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うちの隊長は名残惜しいのですので
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他愛のない会話を重ねて行く。
アルホルンの様子、団長が変わってからの騎士団の様子、大公の仕事、伯爵の仕事……
本当に聞きたい事は聞けずにただただ時間が無駄に過ぎて行く。
いや、どれも無駄ではないがこの限られた時間の中で他に聞くべきことはたくさんあるのに、それを口に出したら何かが終わってしまいそうで切り出せずにいた。
ヴォーグも言葉を切り出す時何か言葉を選ぶような様子も今の俺には分かる。
もっとこの時間が続けばいい……
短いながらもそれだけの時間を共有したのだ。
心の中で密かに俺と同じ気持ちでいればいいのにと、この時間が永遠に続けと願ってしまい真に聞きたい事を後回しにして言葉を重ねていた。
春先とは言え夜風は冷たくすっかりヴォーグに寄り添っていた。
ヴォーグも最初は躊躇いながらも今はしっかりと俺の肩を抱き寄せて温めてくれていた。
ヴォーグに甘える様にもたれながら少し視線を上にあげれば、温かそうな首筋にすり寄ってしまう。
そして何かを耐える様に俺の肩に回す手の力がこもる。
少し前ならそのままキスをしてヴォーグに押し倒されていっていたのだが、さすがに室外で見通しもよくいつだれが来てもおかしくない場所では理性の方が強く働いていた。
それを少し寂しいと思うも、今の俺は前以上に沢山の人に守られている状態なのだ。
騎士としての俺か伯爵としての俺か、ヴォーグが大切にする俺としてかは判らない。
ただ、その思いは裏切ってはいけない物で、久しぶりのヴォーグの匂いを胸いっぱいに吸い込んでここが限界だと瞼を閉じるも離れる事は出来ない。
「……そんなわけで、今アルホルンの真の支配者はハイラなんだ」
俺に気配を悟らせないってあの人の過去って何なんだよと呻くヴォーグに俺はハイラっていつもそうじゃねぇ?などと笑いながら言葉を返していれば遠くから一組の男女の笑い声が聞こえた。
「あ……」
「お客さんが来た……」
暗黙のルールというか俺達は後者にこの場を譲らなければならないという謎のルールがある中、遠くでは早く変わって欲しいと言わんばかりにその寄りそう影は顔の見えない距離で止まっていた。
「行かなきゃな……」
もっと一緒に居たいという言葉を呑み込んで立ち上がればヴォーグが俺の指先に指を絡めながら暗闇でも昼のように見えているかのように水路に架かる橋を俺を導きながら進んでいく。
到着は分岐した橋の向かう先次第で変わるも、遠くから楽団の音が聞こえるあたり会場からまだ遠くはない場所。
仕事柄ここがどこだか直ぐに記憶に在る地図からどこだかわかるも、夜に訪れるにはあまり向かないロマンチストも何もない生垣があるだけの場所だ。
ある意味夜訪れるべきかもしれない場所だが、水路近くにずっといた為に冷えた体には少々辛い。
ここから戻る間にヴォーグと何が話が出来ると考えていればヴォーグの足がぴたりと止まる。
抱かれていた腰に回した腕に力がこもり、更に引き寄せられて心臓が跳ね上がる。
「もう少し、一緒に居たい……」
小さな声の、懇願にも似た声に
「だったらもう少し暖かい場所がいい」
吹き抜ける風に無意識に体がぶるりと震えてしまえば冬の国から来たヴォーグはやっと寒い事に気づいたというように周囲をきょろきょろと見回してどこか場所を探すもこの時間なら城内の休憩室はもう満室だろう。
少し考え抜いた瞳が俺を真っ直ぐ見て
「何所でもいいかな?」
「あたたかくてお前が居ればどこでも」
しがみつく様に抱き着いてしまえばくらりと軽い眩暈が起きた。
同時に何故か森の匂いがしたかと思えば、眩暈は突然の昼間のような眩い灯の為だと気づいてとっさに瞑った目をゆっくりと開ければそこは何時の間にだろう。
暖かな室内は明かりで満ち溢れ、見覚えのある内装の室内に驚きが隠せない合間にもヴォーグは俺の腰に回した手で導きながら階段を上って行く。
