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うちの隊長は最強とはこういった奴らの事を言うのではないかと引いています
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なんだという様に周囲を伺えば、同様に周囲を見回すレドフォードの顔に少し安心してしまえば
「今のは反発した魔素だ。
結界の中だからこの程度で済んだが……」
ちらりと床を見れば表面が粉々に割れて大理石の下の石が丸見えになり、柱も一部が砕けていた。
「あんな中に居て大丈夫なのか?」
ぽつりとアレクが呟くも
「力負けさえしなければ大丈夫だ。
それに対策位しているから怪我をする事はまずない」
静かに見守る宮廷騎士を守るように立つ団長のすぐ隣に居るという位置に丁寧に説明してくれた。
「団長はヴォーグのこと……詳しいですね」
怖いもの知らずのレドフォードが冷や汗を流しながらも聞けば
「あれとは、まだ母親の腹の中に居る頃からの付き合いだ。
最もあれが六歳の頃に私は見限られたが、今は話をしてくれるし心配もしてもらえる。
見限られたが見捨てられたわけじゃない。
おかしいだろ?
一回り以上も違う子供に翻弄されて今も手の上で転がされている」
くつくつと笑いながら、でも楽しそうな顔でヴォーグの戦いを見守る姿に俺達は唖然とその話を呑み込もうとしていた。
つまりは……
「成人の儀以来ですか久しぶりにお会いしたら随分と大きくなられて、いつも泣いてばかりの子供がやんちゃも覚えてほっとしたと申しますか」
「まさか最下級の文官の隊服を着てお会いした時は何の冗談だと思いましたな」
ゴルディーニ、リンドグレーンも目を細めて戦いを見守りながら笑みを浮かべいる。
「こんなにも素晴らしく成長してお帰りになられたというのに、我らが若君は全く成長をなさってなくって。
某公爵家の二の舞になるのは勘弁してくださいよ」
はははと笑うディノワールだが、目は全く笑っておらず、誰かが咎めるように咳払いする辺り何かあったのだと察する事は出来た。
四家しかない公爵家のどれだと思う中、これだけの上位貴族がそろう中で丁寧に扱われる立場に知らず知らずに音を鳴らして唾を呑み込んでいた。
「ヴォーグは公爵家の人間か?
それとも王族の……何かか?」
後者はあまりに憚れる事なのでぼかして聞くも
「半分当たってますが、半分はそれよりもっと性質が悪いですよ。
あの子は五歳の時にそれが判明して以来ずっと孤独です。
ましてやたった一人の味方にも守られず、かわいそうな子でした」
じろりとゴルディーニが団長を睨むというありえない光景だが
「もう過ぎた話しだ。
何度も蒸し返すな」
歯止めをかけたのは国王自らで余計に俺達はどうなってるのだと視線を団長とゴルディーニを行ったり来たりする中
「私が出来た事はあの子を東の方にお預けを願い出た事だけ。
あの子がこちらでは得る事の出来なかった幸せを向こうで得る事が出来たのが何よりの救いだ」
どんな幸せだと心がざわつく中
「あの子にとって人として生きる事がこんなにも得難い物だとは、我らはどれだけあの子に期待を押し付けていたのだろうか」
それは、どんな幸せだ?
