120 / 308
うちの隊長は実は三面記事の常連です。
しおりを挟む
本日のアルホルンは相変わらずうっすらと雪が積もっていて春はまだ遠そうな気候です。
暖炉の前を今日の居場所と決めたこの城の主は王都からの使者である私と面と向かってご機嫌にほほ笑んで見せてます。
何年ぶりに見た笑顔に相変わらず子犬みたいだなとほっこりしつつ、男に笑顔を向けられても嬉しくないはずなのに記憶と変わらない笑顔を向けられて思わず笑みを浮かべたら「気持ち悪い、笑うな」と言われた私は心の中で大泣きです。
城の主の正面に立つ宮廷騎士団の隊服を纏う私よりも少し年下の男は背後に頭が痛そうにしている姿を隠せずにいる従者を従え、そして使用人の少ないこの城で唯一人と対面させる事の出来る家令のハイラに茶を用意するように指示をしていた。
最も護衛以外一人しかいないのだが。
当然のように主の一人分という要求に家令はにこやかな笑みを崩さず従う様子を見て見当違いとは言えどもクラウゼ家を恨まずにはいられない。
いや、ゴルディーニ殿を思い出させる男を従えていたクラウゼ家にこのような使用人が居たこと自体周囲に情報を知られてない手腕を認めるべきか悩む中
「アルホルン大公、本日は……」
「俺達の間柄に挨拶何て良い。
それよりも早く」
俺達の間柄……
親しい間柄なら何も問題はないのだが生憎こちらは何時殺されるか判らない命。
お前の声なんて聞きたくないから余計な声を声なんて聞かせるなと言う意味に心が折れそうになってくる。
少なくとも団長を辞めて数か月の間にそれなりに関係を修復したらしい二人の距離は縮まっているようにみえた。
俺なんて久しぶりに会った時はその鬱陶しい視線は止めろとずっと目を閉ざさせていたのに、理不尽。
シーヴォラを命がけで守った事もあってかあの時切り落とされた腕が元通りになっていて、城から出てすぐにお前の面倒は見たくないと治したのだからこいつはただ素直になれないだけじゃなかろうかと私と殿下の間では疑惑が上がっている。
それはさておき持ってきていた鞄からいくつかの新聞の束を取り出す。
私は五日に一度発行される新聞を王都から運ぶのが仕事になっていた。
アルホルンの森とこの城以外何もないこのアルホルン大公領の不便な所で王都から馬で一昼夜程度の距離。
微妙に遠いのがしんどい所なのだろうが元団長曰くあの城を出た日、その足で朝を迎える前に到着した事を後で聞かされてヴォーグ恐ろしいと四十近い体なのに付いていけた元団長も凄いと怯えずにはいられなかった。
そして今回も五日ぶりのお使いを終えた私に容赦なく
「ご苦労、また五日後もよろしく」
なんて紅茶を飲みながら陶然とした顔で私を追い出そうとする幼馴染を恨まずにはいられない。
一日位滞在させろと思うも客間の準備が出来てないと一蹴されてしまった。
この指名された特殊任務に私は長期の任務から外れ続けている。
寧ろ干されていると言ってもいい。
とは言え、この仕事を指名される理由も判ればこの程度の嫌がらせの一つや二つこなすぐらいわけもない。
もう一つ大切な任務も預かっている。
「大公よろしいでしょうか?」
声を掛ければ既に机一杯に新聞を広げて目的の記事でも探してるのか勢いよくページを捲っていた。
娯楽に餓えたアルホルン大公の楽しみに邪魔をするなと聞こえないふりをされれば
「陛下の薬を頂きたいのですが」
声を掛けるも目的の記事を見付けてかすっかり活字の世界に行ってしまった幼馴染には届かなく代わりに
「お薬ならご用意しております」
「ハイラ殿……」
心が折れそうな所で毎度救ってくれるクラウゼ家の元家令の手を握りしめるのだった。
「お薬を届けるのも大切なお勤め。
五日分のお薬しかご用意出来なく申し訳ないのですが、この雪の中あぶのうございますがお気をつけてお帰り下さい」
