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うちの隊長はこの頃基本の姿勢からマナー講座を受けていました

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 アイスベアを狩ってきたシルビオがポーションを飲みながら呼吸を整えている間に比較的きれいに倒せたアイスベアをヴォーグは全員に見える様にうつぶせに置いた。
 そして愛用の剣ではなく、同じ黒い刀身だけど半分ぐらいの長さしかない剣でかくんと項垂れた首のあたりに突きつける。

「ここは人でも同じように神経が束になっている所でいわゆる弱点だ。
 ベア系に関らず大概は堅い筋肉、分厚い脂肪、深い毛皮で守られているけど、うまくここをバッサリと切り落とせば確実に殺す事が出来る。
 だけど骨が硬くて刃こぼれするから小さな斧を一本入れるといいんだけどないから今回はこれが代用。
 一応今の状態でも死んでいるけどまずここに一本入れて確実に絞める」

 言ってヴォーグは短刀で骨を切り落とした。

「目標は仕留める時にここをスパッと切り落とすといいんだけど、それはもうちょっと技術を付けてからだ。
 でないとみんなの命が危ないからね
 ちなみに正面からだとちょうど首の付け根、鎖骨の間の部分になる。
 正面からここを一突きして骨と神経を断ち切るのもいいけど、更に危ないからお勧めはしない」

 側にいた隊員で位置を示しながら教えて行けば、確かにそんな所突かれたら死ぬなと思うも、この人はその技術があるんだと冷や汗を流していた。

「あとは喉元の弱点からおなかの方を通って肛門まで一直線に切る。逆でも良い
 注意するのは皮と脂肪の間に刃を入れる事。
 間違っても腸をぶち破ってお肉を汚さないように」

 言えば失敗して仕留めたアイスベアのぐしゃぐしゃの下半身からは異臭がして……
 ヴォーグが氷漬けにして被害を防いでいた。

「あとは皮を破らないように本体からはがして行って、手と足の先っぽは切り落とそう。
 肉も少ないし硬くて食べれた物じゃない。
 だけど綺麗に皮をはいで鍋で長い時間に込むとお酒のおつまみぐらいにはなるよ」

 とろっとろで美味いけど食べれる量の割にその前処理が面倒で二度と作ってないというヴォーグの言葉にへーなんて感心しながらメモを取っていた。

「あとは腑分け。
 腸に血を詰めたり細かく切った肉を詰めてボイルしたりする料理もあるし、腸そのものを煮込んで食べる料理もある。
 ただしその前に寄生虫がついてるから必ず凍らして殺さないと病気になって最悪死ぬことになるけど、みんな前回の宿題で氷魔法は使えるようになった?」

 聞けば全員がはいといい返事をした。

「火と水と氷は解体に必要な魔法だから覚えておいて損はないからね。
 じゃあ、水が得意な人はこの腸を綺麗に洗ってもらおうか」

 言えば三人の隊員が取り分けられてヴォーグがどこからか取り出した盥に入れられた腸を洗い出した。

「次は胃袋とか肺はあるけど、これは何食べてるか判らないからポイしちゃおう。
 肝臓と心臓は栄養があるから、これは凍らせて寄生虫は殺しておこうか」

 同じように盥に入れられた物を凍らせるために氷魔法を得意だという二人がしっかりと凍らせていた。

「残りの要らない臓器は、今回は土魔法で穴を掘って埋めちゃうけど、このアイスベアを丸ごと凍らせて持って帰る事が出来ればギルドが上手く全部使ってくれる。
 解体は大変だけど、出来る技術を持っていれば損はないし、凍らせて傷まないうちに持って帰る事が出来ればかなりのお小遣いになる」

 誰もが真剣に技術を盗もうとするのを良く見える様に丁寧に教えれば最後は枝分け。
 
「丸焼きも良いけど、焼くには時間がかかりすぎて火の通りやすい所が炭になるからある程度分けれた方が良い。
 基本は鳥や豚といっしょでいい。
 別に肉屋に卸すわけじゃないし、大体自分達で食べる分で十分だと思う。
 食べれる量何てたかが知れてるし、氷魔法の未熟な君達では保存している間に腐るのが目に見えている。
 このアイスベアなら一頭を全員で等分すればちょうどいいぐらいだが……」
「ヴォーグさん。肉の部位はそれじゃあ平等にはなりません」

 シルビオの言葉に全員がそうだと頷く。
 もも肉も良いけど腹側を強火で炙って脂をしたたらせながら食べるのもまたうまい。
 悩みどころだとその意見に賛成をして

「だから十二人分の表を作って、大雑把に部位を十二等分に分けた図も作って来た」
「なるほど、それをローテーションで配るわけですか」

 感心するような声が出てきた所で

「俺が教官だから勝手に作った表で勝手に決めたよ。
 だからみんなで喧嘩しないように仲良くわけあってね」

 早速表は奪われて今日はどの部位か確認して起きる騒動を生暖かい目で見てしまう。

「じゃあ、今日はここを貰って帰れるんですね?」
「そう言う事、だけどその前に枝分けの作業だ。
 その為にはまず剣に切れ味アップをエンチャントして、作業する自身にも肉体強化をエンチャント。
 これで料理するのと同じぐらいの感覚で枝分け出来るから作業時間も大幅に短縮できる。
 誰かやってみたい人はいる?」

