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冬の空が晴れるように 2
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なんとも言えない微妙な時間だった。
頭だけ家の中に突っ込んだ亀はストーブ暖かいねとにこにこし、ストーブの薪を入れる所で焼き芋を焼く事を覚えた晴朝はさっそく焼けた焼き芋を亀と一緒に食べていた。
我が子ながらメンタル強い。
陽菜乃を抱きしめてこの状況を理解しようとしている志月を外から今もお家に入れてと泣き喚いている蛇の間に立ってとっておきの封印の札を握りしめていた。
さらに腹が立つのはいつもはしゃぎまくってる緑青と真白は気持ちよく爆睡し、この様子じゃ今夜もご機嫌で遊び回る昼夜逆転生活になるのだろうと溜息。そこにこの家の主が加わるのだから離れで寝泊まりしているとはいえ今夜も付き合うだろう晩酌のおかげでこの滞在期間中絶対体重増加となる事は必須だ。
何せすでにメモリが増えている。
有難迷惑ではないが風呂場を出た所にある体重計にそっと乗ってみれば既にメモリが二つほど移動していた。
気を付けないと家に帰った時お前は山で何をやっていたのかとチクチク嫌味を言われるのが目に見えている。いや、その前にまだまだ続く滞在期間を考えるとどこまで増える。山歩きをして運動するしかないなとまだまだ雪かき要因に狙われている事に気付いてない暁は少し伸びの良くなったお腹を摘まみながら溜息を零すのだった。
少し憂鬱になりながらも温まった室内のおかげで震える事は収まって少し血色の良くなった綾人は相変わらず毛布にくるまれてもこもことしている。
熱が出始めたのか少し汗ばみだし、だけど相変わらず意識はない。
本当はベッドに運ぶのが良いのだろうが、あいにく部屋自体が温まってない。挙句にエアコンのリモコンを見つけられなかったのだ。
どこに隠したと問いたかったがそれならストーブの前に転がしておく事となった事に文句を言われたら自業自得だと言うしかない。
とりあえず焼き芋が冷めて食べやすくなって一緒に食べだせば
「お外の蛇さんも食べるかな?」
我が子は勇者になるつもりらしい。
食べかけの焼き芋を半分に割ってそのまま外にかけていくのを止める間もなくドアを開ければ目の前で待ち構えていためそめそと泣く蛇に
「焼き芋美味しいよ!カメさんも美味しいって言ったんだ!」
「焼き芋って甘くて温かくって、美味しいんだって!」
亀も一緒になって美味しいを主張した。
食の概念がまだ不明なのか美味しいと言うものを理解してないけどそんな亀の言葉に蛇も泣き止んで口を大きく開ければ晴朝はその大きな咢の中に手を伸ばして二股に割れた舌の上に置く。
「まだ熱いかもしれないから注意してね」
いやいや晴朝よ。
母さんだけではなく父さんも心臓が止まる思いで今見てる景色を理解できずにいるんだぞ?それを理解しているのか?
全くしてないから巨大な蛇の口の中に簡単に体をのめり込めたのだろうけど……
「美味しい?」
聞けばまたぽろぽろと涙を流し始めて
「みんなと暖かいお部屋でいっしょに食べたい……」
暖かさを知ってしまった。
外は寒いのだろう。ましてや蛇ならその姿から生きている蛇と似たような生活習慣になり、こんな寒い季節外をうろうろするわけがないのだから。
扉一枚隔てて見えた景色もストーブを囲んで椅子に座り、焼き立ての焼き芋に翻弄されながらも笑を零してその優しい甘みに浮かぶ笑顔の輪に入れない寂しさは、寒さまで招き入れていたようだが
「じゃあここにお椅子持ってくるから待ってて。
おいももお替わり貰ってくるね」
言葉の意図を理解できない幼い子供の無邪気な笑顔。
言葉通りに椅子を用意してまだ温かさの残る焼き芋を抱えて
「亀さんもこっちおいで。焼き芋はまだあるよ」
「焼き芋食べるー」
なんて首を曲げて焼き芋を追いかけて行った。
「うちの子付喪神を使役する才能ありすぎじゃないか?」
「馬鹿言わないでください。あるに決まっているではありませんか」
志月の親ばか発言、ではないただの事実の言葉にそうじゃなんだと言いたかったけど、おいもを亀や蛇の口の中に運ぶ様子を一応警戒して見ていたがやがて蛇の目がすう、と細くなり、俺は札を握りしめて
「その子供はダメだ。
まだお前を受け入れるだけの器はない。
もし無理やりにと言うのならお前を封じる」
言えば亀が小首を傾げ
「封じる?」
「このお札に力を吸わせて本体ごとお札に包んで身動きとれなくする。そういう事だ」
「それはやだなあ。お外で遊べないのでしょ?」
「お前たちの本体は亀と蛇で一つだからいつも一緒だぞ?」
なんて蛇に魅惑的に聞こえるように言うも
「焼き芋が食べられなくなるの?」
そんな未練に亀が嫌だと言えば
「俺も焼き芋食べれないの嫌だ」
蛇も賛同する。
力業でどうこうできる分けはないから上手く説得してみたと言うのに失敗に終われば強く札を握りしめる。
俺の持つ札の中で一番強力な封印の力を持つ札なのに付喪神側が拒絶を示せば札だけの力に反発する分削られて行き、十分な効果は得られない。
