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星屑物語 5
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夢のような時間は瞬く間に終わる。
まるで流れ星が現れて消えゆく一瞬のように。
夢の時間は終わりだと言う様にスカートをつまみ上げて品よく淑女の礼を取り、お相手の方も右手を左胸に手を当て紳士の礼を取る。
そのあと苦笑交じりで
「父より今宵クレヴィング侯爵令嬢をお招きするように言付かっております。
愚かな弟ですが、どうか弁明の場を設けては下さいませんか?」
きっとラウイール様のお兄様は私に恥をかかさない為だけに、代わりに自分が恥をかく事で許しを得る為に二度目の社交界デビューの場へと足を運んでくれたのだろう。
「そんな、私の為だけに足を運んでくれただけで……」
と言いかけた所でここからは観覧席で眺めていた方々も混ざって踊り出す通常の社交の場となった。
曲が始まる前にと慌てて人の少ない方へと移動すればカナール叔父様が駆けつけてくれた。
叔父様を見て少し驚かれるも
「紹介がまだでしたね。ファウエル・セルグラードと申します。
今回は愚かな弟がクレヴィング侯爵令嬢に恥をかかせてしまって申し訳ありません」
頭を深く下げての謝礼に叔父は苦笑を零し
「アリアーネの叔父のカナール・クレヴィングです。この子の為によく来てくださいました。
深くお礼を申し上げます」
胸に手を当て同じように深く頭を下げる。
「実は父より厳命を授かっています。
弟の弁明の場にどうかわが屋敷まで足を運んでいただけないかと」
よろしいでしょうかと叔父様に問えば少しだけ困った顔をして視線を外へと投げる。
「侯爵様よりのお言葉なのではいと返答したい所ですが、既に月も顔を出している時間。
未婚の姪をダンスの相手の家へ足を運ぶのはお互い問題もありましょう。
よろしければ後日、日を改めてお伺いしたいと侯爵様にご連絡ください」
その言葉にファウエル様は気まずそうに頭を掻いたかと思えば
「その通りです。父上の策に嵌められる所でした」
言えばはははと珍しく声を立てて叔父様は笑い
「策以前の問題です。
常識ある家かどうか試しただけの、侯爵様もご子息を守りたかったただそれだけの話ですよ」
軽くウインクをして通り過ぎる給仕からグラスを受け取り三人で軽くグラスを掲げる。
「侯爵様の好意に乾杯」
「カナール殿の良識に乾杯」
言葉を持つ二人に倣って私も言葉を探すも、この場での挨拶なんて見つからないから思わず
「お二方の優しさに乾杯」
言えば二人は私を見て小さく噴き出す。
「貴女はもっと怒ってもいいのですよ?
生涯に一度の場で恥をかかされたのですから」
「しかもそのお相手の家の方に嵌められそうにもなったんだから」
とんだ茶番だと二人はそう言うが
「ですが、ファウエル様は私以上の恥をおかきになったのだし、叔父様が居なかったら私きっと侯爵様のお招きに従ってお屋敷まで着いて行ってしまったでしょう。
そうなればまさにラウイール様の手を取って踊る資格のない者として周囲に認知されるだけですわ」
つまりは田舎の教養のない娘と踊るぐらいなら恥をかく方がましだと言うラウイール様の言葉を正論とするものになってしまう。
ファウエル様が来て最低限のとりなしがされ、叔父様によって私の無知さえ覆い隠されて
「侯爵様もちゃんとお父様として心配なされてらっしゃるだけです」
言えば二人は微妙な顔をして肩を震わしながら顔を背けてしまった。
その態度に一体何よと思うものの
「では、明日の昼頃ぜひわが屋敷にお越しください。
カナール様もぜひご一緒に。
お詫びとして昼食にお招きしたいと父よりお誘い申し上げております」
その言葉にグラスに残った最後の一口を飲み干して
「ほら、侯爵様はちゃんとすべての逃げ道をご用意されてました」
