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うちの隊長は伴侶の話しを聞きながら大して今も変わってないだろと心の中で盛大に突っ込んでいます

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 次の日、俺達【暁の大牙】はいつもの通りあくびを零しながらギルドに集合した。
 そしてちょうどそこにヴォーグも奥の応接間からヴァルターと出てくる所にかちあった。

「ねえホルガー、今日はどうする?」

 依頼書を見ながらマイヤがどれにしようかな?と可愛いそぶりを見せながら物色していたが、その前に俺は一枚の依頼書を剥ぎ取り

「皆に紹介したい」

 そう言ってヴァルターと話を終えたヴォーグを手招きすれば爽やかな笑みを携えてやってきた。

「ホルガーさんおはようございます」
「おう、おはようさん。
 所で新しい住処は見つかったか?」
「はい、おかげさまで。
 住宅街の一件貸し切りのアパートです。
 希望通り吹き抜けの部屋はあったのですが、風通りが悪いので二階の部屋に吹き抜けの窓を作ってもらう事になりました」
「おう、意外とおしゃれだな」
「機能重視です。
 おかげで今日中には作業を終えるという事で受け渡しは明日になります」

 まだまだ宿屋暮らしだと呻くヴォーグに一枚の依頼書を見せた。

「だったら俺達と草狩に行こう。
 一泊二日の行程だ。
 昨日も言った通りうちの【暁の大牙】を紹介するって言っただろ?
 今なら全員そろってるし、紹介するなら一緒に仕事した方が分かりやすい」

 なるほどと言うヴォーグの顔を見るも

「ちょっとホルガー、何勝手に一人で決めてるんだよ」

 ユハが呆れていた。

「まぁ、昨日のこいつのあれからの話しを道すがら教えるからそれから判断してくれ。
 嫌なら城門の所で帰っても良いし、乗るなら俺達の今後の話しもしようと思っている」

 俺の真剣な表情と強張った声に誰もが目を瞠り、そして最近の伸び悩みに誰もが視線を彷徨わせていた。

「とりあえず依頼を受けてくる。
 ヴォーグは一泊二日の依頼だが荷物があれば一度取りに帰ってから西門で待ち合わせでいいぞ?」
「荷物は大丈夫ですが、皆さんよろしいのですか?」

 一応この空気に気を使ってくれるが、ここ最近ずっとこんな感じだ。
 今更だと

「どのみち俺達は冒険者だ。
 日銭を稼いで身を立てるのが仕事な以上よろしいもよろしくもなくただ以来の任務をこなすだけだ」

 言えば少しだけ困ったよう頷いて眉間を狭めるヴォーグを連れて西門へと向かうのだった。
 


 それからヴォーグは時間がもったいないからと幌付の馬車を借りてくれた。
 その時にいろいろ物価の高い城門近くの食品店で何やら買い物もしていた。
 自身の準備はそれで万端らしい。
 一応ヴォーグからの依頼と言う形だから経費はヴォーグ持ちで今は銅貨一枚も無駄に出来ない状況の為に正直ほっとした。
 近くの村まで移動する間にお互いの自己紹介がてら少し早目の昼食をする。
 王都からの馬車の操作は馬車代を払ってくれるならとトゥロが引き受けてくれた。
 そしてヴォーグは収納スキルから食事を取出し俺達の食事の分も必要か聞いて来て……

「と言うかさ、新人君。
 普通食料は各自負担なの知ってるのかな?」
「前々回は昨日とは違う方達に同行を願いました時には食費を要求されましたが、一昨日で学びました。
 一昨日の方達は事前に説明もなく食事を作って食べながら俺の分はないとはっきり言ったので今回の方達、みなさんもそう言う物かと思って……
 ちなみに一昨日の時は一応弁当を用意してましたが俺がパンにベーコンとチーズを挟んだものを食べたら横取りされました。
 なので、今回は一応皆さんの分を持ってきて対応できるようにしておきました」
「あいつら……ギルド長に伝えておく懸案だ」
「新人君は無知だねぇ。
 今回事前説明しな買ったホルガーも悪いけど、約束してるわけでもないからねぇ。
 まぁ、うちの所は無難に自分の事は自分で、分け前は人数分でって事になってるよ」
「とは言っても各チームごとに特色はあるわ。
 さっきも言ったように節約の為にみんなまとめて用意するからお金だけ出してくれとか、お前の者は俺の物とかね?」

