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うちの隊長は妖精の輪を攻略するつもりです
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ギルドの野営地の方は騎士団の野営地よりも雑然としていた。
騎士よりも多い数の冒険者達が自前の装備とテントと薬を使って治療を施しながら具のない水っぽいスープをすすっている。
俺達が近くに行くにつれて剣呑とした視線で睨まれる意味はむせ返る消毒液の匂いと血の匂いが総て語ると言っている所だろうか。
「騎士団副団長ダニエル・グロスだ。
到着の挨拶がしたい、ギルドの責任者は?」
声を掛ければ血のりの付いたテントから仮眠でも取っていたのか寝ぼけ眼の男が現れた。
知ってる顔に思わず目を見開いてしまうも、相手は動じた様子もなく俺と副団長を見て
「暁の大牙のホルガー・ハリだ。
ギルドの職員は今怪我人の手当てに駆り出されて俺が代役を務めさせてもらう」
「改めましてバックストロム国王国騎士団副団長ダニエル・グロスです。
状況をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「それはギルドの様子の話しか?騎士団の役立たずな話しか?」
どこか苛立ったような口調に副団長は少し小首を傾げる程度に
「でしたら両方。
我々の方はプライドばかりの役立たずにも限界が来たようなので少しはまともな隊を連れてきました。
まだ到着したばかりなので準備が出来次第参加させますが、冒険者方はあとどれくらい持ちそうですか?」
上品な騎士様から吐き出された容赦ない言葉にさすがのホルガーも少しだけ驚いた顔をするも
「もうAクラスの冒険者ぐらいじゃないとまともに対処できなくなってきている。
Cクラスの冒険者達は既に帰らせたところでBクラスも帰そうか検討している所だ。
俺達もさすがに備品が尽きかけて来て奥深くまで足を運べなくなってきたから、こっちにも回してもらえるとありがたいが?」
「申し訳ありません。
我々も持ってきた備品は既に持っていかれた後なので、あと数日ほどすれば後続の物資運搬部隊が数を持って来る手筈になっています。
持ちこたえれますか?」
「持ちこたえるしかないだろう。
というか、かすり傷にポーション一瓶使うのは止めさせてくれ。
いくらあっても足りんぞ」
「はい、そのつもりで来ましたから」
頭の痛くなるような真実にも副団長は表情一つ変えずにホルガーを見上げていた。
ホルガーはホルガーで肩をすくめて副団長を睨みつけていたが
「そういや魔物の生態がまた変わった。
毒や麻痺を使ってくる奴らが多かったが更に最悪な魔物が発生し始めた。
めんどくさい事に触手系やらキノコ系の奴らが現れた。
極力女達を森に入れるな、苗床にされるぞ」
「それは……こちらでも注意しましょう」
「それよりも経験だがそいつらの次は大体身体を乗っ取りに来る奴らが出現するはずだ。
催淫、催眠、どれも魔族のサキュバスやインキュバスが好みそうな戦い方をしている」
「魔族……ですか」
「騎士様じゃ早々お会いした事はないだろう。
知ってるとは思うが今は魔王の活性の時期になっている。
どこかの国が勇者を立ち上げたと聞いたから、その余波がここまで届いたとするなら魔族なんてそこらへんにいる事になるな。
最もこの国に魔族が現れるという話は聞いた事ないが?」
「……申し訳ありません。
貴重な情報を頂きながらそれにはお答えできません」
今まで表情を全く変えなかった副団長があからさまに狼狽えている様子にホルガーもそれ以上は聞いて来なかったが、何か判ったら教えろと視線で釘を刺されてしまった。
「それでは我々はテントの方に戻らせてもらいます」
「ああ、もしよかったら薬やポーションだけでも十分だ。回してもらえるなら頼む。
ギルドの方にも取りに行ってもらってるが、さすがにもう追いつかないようだから」
「承知しました」
情報の対価として薬などポーションの提供を約束した副団長の後ろを無言で歩きながら何を考えているのかわからない背中を眺めながら出来たばかりのテントまで護衛する。
その頃には他の隊長達がそろっており、平民出身の俺は一番遠い所で副団長の言葉を待つ。
「皆様ご苦労です。
さて、私が団長より一足先にきて団長達が来るまでこちらの指揮を取らせてもらう事になりました。