「いつの間に、ってここ城のお前の家だよな?」
あの水路の庭園から歩けばそれなりの時間が必要になるというのに目を瞑った合間にいつ来たんだろうと思うも
「近道を通りました」
見覚えのある扉を足でけり開けると言う雑さと合間合間にくりかえされるキスにせめてと言わんばかりに手を伸ばして指先で何とか扉を閉ざせてもらえばあとはベッドまで一直線だった。
途中ヴォーグの靴が脱ぎ棄てられたり、俺の服も床に散っていたり、すぐそばまでのベッドまでの道のりが遠くて、だけどそこに行くまでの時間ももったいなくてようやくたどり着いた時には俺達は散々な姿になっていた。
だけどお構いなしに手は止まらずむき出しの肌を味わうように跡を残すヴォーグを可愛いと抱きしめている俺は末期の症状で。
カチャカチャとベルトの金属音が鳴らす音に期待がこもってしまう。
その証拠に腰まで引き下ろされたズボンから現れたモノはぷるんと勃ち上がって下着に沁みを残していたように今もはしたなく透明な液が滲み出していた。
この程度に羞恥なんてそんなものはない。
ただとにかく、早く
「ヴォーグ、舐めて、早く、お願い……」
言えば先端だけをぺろりと舐めたヴォーグが俺を見て
「それだけ?」
ベットの中では少し意地悪なヴォーグはいつも俺にどうしてほしいか言わせる。
途中からそんな余裕はなくなる物の、今は俺とは違い余裕のあるヴォーグに既に余裕のない俺は言えば必ずしてくれるヴォーグに期待を込めて
「根元まで咥えて口でイかせて!全部飲んで!後ろにヴォーグを挿れて!」
チロチロと先端を舐めながら俺の懇願に笑みを浮かべるヴォーグは嬉しそうな顔で
「了解。
だけどいきなりは挿れれないから、こっちを先に解そうね」
いつも使う何かのクリームのような物を取り出して指を一本ずつ埋め込んでいく。
その間にゆっくりと深く根元まで咥えて行こうとするヴォーグの背中を叩いて
「俺も舐めたいから」
そう言えばうめき声と共に腰を俺の頭の方へと移動させて、目の前に余裕あるように見えて実は全く余裕のないはしたなく涎を垂らしたモノを目の前に突き付けられて、むしゃぶるように吸い付いていた。
アルホルンの様子、団長が変わってからの騎士団の様子、大公の仕事、伯爵の仕事……
本当に聞きたい事は聞けずにただただ時間が無駄に過ぎて行く。
いや、どれも無駄ではないがこの限られた時間の中で他に聞くべきことはたくさんあるのに、それを口に出したら何かが終わってしまいそうで切り出せずにいた。
ヴォーグも言葉を切り出す時何か言葉を選ぶような様子も今の俺には分かる。
もっとこの時間が続けばいい……
短いながらもそれだけの時間を共有したのだ。
心の中で密かに俺と同じ気持ちでいればいいのにと、この時間が永遠に続けと願ってしまい真に聞きたい事を後回しにして言葉を重ねていた。
春先とは言え夜風は冷たくすっかりヴォーグに寄り添っていた。
ヴォーグも最初は躊躇いながらも今はしっかりと俺の肩を抱き寄せて温めてくれていた。
ヴォーグに甘える様にもたれながら少し視線を上にあげれば、温かそうな首筋にすり寄ってしまう。
そして何かを耐える様に俺の肩に回す手の力がこもる。
少し前ならそのままキスをしてヴォーグに押し倒されていっていたのだが、さすがに室外で見通しもよくいつだれが来てもおかしくない場所では理性の方が強く働いていた。
それを少し寂しいと思うも、今の俺は前以上に沢山の人に守られている状態なのだ。
騎士としての俺か伯爵としての俺か、ヴォーグが大切にする俺としてかは判らない。
ただ、その思いは裏切ってはいけない物で、久しぶりのヴォーグの匂いを胸いっぱいに吸い込んでここが限界だと瞼を閉じるも離れる事は出来ない。
「……そんなわけで、今アルホルンの真の支配者はハイラなんだ」
俺に気配を悟らせないってあの人の過去って何なんだよと呻くヴォーグに俺はハイラっていつもそうじゃねぇ?などと笑いながら言葉を返していれば遠くから一組の男女の笑い声が聞こえた。
「あ……」
「お客さんが来た……」
