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神降臨! 4
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ちみっこ達にせかされて急いで顔を洗って着替えて髪を整えた。
よだれの跡があるって言ったように酷い顔を大家さんに見られて恥ずかしかったけど、それよりもあまりに寝癖が少なくって気絶するように寝たんだなと寝返りも打たないくらい深い睡眠をしていたんだと呆れてしまう。
何とかして手早く準備すれば
「真ーやっと起きたかー」
先輩のちょっと呆れた声。会社の時と変わらず妙な安心を覚えながら
「おはよー。とりあえず洗濯物があるから適当にまとめて洗わせてもらったわ」
自分の分も含めてと言う大雑把すぎる水野さんの告白に祐樹先輩も仕方がないなとため息。すっかりこの数日の泊まり込んでのお付き合いに慣れ親しんでしまった日常だ。
「それよりもご飯にしましょう」
知らない声が聞こえて視線を向ければこのメンツの中で一番背の高い人が台所に立っていた。
「九条、紹介するぞー。
こちらは飯田さん。今日のご飯を作ってくれたフランス料理のシェフで今はご実家の料亭に出向している方だ。感謝して食べろよー」
ぺこりと頭を下げた飯田さんになんとも言えない感情を乗せながら
「九条真です。
少し前まで植田さんと同じ会社で働いてました。今は独立しましたが植田さんの下でいろいろ勉強させていただきまして、その縁でこちらの家をお借りしてます」
よろしくお願いしますと言えば飯田さんは少しだけ嬉しそうに目を細めて
「植田君の部下ですか?」
「部下って言うより入社時の教育係でそのまま俺の下に配属って形ですねー」
どういう流れかを簡単に説明する植田は豆ごはんをこんもりとお茶碗に盛ってにんまりと笑っていた。どうやらご飯はセルフサービスらしく、水野さんも負けじとこんもり盛っていたので俺もつられてこんもりと盛ってしまった。
これ、食べきれるのか?ちょっと不安だ。
「植田君の下だとさぞこき使われたでしょう」
かわいそうにと言う声に
「仕方がないっすよ。なんてったって俺達の師匠が綾っちなんだから。気が付いたら教えてもらったようにしか教えれなくって何度かもうちょっと優しくしてやれって俺も周囲に言われたぐらいなんですから」
お茶を淹れていた先輩の代わりに水野さんが代弁。
「水野、綾っち言うな。そして師匠もやめろ」
まるで何が悪いと言う顔でパンと音を立ててこの話は終わりだと言うように手を合わせて話を区切る。
「いろいろお疲れさまでした。とりあえずは明日の納期には無事間に合い応援に来た植田と水野、そして一週間で出来ない仕事を無事終えた事に感謝していただきます」
そんな挨拶。
家人は俺だけど、この怒涛の約一週間を取りまとめた大家さんの挨拶は至極当然。
そして話しなんて聞いちゃいない先輩たちはご飯を前に待てと言うそわそわしているその様子はどこぞのちみっこと同じだなとこっそりと笑いながらみんなでいただきますをして豆ごはんから頂く。
古めかしいおひつに入れられた豆ごはんはお米はつやつやふっくらと炊きあがって驚くほど甘さを引き出していた。
それなのに鮮やかな緑色がまぶしいえんどう豆は茶色く濁る事もなければしわしわになることなく宝石のように輝いている。
一口噛めばプチプチとはじける食感からのおまめの甘み。
そしてほんのりと香るのは
「昆布だしですか?」
「判りましたか?」
嬉しいですねとほほ笑みながら自分の料理を満足げに食べる飯田さんの顔を見て自信をもっての一品なんだと理解した。
「えんどう豆は最初色鮮やかになるまでお湯で煮るんですよ。それからもう一度塩を一つまみ入れたお湯で煮てそのままなじむように冷やします。後はお酒と昆布とお豆を煮た煮汁を加えて必要な分量のお水を足しておご飯を炊きます。炊き上がったら先に煮ておいたお豆をつぶれないようにざっと混ぜ合わせるだけの簡単ご飯ですよ」
