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勝ち負けの線引きはどこにある?! 6
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多紀さんに話を促せばなるべく話が穏便に進みますように、なんて言わんばかりに水炊きで〆の雑炊を作り出す飯田様。
話の内容も分かっているので俺も心構えが出来ている。
ずっとしつこく言われていたから今さらながらのお願いだが、それでもこの話を受けてほしいと言うように飯田さんもついでもあっただろうが巻き込むなんてかなり落とす気で来ているのだろう。
水炊きでもそうだが牛肉のたたきもきっとどこかのブランド牛なのだろう。
いろいろと美味しいものを食べさせてもらったけど満を持して出してくれた冷酒だって入手が難しい奴だろう。
あいにく爺さんに飲ませてもらっていたので味を覚えていたからこそ、この接待が多紀さんの本気具合を教えてくれていた。
「僕だって綾人君に映画に出てくれって無理を言うつもりはないんだ」
「なに当たり前のこと言ってるんです」
あきれてしまうも視線はくつくつと沸騰しだしている雑炊のお鍋に釘付けだ。
「うん。綾人君は役者さんとは違う存在感があるからね。ここまで注目を浴びるような子は共演者泣かせになっちゃうから。
動画を見る限りはそんなこと一切気づかなかったけど、たまにいるんだよ。綾人君みたいな居るだけでその場を制圧しちゃう子」
多紀さんは言いながら飯田さんからお酒を注いでもらい、下を湿らすように口につけ
「こう見えてもずっとカメラを通して人を見てきたつもりだ。
一癖二癖ある人ほどいい役者さんになる。普通の人生を過ごしてきた人は別の人生を歩みたいなんて思わないからね。大成する人はこれまでに何か大きなものを抱えてきた人が多いから、大きさはその人によって変わるから大小なんて言えないけど」
そこまで言って多紀さんは俺を見て
「初めて会った時は周囲の人に大切に支えられて恵まれた育ちの子だなって言うのが印象だったけど、会えば会うほど綾人君の印象は変わる。それこそ話をする相手に好ましく映るように、もしくは印象を残さないように、だ」
なるほどと綾人は聞きながらも多紀の意見を真面目に聞くも
「今だって納得って言う顔をしてるけど僕の顔を見て分析するのはよくないよ」
したたかに注意を促す声色が本物で自分ではわかるほど警戒していた事に気づいてなかった事に心の中で舌打ちして開き直る。
「悪いね。ほとんど癖みたいなものなんだ」
適当に言っておく。
なにせこの俺の性格は叔父や従弟妹達とのあの一件以降の警戒心だ。それがなければ俺の性格がここまで捻くれて拗れる事はなかっただろう。
あの日を境に人間不信となった俺の最低限の自衛だと思ってなるべく人と関わり合いにならないように、もしくは最低限の交流だけでいい、それは今も思っている事だけどそれを他人に指摘されると居心地が悪いと言うもの。
なんて事を顔色を変えずに考えながらも視線は鍋に集中している。
溶き卵を垂らし、美しいまでの半熟状態の卵にさらっと三つ葉の葉っぱだけを散らして蓋で閉ざす一連の無駄のない動作は美しさすら感じてしまう。
すぐに火は止められ、目の前にもってきて、半熟卵が輝く雑炊を器に盛ってくれた。
「どうぞ」
差し出された雑炊の香りはもちろん、見た目も鮮やかな白と黄色のコントラスト。
立ち上る湯気に混ざる食欲を促す匂い。
とりあえず多紀さんの話を聞き流して飯田さんから器を頂き
「いただきます!」
多紀さんの存在すら無視してこの至福の時間に集中する事にした。
なんだか正面と隣から苦笑がこぼれてきたけど、俺がそういう人間だと評価したのなら今の俺の優先順位に文句を言うなと堂々と雑炊に集中させてもらう。
真夏に冷房の効いた部屋でアツアツの雑炊を汗をかきながら食べる贅沢。
深山じゃエアコンはいらないし、時間帯では汗なんてかかないし。
真夏と言う季節を満喫する贅沢……なんて言うとお犬様に何度も怒られてきたので今さら言わないが……
「多紀さんも早く食べないと一番おいしいタイミング逃すよ?」
「多紀さんは綾人君の神経の図太さにもうおなかいっぱいだから少し休んでから食べるよ」
「そんなこと言ってると食べ損ねるよ?」
なんて言えば飯田さんはしっかりと一杯分の雑炊を取り分けていた。
うん。
飯田さんならこれぐらい俺が食べられる事を知っているから気を利かせてくれたんだよねと人の分まで横取りしないようにしつけてくれたバアちゃんに感謝をするがよいと心の中で多紀さんに言いつつ、でもポテトグラタンパイは別だからねと言い分けもしておいた。
