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うちの隊長の痕が喜ばれている事はお互い様だと言い返したいようです
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三階の部屋は主に俺の書斎と居住区になっていた。
二階の部屋よりも豪華な部屋はかつて祖母がここに立ち寄った折りに休憩する為の物で、祖母が目を通してきた書類なども総て保管されているウィングフィールドの歴史が残されてあった。
一年事に丁寧に分けられた書類を読めば売価が少しずつ上がって行くが、それは同時にこの国が裕福になっている証拠なのだろう。
その一方で貧困が生まれて行く。
昨日買えた物が買えない。
そんな話も聞く中、この店では生活に必要最低限の物は緩やかに、でも最終的には周囲と足並みをそろえる価格設定に緩やかに値を上げるなかで数を売るという薄利多売で損はしていない模様。中々にして柔軟だなと感心をする。
そのほかは別の店に顔を出して取り扱いのない品まで店頭売価を認めたものがあった。
例えば魔石。
この店では取扱いのない品なのに事細かに情報が書かれてあった。
今はマリーの娘が情報収集に出歩いてくれているらしい。母娘揃って祖母が愛した店に忠実だなと感心するしかない。
「何度見てもおばあ様は商才があったんだなぁ」
従業員一人に対しても俺には縁遠い才能だった。
俺でもできるからみんなも出来る、基本それが俺の考えの為に何度フレッドがぶっ倒れたか両手では足りないという結果も出いている人使いの荒さに怒られた数もハイラの指摘も同様に今も数字を伸ばしている。
俺はどちらかと言うと第一次産業が好きなのだがと、大公が好む仕事ではないなと留学中にしていたバイトが総ての原因だと思ってしまうのは言い訳だろうか。
空間から学んだ剣の手入れの仕方から横道にそれて学んだ彫金の技術で作った髪飾りを取り出す。
それを手の中でくるくると弄びながらリオネルが昨日一日で集めた情報を見ていた。
「随分と沢山あるんだな」
「はい。こちらは主にうちの従業員からの報告です」
さすがに早々にこれだけ集めれる物ではないようだ。
「と言うか、相当有名なんだな」
「旦那様もご存じであったと思いますが?」
「人身売買の横行までは気づかなかった」
「ええ、そこは随分慎重でしたので」
よほど深い付き合いがないとなかなか口を滑らさない情報だと言う。
「うちはおばあ様の身元故に中々耳に入りにくい場所ですが、でも一度口を滑らせたものは次も滑って行く物でして」
「なるほど。
暗黙って奴か」
「こんなにも頻繁に起きているとは思いもしませんでしたが」
名前のリストは数枚にもわたって綴られていた。
ため息が出るのは名前の横に書かれたその年齢の若さだろうか。
「少し調べただけでこれだけでて来るってどうなんだ……」
「随分調子に乗っているようなので」
「誰かがバックについているという事か」
「何せ、今この世界では魔王クウォールッツが復活して勇者が討伐に向われて二年ほど経っております。
各国恐怖を抑え込んだ民の息抜きの為に闘技場が盛んになっておりますので」
「自国の民にではなく他国の民、しかもそれが厭う国の民ならさらにか。
魔王クウォールッツの糧になるのによくやる」
そして新しい書類にはリオネルが集めたダルカイス商会が次に送り込もうとしている名前が綴られていた。
その中にはノラス兄妹の名前も並んでいた。
「今はこの程度しか調べる事が出来ませんでしたが」
椅子の手すりに腰を掛ける様に体を預けてくるリオネルに苦笑する。
きっとずいぶんと危ない橋を渡ってこの情報を集めたのだろう。
寄り添うように体を寄せてくる癖はご褒美が欲しいと言った所か。
首筋にすり寄る熱のこもる息遣いに苦笑する。
昨日あんな目に遭わされたというのにこいつはこんな俺を本気で好きだという可哀想な奴だ。
おばあ様達が見付けて保護し、この店の先代にありとあらゆる知識とベットの相手として娼婦さながらの技術も仕込まれていた。
俺の初めての男としていろいろ教えてくれたが、今もこいつとヤる時はすべて御膳立てしてくれる。
それはそれで気持ちいいのだが……