 テレサとマイヤは新人と言う後輩が出来たのが楽しいのか甲斐甲斐しく世話をする様子にヴォーグに見えない位置のトゥロが鼻で笑っていた。
 
「まぁ、俺達はこいつの事をギルマスから頼まれたからもうちょっと深く付き合う予定になるからな、できれば俺達の流儀になれてほしい」
「えー、それ初耳。
 でもテレサは気にしないよ。新人君よろしくね」

 言いながらも視線はヴォーグのチーズと何かの肉のサンドイッチに釘づけだ。
 先ほど買ったばかりのパンに手持ちのチーズとハムを挟んだ簡単な食事のようだった。
 さすがに食べにくいようでヴォーグはサンドイッチを半分に分けて口を付けてない方を差し出して

「俺が作ったものでかまわなければ味見します?」

 味見どうこうの量じゃないだろうと思うもテレサは意地の悪い視線を嬉しそうな顔で誤魔化して

「ありがとう!
 ちょっと興味あったんだ」

 はずむ声で大きな口を開けて食べる姿に馬車を走らせていたトゥロが鼻で笑っていた。
 だけど、テレサが一口食べて文句を言う新人へのお約束パターンは発動せず、それどころか黙ってむしゃむしゃと瞬く間に完食した所か、ヴォーグの食べかけのサンドイッチすらじーっと眺めていた。

「ええと……」
「ねえ新人君。
 それ新人君が作ったんだよね?」
「はい。何かありましたか?」

 なんとなく逃げ腰のヴォーグを追いつめる様にしてテレサはヴォーグの食べかけのサンドイッチを見て涎を垂らしていた。
 俺達はどうなってるんだと眺めていれば、ヴォーグはさらにサンドイッチを半分に分けて

「た、食べます?」

 猛獣に伺いを立てる様にして渡せばテレサは頷いたと同時に奪い取って口へと運んでいる隙にヴォーグも残り一口だけになってしまったサンドイッチを口に詰めるのだった。
 至福の顔でサンドイッチを食べ終えたテレサの様子に俺達は黙ってこの後どうなるかと黙って見守っているも

「ねえ新人君。他にはまだ持ってないの……」
「テレサ、ルール違反だ」

 俺は思わずテレサの首根っこを引っ張ってヴォーグから離すのだった。

「えー、だって本当においしいんだよ!
 街のレストランでもこんなにおいしいサンドイッチは食べた事ないし、チーズも濃厚で鳥肉かな?
 パンのぱっさぱさ感が逆に言い食感になってて美味しいんだよ!
 鶏肉もぜんっぜん硬くないし、何かの味が付いていておいしいんだよ!」
「カモ肉の紅茶煮をスライスしてはさんであります」
「カモ!
 カモってこんな柔らかくて美味しい肉だっけ?!
 もっとなんか臭いって言うかテレサは苦手だったのに!!
 確かまだ持ってるって言ってたよね?
 ちゃんとお金払うから食べさせて!」

 止められないテレサの暴走にヴォーグは冷や汗を流して逃げ腰のまま何とか笑みを作って

「では皆さんもご一緒します?」

 気遣いの出来る男はこうして俺達の胃袋も掴んでいったのだった。



「でもテレサはまだ君を信用したわけじゃないんだよ」

 いつの間にか新人君から君に格上げされたヴォーグとテレサの関係は、まだ警戒はすれどマイヤも少し心を開いているようだった。
 なのにその言い草にユハはまた鼻で笑うもマイヤは苦笑しながら何やら紅茶まで貰いながら馬車に揺られていて、目的地近辺の村の宿屋に馬車を預かってもらって山へと向かう。

「まぁ、この山は庭のようなもんだから、お前の好きな方に行っていいぜ?」

 ユハが矢筒を背負いながらお好きにどうぞと言えば、リュックとベルトに小さな袋だけという軽装のヴォーグにこいつは本当に大丈夫かという目を向けていた。
 ポーターがいない俺達の荷物は各自持つ事。
 これも俺達のルールで、遠出を目的としてないから日帰り、もしくはどこか一泊な行動な為に薄いテントと毛布、それと小さな鍋、薬缶、フライパン、食器、食料を担当して分けて持ち合わせているが、ヴォーグの荷物はそのどれもがない。
 怪しむも

