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新しい入居者がやってくるそうだ 2
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夢中でお菓子を食べた後はお昼寝の時間。
陽菜乃が眠たそうにコンビニのくじで当てたぬいぐるみを抱きしめながら志月さんにくっついて顔をこすりつけていた。
「休んできてください。離れに布団用意しておいたので」
「ありがとうございます」
なんてうとうとしだしている陽菜乃はついでと言わんばかりにちょうど目の前を通過していた緑青を捕まえて抱っこをしする。
驚いた緑青だったが眠たくなった子供の体温の高さが心地よかったのだろう。
すぐにおとなしくなって目をつむる始末。
やだ、うちの子かわいい。
俺がそう呟けば志月さんはしょうがないですねと目を細め、とりあえずという様に離れへと向かおうとすれば暁も一緒に向かう。
さすがにうちの玄関のドアは重いから陽菜乃を抱っこしたままじゃ開かないだろうからね。ちゃんとサポートできるようになったじゃん、そんな風にはほめてしまう。声には出さないけど。
それからしばらくの間晴朝が真白と朱華で遊ぶのを眺めていれば暁も帰ってきて
「志月さんも休んでくれた?」
「悪いな。やっぱり疲れがたまっていたみたいで寝かしつけるつもりが一緒に寝たよ」
「無理はさせるなよ?」
「もうさせないさ。
あとフランス行きありがとうな」
「うわ、暁に感謝された」
「感謝するさ。フランス観光はもちろんアイヴィーとすっかり仲良しになったし、城のみんなも良くしてくれた。先住人ふくめて」
「そうなんだよ。あそこみんな陽気な悪意ない奴らばかりで、うっとうしかっただろ」
「いや、うっとうしかったけど陽菜乃と晴朝にはちょうどよかったみたいだ……」
なぜかしくしくと泣きだす暁。
きっとあいつらじゃなく俺と遊んでくれと言いたかったのだろう。
「ありがたいことに向こうの方が城の奴らを気遣ってくれてばれないようにしてくれたからな」
「まあ、あいつらオリヴィエたちの音楽とオリオール達の料理、あと手入れされた庭とかがお気に入りだからな。あの城を良くしてくれる人たちを害さなければばれないように自由にしてくれとは言ってあるが」
「忠実に守ってるぞ。むしろ見逃してもらえて感謝してたぞ」
あきれた暁は
「まあ、こことあまり変わらないから、なんか慣れたから問題なかったけどな」
苦笑いするもどちらかと言うとあり得ないと頭を抱えたいようだ。
「俺も紳士としての振る舞いをしっかり勉強させられたよ。
妻と子供ありきの夫だろうって」
そんなどこか恥ずかしそうな笑みは何か響く言葉を山のようにもらってきたのだろう。抱えきれないくらいに。
そうでないとさっき志月さんが離れに行くときさっと動けなかったはずだ。
普段ならもたもたしてしまう志月さんに晴朝が手伝うなんてやってくるところなのだから。
いい教育係がいたなと暁が丸め込まれる様子を想像してニヤついてしまえば
「んで、お前の方はどうだ?
賃貸の人ちゃんと住んでもらえたか?」
聞かれて俺は渋い顔をする。
「正月明けに入居予定の人だけど直前にキャンセルされた」
ふてくされてしまう。
「なんで?」
そんな直前なのにと聞けば
「なんか正月の時にドライブがてらどんな所か様子を子供一家と見に来たらしかったんだけど、ここ普通じゃないとか……
敏感肌の人なんだろうな。
キャンセルされて気になって様子を見に行ったら朱華がうちに居座ってるせいかあの家がまた真っ黒になっててさ。
これじゃあ断られても当然かって反省したよ」
「あー、悪い。俺のミスだ。
付喪神とはいえ神の住まう家の神を長期間留守にさせれば神を頼って集まった奴らがとどまるばかりだからな」
難しい顔をして言い忘れていた、すまないと言う暁だが
「え?ちょっとまって?