首筋に寄り添い、唇が首筋を這い出した所で軽く頭を押して遠ざけた。
彼は見つけたのだ。
体中に散るラグナーが残した痕を。
決して名残を残さない俺が今も至る所に残る彼の想いを。
だから押しのけた顔が何か悲しそうに訴える瞳に俺は感情も乗せずに言う。
「今日はその気にはならない。必要ない」
「ユハ様ですはないのですね」
その質問には首を傾げながらも下手に触れさせないようにリオネルを膝の上に座らせる。
「シーヴォラ様ですね」
「まだ今朝の余韻に浸っていたいからな」
後ろから手を回して抱きしめる様に書類を読む。
腕の中で強張る躰は小さく震えていた。
さすがに朝ラグナーと抱き合った身体でと言うのは嫌だろうし、ラグナーの匂いが残る身体をなかった事にするなんてもったいない。
とはいえこいつに情もある事はある。
クラウゼ副隊長だったか、最後まで面倒を見れないなら……なんて言ってたのは。
餌付けではないが、面倒見るつもりがないのなら突き放さなかった俺が悪いのだろう。
腕の中で声を殺して寂しそうに泣く健気なこいつも何で毎度手ひどい扱いをする俺なんか好きになってと哀れに思う。
こいつならもっと、泣かせてばかりの俺とは違う優しい奴が名乗りを上げるだろう。
それこそフレッドでもいいと思う。
あいつなら忠実に相手に尽くしそうだなと……そう言えばあいつの恋愛の遍歴を知らないなと今度言わせてみようかとニヤニヤしておく。
だけどその前にこいつだ。
書類を机の上に放り投げて先ほど遊んでいた魔石が輝く髪飾りを咥えて、こいつを正面に見るように座り直させる。
俺が座って、リオネルが俺をまたぐ様に座っても何の狭さを感じる事のない贅沢な椅子に予想通り涙が溢れそうなリオネルの顔があった。
慌てて視線をそらせるもはらりと零れ落ちた涙を気づかれないと袖で直ぐに拭うこいつはどこぞの騎士団の女性達よりも女性らしい。
男性の骨格と言う体格の問題さえクリアできれば貞淑な妻とは言わないが、侍女としての役割もこなせる教育にさすがおばあ様と感心する所だろうが、そんなリオネルの緩くまとめた髪の留め紐を取る。
さらりと背中広がる漆黒の絹のような髪を指先を滑らせながらその感触を楽しむ。
シンプルながらの花の種からとった香油で手入れをしていて居るのだろう。
微かに香る花の香りを楽しみながらするりするりと指をとおす。
決して指に絡み付くことのない髪を楽しみながら一房を取り、横顔が良く見える様にサイドを編み込んでいく。
先ほどまでの泣き顔はなりを潜め、突然の髪遊びにキョトンとした顔を見せればどことなく頬を染めて大人しく俺の遊びに着き合ってくれた。
サイドを一本編み込んだものを紐で止め、残りの髪をサイドから前に垂らすように縛り、その留め紐が見えない様にサイドを編み込んだ髪で隠す。
そして仕上げに咥えていた髪飾りを付ければ完成だ。
「うん。
綺麗だ」
決してリオネルに向けて言った言葉ではない事はリオネル自身も判っているはずだ。
そう言った言葉を一度も言った事のない関係だけに顔を真っ赤にする理由は判らないが
「綺麗に仕立てて下さってありがとうございます」
リオネルもちゃんと理解しているのにそんなにも喜ぶ事かと思うも、さっきの泣いていた顔よりは悪くないのでまあいいだろう。
「想像通り銀の髪飾りも白乳色の魔石の色もお前の黒い髪によく映える。
一見地味かもしれんが、お前自体が人目を引くからこれぐらいがちょうどいいだろう」
とはいってもミスリルを練り込んだ銀の装飾は魔石から花が咲く様に透かし彫りを施してあり、所々見える黒い髪自体がこの髪飾りの美しさを際立てる。
ただ真似をして作ってみただけだが、まるでこいつの為に誂えたというのが少し癪で、髪形を崩さないようにそっと触れるその仕種に溜息を吐きつつ
「この後は少し他の書類にも目を通しておきたい。
お前は店でその髪飾りを見せびらかしに行け。
昼食の時間になったら出かける前にフレッドを起こしてここで食べたいとマリーに伝えてくれ」
膝の上に座る男は、女と見紛う笑みを浮かべて
「承りました」
よほど髪飾りが気に入ったのか何度も髪に手が伸びそうになるのを慌ててへその上あたりで両手をそろえ、立礼のまま部屋を出て行ったリオネルの後姿を見送った。