「ああ、収納アイテム持ちだったか」

 トゥロは金持ちかよと小声でぶつくさ言っていたが、それを聞かせないようにマイヤが目的があるなら判るとこなら案内するわよと言って誤魔化していた。

「でしたらキャンプの基本で水場まで行きましょう。
 それからはその周辺を探索するので皆さんお好きに行動してもらっても構いません」
「それじゃあ護衛って言う俺達の意味がないだろ……」

 呆れてホルガーが言うもユハがすぐさま

「うは!
 ボーナス任務じゃん!
 山まで連れて来てそれでオッケー何てよ?
 行き帰りも乗合馬車じゃないしラッキーでいいじゃん!」

 明るい声にトゥロも

「じゃあ俺達早速狩りに行くわ。
 水場ならあの岩場付近にある所で待ち合わせしないか?」
「えー?
 この子と一緒に行かないの?
 テレサはもっとお話ししたいよ」
「私はせっかくのボーナス任務ならのんびり山登りを楽しむわ。
 私達の事はいいから行ってらっしゃい」

 マイヤは手をひらひらとはためかせて行くならさっさと行けと言う合図をするのにユハもトゥロもいい笑顔で山の中に入って行くのだった。

「あいつらは……」

 この近辺の山に入る冒険者は多く、獣道にすらなっている山道にトゥロとユハは飛び込んであっという間に姿を消してしまうのだった。
 ホルガーがその様子に頭を痛めている間にヴォーグは一本の剣を取り出していた。

「あら、黒い剣なんて珍しいわね。
 それが貴方の相棒?」

 マイヤが目を細めて興味深げに見る様子にヴォーグは笑みを浮かべて

「ええ、20歳の誕生日のお祝いに剣を教えてくれた先生がプレゼントしてくれました」
「へー、何かよく切れそうだけど、森の中でもちゃんと剣を使えるの?」

 テレサの疑問に

「そこはちゃんと剣の先生が訓練してくれました。
 では俺達も行きましょう」

 言いながら獣道に入った途端、ヴォーグは獣道から離れて

「あ、こんな所にキュソラーが、バームもあるしエラルーシェもある。
 うわぁ!この山は魔草の宝庫か?
 前回来た時全然気づかなかったけど、あ、メリッツもラウムの木もある!」

 魔草につられてどんどん山の中に一人入って行く姿を思わずと言うように眺めてしまうも

「テレサ追え!
 このままじゃあいつ遭難するぞ?!」
「あ、待って!
 あたしのお弁当君!」
「テレサ本音がダダ漏れよ!」

 ヴォーグが作った道をテレサが消えないように踏み直した所をホルガーが踏みしめてマイヤが迷わないようにマーキングをしていた。

「誰よボーナス任務って言ったのは!」
「向こうについて行けばそうかもしれんが、案外こっちの方がボーナスかもよ」

 思わず額に汗を流してしまう作業だが、ホルガーは確実にこっちがボーナスだと信じてヴォーグの後をついて行くのをマイヤはじっとその背中を見つめて

「ホルガー、貴方私達に隠し事してるでしょ?」

 そう声を掛ければあからさまな同様にやれやれと溜息をつく。

「今はあの子を追いかける方が先だけど、後でゆっくり聞かせてもらうわ」
「ああ、頼む。今はそうしてくれ……」

 異常なまでの汗のかき方に尋常ではない事だけは判ったマイヤは胃がしくしく痛み出すのを誤魔化すようにホルガーを追い越してテレサの方へと向かえば、

「ホルガーさん!正面より魔物が八体来ます!
 とりあえず魔法で仕留めるので注意してください!」

「「「は?」」」

 護衛と言う言葉は何だったのか?
 と言うか、何で正面からくる、しかも八体とか詳しすぎじゃないか?
 その前に守られるのは俺達の方かと剣を構えるも早く術を構成しており既に幾つもの氷の塊が空中で待機の状態になっていた。

「うそ!私より早いなんて!」

 マイヤの悲鳴に草むらが走る音がようやく聞こえた。
 既に向こうは攻撃するつもりのスピードに乗っている。
 だけど姿はまだ見えなくて……
 影が飛んだ……と思ったら……

