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うちの隊長の手紙が暫く忘れられていたとは決して言葉に出して言えない秘密です
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ハイラに黙って出てきたのは心苦しかったがフレッドに黙って出てきた事に関しては何とも思ってなかった。
だけどどうしてもすぐに帰らない理由があって、アルホルンに来てからこればかりが俺の慰めで、最近ではほぼ毎回届く物に心が躍っててシルビオの話しなんてどうでもいいわけじゃないが些細な事だと思いつつも最後に聞かされた言葉にモヤモヤが広がる中、早くラグナーの手紙で癒されたいけど最後のモヤモヤが意外にも俺の中で苛立ちに変わっていたりの状態でアルホルンに戻れば謁見の間には五日ぶりのブルフォードが居た。
王都より一足早く秋の気配が濃厚なアルホルンに涼しい顔をしているが、タオルを頭に巻いたまま袖を肩まで捲り上げる俺の姿に眉をひそめるのはブルフォードだけでは無くフレッドも顔に表していた。
ただハイラだけが
「頭に葉っぱが付いておいでです」
言いながら既に乾いている草の汁を吸ったタオルを取られて俺は魔法で身体の汚れを落とすもシルビオとの話が頭の中をぐるぐると駆け廻っていれば
「難しい顔をしてるが何かあったのか?」
気遣い気にブルフォードは声を掛けながら
「預かっていたシーヴォラの手紙と新聞だ」
何時もなら真っ先に広げるラグナーの手紙を収納空間に片づけて黙ったまま幾つもの新聞を広げてすべてに目を通す。
まだ癒されるタイミングではないとばさばさと立ったまま手荒にページを捲る俺に誰もが気遣って沈黙を守る中一通り読み終えて
「ブルフォード、王都まで送ってやるからアルホルンにいる奴らを一度王都に戻るように今すぐ連絡に行け。
アルホルンをいったん閉めるからフレッドもハイラも王都に戻るぞ」
「一体何が……」
「承りました」
フレッドが何か聞きたそうな言葉を遮る様にハイラが承諾をすれば、執事が主に質問するのはいけないと言うように言葉が鋭かったが
「ですが突然のとこ。
何か心配がおありならお話を聞かせていただけないでしょうか」
質問があればこういう風に聞くのだという見本を見せればフレッドは頭を下げて壁まで下がり、茶の準備を始めた。
「少し気に入らない事があった、で納得はしてくれないよな?」
「申し訳ございません。
このような老体には大概の事は受け入れる許容があるのでどのあたりまで気に入れるのか教えていただければ幸いです」
マイナスではなくプラスの言葉に言い換えるハイラにヴォーグは勝てないなと新聞を幾つか開いて誰もがとある人物が大きな店を吸収した記事が良く見えるように置き、フレッドの淹れた茶でのどを潤しながら
「ダルカイス商会のラザル・ダルカイス。
聞いた事はあるか?」
「ええ、ここ数年先代より店を任されて業績が伸びていると聞いております」
「ああ、俺は知り合いの貴族の家に出入りしているのを見た事があるが……」
全員で記事を見ながらの質問にブルフォードのどこか歯切れの悪い言葉にフレッドがそれが何だというも、ハイラは困ったですねと言う顔で頷いていた。
「この商会はどうやら金も貸しているらしい」
「売るのは商品だけでなく金もか」
「聞いた話ではラザル・ダルカイスの祖父の代からやっているらしいが随分とどんぶり勘定な金貸しだと聞いた」
「ええ、たしか聞いた話ではシャトー・ブロムクヴィストでも……と噂を聞いてますが?」
「話が早い。
あのブロムクヴィストがギルドにまで金を借りる事になった原因でもあった。
ブロムクヴィスト曰く先代のダルカイス商会が金を貸すのは投資の一つだと言っていた。
採算が取れなくてもそれでいずれよくなってゆくゆくはダルカイス商会に戻ってこればいいと言って金を貸していたという。
シャトー・ブロムクヴィストが卸していたワインの卸先で、ラザル・ダルカイスはワインでなく金貨で要求したんだろうな。
金貨以上の価値をワインに見出せないとは嘆かわしいと思っていたが……」
「で、その金貸しがどうしたんだ?」
この話に纏わる話を聞こうとしないブルフォードに肩をすくめて
「どうやら借金の支払いが出来なければ他国に奴隷として売り払っているらしい」
「そんな馬鹿な事を!」
「我が国の法では許されてない!」
騎士の血が騒ぐのかフレッドも思わずと言うようにブルフォード同様に感情的に吼えるが
「ですが、他国に連れて行く分には問題がなく、他国で売るにも問題がありませんな」