あまりに経費が掛かり過ぎているのに報告は芳しくない状況。
陛下の領地でもあるアルホルン領の戦闘に置いてギルドに協力を求めているにもかかわらずこのような失態続きに終止符を打ちます」
静まり返る拠点の周囲には遠くから眺めているギルドの人も興味深げに、そして怪我の治療を受けて居たり細々とした仕事を請け負っていた者達も口を閉ざしてこの厳しい評価を悔しげに黙って耳を傾けていた。
「これより来たばかりですが準備が出来次第シーヴォラ隊に激戦区とされてるアルホルンの森の北側へと討伐に出てもらいます。
他の隊は隊を編成し直して東側へ討伐に出てもらいます。
フロステル隊長、ハイラ隊をお願いします。
ハイラ隊長、貴方の怪我の具合も心配ですので一度重症軽傷関係なく戦闘不能な怪我人を含めて王都へ帰還してください。
もうこの地に留まるだけで経費の無駄になります。
ヒルヴァレー隊長はイングベルグ隊の半数と共に南側を。
イングべルグ隊長は残りの半数を率いてハイラ隊長と一緒に王都へ帰還を、カーリア隊と共に荷物の輸送の護衛にあたってください。
カントラ隊長は今一度私と共に医療体制を見直します。
この数か月の間に一年間の予算を使い切ると言う、あまりに消耗が激しいので薬品の使い方治療の方法を改め、シーヴォラ隊長除いたこの場にいる全隊長に責任追及をさせていただきます」
さすがにこの言葉で副団長が意図する事が解り、誰もが顔を青ざる。
というか、あまりに消耗が激しい以前にどう考えても不正使用と言うか、武器の横流しの一件もあった為にここでもかと呻いてしまう。
「各隊は団長がこちらに到着するまでに結果を出してください」
中肉中背と言った特に特徴もない温厚な副団長だと思っていたけど考えを改めなくてはいけない。
あの団長の片腕として隣に立っているという事、そして容赦なく部下を使い、そしてふるい落とす事を。
役立たずは王都に帰れ、成果を出さない隊はいくつもいらない、役に立たないのなら現場から去れ、不正が行われていても気付かない何もしない責任者はいらない。
遠回しに更迭なのだろうが、あまりに淡々と指示を出す姿に一瞬にして緊張がひろまり
「では解散」
切られたスタートに誰もが急ぎ足で自分のやるべき事に取り掛かるのだった。
「シーヴォラ隊長」
どこかざわめく空気の中レドフォード小隊が戻ってきた。
「どうだった?」
討伐用の鎧を纏い、薬などのポーション類を確認していれば魔物を片手に戻ってきたレドフォード小隊が食事の足しにと渡してくれた。
隣り合うテントの副団長が「おいしそうですねぇ」とまたいつもの暢気な声に戻っていた為にさっきの人は誰だったのだろうかと感慨あぐねてしまうも
「森中が殺気立ってます。
魔物同士殺し合いもしてるし、キノコ系の魔物がフェアリーサークルを作ってます。
他隊のいくつかの部隊が越えて行った形跡を見付けました」
「最悪ななトラップだな」
「はい。フェアリーサークルを越えた魔物達はすでに菌糸の苗床になって操られています。
今部下達を半分残してフェアリーサークルを燃やして処理させてますが範囲が広く火事の被害も発生する可能性が」
「フェアリーサークルですか、厄介ですね。
と言うか、いつ聞いても詐欺ですね。
妖精の踊った跡と言われてますが実際は魔物の粘菌による汚染の攻撃だなんて。
地味すぎるし気が付いたら汚染されて操られるなんて……」
副団長まで話に混ざって来た。
「フェアリーサークルを作ってるマッシュキングを倒せれば早いのですが……
マッシュキングを焼いた時の美味しそうな匂いがたまりませんねぇ」
「俺はシチューに入れて食べるのが好きです。
ではなくて、仕留めるとなるとマッシュキングはフェアリーサークルの向こう側か。
菌糸に犯されながら狩るには無理な相手だ。
火炎魔法の得意な奴らを引き抜いて焦がさないように森が火事にならないように気を付けて行け」
「了解しました。
レドフォード小隊は物資を補給後マッシュキング討伐先発組として位置の把握に出発します」
「戻ってきた早々悪いな。
俺と共にランダー小隊後発組は先発の道からはみ出さないようにフェアリーサークルを消しながら進むぞ。
アレク、お前はルーツ小隊と拠点の管理を。
怪我をした奴らの管理と魔物を捌いておけ。
グロス副団長、シーヴォラ隊をお願いしてもよろしいでしょうか」
「お預かりします。
クラウゼ副隊長には私の補佐もお願いしましょう」
「承りました」