呆れたと言いながらもそのお申し出を謹んで受ける事をお伝えくださいと言い残して私は叔父様とこの煌びやかな場を早々に後にした。
王家が用意してくれた馬車に乗り込んでこれから酣となる舞踏会を後にして屋敷へと戻る。
あまりにも早い帰還にナタリーもケイトもモデラーさえも驚きを隠さずに出迎えてくれた。
ロビーでローブをナタリーに預けるも心配そうな顔を隠さないので
「大丈夫。ダンスは失敗しなかったし、私は無事に社交界デビューを果たしたわよ」
言うも叔父様はくつくつと喉を鳴らして笑うのみでその言葉に信憑性を持たせてくれない。
「では、今夜はもうお休みになりますか?」
その言葉には小首かしげて
「悪いけど何か簡単に食べさせてちょうだい。おなかペコペコなの」
少しだけこの空腹感を表すように困った顔をすれば
「承知しました。料理長に言って何か軽く作らせましょう」
「お願い。モデラー」
名を呼べば恭しく頭を下げたモデラーに待ってと声を掛けて
「明日の昼食をセルグラード侯爵様のお屋敷でとお招きされたの。
持ってきた荷物の中にクレヴィング領の林檎酒があったはず。
手土産に用意するからお願いするわ」
「承知しました」
言えばナタリーがケイトを連れてさっと準備の為に移動する。
「それとセルグラード家の事を教えて。
特に侯爵様とラウイール様の事、そしてファウエル様の事も食事をしながら聞くわ」
言って着替えてくると部屋へと戻る事にした。
部屋の前にはこの屋敷にもう一人いるマリエルと言うメイドがいる。
無口でそつのない彼女なのだが、小さい頃からナタリーに憧れメイドや執事を養成する学校の中でもトップクラスの成績で卒業した彼女がなぜかあの辺境の地ともいえるクレヴィング領の王都の屋敷で働くのは何ともちぐはぐとした感覚を覚えるのは私の気のせいではないはず。
ナタリーはマリエルはとても優秀なのでお嬢様が気になさる必要はないですよなんて気軽に言うものの、私とマリエルはまだ打ち解けずにいるので今も何とも言い難い気まずい空気だけが流れていた。
「アリアーネ様こちらにお召し物をご用意いたしました」
デビュー用のドレスを脱ぎ捨てた私はその気配の薄い彼女の存在に心臓が跳ね上がるも何てことのない表情のない顔を作って深い青色の可愛らしいふわふわなワンピースと言ってもよいドレスを用意してくれていた。
「家用の部屋着だからもっと動きやすい物はないのかしら?」
一応ワードローブの中を覗いたものの侯爵領で過ごしたようなドレスよりもヒラヒラ感とボリューム感はどれも30%増しだ。
その中でも一番シンプルな薄いピンク色のドレスを選び
「そうですね。動きやすいものとなれば一度服飾店の方へと足をお運びになるのがよろしいでしょう。
そののちお気に入りのお店が決まりましたらお呼び立てしてドレスを作るようにするのもよろしいかと」
「お呼び立ててねぇ、そこまで裕福なお屋敷じゃないし、何着も買う予定もないからそんな仲良くする必要ないかも」
言えば少しだけ驚いた顔を向けられるも鏡の前で髪を解く私に代わりながら
「アリアーネ様、それはもったいないと言う物です」
小さな溜息の理由に小首を傾げていれば、何故かふむと一つ気合を入れた彼女は背中に広がる髪を三つ編みでまとめた後、何故かくしゃくしゃと手を入れて、あとは寝るだけだと言うのに髪飾りを幾つか付けた。
「アリアーネ様はまだご自覚が薄いようですが本日よりクレヴィング領王都の屋敷の女当主になられます。
それに伴いお召し物や髪形、化粧一つとってもお仕事とご理解ください」
表情に変化のない彼女の真面目な顔での説明に「はい」と頷くしか私には選択がなかったが
「でもこれだけは忘れないで。
フリルとかリボンがたくさんついた服は趣味じゃないの。
クレヴィング侯爵家たる者華美は最低限に。
これは家訓でもあり我が一族の約束事と思ってちょうだい。
だからこの屋敷の主人となってもクレヴィングの精神だけは譲らないから」
せっかく叔父様が用意してくれたとは言え好き嫌いだけは勘弁してもらおうとの言葉に彼女は不服そうな空気を隠さず無表情のまま「承知いたしました」とだけ言葉を零すのだった。