思わず聞き直さなくてはいけないような内容と驚きに団長を見ればただただ苦笑。
成長を見守る様な眼差しで戦闘風景をみる顔はおだやかだが、だけどこの戦いに手が出せないふがいなさからか握り拳は震えていて、駆けだして手助けしたくなるのを堪える様にも見えた。
「とりあえずはあの子に対する不敬、そろそろ我ら宮廷騎士は動こうと思ってますので一つ覚えておいてください」
びくりと震える肩はランダーかイリスティーナか。
レドフォードも含めて冷や汗を流している辺り何か心辺りあるというか、ない方が不思議だなと隊舎での生活を思い出して溜息を零す。
「シーヴォラ隊も解散近いな」
思わずぼやいてしまえば
「騎士廃業にならないだけましとしましょう」
そんな不名誉だけは嫌だとアレクも頭が痛そうに手で支えていた。
にしてもだ。
「長いな……」
不意に聞こえた言葉で思い出す。
一瞬にも思えるこの激しい打ち合いは魔法も使いだしてか天井の一角が崩落している。
ここの扉の結界を破る為に丸見えになってる回廊も崩れ落ちている。
周りが見えてないのか剣を幾度と重ねて行く光景は永遠に続くわけはない当たり前の事に思いつく。
このままではどちらが先に魔力が切れるなんて……魔の生き物でもある魔族が人間でもあるヴォーグに負けるはずもなく……
何とかこの空気を変えねばと思うも音の移動を追いかけるのがやっとの俺達に二人の戦いに参加する術はなく、ただ悔しく見守るだけ。
崩れる壁と共に柱も崩壊する。
いくら綺麗にしてるとは言えここまで来ればもうもうと立ちこめる埃は軽々と結界を越えて届いて来る。
「シーヴォラ、お前達は後ろの通路から行け」
王の言葉に驚いて見上げるが
「ですが……」
「魔族が現れる、それは国の崩壊を意味する。
私は王としての最後の務めを果たさなくてはならない。
国が亡びる時王がここに居るのが私の最後の役目。
供は血縁の深いこの者達だけで十分。
民の一人として無事生き延びろ」
「ならばなおの事!」
貴方達を、ここで王を残してと口に出そうとする前に
「隊長!私は隊長と一緒ならどこでも死ねます!」
「ヴォーグ羨ましいでしょう!」
この緊張が広がる中ランダーとイリスティーナの予想外の行動の抱擁に俺は何故か押し倒されるという状況で一同目の前の光景が理解できないというように目を点にしていた。
「ヴォーグはあの魔族といちゃいちゃしていたいらしいから私達は私達でいちゃいちゃしながら崩落する天井に挟まれて死にましょう!」
「無事脱出出来たら隊長の子供を山ほど生みます!
きっと隊長に似て可愛いと思います!」
「え?いちゃいちゃって、子供?!」
戦いに集中していたはずなのに思わず振り向くヴォーグは何処か必死な顔だったが、振り返った顔を見て二人の悪魔がほくそ笑む。
あ、これダメな奴だ。
俺でなくともレドフォードもルーツも引き攣った顔をする中アレクはもう知りませんと言うようにそっぽを向いていた。
「何て言うの?
あの魔族だって角生えてるけど角が無ければなかなかの美形でしょ?」
「わりとヴォーグって美形好みよね?」
一瞬ヘヴェデスの手も止まり、何故か急に距離も取り出した。
同様に周囲もランダー達から距離を取り出した。
「そりゃあんたが無節操なのは知ってたけど?」
「男も女も気にしないなら魔族だっていちいち気にしないわよね?」
さっきまでの戦いは何だというように時間が止まっていた。
だいぶ慣れたつもりだったが女の会話は恐ろしい。
何を思ってこう言った話になるのか理解できないというように押さえつけられる二人から逃げ出そうとしてもがっちりと押さえつけられた揚句に助けてくれる人は周囲にも居なく、玉座の奥に向かってずるずると引っ張り始められた。
「俺だって好みぐらいある!
魔族はお断りだ!」
悲鳴のような声で魔族に切りかかれば、さすがにヘヴェデスも
「なぜこの私が人間如きに抱かれればならないのだ!」
ヴォーグの剣を受けては振り払い、そしてこっちこそお断りと言うように剣を振り下ろしていたが
「抱かれるのが前提なんだ」
「うるさい!だまれっ!!」
と今回も絶妙な突っ込みをするレドフォード。
魔剣の真空刃が飛んでくるも結界が無事阻んでくれてほっとした……
あの魔族の性癖を引き出すとはさすがだが、どんびきしながら魔族を見る原因の二人は周囲が避けている事にまだ気づいていない。
そんな事大した問題じゃないが
「ヴォーグにこれ以上男を薦めるな!」
やっぱりまだ好きなのだ。
女はもちろん男だって隣にいるのは嫌だとランダーとイリスティーナに向かって言うも
「離縁されたのだから諦めましょう」
レドフォードがルーツを睨めば引き攣った笑みのルーツがそっぽを向いていた。
ソース発信源はこいつららしいがこの場は離縁の話しを知る仲ばかりなので失笑だけが虚しく広がった……
「さあ、隊長!
いちゃついてる二人を置いてここからエスケープして私達で素敵家族を作りましょう!」
「アナもヒューゴも副隊長をよろしく!」
言いながら二人がかりで玉座裏の回廊から脱出を図ろうとする意図は判った。
俺を脱出させる為の芝居だろうが、それにしても居た堪れなさすぎる上に
「待て人間の女!
