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彗星物語 3
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ちょっと気分転換に脈絡もなく小話を挿入。
小話だけどちょっとつづきます。
******************************************
「なぁラウイ、明日の休み時間空いてるか?」
二番目の兄、ファウエル兄上が結婚して婿に行かれた先はお城にも近いお家だった為に学校行く途中にもあるという事で何かと理由を付けて兄上の妻になったアリアーネの家に行こうとする母の足止めの為にちょくちょく足を運ぶ事になったそんな朝の一コマだった。
とはいえ、アリアーネ事アリーは学校も始まり編入手続きも終えたのに家の都合でまだ一日も登校はしていないという、クラスでもうすでに浮いた存在になっていた。
もちろん俺はエル兄上から公爵の仕事でいけない事を聞いている為に当主となると大変だなといずれ自分もなるだろう姿だがいくらか可哀想な視線を向けている。
「予定らしい予定はないですよ。
母上が茶会に行くそうなので一緒に行かないか誘われてますが、断る理由になるなら大歓迎ですよ」
デビューを放棄した俺には社交界での出会いを求められない為にこう言った茶会などでのお見合いを遠回しに進められているのだが、正直晩婚傾向のあるセルグラード家で育った俺にはまだ結婚なんて意識もした事がなかった。
長兄のシェラード兄上ならお家の為にと俺が物心つく頃から色々な女性と出会いを繰り返していたが、今の婚約者、第一王女のエレーナ様に辿り着く前にシェル兄上は立派な女性恐怖症になってしまっていた。
そんな兄上のお気に入りの遊び相手がアリーの叔父でもあるカナール・クレヴィングだとは思わなかったが……
よくよく見てると兄上の遊び相手と言うより兄上が遊ばれていると思う言動をいくつか目の当たりにして少し考え方を変えなくてはいけないとエル兄上と話をした事もあった。
最も父上も母上もこの件に関して耳にも入れたくないようで知らぬ存ぜぬを貫いているが、家督を継がせるのならいい加減シェル兄上を正面から見ろよと言いたくもなる。
そんな家の都合から逃げる為とは言葉は悪いが俺の意志の欠片もない結婚をさせられるくらいなら独身でも構わないとエル兄上を見習って騎士の道を目指している。
小さい頃からエル兄上が騎士の道を目指して訓練する姿をかっこいいと思って俺も見よう見まねで木刀を振り回していたが、学園に入ってようやくその道に進めるとなると結婚相手を探すよりも剣の道の方が奥深く女なんて内容のない事でしゃべって笑ってるだけの無駄な時間を過ごすよりはよっぽど有意義のある時間を過ごす事が出来ると俺は思っている。
「だったらアリーと何処かランチにしよう。
さすがにずっとあの調子は可哀想でな……」
どこか苦笑する俺を招いて二階のアリーの書斎へと案内してくれた。
すぐ隣はエル兄上とアリーの寝室だという事で二人は結婚しているんだと今更ながら初夜を迎えただろう大人な二人に少し顔に血が昇ってしまうもエル兄上はそんな俺に気づかないふりをして口元に人差し指を添えて静かにと言う。
音もなく開けた扉の向こうでは幾つもの山を連なる本の向こう側にアリーの姿があった。
こんな朝早くから既に仕事をしているようで、俺達がドアを開けた事にも気付かずにひたすら何かを調べては書き物をしていた。
いや、一瞬ペンが止まった当たり気が付いてはいるのだろう。ただそれどころじゃないようでペンを止めないだけだが、そんな様子にエル兄上は溜息を吐き
「アリー、おはよう。
そろそろ少し休憩しないか?」
いいながらサイドボードに用意されている茶器を使ってお茶を淹れ始めた。
「エル様、そろそろお仕事の時間でしたか?」
「ああ、見送りはここでいいよ。それよりおいで」
エル兄上に呼ばれて部屋の中に足を運べば
「まぁ、ラウイ様!
いらっしゃいませ!」
ペンを置いて席を立ちあがるアリーにエル兄上は苦笑をこらえきれず俺達に背中を向けて声を零しながら笑っていた。
「アリーおはよう。
今日は母上からチョコレートのお菓子をもっていくように言われてモデラーに渡してある。
あとで休憩のときにでも食べてくれ」
「お母様のお土産はどれもこれも食べた事がない美味しいお菓子ばかりで今から待ち遠しいです!」
アリーはすっかり母上のお菓子攻撃に餌付けされていたようで、これは兄上でなくても思わず微笑ましく笑えて来てしまう物だと納得。
「アリー、実はさっきラウイに明日空いてるか聞いたら空いてるから三人で何処かランチにでも行かないか?」
「明日ですか?」
ちらりと机の上の山を見てしばらく固まったのち溜息を零す。
それどころじゃないと言いたいだろうが……
「ブレッド殿の宿題はあらかた終わっているのだろ?