まるで流れ星が現れて消えゆく一瞬のように。
夢の時間は終わりだと言う様にスカートをつまみ上げて品よく淑女の礼を取り、お相手の方も右手を左胸に手を当て紳士の礼を取る。
そのあと苦笑交じりで
「父より今宵クレヴィング侯爵令嬢をお招きするように言付かっております。
愚かな弟ですが、どうか弁明の場を設けては下さいませんか?」
きっとラウイール様のお兄様は私に恥をかかさない為だけに、代わりに自分が恥をかく事で許しを得る為に二度目の社交界デビューの場へと足を運んでくれたのだろう。
「そんな、私の為だけに足を運んでくれただけで……」
と言いかけた所でここからは観覧席で眺めていた方々も混ざって踊り出す通常の社交の場となった。
曲が始まる前にと慌てて人の少ない方へと移動すればカナール叔父様が駆けつけてくれた。
叔父様を見て少し驚かれるも
「紹介がまだでしたね。ファウエル・セルグラードと申します。
今回は愚かな弟がクレヴィング侯爵令嬢に恥をかかせてしまって申し訳ありません」
頭を深く下げての謝礼に叔父は苦笑を零し
「アリアーネの叔父のカナール・クレヴィングです。この子の為によく来てくださいました。
深くお礼を申し上げます」
胸に手を当て同じように深く頭を下げる。
「実は父より厳命を授かっています。
弟の弁明の場にどうかわが屋敷まで足を運んでいただけないかと」
よろしいでしょうかと叔父様に問えば少しだけ困った顔をして視線を外へと投げる。
「侯爵様よりのお言葉なのではいと返答したい所ですが、既に月も顔を出している時間。
未婚の姪をダンスの相手の家へ足を運ぶのはお互い問題もありましょう。
よろしければ後日、日を改めてお伺いしたいと侯爵様にご連絡ください」
その言葉にファウエル様は気まずそうに頭を掻いたかと思えば
「その通りです。父上の策に嵌められる所でした」
言えばはははと珍しく声を立てて叔父様は笑い
「策以前の問題です。
常識ある家かどうか試しただけの、侯爵様もご子息を守りたかったただそれだけの話ですよ」
軽くウインクをして通り過ぎる給仕からグラスを受け取り三人で軽くグラスを掲げる。
「侯爵様の好意に乾杯」
「カナール殿の良識に乾杯」
言葉を持つ二人に倣って私も言葉を探すも、この場での挨拶なんて見つからないから思わず
「お二方の優しさに乾杯」
言えば二人は私を見て小さく噴き出す。
「貴女はもっと怒ってもいいのですよ?
生涯に一度の場で恥をかかされたのですから」
「しかもそのお相手の家の方に嵌められそうにもなったんだから」
とんだ茶番だと二人はそう言うが
「ですが、ファウエル様は私以上の恥をおかきになったのだし、叔父様が居なかったら私きっと侯爵様のお招きに従ってお屋敷まで着いて行ってしまったでしょう。
そうなればまさにラウイール様の手を取って踊る資格のない者として周囲に認知されるだけですわ」
つまりは田舎の教養のない娘と踊るぐらいなら恥をかく方がましだと言うラウイール様の言葉を正論とするものになってしまう。
ファウエル様が来て最低限のとりなしがされ、叔父様によって私の無知さえ覆い隠されて
「侯爵様もちゃんとお父様として心配なされてらっしゃるだけです」
言えば二人は微妙な顔をして肩を震わしながら顔を背けてしまった。
その態度に一体何よと思うものの
「では、明日の昼頃ぜひわが屋敷にお越しください。
カナール様もぜひご一緒に。
お詫びとして昼食にお招きしたいと父よりお誘い申し上げております」
その言葉にグラスに残った最後の一口を飲み干して
「ほら、侯爵様はちゃんとすべての逃げ道をご用意されてました」
呆れたと言いながらもそのお申し出を謹んで受ける事をお伝えくださいと言い残して私は叔父様とこの煌びやかな場を早々に後にした。
王家が用意してくれた馬車に乗り込んでこれから酣となる舞踏会を後にして屋敷へと戻る。