「貴重な魔草を踏みつぶすなっ!!!」

 ヴォーグの怒りの声に

「え?そこなの?」

 テレサが素で聞いていた……
 さすがに違うだろと心の中で突っ込んで林の中でもこの大剣を振り回せるように構えるも……
 
 影が放物線を描いて落下した。

 ごとり……

 微妙に生きものが落下する音ではなく嫌な予感を覚えるも、ヴォーグの周りに待機していた氷の塊はない。
 恐る恐ると言うように音のする方を向けばそこには氷漬けの魔物が八体転がっていた。
 まだ辛うじて生きているものの調子乗ってごめんなさいと言うような怯えた視線で俺達を見つめていた。
 いや、もう瞼も眼球の表面も凍っており見開いた目で辛うじて見ていたという状況だろうが、それでもやがて寒さと息苦しさに悶える事が出来ずに瞳の輝きが失っていくのを俺達はただ黙って見守っていて……

「あー、やっぱり踏みつぶされてたか……」

 しょぼんと踏みつぶされた魔草に項垂れるヴォーグの姿に違うだろと大声で盛大に突っ込みたかった。
 だけど、同時に八体。
 うちのギルドではマイヤ以上の魔術の使い手を知らなかっただけにマイヤが術を構成する前に作り上げた術の練成スピードとその威力には信じられないという目でヴォーグを見るマイヤの目がヴォーグのレベルの高さを総て物語っていた。
  
「ありゃー、一瞬だったね。
 シルバーウルフの親子兄弟ってところかな?
 狩りの練習にされるところだったけど……
 君はこの魔物の氷漬け作ってどうするの?」

 短剣で叩くも削れない氷にテレサはこれじゃあ食べられないじゃんと呟く様子に

「ああ、それは持って帰ります。
 ギルドに丸投げすれば問題ないでしょう」

 言いながら手をかざして収納スキルで片づけてしまった。

「うおっ!」

 さすがのテレサも驚くも、もうちょっとかわいく驚かないのかと非常識な光景が続くと頭の中は冷静になれる者だなと妙な方向に感心してしまう。
 マイヤも驚きついでの驚きに声も立てる事無く驚いていたが……
 肝心のびっくり箱はそれからすぐになんかの木の実を見付けて喜んで走って行く為に、まともに考える間もなく俺達はその背中を追いかけるのだった。


 そして夕方、約束の水場にやって来たトゥロとユハは満足げに狩った獲物をたずさえて戻ってきた。


「わり―、遅くなった」
「見ろよ、収納袋もう一杯とってきたぜ?
 二人で合わせて金貨三十枚は堅いぜ!」

 悪いがこの中身は俺達二人で分けさせてもらうなと言う輝いた瞳と自慢げな様子に俺達は胡乱な瞳でその可愛いやり取りを見つめていた。

「トゥロさん、ユハさんおかえりなさい。
 今夕食がちょうどできた所なんです」

 今から食事にしても大丈夫ですか?と聞くヴォーグにトゥロとユハは気が利くなと喜んで取り分けられたスープと薄いパンにはさんだ焼いた肉にかぶりつく。
 
「うめえ!
 お前新人なのにこう言ったキャンプの楽しみ方を心得てるなあ!」

 先輩風吹かして難しい言葉を使うユハから俺達は視線をそらせながらスープをすすっていた。
 どうして新人と言うだけでこいつをど素人だと思っていたのだろうかと。
 こいつの装備を見れば素人なんて言葉は出なかったはずだ。
 ましてや図鑑だけではない現地に足を運んで学んできた知識と、こんな環境でも楽しめる心の余裕。
 俺達よりだんとつに格上だろとなけなしのプライドだけが俺に自制をさせていたが、それでもここにたどり着くまでに仕留めた魔物の数と、途中からやけになって戦闘に加えさせてもらって訓練してもらった経過にマイヤもテレサもくたくたになっていた。
 魔力の枯渇、集中力が途切れこんな遊び場にしている庭でこんなグロッキー状態になるなんてと思うも、こいつが俺達に差し出してくれたポーションを飲んで全回復し

「さ、また魔物が来ました。がんばりましょう!」

 そう言って俺達を奮い立たせ、魔物を割り当てて強制的に参加させて……

























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