ぺこりと頭を下げるアレクの姿を見守ってからランダーを連れてさっさと出立したレドフォードを追いかける様に森の中へと足を踏み入れるのだった。
騎士よりも多い数の冒険者達が自前の装備とテントと薬を使って治療を施しながら具のない水っぽいスープをすすっている。
俺達が近くに行くにつれて剣呑とした視線で睨まれる意味はむせ返る消毒液の匂いと血の匂いが総て語ると言っている所だろうか。
「騎士団副団長ダニエル・グロスだ。
到着の挨拶がしたい、ギルドの責任者は?」
声を掛ければ血のりの付いたテントから仮眠でも取っていたのか寝ぼけ眼の男が現れた。
知ってる顔に思わず目を見開いてしまうも、相手は動じた様子もなく俺と副団長を見て
「暁の大牙のホルガー・ハリだ。
ギルドの職員は今怪我人の手当てに駆り出されて俺が代役を務めさせてもらう」
「改めましてバックストロム国王国騎士団副団長ダニエル・グロスです。
状況をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「それはギルドの様子の話しか?騎士団の役立たずな話しか?」
どこか苛立ったような口調に副団長は少し小首を傾げる程度に
「でしたら両方。
我々の方はプライドばかりの役立たずにも限界が来たようなので少しはまともな隊を連れてきました。
まだ到着したばかりなので準備が出来次第参加させますが、冒険者方はあとどれくらい持ちそうですか?」
上品な騎士様から吐き出された容赦ない言葉にさすがのホルガーも少しだけ驚いた顔をするも
「もうAクラスの冒険者ぐらいじゃないとまともに対処できなくなってきている。
Cクラスの冒険者達は既に帰らせたところでBクラスも帰そうか検討している所だ。
俺達もさすがに備品が尽きかけて来て奥深くまで足を運べなくなってきたから、こっちにも回してもらえるとありがたいが?」
「申し訳ありません。
我々も持ってきた備品は既に持っていかれた後なので、あと数日ほどすれば後続の物資運搬部隊が数を持って来る手筈になっています。
持ちこたえれますか?」
「持ちこたえるしかないだろう。
というか、かすり傷にポーション一瓶使うのは止めさせてくれ。
いくらあっても足りんぞ」
「はい、そのつもりで来ましたから」
頭の痛くなるような真実にも副団長は表情一つ変えずにホルガーを見上げていた。
ホルガーはホルガーで肩をすくめて副団長を睨みつけていたが
「そういや魔物の生態がまた変わった。
毒や麻痺を使ってくる奴らが多かったが更に最悪な魔物が発生し始めた。
めんどくさい事に触手系やらキノコ系の奴らが現れた。
極力女達を森に入れるな、苗床にされるぞ」
「それは……こちらでも注意しましょう」
「それよりも経験だがそいつらの次は大体身体を乗っ取りに来る奴らが出現するはずだ。
催淫、催眠、どれも魔族のサキュバスやインキュバスが好みそうな戦い方をしている」
「魔族……ですか」
「騎士様じゃ早々お会いした事はないだろう。
知ってるとは思うが今は魔王の活性の時期になっている。
どこかの国が勇者を立ち上げたと聞いたから、その余波がここまで届いたとするなら魔族なんてそこらへんにいる事になるな。
最もこの国に魔族が現れるという話は聞いた事ないが?」
「……申し訳ありません。
貴重な情報を頂きながらそれにはお答えできません」
今まで表情を全く変えなかった副団長があからさまに狼狽えている様子にホルガーもそれ以上は聞いて来なかったが、何か判ったら教えろと視線で釘を刺されてしまった。
「それでは我々はテントの方に戻らせてもらいます」
「ああ、もしよかったら薬やポーションだけでも十分だ。回してもらえるなら頼む。
ギルドの方にも取りに行ってもらってるが、さすがにもう追いつかないようだから」
「承知しました」
情報の対価として薬などポーションの提供を約束した副団長の後ろを無言で歩きながら何を考えているのかわからない背中を眺めながら出来たばかりのテントまで護衛する。
その頃には他の隊長達がそろっており、平民出身の俺は一番遠い所で副団長の言葉を待つ。
「皆様ご苦労です。
さて、私が団長より一足先にきて団長達が来るまでこちらの指揮を取らせてもらう事になりました。
あまりに経費が掛かり過ぎているのに報告は芳しくない状況。
陛下の領地でもあるアルホルン領の戦闘に置いてギルドに協力を求めているにもかかわらずこのような失態続きに終止符を打ちます」