 聞けば実家が猟師だったという隊員が手を上げていた。

「うちは兄弟の数が多くて小さい頃からよく手伝わされました。
 だけどやっぱり重労働で苦労したのを覚えてます」
「だったら君からみんなに枝分けを教えて上げれるね?」
「はい、四足も鳥も魚も大丈夫です」

 言いながら自分で強化をして枝分けをして行けば当の本人が

「小隊長!このエンチャントは出来るとすごく楽ですよ!
 うわー、今度実家に帰ったら弟達に教えてやろう!」
「じゃあ次回15日後かな?
 それまでに全員が今日教えた事を上手に出来なくていい。
 順番と手順、何とか一通りできる事を宿題にする」
「「「「「了解しました!!!!!」」」」」

 そこからはもうただの男の子の時間。
 楽しそうな悲鳴を上げて見守られる中するりするりと切り分ける様子はあまりにも見事で周囲から逆にもうちょっとゆっくりやれ何て悲鳴が上がっていた。
 その間に俺は前に捕まえていた別の獲物を捌いて焼き始めれば瞬く間に見事切り分けてから凍らせて、表の通りに分配をする頃には食べごろだ。

「お昼にしようか。
 前捕まえた奴だけどよかったら食べてみて」

 大ぶりの串焼きに一同大はしゃぎだ。
 しかしシルビオ達は一応任務中なので任務用の堅パンを消化しなくてはいけない。
 それを貰って簡単なスープを作ってそれを全部ぶち込む。

「ヴォーグさんって貴族の割には豪快っすね」
「まぁ、臨機応変にやって行けるぐらいは経験積んだと思ってるからね」

 笑いながら最後はほぼスープを吸ってしまった堅パンの上にチーズを乗せて溶けた所を皆の器に乗せて、匂いに負けて誰もが我慢できないと我先に食べて行く光景程喜ばしい光景はない。
 塩をまぶしただけの串焼きもみんな片手に食べる光景はまだまだやんちゃ盛りの男の子と言う感じで、そう言えば若手の多いシーヴォラ隊でもシルビオ小隊は一番平均年齢が若かったかと思い出していればすぐ隣に影が落ちた。
 
「ヴォーグさんもしっかり食べてくださいね!」

 言えば給仕を終えた俺の分もちゃんと確保していてくれて、全部食べられてなかったかと少しだけホッとしつつ受け取ればシルビオは俺の隣に座った。
 最初こそがつがつとうめー!なんて叫びながら食べていたものの半分以上食べた所で少し満足したのか

「そういや、何でたいちょーと別れたんですか?」
「今頃それを聞く?」

 ガクリと項垂れてしまう。
 ここで会ってるのはそう言った事を昇華してかつての知り合いと言う状態で訓練していると思っていたのにとヴォーグは考えていたが

「いや、ちゃんとわかってるつもりです。
 ヴォーグさんが貴族で、しかもかなり上位の貴族で、精霊で、枝毛で、あまり長くないって言うくらいは判ってるつもりです」
「あのさ、枝毛はもう忘れよう。
 あれは俺も大変なんだし、ランダー小隊長と同類って思われるよ」
「それは嫌ですね」

 何故かきりっとした顔で拒絶するシルビオ小隊長に何があったんだとおもうも

「だけど、だからこそ普通は一緒にいてほしいって願うんじゃないんですか?」
「うーん、そうかもしれないけどね。
 ほら、アルホルン領はこの大陸でも唯一精霊の加護を得た地だからその中だけなら俺は精霊として生きて行けるわけだ」
「そうなんすか?」

 肉にかぶりつく姿を見ながら

「それこそ数百年から千年くらいは生きられる事が出来る。
 だけど狭くて何もないアルホルンの中でじっと何てしてられないだろ?」
「確かに」

 スープの滴り落ちる堅パンを頬張りながら頷く姿に話を聞いちゃないなと、このまま話しを進める事にした。

「さらに精霊の成長スピードって肉体のピーク時に止まるから俺ももうずっと変化ないし、あ、肉要る?」
「いただきます!」

 串焼きの肉を既に食べつくしていたシルビオに俺の串から二切れ程贈呈すれば嬉しそうな顔で頬張っていた。

「実際肉体的な変化はもうとっくに止まっていてね、今はいいけど十年後二十年後もこのままっていうのはなかなか一緒にいる人は辛いんだ。
 まぁ、ラグナーは十年後も二十年後も三十年後もあまり変わりなさそうだけど」
「そうっすね。たいちょーがお腹出てるって言うの想像できないっすね」

 言われて確かにと思う。
 だからこそ逆の気持ちを考えてしまう。
 置いていかれるのはどっちだと……

 「もっとも俺もアルホルンにひきこもるつもりはなかったんだけどね……」

 アルホルンが精霊アルホルンが作った精霊の為の場だというのを知ったのはフレッドが持ち出した亡き父の手帳。
 先生の所から帰る直前に何とか聞き出したこの情報で俺は余命三十年と言う呪から解放された。
 だけどアルホルンと言う土地でと言う限定が付いたが、それでもラグナーの生涯を見守る事が出来る。
 離れ離れで寂しいと思っているが、俺が先に逝く事で心を痛めなくて済むだろう優しい彼に出来る事はただ傷つけるだけ。
 そして俺が望んだものは彼の生涯を見守る事。

「でも俺はこれで十分だ」

 新聞から判る彼の状況、そして共通の友人から聞く彼の日常。

「うん。
 俺は十分幸せに暮らしてるよ」

 ふとすぐ横から見つめられた視線に気づいて、照れ隠しのように串焼きの肉の残りを全部隣の器にうつすのだった。











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