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そわそわタイム? 7
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緑青たちはこの家に来た人がいい人かどうか警戒をしながら玄さんが接触してくれるのを見て判断した。
結果
「この家に来た人いい人だよねー」
「だねー!美園屋さんのお菓子を買うなんてわかってるよねー!」
「朱華は十分このおうちにお招きしても大丈夫だと判断しました!」
「晩御飯もおいしかったしねー!」
「それに作り置きしてたご飯を勝手に食べてごめんなさいしたらこれからは一緒に食べようねって言ってくれたんだよ!」
「「「「「真、いい人だよねー!」」」」」
最初こそ警戒したけど一瞬で分かった。緑青達を視る目を持ち、玄さん達と語る口を持ち、岩さん達の声を聴く耳を持ち、真白達と触れ合う手を持ち、朱華たちと共に食卓を囲む幸せを知る心を持つ人を幸せにすることになったのだ。
これ以上の幸運はないと真の事を良く知るためにそばにいたのだけど
「ごめんね。お仕事中は遊んであげれないからこれで許してね」
退屈だろうからと与えられたおもちゃに一瞬で目的は失われた。
緑青達の会話を数歩離れた所で聞いていた真はちみっこ達がちょろすぎて心配だなんて不安を覚えていたけどまだまだ会話が続くようで聞き耳を立ててしまうのは大して広くない部屋が原因だ。すぐ隣での真賛歌の言葉をやめてもらえれるように少しでも意識を反らせればと仕事部屋の片隅で置きっぱなしにされていた段ボール箱を見つけ、側面に通れそうな穴をいくつかくり抜いただけのものを渡せばもう全員大はしゃぎで穴をくぐったり飛び出たりと追いかけっこになっている。そのうち疲れたのか静かになってちょっと視線を穴の中に向ければ段ボール箱の中でまたみんな固まって話を始めた。
ただ、今まで潜むような事をした事がないのかその声は真の所まで届いていてその顔を真っ赤にさせていた事までは気づかなかったが話題と言うものは変わる物。
「明日主に会えるね!」
「主帰ってきてたんだね!元気かな?」
「久しぶりだから楽しみだね!」
「またウコが来たって真と話してたよ!」
「今度こそウコに勝つもんね!」
なんてまだまだ大はしゃぎしていたけどいつの間にか玄さんが目をつぶっていたので隣で岩さんが丸くなれば緑青も羽をたたみ、静かになれば朱華も真白も丸くなった。
こうやって寝るのか、仲が良いなと新しい住人に思われていることも気づかずに夜は更けていって……
次の日、ついに久しぶりに主に会うことになった。
「主だー!」
「主ー!」
「お帰り主ー!」
「いい子にしてたよ主ー!」
「真いい人だよ主ー!」
緑青たちは久しぶりの主を文字通り栄養としてその霊力を吸い込んで自分たちの主という事を理解し会えなかった日々を埋めるように満たしていく。
きっと真にはわからないだろうけど主とっても美味しいんだよとこの濃密な霊力を取り込むようにへばりつく。
小さかった時みたいに指にしゃぶりつくなんて赤ちゃんみたいなことはしないけど……
「緑青まだ主にちゅぱちゅぱしてるね?」
「緑青も主大好きだからね」
「つっきーが言うには緑青だからなんだって」
「つっきーなのになんか難しいこと言ってるね?」
肩に止まって主の毛先をちゅぱちゅぱする様子を口にするが、ちゅぱちゅぱしないだけで主にへばりついて霊力を摂取してるのは同じことだからあえて誰も恥ずかしいとは言わない。
そして真も付喪神の事なんて全く知識もないけど
「大家さん、ちみっこ達もこんなに大家さんに会いたがっているのですからたまには会ってあげてもらってもいいですか?」
「まあ、まだまだ俺の霊力を与えないといけない時期らしいから、麓に用がある時は顔をのぞかせてもらうぞ」
「お待ちしてます」
なんて言葉を遠くで聞いたような気がして、大好きな主といい人の真が仲良しさんになれた事にほっとしてぐっすりと眠ることが出来た。
そんな主とお世話係との橋渡しがうまく出来てまた元気いっぱい笑顔いっぱい、騒々しいぐらいに楽しく、そして時々怖い事もあったけど新しい弟分のもっくんも増えて今日は一大イベントが待ち構えていた。
なんとみんなで京都にお出かけです!