一瞬その後ろ姿を見て抱きたくなった俺はさっきまで膝の上に乗せていた熱が無くなったのを少しだけ寂しく思うのだった。
二階の部屋よりも豪華な部屋はかつて祖母がここに立ち寄った折りに休憩する為の物で、祖母が目を通してきた書類なども総て保管されているウィングフィールドの歴史が残されてあった。
一年事に丁寧に分けられた書類を読めば売価が少しずつ上がって行くが、それは同時にこの国が裕福になっている証拠なのだろう。
その一方で貧困が生まれて行く。
昨日買えた物が買えない。
そんな話も聞く中、この店では生活に必要最低限の物は緩やかに、でも最終的には周囲と足並みをそろえる価格設定に緩やかに値を上げるなかで数を売るという薄利多売で損はしていない模様。中々にして柔軟だなと感心をする。
そのほかは別の店に顔を出して取り扱いのない品まで店頭売価を認めたものがあった。
例えば魔石。
この店では取扱いのない品なのに事細かに情報が書かれてあった。
今はマリーの娘が情報収集に出歩いてくれているらしい。母娘揃って祖母が愛した店に忠実だなと感心するしかない。
「何度見てもおばあ様は商才があったんだなぁ」
従業員一人に対しても俺には縁遠い才能だった。
俺でもできるからみんなも出来る、基本それが俺の考えの為に何度フレッドがぶっ倒れたか両手では足りないという結果も出いている人使いの荒さに怒られた数もハイラの指摘も同様に今も数字を伸ばしている。
俺はどちらかと言うと第一次産業が好きなのだがと、大公が好む仕事ではないなと留学中にしていたバイトが総ての原因だと思ってしまうのは言い訳だろうか。
空間から学んだ剣の手入れの仕方から横道にそれて学んだ彫金の技術で作った髪飾りを取り出す。
それを手の中でくるくると弄びながらリオネルが昨日一日で集めた情報を見ていた。
「随分と沢山あるんだな」
「はい。こちらは主にうちの従業員からの報告です」
さすがに早々にこれだけ集めれる物ではないようだ。
「と言うか、相当有名なんだな」
「旦那様もご存じであったと思いますが?」
「人身売買の横行までは気づかなかった」
「ええ、そこは随分慎重でしたので」
よほど深い付き合いがないとなかなか口を滑らさない情報だと言う。
「うちはおばあ様の身元故に中々耳に入りにくい場所ですが、でも一度口を滑らせたものは次も滑って行く物でして」
「なるほど。
暗黙って奴か」
「こんなにも頻繁に起きているとは思いもしませんでしたが」
名前のリストは数枚にもわたって綴られていた。
ため息が出るのは名前の横に書かれたその年齢の若さだろうか。
「少し調べただけでこれだけでて来るってどうなんだ……」
「随分調子に乗っているようなので」
「誰かがバックについているという事か」
「何せ、今この世界では魔王クウォールッツが復活して勇者が討伐に向われて二年ほど経っております。
各国恐怖を抑え込んだ民の息抜きの為に闘技場が盛んになっておりますので」
「自国の民にではなく他国の民、しかもそれが厭う国の民ならさらにか。
魔王クウォールッツの糧になるのによくやる」
そして新しい書類にはリオネルが集めたダルカイス商会が次に送り込もうとしている名前が綴られていた。
その中にはノラス兄妹の名前も並んでいた。
「今はこの程度しか調べる事が出来ませんでしたが」
椅子の手すりに腰を掛ける様に体を預けてくるリオネルに苦笑する。
きっとずいぶんと危ない橋を渡ってこの情報を集めたのだろう。
寄り添うように体を寄せてくる癖はご褒美が欲しいと言った所か。
首筋にすり寄る熱のこもる息遣いに苦笑する。
昨日あんな目に遭わされたというのにこいつはこんな俺を本気で好きだという可哀想な奴だ。
おばあ様達が見付けて保護し、この店の先代にありとあらゆる知識とベットの相手として娼婦さながらの技術も仕込まれていた。
俺の初めての男としていろいろ教えてくれたが、今もこいつとヤる時はすべて御膳立てしてくれる。
それはそれで気持ちいいのだが……
首筋に寄り添い、唇が首筋を這い出した所で軽く頭を押して遠ざけた。
彼は見つけたのだ。
体中に散るラグナーが残した痕を。
決して名残を残さない俺が今も至る所に残る彼の想いを。
だから押しのけた顔が何か悲しそうに訴える瞳に俺は感情も乗せずに言う。