「いや、聞いただけでも簡単じゃないし」
ただお豆を入れて炊けば良いだけじゃなかったんだと実家でもたまに出てくる豆ごはんがこんなにも手間がかかってたなんてと思ってる合間にいつの間にか朱華が俺の手元にやってきていて豆ごはんのお豆だけをつついて食べていた……
朱華よ、ただでさえ飛べなくなるほどころっころになっているのにまだ食べるのかと呆れてしまうも隣に座る大家さんの手が伸びてさっと捕まえてポイっと放り投げられていた。
大家さんさすがに酷い…… なんて思うもしれっとした顔で
「この季節になると虫が出るな。いやな季節だ」
何もなかったと言うように自分の行動を正当化し、放り投げられた朱華はそれでも口の中に貯めこんだお豆さんに満面の笑みをこぼしていた幸せな頬袋を持つひよこだった。ひよこ、強い……
「飯田さん、猪の角煮最高っす!」
「鹿のローストも、久しぶりで涙がっ!!!」
「水野君落ち着いて。あと今朝から作ったのであまり味が染みてなくて申し訳ない」
「いいえ!十分美味しすぎます!お疲れなのに用意して頂いただけでも俺幸せです!」
そんな感動をしてガッツポーズをする水野さん絶賛の角煮を一口食べれば
「うっま!猪ってこんなにおいしいお肉だったの?!」
脂が舌の上でとろっとろに溶けて、身は舌でもほろりと崩れるくらいやわらかく、こってりとした甘目のタレがそれだけでもご飯がお替りできそうなくらいに美味しくて……
気が付けば俺も握りこぶしを突き上げて、その後水野さんとハイタッチ。
やばい!
美味いって人を狂わす!
先輩のテンションの高さのヤバさもちみっこ達の言語がおかしくなるのも理解できる!
これがご褒美で待ってると思えばどんなデスマーチだろうがミッション完了する程度に追い込めるわけだと改めてご褒美の大切さが身に染みた。
会社勤めしていた時はご褒美の美味しい食事程度すら自分に気遣う事をしなかったために運気が下がっていったのだろうとモチベーションの大切さを理解してしまう。
「で、真はシチューか。やっぱりあれだけ疲れ切っていたからメニューが思い浮かばなかったか」
かなりピンクが強めのロースト……鹿?をすりおろしたラディッシュを乗せてグレイビーソースとか言うモノをちょんちょんとつけて食べていた。
食に関しては飲み会の時にも思ったけど先輩はどちらかと言うと小食系だと思ったけど……
真似して食べれば超納得。
これは止まらないと言うように俺の箸も止まらない。
そしてこの味を知ってしまえば居酒屋チェーン店のメニューなんてお呼びじゃないと言う事かと気づいてしまう。
そういや何気に先輩料理上手だったしと今さらながら飯田さんに料理を教えてもらったんだと気が付いた。
実際は動画で公開されていたメニューを作り続けて成長したと言う情報までは俺には届いてないが、それでもこんなおいしい料理を食べられる環境なら仕方がないと思う。
朱華同様俺も頬袋があった事に気付いた頃にはロースト鹿はなくなってしまっていて……
何をお願いすればわからなかったからとりあえずいろんなバリエーションがあるシチューと言う大雑把なリクエストをしていたのを思い出して少し恥ずかしさを思い出した。だが
「あ、和風ポトフ。鹿のローストとか角煮とかしつこいのばかりだったからこういうのはほっとするな」
俺達同様ガッツリ食べていたはずなのにこの感想。ロースト鹿なんて言わないで普通に鹿のローストで正解だったんだとちょっと賢くなったがした。
飯田さんは嬉しそうに目を細め
「はい。先週作った猪のベーコンをどう使うか迷っていた所だったので夏野菜のあっさりポトフにしてみました」