暗黙のルールというか俺達は後者にこの場を譲らなければならないという謎のルールがある中、遠くでは早く変わって欲しいと言わんばかりにその寄りそう影は顔の見えない距離で止まっていた。
「行かなきゃな……」
もっと一緒に居たいという言葉を呑み込んで立ち上がればヴォーグが俺の指先に指を絡めながら暗闇でも昼のように見えているかのように水路に架かる橋を俺を導きながら進んでいく。
到着は分岐した橋の向かう先次第で変わるも、遠くから楽団の音が聞こえるあたり会場からまだ遠くはない場所。
仕事柄ここがどこだか直ぐに記憶に在る地図からどこだかわかるも、夜に訪れるにはあまり向かないロマンチストも何もない生垣があるだけの場所だ。
ある意味夜訪れるべきかもしれない場所だが、水路近くにずっといた為に冷えた体には少々辛い。
ここから戻る間にヴォーグと何が話が出来ると考えていればヴォーグの足がぴたりと止まる。
抱かれていた腰に回した腕に力がこもり、更に引き寄せられて心臓が跳ね上がる。
「もう少し、一緒に居たい……」
小さな声の、懇願にも似た声に
「だったらもう少し暖かい場所がいい」
吹き抜ける風に無意識に体がぶるりと震えてしまえば冬の国から来たヴォーグはやっと寒い事に気づいたというように周囲をきょろきょろと見回してどこか場所を探すもこの時間なら城内の休憩室はもう満室だろう。
少し考え抜いた瞳が俺を真っ直ぐ見て
「何所でもいいかな?」
「あたたかくてお前が居ればどこでも」
しがみつく様に抱き着いてしまえばくらりと軽い眩暈が起きた。
同時に何故か森の匂いがしたかと思えば、眩暈は突然の昼間のような眩い灯の為だと気づいてとっさに瞑った目をゆっくりと開ければそこは何時の間にだろう。
暖かな室内は明かりで満ち溢れ、見覚えのある内装の室内に驚きが隠せない合間にもヴォーグは俺の腰に回した手で導きながら階段を上って行く。
「いつの間に、ってここ城のお前の家だよな?」
あの水路の庭園から歩けばそれなりの時間が必要になるというのに目を瞑った合間にいつ来たんだろうと思うも
「近道を通りました」
見覚えのある扉を足でけり開けると言う雑さと合間合間にくりかえされるキスにせめてと言わんばかりに手を伸ばして指先で何とか扉を閉ざせてもらえばあとはベッドまで一直線だった。
途中ヴォーグの靴が脱ぎ棄てられたり、俺の服も床に散っていたり、すぐそばまでのベッドまでの道のりが遠くて、だけどそこに行くまでの時間ももったいなくてようやくたどり着いた時には俺達は散々な姿になっていた。
だけどお構いなしに手は止まらずむき出しの肌を味わうように跡を残すヴォーグを可愛いと抱きしめている俺は末期の症状で。
カチャカチャとベルトの金属音が鳴らす音に期待がこもってしまう。
その証拠に腰まで引き下ろされたズボンから現れたモノはぷるんと勃ち上がって下着に沁みを残していたように今もはしたなく透明な液が滲み出していた。
この程度に羞恥なんてそんなものはない。
ただとにかく、早く
「ヴォーグ、舐めて、早く、お願い……」
言えば先端だけをぺろりと舐めたヴォーグが俺を見て
「それだけ?」
ベットの中では少し意地悪なヴォーグはいつも俺にどうしてほしいか言わせる。
途中からそんな余裕はなくなる物の、今は俺とは違い余裕のあるヴォーグに既に余裕のない俺は言えば必ずしてくれるヴォーグに期待を込めて
「根元まで咥えて口でイかせて!全部飲んで!後ろにヴォーグを挿れて!」
チロチロと先端を舐めながら俺の懇願に笑みを浮かべるヴォーグは嬉しそうな顔で
「了解。
だけどいきなりは挿れれないから、こっちを先に解そうね」
いつも使う何かのクリームのような物を取り出して指を一本ずつ埋め込んでいく。
その間にゆっくりと深く根元まで咥えて行こうとするヴォーグの背中を叩いて
「俺も舐めたいから」
そう言えばうめき声と共に腰を俺の頭の方へと移動させて、目の前に余裕あるように見えて実は全く余裕のないはしたなく涎を垂らしたモノを目の前に突き付けられて、むしゃぶるように吸い付いていた。
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