。
それどころか見回す総てがアルフォニアの木で、これが物語に出てくるアルホルンの森だと気づけば俺は異形の者から逃げる様に駆けだしていた。
「助けてくれ!!!」
恐ろしさに足が進むままに駆け出すも木の根に躓いて転ぶ。
僅かしか走ってないのにあふれ出る汗と未だに全速力で走る心臓に喘いでいればどこからか異形の声が聞こえてきた。
「このアルホルンの森から逃げれるとは思うな。
現実世界に置いてきた抜け殻の息が続く限りお前はこのアルホルンの森を彷徨う事になる。
安心しろ、お前の抜け殻は大切に呼吸が続くように生かせてやる。
お前はこの美しいアルホルンの森で一人彷徨うと良い……」
聞こえる声のあんまりな内容に来た道を戻り、声の主を探すもその姿はどこにもない。
それどころかこの暗い森で方向感覚何てすでにない。
太陽を探すも生い茂った枝葉に空はどこにも見えず、喉の渇きに水を求めても川はおろか沢さえ見つける事が出来ない。それどころか生き物の気配すらどこにもない。
ここは何なんだ、ここは何所なんだ……
「誰か居ないのか!!!!!!」
力の限り吼えるも聞こえるのはアルホルンの枝が揺らす葉のさざめきだけ。
他に音のない薄暗い世界の中で俺は涙を流し、声を枯らし続けながら陽のあたる場所を求め彷徨うのだった……
「で、一体何が起きたのかな?」
途端に糸が切れた様に意識を失い、半目を開けたままの状態で何やら聞き取れない言葉をブツブツと呟く男に勇者様は怪訝な顔をみせる。
突然の変化に妻子は側に駆け寄ろうとするものっぽの男はその縄を緩める事無く監獄の外に止めている他の奴隷を乗せた馬車へと向かいながら
「この国ではね、アルホルンの森に足を踏み入れてはいけない、そんな言葉があるんだ」
「アルホルンって、お前のあれだろ?」
曖昧にぼかした言葉にのっぽの男はにっこりと笑い
「そこに彼の精神だけを置いてきたんだ」
「うわ、えげつねぇ……」
「こちらで肉体が生きている間は精神は死ねない」
「惨い……」
「ラグナーを奴隷になんて企むからこんな事になるんだよ」
ゴミを見る目で遠くに倒れて回収される抜け殻を見下ろす姿に勇者とは言え身震いせずにはいられなかった。
「俺からラグナーを奪おうとする奴はアルホルンの森に連れて行くだけでは生温いかもしれないが、ラグナーにアレに何かしたと知られれば優しい彼だから怒るかもしれないし……
彼はとても高潔な魂の持ち主だからね。
正しい手順で罰を与えるのが彼の一番の望みだろう。
たとえ五体満足切り刻んでも気が済まないと言うかもしれないが、彼は最終的には公平を望む、そう言う人だから俺は惹かれずにはいられないんだよ」
「それのどこが高潔な魂かねぇ?