そんな事を聞けば口にせずにはいられなく、口の中にいっぱいの鹿のローストを飲み込んでお箸からスプーンに持ち替えて黄金のスープにそっとスプーンを沈めた。
よだれの跡があるって言ったように酷い顔を大家さんに見られて恥ずかしかったけど、それよりもあまりに寝癖が少なくって気絶するように寝たんだなと寝返りも打たないくらい深い睡眠をしていたんだと呆れてしまう。
何とかして手早く準備すれば
「真ーやっと起きたかー」
先輩のちょっと呆れた声。会社の時と変わらず妙な安心を覚えながら
「おはよー。とりあえず洗濯物があるから適当にまとめて洗わせてもらったわ」
自分の分も含めてと言う大雑把すぎる水野さんの告白に祐樹先輩も仕方がないなとため息。すっかりこの数日の泊まり込んでのお付き合いに慣れ親しんでしまった日常だ。
「それよりもご飯にしましょう」
知らない声が聞こえて視線を向ければこのメンツの中で一番背の高い人が台所に立っていた。
「九条、紹介するぞー。
こちらは飯田さん。今日のご飯を作ってくれたフランス料理のシェフで今はご実家の料亭に出向している方だ。感謝して食べろよー」
ぺこりと頭を下げた飯田さんになんとも言えない感情を乗せながら
「九条真です。
少し前まで植田さんと同じ会社で働いてました。今は独立しましたが植田さんの下でいろいろ勉強させていただきまして、その縁でこちらの家をお借りしてます」
よろしくお願いしますと言えば飯田さんは少しだけ嬉しそうに目を細めて
「植田君の部下ですか?」
「部下って言うより入社時の教育係でそのまま俺の下に配属って形ですねー」
どういう流れかを簡単に説明する植田は豆ごはんをこんもりとお茶碗に盛ってにんまりと笑っていた。どうやらご飯はセルフサービスらしく、水野さんも負けじとこんもり盛っていたので俺もつられてこんもりと盛ってしまった。
これ、食べきれるのか?ちょっと不安だ。
「植田君の下だとさぞこき使われたでしょう」
かわいそうにと言う声に
「仕方がないっすよ。なんてったって俺達の師匠が綾っちなんだから。気が付いたら教えてもらったようにしか教えれなくって何度かもうちょっと優しくしてやれって俺も周囲に言われたぐらいなんですから」
お茶を淹れていた先輩の代わりに水野さんが代弁。
「水野、綾っち言うな。そして師匠もやめろ」
まるで何が悪いと言う顔でパンと音を立ててこの話は終わりだと言うように手を合わせて話を区切る。
「いろいろお疲れさまでした。とりあえずは明日の納期には無事間に合い応援に来た植田と水野、そして一週間で出来ない仕事を無事終えた事に感謝していただきます」
そんな挨拶。
家人は俺だけど、この怒涛の約一週間を取りまとめた大家さんの挨拶は至極当然。
そして話しなんて聞いちゃいない先輩たちはご飯を前に待てと言うそわそわしているその様子はどこぞのちみっこと同じだなとこっそりと笑いながらみんなでいただきますをして豆ごはんから頂く。
古めかしいおひつに入れられた豆ごはんはお米はつやつやふっくらと炊きあがって驚くほど甘さを引き出していた。
それなのに鮮やかな緑色がまぶしいえんどう豆は茶色く濁る事もなければしわしわになることなく宝石のように輝いている。
一口噛めばプチプチとはじける食感からのおまめの甘み。
そしてほんのりと香るのは
「昆布だしですか?」
「判りましたか?」
嬉しいですねとほほ笑みながら自分の料理を満足げに食べる飯田さんの顔を見て自信をもっての一品なんだと理解した。
「えんどう豆は最初色鮮やかになるまでお湯で煮るんですよ。それからもう一度塩を一つまみ入れたお湯で煮てそのままなじむように冷やします。後はお酒と昆布とお豆を煮た煮汁を加えて必要な分量のお水を足しておご飯を炊きます。炊き上がったら先に煮ておいたお豆をつぶれないようにざっと混ぜ合わせるだけの簡単ご飯ですよ」
「いや、聞いただけでも簡単じゃないし」