法の穴を潜り抜けると言うか有って無い法は意味をなしてなく、やりたい放題というのは前々から問題になっていたとは聞いていたが……
「ハイラ、クラウゼ家なら副隊長が隊員の家の調査をしたと思うんだが?」
「申し訳ありません。クラウゼ家の事は口外しない約束なので」
何でここにクラウゼ家と言う名前が出て来るんだと誰もが緊張を顔に浮かべるが
「クラウゼ家の事じゃない。
ノラス小隊長の家の事を教えてほしい」
ハイラもどこか意表を突かれたという顔をするが
「どうやら三か月後に他国に売られることが決まっている話しを小耳に挟んだ」
「他国に売られるって、あいつ何をやったんだ?!」
シーヴォラ隊の隊舎に入り浸ってるらしいブルフォードが机越しに睨みつけてきた。
昔は平民の癖にと言っていたのに随分と仲良くなったなと感心をしながら
「どうやら親の借金の連帯人に妹共々させられたらしい。
話を聞く限り本人の署名ではなく親が勝手に署名したという……
証明は難しいな」
「そんな馬鹿な事が……」
「フレッド、どうやら向こうの欲しい物はこれから開花する可愛らしい妹とバックストロム国の小隊長の地位までのし上がった男だ。
おまけに立地の良い家が手に入るっていう物らしいが……
そもそも魔石の取引で失敗して膨れ上がった借金と聞いたがハイラ。
元は幾らの借金なんだ?」
そこまで言えば誰もが理解できた。
妹は毎夜毎夜春を売らされ、小隊長まで成り上がった騎士は闘技場で命をかけて戦わされ続け、最後は命を乞いながら嬲り殺される駒となる事を、いやその前に男娼としてどんな目に合うかもわからない。
何せ周辺国とはそれなりにいさかいがあって向こうはバックストロム国の騎士ならなぶり殺しにしたい相手だ。
それが目の前に転がされたら恥辱と言う恥辱を味わせたいと言う物だろう。
ブルフォードとフレッドの睨みにハイラも記憶を探る様に口元に手を当ててブツブツ言っていたが
「確か私が調べた時は残り一億近い借金だったと思います。
他にも借金はありましたが、そちらはこつこつへ返済してて完済してたはずです。
なのでここ数年は家族三人の給料を合わせて年一千万近くは返済できていると思いますので残りは七千万かもう少し少ないはずですが……」
ヴォーグはしばらくの間立ち尽くした後、崩れ落ちる様に謁見の間の豪華な作りの椅子に座りこんで
「そんな馬鹿な事が許される物か……」
小さな泣き声にも似た呟きになってしまい周囲はぎょっとしたかのように背もたれに力なく体の総てを預ける俺の様子に誰もが口を閉ざしてしまった。
だけどどうしてもすぐに帰らない理由があって、アルホルンに来てからこればかりが俺の慰めで、最近ではほぼ毎回届く物に心が躍っててシルビオの話しなんてどうでもいいわけじゃないが些細な事だと思いつつも最後に聞かされた言葉にモヤモヤが広がる中、早くラグナーの手紙で癒されたいけど最後のモヤモヤが意外にも俺の中で苛立ちに変わっていたりの状態でアルホルンに戻れば謁見の間には五日ぶりのブルフォードが居た。
王都より一足早く秋の気配が濃厚なアルホルンに涼しい顔をしているが、タオルを頭に巻いたまま袖を肩まで捲り上げる俺の姿に眉をひそめるのはブルフォードだけでは無くフレッドも顔に表していた。
ただハイラだけが
「頭に葉っぱが付いておいでです」
言いながら既に乾いている草の汁を吸ったタオルを取られて俺は魔法で身体の汚れを落とすもシルビオとの話が頭の中をぐるぐると駆け廻っていれば
「難しい顔をしてるが何かあったのか?」
気遣い気にブルフォードは声を掛けながら
「預かっていたシーヴォラの手紙と新聞だ」
何時もなら真っ先に広げるラグナーの手紙を収納空間に片づけて黙ったまま幾つもの新聞を広げてすべてに目を通す。
まだ癒されるタイミングではないとばさばさと立ったまま手荒にページを捲る俺に誰もが気遣って沈黙を守る中一通り読み終えて
「ブルフォード、王都まで送ってやるからアルホルンにいる奴らを一度王都に戻るように今すぐ連絡に行け。
アルホルンをいったん閉めるからフレッドもハイラも王都に戻るぞ」
「一体何が……」
「承りました」
フレッドが何か聞きたそうな言葉を遮る様にハイラが承諾をすれば、執事が主に質問するのはいけないと言うように言葉が鋭かったが
「ですが突然のとこ。
何か心配がおありならお話を聞かせていただけないでしょうか」
質問があればこういう風に聞くのだという見本を見せればフレッドは頭を下げて壁まで下がり、茶の準備を始めた。
「少し気に入らない事があった、で納得はしてくれないよな?」
「申し訳ございません。
このような老体には大概の事は受け入れる許容があるのでどのあたりまで気に入れるのか教えていただければ幸いです」