朱華は現地に付いたら呼び寄せるってことでお留守番になるらしい。
「いい子にしてるから絶対神のおうちに付いたら朱華の事呼んでね!」
そんな大騒ぎをする朱華に暫し待ってもらう理由は一緒に移動してもいいけどそうなると大家さんの負担が大きくなるという。
「別に一緒に行ってもいいけど肝心な時に力が尽きたら強制的に家だぞ?」
「朱華は主がお呼びするまでいい子でおうちを守っています」
きりっと言い切った赤いひよこは謎なまでに凛々しい姿でお見送りをしてくれた。
前に主に怒られてひよこの姿に戻ってからずーっとひよこのままだけど時々大きな姿になって主とお掃除をしたりしている。
緑青はカラスにも負けなくなったけど、代わりにカラスと一緒にお散歩に出かけるようにもなった。もちろんカラスだけではなくほかの鳥たちとも仲良くなって、主のおうちまで行き来できるようにもなって時々一人で里帰りをしている、やっぱり甘えっこの緑青だった。
もっくんは真白と一緒にお散歩に出かけて交通ルールを学んでいる最中だった。
真の家の道路を挟んだ向かい側が主の土地だからそこで走り回るお許しを得て向かうまでの一本の道路、山に向かえば主の山のお家があって下に向かえば主の麓のお家に続く道。
その道は意外と車が通るので渡る前には絶対飛び出さずに一度止まる事を真白はもっくんに何度も言い聞かせた。
「ねえねえ、喉乾いたから先生のおうちでお水飲んでいい?」
「じゃあ、一緒に飲みに行こうね。道路を歩くときは隅によって歩くんだよ。並んで歩くと車にぶつかっちゃうかもしれないから縦に並ぶんだよ。今日は先生のおうちまで道を覚えたか真白が後ろからついていくからね」
「はーい、わかったー!」
なんてすこしずつ行動半径を広げている様子にそのうちそのままどこかへ行ってしまう事までは止められないなと主は言った。どれだけ先の話になるかわからないけど……
玄さんは相変わらず真の家の池で泳いだり甲羅を干したりと忙しそうにしていて、そのそばにはいつも岩さんがいる。
相変わらず仲良しなのが微笑ましく、だけどだんだん手狭になる池にこれからどうするのだろう、新しい住処を求めて旅に出る。それも自然だと思うが、まだまだ手狭になる予定はない。
何せ道を挟んだお向かいの真白ともっくんが遊ぶ雑草地帯を今度整備してドッグランを作るという。
なんでも今度街にやってくる動物のお医者さんが引き取り手のいない犬をここに集め、躾を施し警察や消防署などのドッグトレーナーに渡す前のトレーニングをする場所にするという。
そのお医者さんの恩師や先輩、友人達がもともとボランティアをしていたけどちゃんとした会社という形で信頼を得たいという形で起業することになったらしい。
ただそれなりに広い場所、ある程度生活基盤のある土地、そして少ない資金。
その結果お医者さんが長い事放置されていた元田んぼだった場所を格安で借りることが出来て、この話が現実味を帯びたという。
ただし、水遊び用の池を作る様にと浅くていいから広い水場を用意する事を条件に約束をさせられたらしい。最初こそそんな無駄なスペースとか言われたけどもともとが広い土地。全然問題ありませんという様に、むしろ水がたまるような場所での訓練もできると喜んでもらえたようだ。
まだまだ計画段階らしいけど新しい仲間が増えるかな?なんて喜んでいる真白ともっくんは今から楽しみだねと玄さんと岩さんと早く出来ないかなと首を長くしていた。
そんな風に成長したみんなとの京都旅行。
相変わらず真にお札を書かせた大家さんによって新幹線の車両を独占して優雅に移動する。
玄さんもそれなりには大きくなったけどまだまだ鞄に入れて運べるサイズ。コロコロのついた旅行カバンが大活躍だ。
岩さんに至っては体に巻き付いてもらって逆に安定感を増している。慣れればひんやりとした鱗が気持ちいいというのは定評がある。