今日明日中の書類も終わらせて少し休憩を入れた方が良い」
エル兄上の話しでは公爵の仕事の他にも公爵としての心構えの勉強をするように言われているらしく、朝から晩までこの部屋でひたすらペンを動かしているという。
さすがに顔色も悪くやつれている姿に兄上でなくても心配をしてしまうが
「ですが、学校にも早く行きたいので……」
初めての学校に胸をときめかしているようでなんとなくアリーを応援したくなるも
「それでも息抜きは必要だよ。
学校は逃げも隠れもしないんだ。何も急ぐ理由にはならないよ」
既に公爵としての仕事、そして夫の居る身分だ。
付き合いも我が家関連と彼女の親戚だけで王都の半分以上の貴族を網羅できると言うというのになぜそこまでして学校に行きたがるのだと思っていれば
「ですが、やっぱり同じ年の子達がどんな生活をしているか気になるではありませんか……」
小さくなる声に今まで同じ年の友達の居なかったアリーには一番気になる要素らしい。
「あー、だけどそれ以上根を詰めるとミスも増えるぞ?
だから、一日位リフレッシュとして仕事の事はすっぱり忘れる方がやる気にもなる」
「そうでしょうか?」
「少し騙されたと思って付き合ってくれ」
アリーは頑固だというように困った顔をして笑うエル兄上とアリーを何度も見比べてしまう。
何時の間にこんなにも仲が良くなったのだろうかと……
「でしたら、たまには体を動かしたいですね」
そんな提案に
「だったら遠乗りはどうでしょう?
と言っても郊外の丘あたりで」
「ああ、水遊びできる小川や池もある公園にもなっている所だろ?」
「そう。お弁当を持っていけばあっという間に一日が過ぎるけど、クレヴィング自然から見たら大した事ないけど?」
一度足を運んだ事のあるクレヴィングの景色はあの時は何もない田舎だと思っていたが、あの後郊外の公園に足を運んであまりにもちっぽけな人工的な光景に今思うと改めて雄大な世界の中にいたのだなと驚く事が出来たのだが、その感動は今では遠い昔のような話になってしまっていた。
「疲れているのなら街中で美味しいお菓子を探すのもいいし?」
一応代替え案も用意すれば
「遠乗りの方が良いです!
そしてできたらお菓子も持っていきたいです!」
思わぬ飛び出した欲望にエル兄上でなくても笑いだしてしまう。
「ははは!
だったら剣も持っていこう!
ものすごく弱いけど林の方にホーンラビットやドッグマウスがいる。
どちらも駆除対象だから、ワイバーンを倒しちゃうアリーには物足りないと思うけど狩の練習をしている子供達に混ざるのも楽しいよ」
「そんな遊びも?!」
「ああ、どちらも直ぐ繁殖して農作物の被害が毎年バカにならないからな。
他にも駆除対象はあるけど、ギルドの登録年齢に達してなくても買い取り許可の素材だから子供達のお小遣い稼ぎにはちょうどいいんだ」
「でしたらますます遠乗りですね!」
瞳をキラキラとして、今でも行きたいですと言う視線でエル兄上を見上げる姿に俺は何処か視線を彷徨わせてしまう。
本当に何時の間にこの二人はこんなに近しい間柄になったのかと、ほぼ初対面と言う出会いなのにこんなにも仲良くなれるなんて……
言いながら時計に目を向けて慌てて声を上げる。
「兄上、俺学校行く時間だからここで失礼させてもらうよ!」
慌てる様にドアへと向かい
「アリーも頑張りすぎないでチョコレートで休憩してね。
明日の事はまた学校の帰りに聞きに来るから、それまでに予定を立てて置いて、宿題だよ!」
そう言えばアリーは苦笑を零しつつ
「ああ、予定は立てておくから準備の方を頼む事にするよ」
「判った!」
言いながら駆け足で階段を下りて行けば扉の所で待っていた既に馴染のあるモデラーに
「今日の学校帰りもよらせてもらう。
明日アリーと兄上と遠乗りに出かける事になったからその予定を聞きに来るから」
「それはよございました。
お嬢様を引っ張り出してくれて感謝いたします」
「とは言っても郊外の公園だけど。
あとの詳しい事は兄上たちに聞いて下さい」
言いながら開けてくれた扉を潜って込みだした道路を見ながら馬車へと乗り込む。
「では行ってらっしゃいませ」
うちのハウリーよりも年若いにもかかわらず穏やかな表情と親しみのある声で見送られれば直ぐに馬車は走り出して、朝から兄上達の家による日は居心地のよさについうっかりと居座ってしまい、いつもギリギリの出席になるのだった。
小話だけどちょっとつづきます。