そうなるとうちの朱華さんひょっとしてすごい子なの?ただの食欲の権化じゃないの?」
「まあ、詳しいことはわからんが、見る限り浄化能力がありそうだな。
そもそもその力があるから集まってくるのだから、あの家に住むやつはちょっと苦労するかもな」
「あー、マジか……」
なんて呻く俺に暁は眉を寄せて
「他にもなにか?」
なんて聞かれたら言っておいたほうがいいだろうと口を開ける。
「そのドタキャンの人の後にもすぐに人が入ったんだけど、こっちも一か月で出て行っちゃってね」
「理由は?」
「まあ、あいつらの徳を積むためにこっそり家の中に放って『この家に住む人を幸せにするように』って試練(?)を与えておいたんだ」
「試練になるのか?」
「さあ?だけど花が言うには俺の命令をこなす事も修行のうちだっていうからね」
「って言うか、無理だろ」
「こんなにもかわいいから大丈夫だと思ったんだけどな」
「かわいさは関係ない」
なんて呆れたようにため息をこぼしながら
「お前の家で生まれた付喪神は一般的な付喪神よりかなり強力な力を持っている。
わかるだろ、生まれた時の姿が成体だったんだ。
今でこそ力の大半を封じられてぬいぐるみ状態だけど、知識や思考能力は生まれた日数と比例してまだ幼いんだ。
できないほうが多いことをお前がちゃんと理解しないと大事故にあうんだ。
それに小さくても元の力が化け物じみて強いんだ。封じられているとはいえ勘のいい奴には恐怖でしか感じないぞ」
「そういうもんかねえ?」
あんまり気にしたことがない綾人は岩さんとの最初の出会いのインパクト以上気になることはないと思いながらも
「そうなるとあの家に住める奴は敏感肌程度のぬるい奴じゃなく、がっつり親和性を持っていて、あのちび達を受け入れることのできる懐の広い奴じゃないと無理だな」
「なんだ?俺の事か?」
「さり気に主自慢をするな」
なんて笑われてしまうが
「そうそうそのレベルの人間がいるわけないし。
いたら俺に紹介してくれ」
「最悪お前でもいいのに。一人麓に単身赴任。やったね?」
「跡取りなのでそれはできません」
無理だときっぱり言われば仕方がない。
そうなれば
「神様、仏様、御山様。
ちび達の面倒をみれる貴重な人材が他に何もないような田舎の街に都合よく来てくれますように」
なんて願ってしまう。
「お前が神頼みとは珍しいな」
「そうか?最終手段は神頼みって決まってるだろ。それにな……」
言いながらごそごそと綾人はスマホカバーをはがして一枚の
「おみくじ?」
「正月にあいつらを見送るときに麓の神社で引いたやつ」
そう説明しておみくじを暁に見せた。
「大吉か。なるほど、持っていたいわけか」
まあ、いいんじゃねと言う暁に綾人はここを読めと指をさす。
『願い事:望みのままに』
「……」
あんぐりと口を開けてもう一度読み直す暁の視線を見ながら
「ふっふっふー。
自慢じゃないが俺が引くおみくじってなぜかいつも願い事のところは望みのままに、もしくは叶うのどちらかなんだ」
「ンなバカな?!