別に私は抱かれる事を前提としたわけではない!」
残念な魔族のせいで緊張感の抜けた戦いは終わりそうにはなかった……
「今のは反発した魔素だ。
結界の中だからこの程度で済んだが……」
ちらりと床を見れば表面が粉々に割れて大理石の下の石が丸見えになり、柱も一部が砕けていた。
「あんな中に居て大丈夫なのか?」
ぽつりとアレクが呟くも
「力負けさえしなければ大丈夫だ。
それに対策位しているから怪我をする事はまずない」
静かに見守る宮廷騎士を守るように立つ団長のすぐ隣に居るという位置に丁寧に説明してくれた。
「団長はヴォーグのこと……詳しいですね」
怖いもの知らずのレドフォードが冷や汗を流しながらも聞けば
「あれとは、まだ母親の腹の中に居る頃からの付き合いだ。
最もあれが六歳の頃に私は見限られたが、今は話をしてくれるし心配もしてもらえる。
見限られたが見捨てられたわけじゃない。
おかしいだろ?
一回り以上も違う子供に翻弄されて今も手の上で転がされている」
くつくつと笑いながら、でも楽しそうな顔でヴォーグの戦いを見守る姿に俺達は唖然とその話を呑み込もうとしていた。
つまりは……
「成人の儀以来ですか久しぶりにお会いしたら随分と大きくなられて、いつも泣いてばかりの子供がやんちゃも覚えてほっとしたと申しますか」
「まさか最下級の文官の隊服を着てお会いした時は何の冗談だと思いましたな」
ゴルディーニ、リンドグレーンも目を細めて戦いを見守りながら笑みを浮かべいる。
「こんなにも素晴らしく成長してお帰りになられたというのに、我らが若君は全く成長をなさってなくって。
某公爵家の二の舞になるのは勘弁してくださいよ」
はははと笑うディノワールだが、目は全く笑っておらず、誰かが咎めるように咳払いする辺り何かあったのだと察する事は出来た。
四家しかない公爵家のどれだと思う中、これだけの上位貴族がそろう中で丁寧に扱われる立場に知らず知らずに音を鳴らして唾を呑み込んでいた。
「ヴォーグは公爵家の人間か?
それとも王族の……何かか?」
後者はあまりに憚れる事なのでぼかして聞くも
「半分当たってますが、半分はそれよりもっと性質が悪いですよ。
あの子は五歳の時にそれが判明して以来ずっと孤独です。
ましてやたった一人の味方にも守られず、かわいそうな子でした」
じろりとゴルディーニが団長を睨むというありえない光景だが
「もう過ぎた話しだ。
何度も蒸し返すな」
歯止めをかけたのは国王自らで余計に俺達はどうなってるのだと視線を団長とゴルディーニを行ったり来たりする中
「私が出来た事はあの子を東の方にお預けを願い出た事だけ。
あの子がこちらでは得る事の出来なかった幸せを向こうで得る事が出来たのが何よりの救いだ」
どんな幸せだと心がざわつく中
「あの子にとって人として生きる事がこんなにも得難い物だとは、我らはどれだけあの子に期待を押し付けていたのだろうか」
それは、どんな幸せだ?