ただお豆を入れて炊けば良いだけじゃなかったんだと実家でもたまに出てくる豆ごはんがこんなにも手間がかかってたなんてと思ってる合間にいつの間にか朱華が俺の手元にやってきていて豆ごはんのお豆だけをつついて食べていた……
朱華よ、ただでさえ飛べなくなるほどころっころになっているのにまだ食べるのかと呆れてしまうも隣に座る大家さんの手が伸びてさっと捕まえてポイっと放り投げられていた。
大家さんさすがに酷い…… なんて思うもしれっとした顔で
「この季節になると虫が出るな。いやな季節だ」
何もなかったと言うように自分の行動を正当化し、放り投げられた朱華はそれでも口の中に貯めこんだお豆さんに満面の笑みをこぼしていた幸せな頬袋を持つひよこだった。ひよこ、強い……
「飯田さん、猪の角煮最高っす!」
「鹿のローストも、久しぶりで涙がっ!!!」
「水野君落ち着いて。あと今朝から作ったのであまり味が染みてなくて申し訳ない」
「いいえ!十分美味しすぎます!お疲れなのに用意して頂いただけでも俺幸せです!」
そんな感動をしてガッツポーズをする水野さん絶賛の角煮を一口食べれば
「うっま!猪ってこんなにおいしいお肉だったの?!」
脂が舌の上でとろっとろに溶けて、身は舌でもほろりと崩れるくらいやわらかく、こってりとした甘目のタレがそれだけでもご飯がお替りできそうなくらいに美味しくて……
気が付けば俺も握りこぶしを突き上げて、その後水野さんとハイタッチ。
やばい!
美味いって人を狂わす!
先輩のテンションの高さのヤバさもちみっこ達の言語がおかしくなるのも理解できる!
これがご褒美で待ってると思えばどんなデスマーチだろうがミッション完了する程度に追い込めるわけだと改めてご褒美の大切さが身に染みた。
会社勤めしていた時はご褒美の美味しい食事程度すら自分に気遣う事をしなかったために運気が下がっていったのだろうとモチベーションの大切さを理解してしまう。
「で、真はシチューか。やっぱりあれだけ疲れ切っていたからメニューが思い浮かばなかったか」
かなりピンクが強めのロースト……鹿?をすりおろしたラディッシュを乗せてグレイビーソースとか言うモノをちょんちょんとつけて食べていた。
食に関しては飲み会の時にも思ったけど先輩はどちらかと言うと小食系だと思ったけど……
真似して食べれば超納得。
これは止まらないと言うように俺の箸も止まらない。
そしてこの味を知ってしまえば居酒屋チェーン店のメニューなんてお呼びじゃないと言う事かと気づいてしまう。
そういや何気に先輩料理上手だったしと今さらながら飯田さんに料理を教えてもらったんだと気が付いた。
実際は動画で公開されていたメニューを作り続けて成長したと言う情報までは俺には届いてないが、それでもこんなおいしい料理を食べられる環境なら仕方がないと思う。
朱華同様俺も頬袋があった事に気付いた頃にはロースト鹿はなくなってしまっていて……
何をお願いすればわからなかったからとりあえずいろんなバリエーションがあるシチューと言う大雑把なリクエストをしていたのを思い出して少し恥ずかしさを思い出した。だが
「あ、和風ポトフ。鹿のローストとか角煮とかしつこいのばかりだったからこういうのはほっとするな」
俺達同様ガッツリ食べていたはずなのにこの感想。ロースト鹿なんて言わないで普通に鹿のローストで正解だったんだとちょっと賢くなったがした。
飯田さんは嬉しそうに目を細め
「はい。先週作った猪のベーコンをどう使うか迷っていた所だったので夏野菜のあっさりポトフにしてみました」
そんな事を聞けば口にせずにはいられなく、口の中にいっぱいの鹿のローストを飲み込んでお箸からスプーンに持ち替えて黄金のスープにそっとスプーンを沈めた。
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