って言うか、お前いつも自力でもやりたい放題じゃないか!!」
なんて叫ぶ暁に失礼だなと思いながらも
「まあ、このおみくじを信じて俺はあの麓の家にふさわしい人物が来てくれると願っているよ」
そんな俺の願いに
「それはむしろ呪いだ。頼むから俺に向けないでくれよ」
「それは運しだいだって」
なんて笑うも春になれば京都に帰る暁達を待っているのは志月さんにも優しい環境と謎なまでに賢くなって戻ってきた晴朝、そしてバイオリンとピアノのおけいこができる環境と新しいピアノが楽しみな陽菜乃。
そこまで整えば早く帰れるのが楽しみだなと言うしかない九条一家に綾人は少し寂しさを覚えるのだった。
陽菜乃が眠たそうにコンビニのくじで当てたぬいぐるみを抱きしめながら志月さんにくっついて顔をこすりつけていた。
「休んできてください。離れに布団用意しておいたので」
「ありがとうございます」
なんてうとうとしだしている陽菜乃はついでと言わんばかりにちょうど目の前を通過していた緑青を捕まえて抱っこをしする。
驚いた緑青だったが眠たくなった子供の体温の高さが心地よかったのだろう。
すぐにおとなしくなって目をつむる始末。
やだ、うちの子かわいい。
俺がそう呟けば志月さんはしょうがないですねと目を細め、とりあえずという様に離れへと向かおうとすれば暁も一緒に向かう。
さすがにうちの玄関のドアは重いから陽菜乃を抱っこしたままじゃ開かないだろうからね。ちゃんとサポートできるようになったじゃん、そんな風にはほめてしまう。声には出さないけど。
それからしばらくの間晴朝が真白と朱華で遊ぶのを眺めていれば暁も帰ってきて
「志月さんも休んでくれた?」
「悪いな。やっぱり疲れがたまっていたみたいで寝かしつけるつもりが一緒に寝たよ」
「無理はさせるなよ?」
「もうさせないさ。
あとフランス行きありがとうな」
「うわ、暁に感謝された」
「感謝するさ。フランス観光はもちろんアイヴィーとすっかり仲良しになったし、城のみんなも良くしてくれた。先住人ふくめて」
「そうなんだよ。あそこみんな陽気な悪意ない奴らばかりで、うっとうしかっただろ」
「いや、うっとうしかったけど陽菜乃と晴朝にはちょうどよかったみたいだ……」
なぜかしくしくと泣きだす暁。
きっとあいつらじゃなく俺と遊んでくれと言いたかったのだろう。
「ありがたいことに向こうの方が城の奴らを気遣ってくれてばれないようにしてくれたからな」
「まあ、あいつらオリヴィエたちの音楽とオリオール達の料理、あと手入れされた庭とかがお気に入りだからな。あの城を良くしてくれる人たちを害さなければばれないように自由にしてくれとは言ってあるが」
「忠実に守ってるぞ。むしろ見逃してもらえて感謝してたぞ」
あきれた暁は
「まあ、こことあまり変わらないから、なんか慣れたから問題なかったけどな」
苦笑いするもどちらかと言うとあり得ないと頭を抱えたいようだ。
「俺も紳士としての振る舞いをしっかり勉強させられたよ。
妻と子供ありきの夫だろうって」
そんなどこか恥ずかしそうな笑みは何か響く言葉を山のようにもらってきたのだろう。抱えきれないくらいに。
そうでないとさっき志月さんが離れに行くときさっと動けなかったはずだ。
普段ならもたもたしてしまう志月さんに晴朝が手伝うなんてやってくるところなのだから。
いい教育係がいたなと暁が丸め込まれる様子を想像してニヤついてしまえば
「んで、お前の方はどうだ?
賃貸の人ちゃんと住んでもらえたか?」
聞かれて俺は渋い顔をする。
「正月明けに入居予定の人だけど直前にキャンセルされた」
ふてくされてしまう。
「なんで?」
そんな直前なのにと聞けば
「なんか正月の時にドライブがてらどんな所か様子を子供一家と見に来たらしかったんだけど、ここ普通じゃないとか……
敏感肌の人なんだろうな。
キャンセルされて気になって様子を見に行ったら朱華がうちに居座ってるせいかあの家がまた真っ黒になっててさ。
これじゃあ断られても当然かって反省したよ」
「あー、悪い。俺のミスだ。
付喪神とはいえ神の住まう家の神を長期間留守にさせれば神を頼って集まった奴らがとどまるばかりだからな」
難しい顔をして言い忘れていた、すまないと言う暁だが
「え?ちょっとまって?