「はい。
それは重々承知しております」
私が五日ごとに来るもう一つの理由。
城の医師達でさえ作る事の出来ない薬をアルホルンの魔道士自ら作った貴重な薬を頂くために派遣されているのだ。
「そしてこちらがエーンルート侯のお薬になります」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げればそのまま失礼しますと挨拶をしてハイラと元団長に見送られる形でアルホルンを後にするのだ。
最もこの時に元団長とハイラから色々手紙を預かったり次に持ってきてほしい荷物一覧を預かるのだが、幼馴染殿は私的な部分をとっくに気づいているようなのに全くの無視をしている。
いい奴なのかどうなのか、ここも殿下と一緒に素直になれないやつめと笑っていた。
そして私が降り出した雪にはしゃいで居る馬を落ち着かせて王都へと駆け出した頃……
「じゃあ、墓参りに行ってくる」
「ついて行きましょうか?」
「すぐそこだからいい。護衛もいらない。
それよりも城の片づけを頼む。
一向に片付かないのは許し難い」
「清潔にしていただいて大変ありがたいのですが、これだけ物が多いのも考え物ですね」
ハイラが寒くないようにと暖かな上着と外套と暖かなお茶を水筒に入れて用意してくれた。
中身は何だとふたを開ければホットワインから香るシナモンの香りに口角が上がる。
「ハイラは判ってるな」
「はい、エリオ殿に教えてもらったレシピなので。
ですが最後までお飲みいただいた時に首をひねられて、無念です」
「ああ、多分使用して要るシナモンの違いだ。
ハイラは上等なシナモンを使っているのだろうが、前アルホルン大公はシナモンが苦手でね。
シナモンの香りが強くならないようにあまり上質でない物でスティックをクルリと一回香りを移した程度だけの物を何時も作ってた」
「なんと、そんな心遣いが」
「俺はこっちの方が好きだけどね」
水筒の蓋を開けて香りを楽しんだ後またきゅっと閉ざして収納空間に片づける。
「エリオの墓参りを済ませたら森を回ってくる。
日没までには帰る」
「また雪も降りだして寒いのでお気をつけてください」
玄関先で見送れば、すぐに外套のフードをかぶって出かける姿を見送った。
その姿が見えなくなった所で
「毎回思いますがラグナー様の記事を探してご機嫌になるなんて、ヴォーグ様も可愛らしいですな」
「ああ、ブルフォードもこの為にだけ走らされてるとは思ってないだろうが、それにしてもシーヴォラは何やってる。
こんなにも話題に上がりおって……」
「ラグナー様が話題に上がるのはいつもの事。
おかげでブルフォード殿にも仲直りの機会に恵まれているので良いではありませんか」
「すっかり事件の印象が強くてその前を忘れているだろうが、庭で遊んだあとはいつもおんぶしてもらっていた事を覚えてないようだな」
「おや、ずいぶんとかわいらしい」
「あれは昔は甘え上手だったのだが、いつの間にこうなったんだか」
「健やかな自立心の成長を送れたようで何よりです。
故に、弟君の様子が気になるようですね」
「まぁ、母親の従兄弟殿の末の子供を養子にするとか言っていたが、早まらなければいいのだが」
「養子をですか?弟君をですか?」
「両方に決まっている。
養子の子供はまだ5歳だ。
親から離すべきではないだろう」
「それを言うとなら自分はとおっしゃると思うので、年齢ではないという事を心の片隅に置いておいてください」
「判ってはいるが……
そうだったな、それも含めて考えながら掃除をしてくる」
「はい。
本日は北の塔をよろしくお願いします。
随分傷んだ家具が多いので修復可能か不可か仕分けて下さい」
難しい顔をして掃除に赴くフレッドにハイラは小さくまだまだですなと呟くのだった。