マイナスではなくプラスの言葉に言い換えるハイラにヴォーグは勝てないなと新聞を幾つか開いて誰もがとある人物が大きな店を吸収した記事が良く見えるように置き、フレッドの淹れた茶でのどを潤しながら
「ダルカイス商会のラザル・ダルカイス。
聞いた事はあるか?」
「ええ、ここ数年先代より店を任されて業績が伸びていると聞いております」
「ああ、俺は知り合いの貴族の家に出入りしているのを見た事があるが……」
全員で記事を見ながらの質問にブルフォードのどこか歯切れの悪い言葉にフレッドがそれが何だというも、ハイラは困ったですねと言う顔で頷いていた。
「この商会はどうやら金も貸しているらしい」
「売るのは商品だけでなく金もか」
「聞いた話ではラザル・ダルカイスの祖父の代からやっているらしいが随分とどんぶり勘定な金貸しだと聞いた」
「ええ、たしか聞いた話ではシャトー・ブロムクヴィストでも……と噂を聞いてますが?」
「話が早い。
あのブロムクヴィストがギルドにまで金を借りる事になった原因でもあった。
ブロムクヴィスト曰く先代のダルカイス商会が金を貸すのは投資の一つだと言っていた。
採算が取れなくてもそれでいずれよくなってゆくゆくはダルカイス商会に戻ってこればいいと言って金を貸していたという。
シャトー・ブロムクヴィストが卸していたワインの卸先で、ラザル・ダルカイスはワインでなく金貨で要求したんだろうな。
金貨以上の価値をワインに見出せないとは嘆かわしいと思っていたが……」
「で、その金貸しがどうしたんだ?」
この話に纏わる話を聞こうとしないブルフォードに肩をすくめて
「どうやら借金の支払いが出来なければ他国に奴隷として売り払っているらしい」
「そんな馬鹿な事を!」
「我が国の法では許されてない!」
騎士の血が騒ぐのかフレッドも思わずと言うようにブルフォード同様に感情的に吼えるが
「ですが、他国に連れて行く分には問題がなく、他国で売るにも問題がありませんな」
法の穴を潜り抜けると言うか有って無い法は意味をなしてなく、やりたい放題というのは前々から問題になっていたとは聞いていたが……
「ハイラ、クラウゼ家なら副隊長が隊員の家の調査をしたと思うんだが?」
「申し訳ありません。クラウゼ家の事は口外しない約束なので」
何でここにクラウゼ家と言う名前が出て来るんだと誰もが緊張を顔に浮かべるが
「クラウゼ家の事じゃない。
ノラス小隊長の家の事を教えてほしい」
ハイラもどこか意表を突かれたという顔をするが
「どうやら三か月後に他国に売られることが決まっている話しを小耳に挟んだ」
「他国に売られるって、あいつ何をやったんだ?!」
シーヴォラ隊の隊舎に入り浸ってるらしいブルフォードが机越しに睨みつけてきた。
昔は平民の癖にと言っていたのに随分と仲良くなったなと感心をしながら
「どうやら親の借金の連帯人に妹共々させられたらしい。
話を聞く限り本人の署名ではなく親が勝手に署名したという……
証明は難しいな」
「そんな馬鹿な事が……」
「フレッド、どうやら向こうの欲しい物はこれから開花する可愛らしい妹とバックストロム国の小隊長の地位までのし上がった男だ。
おまけに立地の良い家が手に入るっていう物らしいが……
そもそも魔石の取引で失敗して膨れ上がった借金と聞いたがハイラ。
元は幾らの借金なんだ?」
そこまで言えば誰もが理解できた。
妹は毎夜毎夜春を売らされ、小隊長まで成り上がった騎士は闘技場で命をかけて戦わされ続け、最後は命を乞いながら嬲り殺される駒となる事を、いやその前に男娼としてどんな目に合うかもわからない。
何せ周辺国とはそれなりにいさかいがあって向こうはバックストロム国の騎士ならなぶり殺しにしたい相手だ。
それが目の前に転がされたら恥辱と言う恥辱を味わせたいと言う物だろう。
ブルフォードとフレッドの睨みにハイラも記憶を探る様に口元に手を当ててブツブツ言っていたが
「確か私が調べた時は残り一億近い借金だったと思います。
他にも借金はありましたが、そちらはこつこつへ返済してて完済してたはずです。
なのでここ数年は家族三人の給料を合わせて年一千万近くは返済できていると思いますので残りは七千万かもう少し少ないはずですが……」
ヴォーグはしばらくの間立ち尽くした後、崩れ落ちる様に謁見の間の豪華な作りの椅子に座りこんで
「そんな馬鹿な事が許される物か……」
小さな泣き声にも似た呟きになってしまい周囲はぎょっとしたかのように背もたれに力なく体の総てを預ける俺の様子に誰もが口を閉ざしてしまった。
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