静まり返る拠点の周囲には遠くから眺めているギルドの人も興味深げに、そして怪我の治療を受けて居たり細々とした仕事を請け負っていた者達も口を閉ざしてこの厳しい評価を悔しげに黙って耳を傾けていた。
「これより来たばかりですが準備が出来次第シーヴォラ隊に激戦区とされてるアルホルンの森の北側へと討伐に出てもらいます。
他の隊は隊を編成し直して東側へ討伐に出てもらいます。
フロステル隊長、ハイラ隊をお願いします。
ハイラ隊長、貴方の怪我の具合も心配ですので一度重症軽傷関係なく戦闘不能な怪我人を含めて王都へ帰還してください。
もうこの地に留まるだけで経費の無駄になります。
ヒルヴァレー隊長はイングベルグ隊の半数と共に南側を。
イングべルグ隊長は残りの半数を率いてハイラ隊長と一緒に王都へ帰還を、カーリア隊と共に荷物の輸送の護衛にあたってください。
カントラ隊長は今一度私と共に医療体制を見直します。
この数か月の間に一年間の予算を使い切ると言う、あまりに消耗が激しいので薬品の使い方治療の方法を改め、シーヴォラ隊長除いたこの場にいる全隊長に責任追及をさせていただきます」
さすがにこの言葉で副団長が意図する事が解り、誰もが顔を青ざる。
というか、あまりに消耗が激しい以前にどう考えても不正使用と言うか、武器の横流しの一件もあった為にここでもかと呻いてしまう。
「各隊は団長がこちらに到着するまでに結果を出してください」
中肉中背と言った特に特徴もない温厚な副団長だと思っていたけど考えを改めなくてはいけない。
あの団長の片腕として隣に立っているという事、そして容赦なく部下を使い、そしてふるい落とす事を。
役立たずは王都に帰れ、成果を出さない隊はいくつもいらない、役に立たないのなら現場から去れ、不正が行われていても気付かない何もしない責任者はいらない。
遠回しに更迭なのだろうが、あまりに淡々と指示を出す姿に一瞬にして緊張がひろまり
「では解散」
切られたスタートに誰もが急ぎ足で自分のやるべき事に取り掛かるのだった。
「シーヴォラ隊長」
どこかざわめく空気の中レドフォード小隊が戻ってきた。
「どうだった?」
討伐用の鎧を纏い、薬などのポーション類を確認していれば魔物を片手に戻ってきたレドフォード小隊が食事の足しにと渡してくれた。
隣り合うテントの副団長が「おいしそうですねぇ」とまたいつもの暢気な声に戻っていた為にさっきの人は誰だったのだろうかと感慨あぐねてしまうも
「森中が殺気立ってます。
魔物同士殺し合いもしてるし、キノコ系の魔物がフェアリーサークルを作ってます。
他隊のいくつかの部隊が越えて行った形跡を見付けました」
「最悪ななトラップだな」
「はい。フェアリーサークルを越えた魔物達はすでに菌糸の苗床になって操られています。
今部下達を半分残してフェアリーサークルを燃やして処理させてますが範囲が広く火事の被害も発生する可能性が」
「フェアリーサークルですか、厄介ですね。
と言うか、いつ聞いても詐欺ですね。
妖精の踊った跡と言われてますが実際は魔物の粘菌による汚染の攻撃だなんて。
地味すぎるし気が付いたら汚染されて操られるなんて……」
副団長まで話に混ざって来た。
「フェアリーサークルを作ってるマッシュキングを倒せれば早いのですが……
マッシュキングを焼いた時の美味しそうな匂いがたまりませんねぇ」
「俺はシチューに入れて食べるのが好きです。
ではなくて、仕留めるとなるとマッシュキングはフェアリーサークルの向こう側か。
菌糸に犯されながら狩るには無理な相手だ。
火炎魔法の得意な奴らを引き抜いて焦がさないように森が火事にならないように気を付けて行け」
「了解しました。
レドフォード小隊は物資を補給後マッシュキング討伐先発組として位置の把握に出発します」
「戻ってきた早々悪いな。
俺と共にランダー小隊後発組は先発の道からはみ出さないようにフェアリーサークルを消しながら進むぞ。
アレク、お前はルーツ小隊と拠点の管理を。
怪我をした奴らの管理と魔物を捌いておけ。
グロス副団長、シーヴォラ隊をお願いしてもよろしいでしょうか」
「お預かりします。
クラウゼ副隊長には私の補佐もお願いしましょう」
「承りました」
ぺこりと頭を下げるアレクの姿を見守ってからランダーを連れてさっさと出立したレドフォードを追いかける様に森の中へと足を踏み入れるのだった。
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