暖炉の前を今日の居場所と決めたこの城の主は王都からの使者である私と面と向かってご機嫌にほほ笑んで見せてます。
何年ぶりに見た笑顔に相変わらず子犬みたいだなとほっこりしつつ、男に笑顔を向けられても嬉しくないはずなのに記憶と変わらない笑顔を向けられて思わず笑みを浮かべたら「気持ち悪い、笑うな」と言われた私は心の中で大泣きです。
城の主の正面に立つ宮廷騎士団の隊服を纏う私よりも少し年下の男は背後に頭が痛そうにしている姿を隠せずにいる従者を従え、そして使用人の少ないこの城で唯一人と対面させる事の出来る家令のハイラに茶を用意するように指示をしていた。
最も護衛以外一人しかいないのだが。
当然のように主の一人分という要求に家令はにこやかな笑みを崩さず従う様子を見て見当違いとは言えどもクラウゼ家を恨まずにはいられない。
いや、ゴルディーニ殿を思い出させる男を従えていたクラウゼ家にこのような使用人が居たこと自体周囲に情報を知られてない手腕を認めるべきか悩む中
「アルホルン大公、本日は……」
「俺達の間柄に挨拶何て良い。
それよりも早く」
俺達の間柄……
親しい間柄なら何も問題はないのだが生憎こちらは何時殺されるか判らない命。
お前の声なんて聞きたくないから余計な声を声なんて聞かせるなと言う意味に心が折れそうになってくる。
少なくとも団長を辞めて数か月の間にそれなりに関係を修復したらしい二人の距離は縮まっているようにみえた。
俺なんて久しぶりに会った時はその鬱陶しい視線は止めろとずっと目を閉ざさせていたのに、理不尽。
シーヴォラを命がけで守った事もあってかあの時切り落とされた腕が元通りになっていて、城から出てすぐにお前の面倒は見たくないと治したのだからこいつはただ素直になれないだけじゃなかろうかと私と殿下の間では疑惑が上がっている。
それはさておき持ってきていた鞄からいくつかの新聞の束を取り出す。
私は五日に一度発行される新聞を王都から運ぶのが仕事になっていた。
アルホルンの森とこの城以外何もないこのアルホルン大公領の不便な所で王都から馬で一昼夜程度の距離。
微妙に遠いのがしんどい所なのだろうが元団長曰くあの城を出た日、その足で朝を迎える前に到着した事を後で聞かされてヴォーグ恐ろしいと四十近い体なのに付いていけた元団長も凄いと怯えずにはいられなかった。
そして今回も五日ぶりのお使いを終えた私に容赦なく
「ご苦労、また五日後もよろしく」
なんて紅茶を飲みながら陶然とした顔で私を追い出そうとする幼馴染を恨まずにはいられない。
一日位滞在させろと思うも客間の準備が出来てないと一蹴されてしまった。
この指名された特殊任務に私は長期の任務から外れ続けている。
寧ろ干されていると言ってもいい。
とは言え、この仕事を指名される理由も判ればこの程度の嫌がらせの一つや二つこなすぐらいわけもない。
もう一つ大切な任務も預かっている。
「大公よろしいでしょうか?」
声を掛ければ既に机一杯に新聞を広げて目的の記事でも探してるのか勢いよくページを捲っていた。
娯楽に餓えたアルホルン大公の楽しみに邪魔をするなと聞こえないふりをされれば
「陛下の薬を頂きたいのですが」
声を掛けるも目的の記事を見付けてかすっかり活字の世界に行ってしまった幼馴染には届かなく代わりに
「お薬ならご用意しております」
「ハイラ殿……」
心が折れそうな所で毎度救ってくれるクラウゼ家の元家令の手を握りしめるのだった。
「お薬を届けるのも大切なお勤め。
五日分のお薬しかご用意出来なく申し訳ないのですが、この雪の中あぶのうございますがお気をつけてお帰り下さい」
「はい。
それは重々承知しております」
私が五日ごとに来るもう一つの理由。
城の医師達でさえ作る事の出来ない薬をアルホルンの魔道士自ら作った貴重な薬を頂くために派遣されているのだ。