もっくんや真白、緑青は新幹線のスピードの大はしゃぎして新幹線の貸し切り旅行を満喫するのだった。
結果
「この家に来た人いい人だよねー」
「だねー!美園屋さんのお菓子を買うなんてわかってるよねー!」
「朱華は十分このおうちにお招きしても大丈夫だと判断しました!」
「晩御飯もおいしかったしねー!」
「それに作り置きしてたご飯を勝手に食べてごめんなさいしたらこれからは一緒に食べようねって言ってくれたんだよ!」
「「「「「真、いい人だよねー!」」」」」
最初こそ警戒したけど一瞬で分かった。緑青達を視る目を持ち、玄さん達と語る口を持ち、岩さん達の声を聴く耳を持ち、真白達と触れ合う手を持ち、朱華たちと共に食卓を囲む幸せを知る心を持つ人を幸せにすることになったのだ。
これ以上の幸運はないと真の事を良く知るためにそばにいたのだけど
「ごめんね。お仕事中は遊んであげれないからこれで許してね」
退屈だろうからと与えられたおもちゃに一瞬で目的は失われた。
緑青達の会話を数歩離れた所で聞いていた真はちみっこ達がちょろすぎて心配だなんて不安を覚えていたけどまだまだ会話が続くようで聞き耳を立ててしまうのは大して広くない部屋が原因だ。すぐ隣での真賛歌の言葉をやめてもらえれるように少しでも意識を反らせればと仕事部屋の片隅で置きっぱなしにされていた段ボール箱を見つけ、側面に通れそうな穴をいくつかくり抜いただけのものを渡せばもう全員大はしゃぎで穴をくぐったり飛び出たりと追いかけっこになっている。そのうち疲れたのか静かになってちょっと視線を穴の中に向ければ段ボール箱の中でまたみんな固まって話を始めた。
ただ、今まで潜むような事をした事がないのかその声は真の所まで届いていてその顔を真っ赤にさせていた事までは気づかなかったが話題と言うものは変わる物。
「明日主に会えるね!」
「主帰ってきてたんだね!元気かな?」
「久しぶりだから楽しみだね!」
「またウコが来たって真と話してたよ!」
「今度こそウコに勝つもんね!」
なんてまだまだ大はしゃぎしていたけどいつの間にか玄さんが目をつぶっていたので隣で岩さんが丸くなれば緑青も羽をたたみ、静かになれば朱華も真白も丸くなった。
こうやって寝るのか、仲が良いなと新しい住人に思われていることも気づかずに夜は更けていって……
次の日、ついに久しぶりに主に会うことになった。
「主だー!」
「主ー!」
「お帰り主ー!」
「いい子にしてたよ主ー!」
「真いい人だよ主ー!」
緑青たちは久しぶりの主を文字通り栄養としてその霊力を吸い込んで自分たちの主という事を理解し会えなかった日々を埋めるように満たしていく。
きっと真にはわからないだろうけど主とっても美味しいんだよとこの濃密な霊力を取り込むようにへばりつく。
小さかった時みたいに指にしゃぶりつくなんて赤ちゃんみたいなことはしないけど……
「緑青まだ主にちゅぱちゅぱしてるね?」
「緑青も主大好きだからね」
「つっきーが言うには緑青だからなんだって」
「つっきーなのになんか難しいこと言ってるね?」
肩に止まって主の毛先をちゅぱちゅぱする様子を口にするが、ちゅぱちゅぱしないだけで主にへばりついて霊力を摂取してるのは同じことだからあえて誰も恥ずかしいとは言わない。
そして真も付喪神の事なんて全く知識もないけど
「大家さん、ちみっこ達もこんなに大家さんに会いたがっているのですからたまには会ってあげてもらってもいいですか?」
「まあ、まだまだ俺の霊力を与えないといけない時期らしいから、麓に用がある時は顔をのぞかせてもらうぞ」
「お待ちしてます」
なんて言葉を遠くで聞いたような気がして、大好きな主といい人の真が仲良しさんになれた事にほっとしてぐっすりと眠ることが出来た。