って言うか、魔族もだけど精霊の執着って怖いなぁ……」
勇者はこんな暑い気候だというのに寒いと言うように自身の体を抱きしめて身震いする姿を見て長身の男は笑う。
「魔族も精霊も元を正せば同一なんだ。
魔族と精霊に分かれたぐらいでは何も変わらんよ」
ゆったりとした笑みを浮かべながらアレの妻子を檻の馬車に乗せる姿を眺めながら呟かずにはいられなかった。
「お前が敵でない事を俺は心の底から喜ぶよ」
誰にも聞こえない小さな呟きは誰にも聞かれないまま風に乗って消えていった。
王家反逆罪で逮捕する!」
本当に突然だった。
とある有名な騎士を正当な理由で奴隷として債権を回収したのに何が悪いのかと訴えるも、ダルカイス商会の下男がそれを理由に騎士団で暴れ、建物を壊し、そしてバックストロム国王の直属の騎士への暴力と言う……
子供でも分かるしてはいけない事を商会の下男達はダルカイス商会の名前を語って平然としていたのだ……
あとは転がる様に。
落ちる先は長い期間の拘束の後に絞首刑となった。
妻と息子は国外に追放となり、店はすべて没収され俺が国外に売り払って残された家族に分け与えられていた。
「待ってくれ、俺は正当な商売をしただけなんだ?!」
俺の悲鳴は誰も聞いてはくれなかった。
俺の何度も繰り返される裁判は話題になり、同様の裁判も幾つも繰り返されている事をやがて知る。
世間は借金で生き別れ残された家族達にどうじょうをし、俺には罵声を浴びせ呪っていた。
夢の為に、生きる為に身分不相応の金を貸してやったのに何が悪いと主張するもある日一人の見知らぬ若者が城の外壁の外に建てられた牢屋の面会場に立っていた。
漆黒の髪を持つ男は夜の闇の、月明かりに照らされた夜空のような剣を持っていた。
否、剣をよく見れば唸るような輝きがあり、月夜に照らされた海のような剣だと思った。
だけどそんな感動は一瞬で俺は商人の知識でその剣が魔剣だと判断すればその若者を見上げてる。
見覚えのある剣、よく見れば知らない顔ではなかった。
新聞の常連でこの大陸の英雄の勇者様だった。
「魔族を追いかけてこっちに来て暫く魔物狩りをしていたんだが、おっさん、悪い事出来ないよな?」
言って連れなのだろうか長身の凡庸な男が二人の人物を連れてきた。
赤色の奴隷紋を付けた女と子供だった。
赤色の奴隷紋、犯罪奴隷で命の保証なんて必要のない物だ。
しかも首だけではなく額にも描かれ、よく見れば手足にも描かれていた。
それだけ罪を重ねたという証拠だろう。
「探すのは骨が折れたぜ?」
勇者様は見覚えのないやつれた女とガリガリの薄汚れたガキを俺の目の前に突き放せば、女とガキは俺を見上げ涙をあふれさせて飛びついていたのだ。
のっぽの男が女と子供に縄を付けているのに女とガキは俺に飛びついて俺を押し倒していた。
「この臭い女とガキを離せっ!」
のっぽの男に言うも男は表情を変えずに俺をただ見下ろすだけ。
そして女とガキは体を硬くして俺にしがみつき
「旦那様!私の顔を忘れたのですかっ!!」
「お父様!僕です!助けてっ!!!もう痛いのは嫌だ!怖いのも嫌だよぉ!!!」
その声に、そして旦那様、お父様と呼ばれて初めて目の前の人物が誰だか理解した。
苦労に苦労がたたったのかかつて妻だった女の肌はひび割れた地面のように荒れに荒れ、指先は苦労からか爪が剥がれ落ちていた。そして漆黒の美しい髪は見るも無残に抜け落ちていた場所もあった。
まともに食事もしていない子供はガリガリの癖に腹だけは膨れ上がり、栄養不足からか歯が抜け落ちて、抱き上げるのも難しいようなふくよかな体は見る影もなかった……
「あ、あああ……」
父が存命の時に知り合いの貴族の末の娘だが、お前にはいずれ必要になるふさわしい教養があると言って見合いをさせられたのがこの妻だった。
美しく聡明で、だが女としては魅力は感じなかったが俺が店を仕切る様になったらこれほど頼もしい者はいないというくらいの聡明さに妻と言う間柄に信頼を置き、愛人を囲うようになってからは宝石や美食と言ったあらゆる贅沢を惜しげもなく与え続けたなれの果ての姿に愕然とする。
だけどのっぽの男は俺から妻と息子を縄を引っ張って引き離し
「この二人はこの国を出てすぐに奴隷に落ちたというのに、奴隷で落ちた先々でもトラブルを起こしてね。
この先の硫黄鉱の鉱山に連れて行かれる途中なんだ」