そうなるとうちの朱華さんひょっとしてすごい子なの?ただの食欲の権化じゃないの?」
「まあ、詳しいことはわからんが、見る限り浄化能力がありそうだな。
そもそもその力があるから集まってくるのだから、あの家に住むやつはちょっと苦労するかもな」
「あー、マジか……」
なんて呻く俺に暁は眉を寄せて
「他にもなにか?」
なんて聞かれたら言っておいたほうがいいだろうと口を開ける。
「そのドタキャンの人の後にもすぐに人が入ったんだけど、こっちも一か月で出て行っちゃってね」
「理由は?」
「まあ、あいつらの徳を積むためにこっそり家の中に放って『この家に住む人を幸せにするように』って試練(?)を与えておいたんだ」
「試練になるのか?」
「さあ?だけど花が言うには俺の命令をこなす事も修行のうちだっていうからね」
「って言うか、無理だろ」
「こんなにもかわいいから大丈夫だと思ったんだけどな」
「かわいさは関係ない」
なんて呆れたようにため息をこぼしながら
「お前の家で生まれた付喪神は一般的な付喪神よりかなり強力な力を持っている。
わかるだろ、生まれた時の姿が成体だったんだ。
今でこそ力の大半を封じられてぬいぐるみ状態だけど、知識や思考能力は生まれた日数と比例してまだ幼いんだ。
できないほうが多いことをお前がちゃんと理解しないと大事故にあうんだ。
それに小さくても元の力が化け物じみて強いんだ。封じられているとはいえ勘のいい奴には恐怖でしか感じないぞ」
「そういうもんかねえ?」
あんまり気にしたことがない綾人は岩さんとの最初の出会いのインパクト以上気になることはないと思いながらも
「そうなるとあの家に住める奴は敏感肌程度のぬるい奴じゃなく、がっつり親和性を持っていて、あのちび達を受け入れることのできる懐の広い奴じゃないと無理だな」
「なんだ?俺の事か?」
「さり気に主自慢をするな」
なんて笑われてしまうが
「そうそうそのレベルの人間がいるわけないし。
いたら俺に紹介してくれ」
「最悪お前でもいいのに。一人麓に単身赴任。やったね?」
「跡取りなのでそれはできません」
無理だときっぱり言われば仕方がない。
そうなれば
「神様、仏様、御山様。
ちび達の面倒をみれる貴重な人材が他に何もないような田舎の街に都合よく来てくれますように」
なんて願ってしまう。
「お前が神頼みとは珍しいな」
「そうか?最終手段は神頼みって決まってるだろ。それにな……」
言いながらごそごそと綾人はスマホカバーをはがして一枚の
「おみくじ?」
「正月にあいつらを見送るときに麓の神社で引いたやつ」
そう説明しておみくじを暁に見せた。
「大吉か。なるほど、持っていたいわけか」
まあ、いいんじゃねと言う暁に綾人はここを読めと指をさす。
『願い事:望みのままに』
「……」
あんぐりと口を開けてもう一度読み直す暁の視線を見ながら
「ふっふっふー。
自慢じゃないが俺が引くおみくじってなぜかいつも願い事のところは望みのままに、もしくは叶うのどちらかなんだ」
「ンなバカな?!
って言うか、お前いつも自力でもやりたい放題じゃないか!!」
なんて叫ぶ暁に失礼だなと思いながらも
「まあ、このおみくじを信じて俺はあの麓の家にふさわしい人物が来てくれると願っているよ」
そんな俺の願いに
「それはむしろ呪いだ。頼むから俺に向けないでくれよ」
「それは運しだいだって」
なんて笑うも春になれば京都に帰る暁達を待っているのは志月さんにも優しい環境と謎なまでに賢くなって戻ってきた晴朝、そしてバイオリンとピアノのおけいこができる環境と新しいピアノが楽しみな陽菜乃。
そこまで整えば早く帰れるのが楽しみだなと言うしかない九条一家に綾人は少し寂しさを覚えるのだった。
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