「今日はその気にはならない。必要ない」
「ユハ様ですはないのですね」
その質問には首を傾げながらも下手に触れさせないようにリオネルを膝の上に座らせる。
「シーヴォラ様ですね」
「まだ今朝の余韻に浸っていたいからな」
後ろから手を回して抱きしめる様に書類を読む。
腕の中で強張る躰は小さく震えていた。
さすがに朝ラグナーと抱き合った身体でと言うのは嫌だろうし、ラグナーの匂いが残る身体をなかった事にするなんてもったいない。
とはいえこいつに情もある事はある。
クラウゼ副隊長だったか、最後まで面倒を見れないなら……なんて言ってたのは。
餌付けではないが、面倒見るつもりがないのなら突き放さなかった俺が悪いのだろう。
腕の中で声を殺して寂しそうに泣く健気なこいつも何で毎度手ひどい扱いをする俺なんか好きになってと哀れに思う。
こいつならもっと、泣かせてばかりの俺とは違う優しい奴が名乗りを上げるだろう。
それこそフレッドでもいいと思う。
あいつなら忠実に相手に尽くしそうだなと……そう言えばあいつの恋愛の遍歴を知らないなと今度言わせてみようかとニヤニヤしておく。
だけどその前にこいつだ。
書類を机の上に放り投げて先ほど遊んでいた魔石が輝く髪飾りを咥えて、こいつを正面に見るように座り直させる。
俺が座って、リオネルが俺をまたぐ様に座っても何の狭さを感じる事のない贅沢な椅子に予想通り涙が溢れそうなリオネルの顔があった。
慌てて視線をそらせるもはらりと零れ落ちた涙を気づかれないと袖で直ぐに拭うこいつはどこぞの騎士団の女性達よりも女性らしい。
男性の骨格と言う体格の問題さえクリアできれば貞淑な妻とは言わないが、侍女としての役割もこなせる教育にさすがおばあ様と感心する所だろうが、そんなリオネルの緩くまとめた髪の留め紐を取る。
さらりと背中広がる漆黒の絹のような髪を指先を滑らせながらその感触を楽しむ。
シンプルながらの花の種からとった香油で手入れをしていて居るのだろう。
微かに香る花の香りを楽しみながらするりするりと指をとおす。
決して指に絡み付くことのない髪を楽しみながら一房を取り、横顔が良く見える様にサイドを編み込んでいく。
先ほどまでの泣き顔はなりを潜め、突然の髪遊びにキョトンとした顔を見せればどことなく頬を染めて大人しく俺の遊びに着き合ってくれた。
サイドを一本編み込んだものを紐で止め、残りの髪をサイドから前に垂らすように縛り、その留め紐が見えない様にサイドを編み込んだ髪で隠す。
そして仕上げに咥えていた髪飾りを付ければ完成だ。
「うん。
綺麗だ」
決してリオネルに向けて言った言葉ではない事はリオネル自身も判っているはずだ。
そう言った言葉を一度も言った事のない関係だけに顔を真っ赤にする理由は判らないが
「綺麗に仕立てて下さってありがとうございます」
リオネルもちゃんと理解しているのにそんなにも喜ぶ事かと思うも、さっきの泣いていた顔よりは悪くないのでまあいいだろう。
「想像通り銀の髪飾りも白乳色の魔石の色もお前の黒い髪によく映える。
一見地味かもしれんが、お前自体が人目を引くからこれぐらいがちょうどいいだろう」
とはいってもミスリルを練り込んだ銀の装飾は魔石から花が咲く様に透かし彫りを施してあり、所々見える黒い髪自体がこの髪飾りの美しさを際立てる。
ただ真似をして作ってみただけだが、まるでこいつの為に誂えたというのが少し癪で、髪形を崩さないようにそっと触れるその仕種に溜息を吐きつつ
「この後は少し他の書類にも目を通しておきたい。
お前は店でその髪飾りを見せびらかしに行け。
昼食の時間になったら出かける前にフレッドを起こしてここで食べたいとマリーに伝えてくれ」
膝の上に座る男は、女と見紛う笑みを浮かべて
「承りました」
よほど髪飾りが気に入ったのか何度も髪に手が伸びそうになるのを慌ててへその上あたりで両手をそろえ、立礼のまま部屋を出て行ったリオネルの後姿を見送った。
一瞬その後ろ姿を見て抱きたくなった俺はさっきまで膝の上に乗せていた熱が無くなったのを少しだけ寂しく思うのだった。
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