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「なぁラウイ、明日の休み時間空いてるか?」
二番目の兄、ファウエル兄上が結婚して婿に行かれた先はお城にも近いお家だった為に学校行く途中にもあるという事で何かと理由を付けて兄上の妻になったアリアーネの家に行こうとする母の足止めの為にちょくちょく足を運ぶ事になったそんな朝の一コマだった。
とはいえ、アリアーネ事アリーは学校も始まり編入手続きも終えたのに家の都合でまだ一日も登校はしていないという、クラスでもうすでに浮いた存在になっていた。
もちろん俺はエル兄上から公爵の仕事でいけない事を聞いている為に当主となると大変だなといずれ自分もなるだろう姿だがいくらか可哀想な視線を向けている。
「予定らしい予定はないですよ。
母上が茶会に行くそうなので一緒に行かないか誘われてますが、断る理由になるなら大歓迎ですよ」
デビューを放棄した俺には社交界での出会いを求められない為にこう言った茶会などでのお見合いを遠回しに進められているのだが、正直晩婚傾向のあるセルグラード家で育った俺にはまだ結婚なんて意識もした事がなかった。
長兄のシェラード兄上ならお家の為にと俺が物心つく頃から色々な女性と出会いを繰り返していたが、今の婚約者、第一王女のエレーナ様に辿り着く前にシェル兄上は立派な女性恐怖症になってしまっていた。
そんな兄上のお気に入りの遊び相手がアリーの叔父でもあるカナール・クレヴィングだとは思わなかったが……
よくよく見てると兄上の遊び相手と言うより兄上が遊ばれていると思う言動をいくつか目の当たりにして少し考え方を変えなくてはいけないとエル兄上と話をした事もあった。
最も父上も母上もこの件に関して耳にも入れたくないようで知らぬ存ぜぬを貫いているが、家督を継がせるのならいい加減シェル兄上を正面から見ろよと言いたくもなる。
そんな家の都合から逃げる為とは言葉は悪いが俺の意志の欠片もない結婚をさせられるくらいなら独身でも構わないとエル兄上を見習って騎士の道を目指している。
小さい頃からエル兄上が騎士の道を目指して訓練する姿をかっこいいと思って俺も見よう見まねで木刀を振り回していたが、学園に入ってようやくその道に進めるとなると結婚相手を探すよりも剣の道の方が奥深く女なんて内容のない事でしゃべって笑ってるだけの無駄な時間を過ごすよりはよっぽど有意義のある時間を過ごす事が出来ると俺は思っている。
「だったらアリーと何処かランチにしよう。
さすがにずっとあの調子は可哀想でな……」
どこか苦笑する俺を招いて二階のアリーの書斎へと案内してくれた。
すぐ隣はエル兄上とアリーの寝室だという事で二人は結婚しているんだと今更ながら初夜を迎えただろう大人な二人に少し顔に血が昇ってしまうもエル兄上はそんな俺に気づかないふりをして口元に人差し指を添えて静かにと言う。
音もなく開けた扉の向こうでは幾つもの山を連なる本の向こう側にアリーの姿があった。
こんな朝早くから既に仕事をしているようで、俺達がドアを開けた事にも気付かずにひたすら何かを調べては書き物をしていた。
いや、一瞬ペンが止まった当たり気が付いてはいるのだろう。ただそれどころじゃないようでペンを止めないだけだが、そんな様子にエル兄上は溜息を吐き
「アリー、おはよう。
そろそろ少し休憩しないか?」
いいながらサイドボードに用意されている茶器を使ってお茶を淹れ始めた。
「エル様、そろそろお仕事の時間でしたか?」
「ああ、見送りはここでいいよ。それよりおいで」
エル兄上に呼ばれて部屋の中に足を運べば
「まぁ、ラウイ様!
いらっしゃいませ!」
ペンを置いて席を立ちあがるアリーにエル兄上は苦笑をこらえきれず俺達に背中を向けて声を零しながら笑っていた。
「アリーおはよう。
今日は母上からチョコレートのお菓子をもっていくように言われてモデラーに渡してある。
あとで休憩のときにでも食べてくれ」
「お母様のお土産はどれもこれも食べた事がない美味しいお菓子ばかりで今から待ち遠しいです!」
アリーはすっかり母上のお菓子攻撃に餌付けされていたようで、これは兄上でなくても思わず微笑ましく笑えて来てしまう物だと納得。
「アリー、実はさっきラウイに明日空いてるか聞いたら空いてるから三人で何処かランチにでも行かないか?」
「明日ですか?」
ちらりと机の上の山を見てしばらく固まったのち溜息を零す。
それどころじゃないと言いたいだろうが……
「ブレッド殿の宿題はあらかた終わっているのだろ?