「そしてこちらがエーンルート侯のお薬になります」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げればそのまま失礼しますと挨拶をしてハイラと元団長に見送られる形でアルホルンを後にするのだ。
最もこの時に元団長とハイラから色々手紙を預かったり次に持ってきてほしい荷物一覧を預かるのだが、幼馴染殿は私的な部分をとっくに気づいているようなのに全くの無視をしている。
いい奴なのかどうなのか、ここも殿下と一緒に素直になれないやつめと笑っていた。
そして私が降り出した雪にはしゃいで居る馬を落ち着かせて王都へと駆け出した頃……
「じゃあ、墓参りに行ってくる」
「ついて行きましょうか?」
「すぐそこだからいい。護衛もいらない。
それよりも城の片づけを頼む。
一向に片付かないのは許し難い」
「清潔にしていただいて大変ありがたいのですが、これだけ物が多いのも考え物ですね」
ハイラが寒くないようにと暖かな上着と外套と暖かなお茶を水筒に入れて用意してくれた。
中身は何だとふたを開ければホットワインから香るシナモンの香りに口角が上がる。
「ハイラは判ってるな」
「はい、エリオ殿に教えてもらったレシピなので。
ですが最後までお飲みいただいた時に首をひねられて、無念です」
「ああ、多分使用して要るシナモンの違いだ。
ハイラは上等なシナモンを使っているのだろうが、前アルホルン大公はシナモンが苦手でね。
シナモンの香りが強くならないようにあまり上質でない物でスティックをクルリと一回香りを移した程度だけの物を何時も作ってた」
「なんと、そんな心遣いが」
「俺はこっちの方が好きだけどね」
水筒の蓋を開けて香りを楽しんだ後またきゅっと閉ざして収納空間に片づける。
「エリオの墓参りを済ませたら森を回ってくる。
日没までには帰る」
「また雪も降りだして寒いのでお気をつけてください」
玄関先で見送れば、すぐに外套のフードをかぶって出かける姿を見送った。
その姿が見えなくなった所で
「毎回思いますがラグナー様の記事を探してご機嫌になるなんて、ヴォーグ様も可愛らしいですな」
「ああ、ブルフォードもこの為にだけ走らされてるとは思ってないだろうが、それにしてもシーヴォラは何やってる。
こんなにも話題に上がりおって……」
「ラグナー様が話題に上がるのはいつもの事。
おかげでブルフォード殿にも仲直りの機会に恵まれているので良いではありませんか」
「すっかり事件の印象が強くてその前を忘れているだろうが、庭で遊んだあとはいつもおんぶしてもらっていた事を覚えてないようだな」
「おや、ずいぶんとかわいらしい」
「あれは昔は甘え上手だったのだが、いつの間にこうなったんだか」
「健やかな自立心の成長を送れたようで何よりです。
故に、弟君の様子が気になるようですね」
「まぁ、母親の従兄弟殿の末の子供を養子にするとか言っていたが、早まらなければいいのだが」
「養子をですか?弟君をですか?」
「両方に決まっている。
養子の子供はまだ5歳だ。
親から離すべきではないだろう」
「それを言うとなら自分はとおっしゃると思うので、年齢ではないという事を心の片隅に置いておいてください」
「判ってはいるが……
そうだったな、それも含めて考えながら掃除をしてくる」
「はい。
本日は北の塔をよろしくお願いします。
随分傷んだ家具が多いので修復可能か不可か仕分けて下さい」
難しい顔をして掃除に赴くフレッドにハイラは小さくまだまだですなと呟くのだった。
24
お気に入りに追加
1,322
あなたにおすすめの小説
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる