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星屑物語 17
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引っ越しの様子を伺いながら今晩にはエル様がこちらに住いを移せるめどがついているのを聞いて騎士団の書類は自分の手で移動しなくてはいけない為に一度戻ってから改めてこちらに来ると言う話でお茶を濁しながらリンゴのチョコレートを摘まむ。
リンゴを半分乾燥させた状態の物をチョコレートでコーティングしたちょっとしたおやつだ。
お義父様はお義母様が好きそうだからと少し頂いてもいいかとの言葉にモデラーに準備してもらう。
その合間に外出先から戻ってきたカナール叔父様が
「所でファウエル殿は突然だが今晩予定は空いているだろうか?」
お茶を飲んでいた手を置いて
「ええ、こちらに赴く直前に団長より今日明日と休暇を頂いたと連絡が来たので時間はあります。
あと、よろしければファウエルで十分ですので」
「なら私もカナール、もしよければカナルでも構わないよ」
ふふふと笑う叔父様に少しだけ引きつった顔をしながらも承諾するエル様。
引っ越し作業の為に時間を空けてくれたのかしらと既にお疲れの様子に甘いリンゴチョコレートを摘まめば
「実はアリアーネの成人に当り古くからお付き合いの家がお祝いの席を設けたいと是非にと招待を受けていたのだが、どうやらお耳が早く君との婚姻の話を聞いてぜひ紹介してくれとおっしゃられ、お互い都合がいい日が一番早くて今夜しか合わなかったのですよ」
「それは急な話だな」
「申し訳ありません。先方も何分忙しい方なので。
出来ればファウエルのご両親にも一度顔合わせしたいと希望をされまして。
なんせクレヴィングの王都屋敷主人の後継人にもなっていただいている方なので、ぜひとも顔合わせはしていただければとクレヴィング当主よりの願いでもあると思ってくださっても結構です」
「なるほど。
アリーの義理の父と母を名乗らせてもらう以上挨拶をせずにはいられないな」
「ありがとうございます。
内々のパーティーなので気軽な服装で来てくださいとのことです」
そう言ってお茶を傾ける叔父様に
「みんなに会うのは久しぶりですね!」
「ええ、最後にクレヴィング領で会った時はアリーはまだ10歳にもなってなかったからね」
「ミシェルもアルバーナー兄様もお元気でしょうか」
「相変わらず元気だよ。今も二人ともよくここに遊びに来てくれてるからね。
用意したアリーのドレスも二人が見繕ってくれるくらい元気にしてるよ」
「むー、二人とも趣味が悪いですって後で抗議してください!」
「って、待ってください。
ミシェルって、アルバーナーって……リンヴェル第一王子とか第二王子と同じ名前では……」
沈黙する室内に
「ええ、我がクレヴィング家始まりとリンヴェル王家の始まりは同じ父を持ちます。
因ってどの家よりも深くお付き合いをさせていただいておりますので」
どうやら今夜の会食は王族が相手らしい。
さすがの父も途方に暮れているが
「俺、アルバーナーに今朝会って話した時、あいつ何も言ってくれなかったぞ……」
「っていう事はアル兄様から伯父様に伝わったのですね?」
「いくらなんでも侯爵様とアリーが城へ向かわれた直後に使いが来たにしては早いかと思ったらなるほど」
くすくす笑うカナール叔父様は困った方だと言うも
「そういう事なら妻に話をしなくてはいけないからな。
ハウリー、悪いが一度家まで馬車を頼む。
今宵の予定はキャンセルして、先方へはいつごろお伺いに?」
「陽が沈む前には。
あちらの方々も仕事もある事でしょうし、その時間がちょうど夕食の時間なので」
「ならそれより一刻ほど早くこちらへと伺っても良いのかな?」
「そうしていただけると助かります」
「でしたら私も一度セルグラードに戻って書類関係を取りに行きます」
「そうしろ。あとはバロッセとハウリーに任せてお前は早くクレヴィング家に馴染む事にしなさい」
馴染めるでしょうか……
天井を見上げればさすがに魔石のランプまではエクスチュワート作ではなかったが、縁に押された製作者の文字は芸術とまで高められたガーランド国の何とかと言った母のお気に入りのブランドだ。
あのランプ1つで小さな家が建つんだぜと良き物に触れて育った学友の言葉を思い出しながら冷や汗が止まらない。
それからすぐにクレヴィング家を後にして馬車の中でぐったりとしながら
「父上、俺あの家でやって行けるでしょうか?」
「何を言ってる……
既にやって行かなければいけない状況だ。
王も王妃にもお前との婚姻の話しは耳に届いてしまっている。
入り婿としてがんばれ。そして用もないのに帰って来る事は許さん」
「それは家的な問題ですか?
それともプライド的な物ですか?」
「アホな事を言うな。
命的な問題だ。
多少の理不尽に合っても耐え抜け……」
「俺、いくらなんでもあんな高級品に囲まれての生活なんて……
頂いたお茶のカップも一脚で俺の給料ひと月分の物だったではないですか」
「ああ、母さんが欲しがってたアンティークで市場ではついに見なくなった伝説の奴だったな。
我がセルグラードも祖父の代から頑張ってくれてやっと宰相の地位と侯爵家と言う爵位を頂けて栄華を極めていると思っていたが……
あのような物に囲まれている本当の貴族の優雅さを見ればまだまだ精進しなくてはな……」
「うちも侯爵家になる前はただの伯爵家と言う無難な貴族なだけだけで普通の貴族です。
兄上にも頑張ってもらいましょう」
「それよりもバロッセはクレヴィング家の事をどれだけ調べる事が出来ただろうか……」
「俺にも調査書見せてください。
色々と覚悟決めますので」
「ああ、未来の騎士団団長の地位が転がって来るかもな」
「それはいりません」
ぐったりとぽつりぽつりと話をしている合間に生まれてから住み続けたセルグラードの屋敷へとたどり着いてほっとしてしまう。
屋敷面積などから言えば我が家の方がよっぽど立派だが、家の中に入ってぐるりと部屋を見回してしまう。
どれもこれも安い色合いの品のない薄っぺらい物に見えてしまうのは気のせいか。
同様に父も、後を着いてきたハウリーも見回した後、溜息を吐いてリビングへと足を向ける。
既に書類を用意してお茶も出してくれたけどそれにすらため息が出てしまう。
「いかがなされましたか?
何か不手際でも……」
少しだけ顔を青ざめるバロッセに
「お前は何も悪くないんだ。
父や祖父の築き上げた物の上で胡座をかいていた事にに気づいてた私の未熟さに呆れているだけだ。
お前もメイド達も何も不手際はない。
すまない、このような情けない姿をさらして……」
「父上、歴史が違い過ぎます。
重ねた年月は覆す事が出来ないのでこれからの未来を確かな物にしましょう」
「ああ、そうだな。
バロッセ、悪いが妻に今夜の予定はすべてキャンセルしアリーの後見人の方々から食事に招待された事を伝える様に」
「ですが、今宵はバウンド伯爵主催の夜会にご出席の予定でしたが……」
今ものすごい勢いで輸入販売を手掛けるバウンド家とは是非とも繋がりが欲しかったが
「アリーの後見人の方々は王族の方だ。
どっちが大切か考えなくてもわかる事だ」
言えばこれでもかと目を見開いて頭を下げるバロッセはそれから恭しく書類を差し出して
「こちらがクレヴィング家の資料になります。
ただ、この短時間ではどうも調べられるには何か隠されているようで表向きの内容しか判りませんでした」
「ああ、無茶な事をさせて済まない。
ひょっとしたら今夜話を伺えるかもしれないが……
これはファウエルに見せた後破棄する様に」
「畏まりました」
深々と頭を下げるバロッセはすぐに部屋を後にしたのを見届けて
「表向きだけでも、眩暈がしそうですよ父上」
「ああ、何で私ともあろうものがいくら社交界で顔を見ないからと言ってクレヴィング家を見逃していたのか、侯爵家一位なんて思い上がっていたのか……
こういうのを穴があれば入りたいと言う状況なのだな」
机の上に並べた書類の束を見て二人して溜息を吐くのだった。
リンゴを半分乾燥させた状態の物をチョコレートでコーティングしたちょっとしたおやつだ。
お義父様はお義母様が好きそうだからと少し頂いてもいいかとの言葉にモデラーに準備してもらう。
その合間に外出先から戻ってきたカナール叔父様が
「所でファウエル殿は突然だが今晩予定は空いているだろうか?」
お茶を飲んでいた手を置いて
「ええ、こちらに赴く直前に団長より今日明日と休暇を頂いたと連絡が来たので時間はあります。
あと、よろしければファウエルで十分ですので」
「なら私もカナール、もしよければカナルでも構わないよ」
ふふふと笑う叔父様に少しだけ引きつった顔をしながらも承諾するエル様。
引っ越し作業の為に時間を空けてくれたのかしらと既にお疲れの様子に甘いリンゴチョコレートを摘まめば
「実はアリアーネの成人に当り古くからお付き合いの家がお祝いの席を設けたいと是非にと招待を受けていたのだが、どうやらお耳が早く君との婚姻の話を聞いてぜひ紹介してくれとおっしゃられ、お互い都合がいい日が一番早くて今夜しか合わなかったのですよ」
「それは急な話だな」
「申し訳ありません。先方も何分忙しい方なので。
出来ればファウエルのご両親にも一度顔合わせしたいと希望をされまして。
なんせクレヴィングの王都屋敷主人の後継人にもなっていただいている方なので、ぜひとも顔合わせはしていただければとクレヴィング当主よりの願いでもあると思ってくださっても結構です」
「なるほど。
アリーの義理の父と母を名乗らせてもらう以上挨拶をせずにはいられないな」
「ありがとうございます。
内々のパーティーなので気軽な服装で来てくださいとのことです」
そう言ってお茶を傾ける叔父様に
「みんなに会うのは久しぶりですね!」
「ええ、最後にクレヴィング領で会った時はアリーはまだ10歳にもなってなかったからね」
「ミシェルもアルバーナー兄様もお元気でしょうか」
「相変わらず元気だよ。今も二人ともよくここに遊びに来てくれてるからね。
用意したアリーのドレスも二人が見繕ってくれるくらい元気にしてるよ」
「むー、二人とも趣味が悪いですって後で抗議してください!」
「って、待ってください。
ミシェルって、アルバーナーって……リンヴェル第一王子とか第二王子と同じ名前では……」
沈黙する室内に
「ええ、我がクレヴィング家始まりとリンヴェル王家の始まりは同じ父を持ちます。
因ってどの家よりも深くお付き合いをさせていただいておりますので」
どうやら今夜の会食は王族が相手らしい。
さすがの父も途方に暮れているが
「俺、アルバーナーに今朝会って話した時、あいつ何も言ってくれなかったぞ……」
「っていう事はアル兄様から伯父様に伝わったのですね?」
「いくらなんでも侯爵様とアリーが城へ向かわれた直後に使いが来たにしては早いかと思ったらなるほど」
くすくす笑うカナール叔父様は困った方だと言うも
「そういう事なら妻に話をしなくてはいけないからな。
ハウリー、悪いが一度家まで馬車を頼む。
今宵の予定はキャンセルして、先方へはいつごろお伺いに?」
「陽が沈む前には。
あちらの方々も仕事もある事でしょうし、その時間がちょうど夕食の時間なので」
「ならそれより一刻ほど早くこちらへと伺っても良いのかな?」
「そうしていただけると助かります」
「でしたら私も一度セルグラードに戻って書類関係を取りに行きます」
「そうしろ。あとはバロッセとハウリーに任せてお前は早くクレヴィング家に馴染む事にしなさい」
馴染めるでしょうか……
天井を見上げればさすがに魔石のランプまではエクスチュワート作ではなかったが、縁に押された製作者の文字は芸術とまで高められたガーランド国の何とかと言った母のお気に入りのブランドだ。
あのランプ1つで小さな家が建つんだぜと良き物に触れて育った学友の言葉を思い出しながら冷や汗が止まらない。
それからすぐにクレヴィング家を後にして馬車の中でぐったりとしながら
「父上、俺あの家でやって行けるでしょうか?」
「何を言ってる……
既にやって行かなければいけない状況だ。
王も王妃にもお前との婚姻の話しは耳に届いてしまっている。
入り婿としてがんばれ。そして用もないのに帰って来る事は許さん」
「それは家的な問題ですか?
それともプライド的な物ですか?」
「アホな事を言うな。
命的な問題だ。
多少の理不尽に合っても耐え抜け……」
「俺、いくらなんでもあんな高級品に囲まれての生活なんて……
頂いたお茶のカップも一脚で俺の給料ひと月分の物だったではないですか」
「ああ、母さんが欲しがってたアンティークで市場ではついに見なくなった伝説の奴だったな。
我がセルグラードも祖父の代から頑張ってくれてやっと宰相の地位と侯爵家と言う爵位を頂けて栄華を極めていると思っていたが……
あのような物に囲まれている本当の貴族の優雅さを見ればまだまだ精進しなくてはな……」
「うちも侯爵家になる前はただの伯爵家と言う無難な貴族なだけだけで普通の貴族です。
兄上にも頑張ってもらいましょう」
「それよりもバロッセはクレヴィング家の事をどれだけ調べる事が出来ただろうか……」
「俺にも調査書見せてください。
色々と覚悟決めますので」
「ああ、未来の騎士団団長の地位が転がって来るかもな」
「それはいりません」
ぐったりとぽつりぽつりと話をしている合間に生まれてから住み続けたセルグラードの屋敷へとたどり着いてほっとしてしまう。
屋敷面積などから言えば我が家の方がよっぽど立派だが、家の中に入ってぐるりと部屋を見回してしまう。
どれもこれも安い色合いの品のない薄っぺらい物に見えてしまうのは気のせいか。
同様に父も、後を着いてきたハウリーも見回した後、溜息を吐いてリビングへと足を向ける。
既に書類を用意してお茶も出してくれたけどそれにすらため息が出てしまう。
「いかがなされましたか?
何か不手際でも……」
少しだけ顔を青ざめるバロッセに
「お前は何も悪くないんだ。
父や祖父の築き上げた物の上で胡座をかいていた事にに気づいてた私の未熟さに呆れているだけだ。
お前もメイド達も何も不手際はない。
すまない、このような情けない姿をさらして……」
「父上、歴史が違い過ぎます。
重ねた年月は覆す事が出来ないのでこれからの未来を確かな物にしましょう」
「ああ、そうだな。
バロッセ、悪いが妻に今夜の予定はすべてキャンセルしアリーの後見人の方々から食事に招待された事を伝える様に」
「ですが、今宵はバウンド伯爵主催の夜会にご出席の予定でしたが……」
今ものすごい勢いで輸入販売を手掛けるバウンド家とは是非とも繋がりが欲しかったが
「アリーの後見人の方々は王族の方だ。
どっちが大切か考えなくてもわかる事だ」
言えばこれでもかと目を見開いて頭を下げるバロッセはそれから恭しく書類を差し出して
「こちらがクレヴィング家の資料になります。
ただ、この短時間ではどうも調べられるには何か隠されているようで表向きの内容しか判りませんでした」
「ああ、無茶な事をさせて済まない。
ひょっとしたら今夜話を伺えるかもしれないが……
これはファウエルに見せた後破棄する様に」
「畏まりました」
深々と頭を下げるバロッセはすぐに部屋を後にしたのを見届けて
「表向きだけでも、眩暈がしそうですよ父上」
「ああ、何で私ともあろうものがいくら社交界で顔を見ないからと言ってクレヴィング家を見逃していたのか、侯爵家一位なんて思い上がっていたのか……
こういうのを穴があれば入りたいと言う状況なのだな」
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