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平和は訪れても大体何かの前触れでしかない 4
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次の日、なぜか朝からそわそわしている朱華を気にしつつも朝のご飯の時間は終わる。
今日も今日とて戦場の様な食卓はなかなかにして悲惨を極めた机になっていた。
そうだよな。
俺、何を思って納豆を食べたのか宅配を頼んだ俺を殴りつけたいと大反省をする。
無性に納豆が食べたくなって食卓に自分用に納豆を練って醤油を混ぜた所まではよかった。
その時に岩さんがお味噌汁をこぼして席を立った隙によりにもよって真白が好奇心から納豆を食べたのだ。
いや、体に悪いから問題とかではない。
納豆を入れていた鉢をひっくり返して前足で触ってみたら糸を引いて、それが心地悪くてそのあたりに擦り付けている間に興味を持ったほかのちみっこ達が納豆を触りだして…… 以下繰り返し。
キッチンの流しでボールにお湯を汲んで朝から洗わなくてはいけない状況になり、何より濡れるのが嫌な真白が大暴れをして俺まで納豆まみれになると言う大惨事。
いや、納豆を食べると言うリスクを考えればこうなる事は見えていたはずだ。
むしろ何故に納豆に手を出したのか反省文を書けと言う祐樹先輩の説教が頭の中に響いた。
でも食べたいものは食べたい。
一年に一度あるかないかの納豆食べたい症候群。
この機を逃せばまた来年まで納豆を口にする日はないだろう!
うん。
大した事じゃないな。
結果ちみっこ達が全身を使って食べただけで俺の口の中に一粒も入らなかったが、残りは別の機会に食べようと思う。
ちみっこの見ていない所で。
さて、朝から喜劇の様な悲劇が起きたわけだが真白は朝から洗われてロフトに逃げ込んでしまったけど他のメンツは通常通り田舎ならではのたくさんある部屋の一つをプレイルームにしておもちゃを一纏めにすれば食後のしばらくはそこでおとなしくはないけど遊ぶような習慣を身につけてくれた。真白もいつの間にか混ざっていたので良しとしよう。
その合間に後片付けや洗濯、掃除とこなせばピンポーンとチャイムが家の中に響く。
「おはようございます。本日もよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
やって来たのは浩太さん。
律儀に朝の八時から仕事が始まりと言うようにやってくるのはこの狭い街の同じ住人だから。
車でも数分の距離。
俺のお買い物散歩コースに自宅がある。
きっちり仕事をする姿に頭が下がる思いだと言う俺をよそに今日も庭に回って昨日の作業の続きを始めるのだった。
「今日はですね、縁側の表面にやすりをかけてから防腐剤を塗り、スロープの設置になります」
軽トラからいろいろな資材を降ろし始めた。
「本当なら全部木材で完成させたい所なのですが、屋根のない所なので金属製になります。コンクリを流して基礎を作るので本日はそこまでになりますが床面は滑りにくいように浸透性のあるタイルを設置するの安心して通行ができますよ」
ちゃんと手すりもあって、これはまさか介護用のスロープではと考えれば緩やかな勾配にも納得できる。
まあ、あれば便利だしと将来的には狭い玄関からではなく縁側から出入りが出来るような造りになると言う至れり尽くせりだ。
まあ、ちみっこ達が出入りしやすいと言う理由なんて大家さん以外誰も理解できないだろうからなんて考えれば大家さんが最大限カモフラってくれたと思えば感謝しかない。
お庭にはちょっと遠回りになってしまうがそれでも安全安心な出入り口があれば問題ないだろう。
たとえ大きくなって必要がなくなってもだ。
手慣れた作業で一人黙々と仕事をする様子をいつの間にか朱華がやってきて眺めていた。
浩太さんとは少し離れていたので
「朱華、浩太さんが気になるの?」
主ラブな契約した使役が他の誰かを気になるなんてあるのだろうかとつたない知識と言うかつっきー頼みの懸案だなとスマホにメモをしておく。
朱華は一度ちらりと俺を見て
「あのね、今日は違うけど、昨日トントンしてた時すごくかっこよかった」
トントンとは何ぞ?と思うも小さな羽で鑿をトンカチでトントンするそのしぐさだろうか、そんなジェスチャーに何とか理解する。
「そうだね。今日はスロープの設置だからそのお仕事はないね」
かなりショックを受けたような変顔からの落ち込む姿。
何とも言えない表情だけど朱華はそこを離れる事もなく浩太さんの仕事を見守っていた。
何とも言えないいじらしさにさてどうして慰めようかと思う合間に
「九条さん、今日はあとサンダーをかけて防腐剤塗ったら上がりますね」
「もう基礎は出来たのですか?!」
早いでしょ!と朱華を肩に乗せて浩太さんの仕事ぶりを見に行くも半生のコンクリートに棒が刺さっている状態だった。
倒れたらどうしよう……なんて事は考えずにサンダーを取りしてバッテリーとつなげている様子を見て
「鉋とかではやらないのですか?」
図工は中学で終わっているので何となく知ってる知識で聞けば
「鉋でやると削り過ぎちゃうからね」
「なるほど」
言いながら違いが分からない俺はそう言うものなのかと納得してしまえば浩太さんはくすりと笑い、道具箱から鉋を取り出してきた。
トンカチを使って歯を調整したと思ったら
しゅ……
鉋で薄皮一枚と言うように綺麗に薄削りを見せてくれた。
「すごっ!」
思わず俺と朱華で拍手をしていた。
今日も今日とて戦場の様な食卓はなかなかにして悲惨を極めた机になっていた。
そうだよな。
俺、何を思って納豆を食べたのか宅配を頼んだ俺を殴りつけたいと大反省をする。
無性に納豆が食べたくなって食卓に自分用に納豆を練って醤油を混ぜた所まではよかった。
その時に岩さんがお味噌汁をこぼして席を立った隙によりにもよって真白が好奇心から納豆を食べたのだ。
いや、体に悪いから問題とかではない。
納豆を入れていた鉢をひっくり返して前足で触ってみたら糸を引いて、それが心地悪くてそのあたりに擦り付けている間に興味を持ったほかのちみっこ達が納豆を触りだして…… 以下繰り返し。
キッチンの流しでボールにお湯を汲んで朝から洗わなくてはいけない状況になり、何より濡れるのが嫌な真白が大暴れをして俺まで納豆まみれになると言う大惨事。
いや、納豆を食べると言うリスクを考えればこうなる事は見えていたはずだ。
むしろ何故に納豆に手を出したのか反省文を書けと言う祐樹先輩の説教が頭の中に響いた。
でも食べたいものは食べたい。
一年に一度あるかないかの納豆食べたい症候群。
この機を逃せばまた来年まで納豆を口にする日はないだろう!