あまりにも早い帰還にナタリーもケイトもモデラーさえも驚きを隠さずに出迎えてくれた。
ロビーでローブをナタリーに預けるも心配そうな顔を隠さないので
「大丈夫。ダンスは失敗しなかったし、私は無事に社交界デビューを果たしたわよ」
言うも叔父様はくつくつと喉を鳴らして笑うのみでその言葉に信憑性を持たせてくれない。
「では、今夜はもうお休みになりますか?」
その言葉には小首かしげて
「悪いけど何か簡単に食べさせてちょうだい。おなかペコペコなの」
少しだけこの空腹感を表すように困った顔をすれば
「承知しました。料理長に言って何か軽く作らせましょう」
「お願い。モデラー」
名を呼べば恭しく頭を下げたモデラーに待ってと声を掛けて
「明日の昼食をセルグラード侯爵様のお屋敷でとお招きされたの。
持ってきた荷物の中にクレヴィング領の林檎酒があったはず。
手土産に用意するからお願いするわ」
「承知しました」
言えばナタリーがケイトを連れてさっと準備の為に移動する。
「それとセルグラード家の事を教えて。
特に侯爵様とラウイール様の事、そしてファウエル様の事も食事をしながら聞くわ」
言って着替えてくると部屋へと戻る事にした。
部屋の前にはこの屋敷にもう一人いるマリエルと言うメイドがいる。
無口でそつのない彼女なのだが、小さい頃からナタリーに憧れメイドや執事を養成する学校の中でもトップクラスの成績で卒業した彼女がなぜかあの辺境の地ともいえるクレヴィング領の王都の屋敷で働くのは何ともちぐはぐとした感覚を覚えるのは私の気のせいではないはず。
ナタリーはマリエルはとても優秀なのでお嬢様が気になさる必要はないですよなんて気軽に言うものの、私とマリエルはまだ打ち解けずにいるので今も何とも言い難い気まずい空気だけが流れていた。
「アリアーネ様こちらにお召し物をご用意いたしました」
デビュー用のドレスを脱ぎ捨てた私はその気配の薄い彼女の存在に心臓が跳ね上がるも何てことのない表情のない顔を作って深い青色の可愛らしいふわふわなワンピースと言ってもよいドレスを用意してくれていた。
「家用の部屋着だからもっと動きやすい物はないのかしら?」
一応ワードローブの中を覗いたものの侯爵領で過ごしたようなドレスよりもヒラヒラ感とボリューム感はどれも30%増しだ。
その中でも一番シンプルな薄いピンク色のドレスを選び
「そうですね。動きやすいものとなれば一度服飾店の方へと足をお運びになるのがよろしいでしょう。
そののちお気に入りのお店が決まりましたらお呼び立てしてドレスを作るようにするのもよろしいかと」
「お呼び立ててねぇ、そこまで裕福なお屋敷じゃないし、何着も買う予定もないからそんな仲良くする必要ないかも」
言えば少しだけ驚いた顔を向けられるも鏡の前で髪を解く私に代わりながら
「アリアーネ様、それはもったいないと言う物です」
小さな溜息の理由に小首を傾げていれば、何故かふむと一つ気合を入れた彼女は背中に広がる髪を三つ編みでまとめた後、何故かくしゃくしゃと手を入れて、あとは寝るだけだと言うのに髪飾りを幾つか付けた。
「アリアーネ様はまだご自覚が薄いようですが本日よりクレヴィング領王都の屋敷の女当主になられます。
それに伴いお召し物や髪形、化粧一つとってもお仕事とご理解ください」
表情に変化のない彼女の真面目な顔での説明に「はい」と頷くしか私には選択がなかったが
「でもこれだけは忘れないで。
フリルとかリボンがたくさんついた服は趣味じゃないの。
クレヴィング侯爵家たる者華美は最低限に。
これは家訓でもあり我が一族の約束事と思ってちょうだい。
だからこの屋敷の主人となってもクレヴィングの精神だけは譲らないから」
せっかく叔父様が用意してくれたとは言え好き嫌いだけは勘弁してもらおうとの言葉に彼女は不服そうな空気を隠さず無表情のまま「承知いたしました」とだけ言葉を零すのだった。
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