今日明日中の書類も終わらせて少し休憩を入れた方が良い」
エル兄上の話しでは公爵の仕事の他にも公爵としての心構えの勉強をするように言われているらしく、朝から晩までこの部屋でひたすらペンを動かしているという。
さすがに顔色も悪くやつれている姿に兄上でなくても心配をしてしまうが
「ですが、学校にも早く行きたいので……」
初めての学校に胸をときめかしているようでなんとなくアリーを応援したくなるも
「それでも息抜きは必要だよ。
学校は逃げも隠れもしないんだ。何も急ぐ理由にはならないよ」
既に公爵としての仕事、そして夫の居る身分だ。
付き合いも我が家関連と彼女の親戚だけで王都の半分以上の貴族を網羅できると言うというのになぜそこまでして学校に行きたがるのだと思っていれば
「ですが、やっぱり同じ年の子達がどんな生活をしているか気になるではありませんか……」
小さくなる声に今まで同じ年の友達の居なかったアリーには一番気になる要素らしい。
「あー、だけどそれ以上根を詰めるとミスも増えるぞ?
だから、一日位リフレッシュとして仕事の事はすっぱり忘れる方がやる気にもなる」
「そうでしょうか?」
「少し騙されたと思って付き合ってくれ」
アリーは頑固だというように困った顔をして笑うエル兄上とアリーを何度も見比べてしまう。
何時の間にこんなにも仲が良くなったのだろうかと……
「でしたら、たまには体を動かしたいですね」
そんな提案に
「だったら遠乗りはどうでしょう?
と言っても郊外の丘あたりで」
「ああ、水遊びできる小川や池もある公園にもなっている所だろ?」
「そう。お弁当を持っていけばあっという間に一日が過ぎるけど、クレヴィング自然から見たら大した事ないけど?」
一度足を運んだ事のあるクレヴィングの景色はあの時は何もない田舎だと思っていたが、あの後郊外の公園に足を運んであまりにもちっぽけな人工的な光景に今思うと改めて雄大な世界の中にいたのだなと驚く事が出来たのだが、その感動は今では遠い昔のような話になってしまっていた。
「疲れているのなら街中で美味しいお菓子を探すのもいいし?」
一応代替え案も用意すれば
「遠乗りの方が良いです!
そしてできたらお菓子も持っていきたいです!」
思わぬ飛び出した欲望にエル兄上でなくても笑いだしてしまう。
「ははは!
だったら剣も持っていこう!
ものすごく弱いけど林の方にホーンラビットやドッグマウスがいる。
どちらも駆除対象だから、ワイバーンを倒しちゃうアリーには物足りないと思うけど狩の練習をしている子供達に混ざるのも楽しいよ」
「そんな遊びも?!」
「ああ、どちらも直ぐ繁殖して農作物の被害が毎年バカにならないからな。
他にも駆除対象はあるけど、ギルドの登録年齢に達してなくても買い取り許可の素材だから子供達のお小遣い稼ぎにはちょうどいいんだ」
「でしたらますます遠乗りですね!」
瞳をキラキラとして、今でも行きたいですと言う視線でエル兄上を見上げる姿に俺は何処か視線を彷徨わせてしまう。
本当に何時の間にこの二人はこんなに近しい間柄になったのかと、ほぼ初対面と言う出会いなのにこんなにも仲良くなれるなんて……
言いながら時計に目を向けて慌てて声を上げる。
「兄上、俺学校行く時間だからここで失礼させてもらうよ!」
慌てる様にドアへと向かい
「アリーも頑張りすぎないでチョコレートで休憩してね。
明日の事はまた学校の帰りに聞きに来るから、それまでに予定を立てて置いて、宿題だよ!」
そう言えばアリーは苦笑を零しつつ
「ああ、予定は立てておくから準備の方を頼む事にするよ」
「判った!」
言いながら駆け足で階段を下りて行けば扉の所で待っていた既に馴染のあるモデラーに
「今日の学校帰りもよらせてもらう。
明日アリーと兄上と遠乗りに出かける事になったからその予定を聞きに来るから」
「それはよございました。
お嬢様を引っ張り出してくれて感謝いたします」
「とは言っても郊外の公園だけど。
あとの詳しい事は兄上たちに聞いて下さい」
言いながら開けてくれた扉を潜って込みだした道路を見ながら馬車へと乗り込む。
「では行ってらっしゃいませ」
うちのハウリーよりも年若いにもかかわらず穏やかな表情と親しみのある声で見送られれば直ぐに馬車は走り出して、朝から兄上達の家による日は居心地のよさについうっかりと居座ってしまい、いつもギリギリの出席になるのだった。
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