そんな主とお世話係との橋渡しがうまく出来てまた元気いっぱい笑顔いっぱい、騒々しいぐらいに楽しく、そして時々怖い事もあったけど新しい弟分のもっくんも増えて今日は一大イベントが待ち構えていた。
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朱華は現地に付いたら呼び寄せるってことでお留守番になるらしい。
「いい子にしてるから絶対神のおうちに付いたら朱華の事呼んでね!」
そんな大騒ぎをする朱華に暫し待ってもらう理由は一緒に移動してもいいけどそうなると大家さんの負担が大きくなるという。
「別に一緒に行ってもいいけど肝心な時に力が尽きたら強制的に家だぞ?」
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きりっと言い切った赤いひよこは謎なまでに凛々しい姿でお見送りをしてくれた。
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緑青はカラスにも負けなくなったけど、代わりにカラスと一緒にお散歩に出かけるようにもなった。もちろんカラスだけではなくほかの鳥たちとも仲良くなって、主のおうちまで行き来できるようにもなって時々一人で里帰りをしている、やっぱり甘えっこの緑青だった。
もっくんは真白と一緒にお散歩に出かけて交通ルールを学んでいる最中だった。
真の家の道路を挟んだ向かい側が主の土地だからそこで走り回るお許しを得て向かうまでの一本の道路、山に向かえば主の山のお家があって下に向かえば主の麓のお家に続く道。
その道は意外と車が通るので渡る前には絶対飛び出さずに一度止まる事を真白はもっくんに何度も言い聞かせた。
「ねえねえ、喉乾いたから先生のおうちでお水飲んでいい?」
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玄さんは相変わらず真の家の池で泳いだり甲羅を干したりと忙しそうにしていて、そのそばにはいつも岩さんがいる。
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何せ道を挟んだお向かいの真白ともっくんが遊ぶ雑草地帯を今度整備してドッグランを作るという。
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そのお医者さんの恩師や先輩、友人達がもともとボランティアをしていたけどちゃんとした会社という形で信頼を得たいという形で起業することになったらしい。
ただそれなりに広い場所、ある程度生活基盤のある土地、そして少ない資金。
その結果お医者さんが長い事放置されていた元田んぼだった場所を格安で借りることが出来て、この話が現実味を帯びたという。
ただし、水遊び用の池を作る様にと浅くていいから広い水場を用意する事を条件に約束をさせられたらしい。最初こそそんな無駄なスペースとか言われたけどもともとが広い土地。全然問題ありませんという様に、むしろ水がたまるような場所での訓練もできると喜んでもらえたようだ。
まだまだ計画段階らしいけど新しい仲間が増えるかな?なんて喜んでいる真白ともっくんは今から楽しみだねと玄さんと岩さんと早く出来ないかなと首を長くしていた。
そんな風に成長したみんなとの京都旅行。
相変わらず真にお札を書かせた大家さんによって新幹線の車両を独占して優雅に移動する。
玄さんもそれなりには大きくなったけどまだまだ鞄に入れて運べるサイズ。コロコロのついた旅行カバンが大活躍だ。
岩さんに至っては体に巻き付いてもらって逆に安定感を増している。慣れればひんやりとした鱗が気持ちいいというのは定評がある。
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