さて、どうする……
なんて言いつつも本当はどうすればいいかなんて分かっている。
分かっているが目の前の光景がそれをためらわせて、ため息をついてしまった。
頭だけ家の中に突っ込んだ亀はストーブ暖かいねとにこにこし、ストーブの薪を入れる所で焼き芋を焼く事を覚えた晴朝はさっそく焼けた焼き芋を亀と一緒に食べていた。
我が子ながらメンタル強い。
陽菜乃を抱きしめてこの状況を理解しようとしている志月を外から今もお家に入れてと泣き喚いている蛇の間に立ってとっておきの封印の札を握りしめていた。
さらに腹が立つのはいつもはしゃぎまくってる緑青と真白は気持ちよく爆睡し、この様子じゃ今夜もご機嫌で遊び回る昼夜逆転生活になるのだろうと溜息。そこにこの家の主が加わるのだから離れで寝泊まりしているとはいえ今夜も付き合うだろう晩酌のおかげでこの滞在期間中絶対体重増加となる事は必須だ。
何せすでにメモリが増えている。
有難迷惑ではないが風呂場を出た所にある体重計にそっと乗ってみれば既にメモリが二つほど移動していた。
気を付けないと家に帰った時お前は山で何をやっていたのかとチクチク嫌味を言われるのが目に見えている。いや、その前にまだまだ続く滞在期間を考えるとどこまで増える。山歩きをして運動するしかないなとまだまだ雪かき要因に狙われている事に気付いてない暁は少し伸びの良くなったお腹を摘まみながら溜息を零すのだった。
少し憂鬱になりながらも温まった室内のおかげで震える事は収まって少し血色の良くなった綾人は相変わらず毛布にくるまれてもこもことしている。
熱が出始めたのか少し汗ばみだし、だけど相変わらず意識はない。
本当はベッドに運ぶのが良いのだろうが、あいにく部屋自体が温まってない。挙句にエアコンのリモコンを見つけられなかったのだ。
どこに隠したと問いたかったがそれならストーブの前に転がしておく事となった事に文句を言われたら自業自得だと言うしかない。
とりあえず焼き芋が冷めて食べやすくなって一緒に食べだせば
「お外の蛇さんも食べるかな?」
我が子は勇者になるつもりらしい。
食べかけの焼き芋を半分に割ってそのまま外にかけていくのを止める間もなくドアを開ければ目の前で待ち構えていためそめそと泣く蛇に
「焼き芋美味しいよ!カメさんも美味しいって言ったんだ!」
「焼き芋って甘くて温かくって、美味しいんだって!」
亀も一緒になって美味しいを主張した。
食の概念がまだ不明なのか美味しいと言うものを理解してないけどそんな亀の言葉に蛇も泣き止んで口を大きく開ければ晴朝はその大きな咢の中に手を伸ばして二股に割れた舌の上に置く。
「まだ熱いかもしれないから注意してね」
いやいや晴朝よ。
母さんだけではなく父さんも心臓が止まる思いで今見てる景色を理解できずにいるんだぞ?それを理解しているのか?
全くしてないから巨大な蛇の口の中に簡単に体をのめり込めたのだろうけど……
「美味しい?」
聞けばまたぽろぽろと涙を流し始めて
「みんなと暖かいお部屋でいっしょに食べたい……」
暖かさを知ってしまった。
外は寒いのだろう。ましてや蛇ならその姿から生きている蛇と似たような生活習慣になり、こんな寒い季節外をうろうろするわけがないのだから。
扉一枚隔てて見えた景色もストーブを囲んで椅子に座り、焼き立ての焼き芋に翻弄されながらも笑を零してその優しい甘みに浮かぶ笑顔の輪に入れない寂しさは、寒さまで招き入れていたようだが
「じゃあここにお椅子持ってくるから待ってて。
おいももお替わり貰ってくるね」
言葉の意図を理解できない幼い子供の無邪気な笑顔。
言葉通りに椅子を用意してまだ温かさの残る焼き芋を抱えて
「亀さんもこっちおいで。焼き芋はまだあるよ」
「焼き芋食べるー」
なんて首を曲げて焼き芋を追いかけて行った。
「うちの子付喪神を使役する才能ありすぎじゃないか?」
「馬鹿言わないでください。あるに決まっているではありませんか」
志月の親ばか発言、ではないただの事実の言葉にそうじゃなんだと言いたかったけど、おいもを亀や蛇の口の中に運ぶ様子を一応警戒して見ていたがやがて蛇の目がすう、と細くなり、俺は札を握りしめて
「その子供はダメだ。
まだお前を受け入れるだけの器はない。
もし無理やりにと言うのならお前を封じる」
言えば亀が小首を傾げ
「封じる?」
「このお札に力を吸わせて本体ごとお札に包んで身動きとれなくする。そういう事だ」
「それはやだなあ。お外で遊べないのでしょ?」
「お前たちの本体は亀と蛇で一つだからいつも一緒だぞ?」
なんて蛇に魅惑的に聞こえるように言うも
「焼き芋が食べられなくなるの?」
そんな未練に亀が嫌だと言えば
「俺も焼き芋食べれないの嫌だ」
蛇も賛同する。
力業でどうこうできる分けはないから上手く説得してみたと言うのに失敗に終われば強く札を握りしめる。
俺の持つ札の中で一番強力な封印の力を持つ札なのに付喪神側が拒絶を示せば札だけの力に反発する分削られて行き、十分な効果は得られない。
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