思わず聞き直さなくてはいけないような内容と驚きに団長を見ればただただ苦笑。
成長を見守る様な眼差しで戦闘風景をみる顔はおだやかだが、だけどこの戦いに手が出せないふがいなさからか握り拳は震えていて、駆けだして手助けしたくなるのを堪える様にも見えた。
「とりあえずはあの子に対する不敬、そろそろ我ら宮廷騎士は動こうと思ってますので一つ覚えておいてください」
びくりと震える肩はランダーかイリスティーナか。
レドフォードも含めて冷や汗を流している辺り何か心辺りあるというか、ない方が不思議だなと隊舎での生活を思い出して溜息を零す。
「シーヴォラ隊も解散近いな」
思わずぼやいてしまえば
「騎士廃業にならないだけましとしましょう」
そんな不名誉だけは嫌だとアレクも頭が痛そうに手で支えていた。
にしてもだ。
「長いな……」
不意に聞こえた言葉で思い出す。
一瞬にも思えるこの激しい打ち合いは魔法も使いだしてか天井の一角が崩落している。
ここの扉の結界を破る為に丸見えになってる回廊も崩れ落ちている。
周りが見えてないのか剣を幾度と重ねて行く光景は永遠に続くわけはない当たり前の事に思いつく。
このままではどちらが先に魔力が切れるなんて……魔の生き物でもある魔族が人間でもあるヴォーグに負けるはずもなく……
何とかこの空気を変えねばと思うも音の移動を追いかけるのがやっとの俺達に二人の戦いに参加する術はなく、ただ悔しく見守るだけ。
崩れる壁と共に柱も崩壊する。
いくら綺麗にしてるとは言えここまで来ればもうもうと立ちこめる埃は軽々と結界を越えて届いて来る。
「シーヴォラ、お前達は後ろの通路から行け」
王の言葉に驚いて見上げるが
「ですが……」
「魔族が現れる、それは国の崩壊を意味する。
私は王としての最後の務めを果たさなくてはならない。
国が亡びる時王がここに居るのが私の最後の役目。
供は血縁の深いこの者達だけで十分。
民の一人として無事生き延びろ」
「ならばなおの事!」
貴方達を、ここで王を残してと口に出そうとする前に
「隊長!私は隊長と一緒ならどこでも死ねます!」
「ヴォーグ羨ましいでしょう!」
この緊張が広がる中ランダーとイリスティーナの予想外の行動の抱擁に俺は何故か押し倒されるという状況で一同目の前の光景が理解できないというように目を点にしていた。
「ヴォーグはあの魔族といちゃいちゃしていたいらしいから私達は私達でいちゃいちゃしながら崩落する天井に挟まれて死にましょう!」
「無事脱出出来たら隊長の子供を山ほど生みます!
きっと隊長に似て可愛いと思います!」
「え?いちゃいちゃって、子供?!」
戦いに集中していたはずなのに思わず振り向くヴォーグは何処か必死な顔だったが、振り返った顔を見て二人の悪魔がほくそ笑む。
あ、これダメな奴だ。
俺でなくともレドフォードもルーツも引き攣った顔をする中アレクはもう知りませんと言うようにそっぽを向いていた。
「何て言うの?
あの魔族だって角生えてるけど角が無ければなかなかの美形でしょ?」
「わりとヴォーグって美形好みよね?」
一瞬ヘヴェデスの手も止まり、何故か急に距離も取り出した。
同様に周囲もランダー達から距離を取り出した。
「そりゃあんたが無節操なのは知ってたけど?」
「男も女も気にしないなら魔族だっていちいち気にしないわよね?」
さっきまでの戦いは何だというように時間が止まっていた。
だいぶ慣れたつもりだったが女の会話は恐ろしい。
何を思ってこう言った話になるのか理解できないというように押さえつけられる二人から逃げ出そうとしてもがっちりと押さえつけられた揚句に助けてくれる人は周囲にも居なく、玉座の奥に向かってずるずると引っ張り始められた。
「俺だって好みぐらいある!
魔族はお断りだ!」
悲鳴のような声で魔族に切りかかれば、さすがにヘヴェデスも
「なぜこの私が人間如きに抱かれればならないのだ!」
ヴォーグの剣を受けては振り払い、そしてこっちこそお断りと言うように剣を振り下ろしていたが
「抱かれるのが前提なんだ」
「うるさい!だまれっ!!」
と今回も絶妙な突っ込みをするレドフォード。
魔剣の真空刃が飛んでくるも結界が無事阻んでくれてほっとした……
あの魔族の性癖を引き出すとはさすがだが、どんびきしながら魔族を見る原因の二人は周囲が避けている事にまだ気づいていない。
そんな事大した問題じゃないが
「ヴォーグにこれ以上男を薦めるな!」
やっぱりまだ好きなのだ。
女はもちろん男だって隣にいるのは嫌だとランダーとイリスティーナに向かって言うも
「離縁されたのだから諦めましょう」
レドフォードがルーツを睨めば引き攣った笑みのルーツがそっぽを向いていた。
ソース発信源はこいつららしいがこの場は離縁の話しを知る仲ばかりなので失笑だけが虚しく広がった……
「さあ、隊長!
いちゃついてる二人を置いてここからエスケープして私達で素敵家族を作りましょう!」
「アナもヒューゴも副隊長をよろしく!」
言いながら二人がかりで玉座裏の回廊から脱出を図ろうとする意図は判った。
俺を脱出させる為の芝居だろうが、それにしても居た堪れなさすぎる上に
「待て人間の女!
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