うん。
大した事じゃないな。
結果ちみっこ達が全身を使って食べただけで俺の口の中に一粒も入らなかったが、残りは別の機会に食べようと思う。
ちみっこの見ていない所で。
さて、朝から喜劇の様な悲劇が起きたわけだが真白は朝から洗われてロフトに逃げ込んでしまったけど他のメンツは通常通り田舎ならではのたくさんある部屋の一つをプレイルームにしておもちゃを一纏めにすれば食後のしばらくはそこでおとなしくはないけど遊ぶような習慣を身につけてくれた。真白もいつの間にか混ざっていたので良しとしよう。
その合間に後片付けや洗濯、掃除とこなせばピンポーンとチャイムが家の中に響く。
「おはようございます。本日もよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
やって来たのは浩太さん。
律儀に朝の八時から仕事が始まりと言うようにやってくるのはこの狭い街の同じ住人だから。
車でも数分の距離。
俺のお買い物散歩コースに自宅がある。
きっちり仕事をする姿に頭が下がる思いだと言う俺をよそに今日も庭に回って昨日の作業の続きを始めるのだった。
「今日はですね、縁側の表面にやすりをかけてから防腐剤を塗り、スロープの設置になります」
軽トラからいろいろな資材を降ろし始めた。
「本当なら全部木材で完成させたい所なのですが、屋根のない所なので金属製になります。コンクリを流して基礎を作るので本日はそこまでになりますが床面は滑りにくいように浸透性のあるタイルを設置するの安心して通行ができますよ」
ちゃんと手すりもあって、これはまさか介護用のスロープではと考えれば緩やかな勾配にも納得できる。
まあ、あれば便利だしと将来的には狭い玄関からではなく縁側から出入りが出来るような造りになると言う至れり尽くせりだ。
まあ、ちみっこ達が出入りしやすいと言う理由なんて大家さん以外誰も理解できないだろうからなんて考えれば大家さんが最大限カモフラってくれたと思えば感謝しかない。
お庭にはちょっと遠回りになってしまうがそれでも安全安心な出入り口があれば問題ないだろう。
たとえ大きくなって必要がなくなってもだ。
手慣れた作業で一人黙々と仕事をする様子をいつの間にか朱華がやってきて眺めていた。
浩太さんとは少し離れていたので
「朱華、浩太さんが気になるの?」
主ラブな契約した使役が他の誰かを気になるなんてあるのだろうかとつたない知識と言うかつっきー頼みの懸案だなとスマホにメモをしておく。
朱華は一度ちらりと俺を見て
「あのね、今日は違うけど、昨日トントンしてた時すごくかっこよかった」
トントンとは何ぞ?と思うも小さな羽で鑿をトンカチでトントンするそのしぐさだろうか、そんなジェスチャーに何とか理解する。
「そうだね。今日はスロープの設置だからそのお仕事はないね」
かなりショックを受けたような変顔からの落ち込む姿。
何とも言えない表情だけど朱華はそこを離れる事もなく浩太さんの仕事を見守っていた。
何とも言えないいじらしさにさてどうして慰めようかと思う合間に
「九条さん、今日はあとサンダーをかけて防腐剤塗ったら上がりますね」
「もう基礎は出来たのですか?!」
早いでしょ!と朱華を肩に乗せて浩太さんの仕事ぶりを見に行くも半生のコンクリートに棒が刺さっている状態だった。
倒れたらどうしよう……なんて事は考えずにサンダーを取りしてバッテリーとつなげている様子を見て
「鉋とかではやらないのですか?」
図工は中学で終わっているので何となく知ってる知識で聞けば
「鉋でやると削り過ぎちゃうからね」
「なるほど」
言いながら違いが分からない俺はそう言うものなのかと納得してしまえば浩太さんはくすりと笑い、道具箱から鉋を取り出してきた。
トンカチを使って歯を調整したと思ったら
しゅ……
鉋で薄皮一枚と言うように綺麗に薄削りを見せてくれた。
「すごっ!」
思わず俺と朱華で拍手をしていた。
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