死亡率の高い硫黄鉱山からの硫黄の搬出。
仕事としては決して難しくはない誰でもできる仕事だが、死亡率がとてつもなく高くまだ薄暗い穴倉に潜る方が良いという者もいるくらいの場所。
「このバックストロムの重犯罪者を収納する監獄からも近いからね、最後に旦那さんの顔を見せてあげたかったんだ」
寧ろ残酷だろうと勇者は突っ込むが
「俺の大切な人を泣かせたんだ。
この程度の事で済ませてあげるんだから寛大だろ?」
そうかなあ?と勇者は首をかしげるがのっぽの男は一枚の紙切れを俺の目の前に落とした。
その内容は頭に入っていて、ひょっとして俺が貴族になれるかもしれない夢の地図だった。
「よくもラグナーを奴隷だなんて考えれたもんだな」
ぶわり、森の香りが広がった。
「アルホルンの森に足を踏み入れてはいけない、お前もバックストロムの生まれなら知っているだろう」
匂いと共に周囲を見回せば見た事も無い場所へといつの間にか連れて来られていた。
目の前にいたはずののっぽの男は異形の姿の者と変っており、すぐそばにいたはずの勇者と妻子はどこにもいない。
それどころか見回す総てがアルフォニアの木で、これが物語に出てくるアルホルンの森だと気づけば俺は異形の者から逃げる様に駆けだしていた。
「助けてくれ!!!」
恐ろしさに足が進むままに駆け出すも木の根に躓いて転ぶ。
僅かしか走ってないのにあふれ出る汗と未だに全速力で走る心臓に喘いでいればどこからか異形の声が聞こえてきた。
「このアルホルンの森から逃げれるとは思うな。
現実世界に置いてきた抜け殻の息が続く限りお前はこのアルホルンの森を彷徨う事になる。
安心しろ、お前の抜け殻は大切に呼吸が続くように生かせてやる。
お前はこの美しいアルホルンの森で一人彷徨うと良い……」
聞こえる声のあんまりな内容に来た道を戻り、声の主を探すもその姿はどこにもない。
それどころかこの暗い森で方向感覚何てすでにない。
太陽を探すも生い茂った枝葉に空はどこにも見えず、喉の渇きに水を求めても川はおろか沢さえ見つける事が出来ない。それどころか生き物の気配すらどこにもない。
ここは何なんだ、ここは何所なんだ……
「誰か居ないのか!!!!!!」
力の限り吼えるも聞こえるのはアルホルンの枝が揺らす葉のさざめきだけ。
他に音のない薄暗い世界の中で俺は涙を流し、声を枯らし続けながら陽のあたる場所を求め彷徨うのだった……
「で、一体何が起きたのかな?」
途端に糸が切れた様に意識を失い、半目を開けたままの状態で何やら聞き取れない言葉をブツブツと呟く男に勇者様は怪訝な顔をみせる。
突然の変化に妻子は側に駆け寄ろうとするものっぽの男はその縄を緩める事無く監獄の外に止めている他の奴隷を乗せた馬車へと向かいながら
「この国ではね、アルホルンの森に足を踏み入れてはいけない、そんな言葉があるんだ」
「アルホルンって、お前のあれだろ?」
曖昧にぼかした言葉にのっぽの男はにっこりと笑い
「そこに彼の精神だけを置いてきたんだ」
「うわ、えげつねぇ……」
「こちらで肉体が生きている間は精神は死ねない」
「惨い……」
「ラグナーを奴隷になんて企むからこんな事になるんだよ」
ゴミを見る目で遠くに倒れて回収される抜け殻を見下ろす姿に勇者とは言え身震いせずにはいられなかった。
「俺からラグナーを奪おうとする奴はアルホルンの森に連れて行くだけでは生温いかもしれないが、ラグナーにアレに何かしたと知られれば優しい彼だから怒るかもしれないし……
彼はとても高潔な魂の持ち主だからね。
正しい手順で罰を与えるのが彼の一番の望みだろう。
たとえ五体満足切り刻んでも気が済まないと言うかもしれないが、彼は最終的には公平を望む、そう言う人だから俺は惹かれずにはいられないんだよ」
「それのどこが高潔な魂かねぇ?
って言うか、魔族もだけど精霊の執着って怖いなぁ……」
勇者はこんな暑い気候だというのに寒いと言うように自身の体を抱きしめて身震いする姿を見て長身の男は笑う。
「魔族も精霊も元を正せば同一なんだ。
魔族と精霊に分かれたぐらいでは何も変わらんよ」
ゆったりとした笑みを浮かべながらアレの妻子を檻の馬車に乗せる姿を眺めながら呟かずにはいられなかった。
「お前が敵でない事を俺は心の底から喜ぶよ」
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