「さて、何の話しだっけ?」
おなか一杯になりかけると本題もどうでもよくなってきたのでとりあえずと言うように言えば
「今夜撮影があるから綾人君には強制的に出てもらう事になったから」
サイコーのジョークを聞いた気がした。
「な、なんの?」
「今一番売り込んでる若手俳優の子が僕の映画に出たいってすっごく事務所から圧力をかけてくるんだ」
芸能界あるあるだね。
せっかく〆の雑炊を食べたと言うのに俺はちょっと失礼してシャンパンを地下からとってきて、デザートにと用意されていた果物をビールジョッキに入れてシャンパンを注いでデザートとさせてもらった。
飯田さんももったいないと言う贅沢に俺はフォークで一口大にカットされたオレンジやリンゴ、グレープフルーツ、イチゴにぶっさしながら口へと運び、合間合間にシャンパンも飲む。
飯田さんは俺がビールジョッキを取り出したところでブドウだけは抜き取るあたりプライベートと言う場でも酒造法を守る素敵なシェフだと褒め称えておく。
「で?」
「その番組的には今飛ぶ鳥落とす勢いの俳優をちやほやしたいって感じで会いたい人に会わせたいっていう企画みたいなんだ。
「若い女の子の喜ぶ顔で視聴率取りたいの丸見えだよね」
「飯田さんは見たい?」
「いえ、仕事柄ドラマは見る事がないし、俳優さん達の名前は波留さんや蓮司君ぐらいしか印象に残ってないので」
むしろあれだけ巻き込まれて残ってないって聞く方が怖いのでふーんと流して酔わないと聞いてられない話にシャンパンにまた口をつける。
「それでその俳優さんは僕の映画のオリジナルの綾人君に会いたいって指名してきたんだよ」
「その話断ったんだけどな」
ぼんやりと俺達の唯一の窓口になる動画のメールに送られた一通の手紙は目を通して処分をした。
「だけどテレビ局も諦めなくてね、宮下君の方の動画から連絡を入れてね、宮下君ご丁寧にアヤに返事を聞いてからにしますって出演OKの様な事を匂わせちゃったんだよ」
「……」
あのバカ……
頭を抱えて呻きたかったけど
「ちょっと前に浩志君と会ったらしくって、綾人君の話しになった時に
『予想外の言葉をかけられたときうまく対応できるかどうかわからなくって、怖い』
だったっけ。
まさか綾人君がそんな事を考えてるなんて想像もしたことがなかったから、さすがにこれは驚いたよ」
静かな声色に俺は浩志を呪う前に、本音なんて漏らすもんじゃねえと不貞腐れるのだった。
話の内容も分かっているので俺も心構えが出来ている。
ずっとしつこく言われていたから今さらながらのお願いだが、それでもこの話を受けてほしいと言うように飯田さんもついでもあっただろうが巻き込むなんてかなり落とす気で来ているのだろう。
水炊きでもそうだが牛肉のたたきもきっとどこかのブランド牛なのだろう。
いろいろと美味しいものを食べさせてもらったけど満を持して出してくれた冷酒だって入手が難しい奴だろう。
あいにく爺さんに飲ませてもらっていたので味を覚えていたからこそ、この接待が多紀さんの本気具合を教えてくれていた。
「僕だって綾人君に映画に出てくれって無理を言うつもりはないんだ」
「なに当たり前のこと言ってるんです」
あきれてしまうも視線はくつくつと沸騰しだしている雑炊のお鍋に釘付けだ。
「うん。綾人君は役者さんとは違う存在感があるからね。ここまで注目を浴びるような子は共演者泣かせになっちゃうから。
動画を見る限りはそんなこと一切気づかなかったけど、たまにいるんだよ。綾人君みたいな居るだけでその場を制圧しちゃう子」
多紀さんは言いながら飯田さんからお酒を注いでもらい、下を湿らすように口につけ
「こう見えてもずっとカメラを通して人を見てきたつもりだ。
一癖二癖ある人ほどいい役者さんになる。普通の人生を過ごしてきた人は別の人生を歩みたいなんて思わないからね。大成する人はこれまでに何か大きなものを抱えてきた人が多いから、大きさはその人によって変わるから大小なんて言えないけど」
そこまで言って多紀さんは俺を見て
「初めて会った時は周囲の人に大切に支えられて恵まれた育ちの子だなって言うのが印象だったけど、会えば会うほど綾人君の印象は変わる。それこそ話をする相手に好ましく映るように、もしくは印象を残さないように、だ」
なるほどと綾人は聞きながらも多紀の意見を真面目に聞くも
「今だって納得って言う顔をしてるけど僕の顔を見て分析するのはよくないよ」
したたかに注意を促す声色が本物で自分ではわかるほど警戒していた事に気づいてなかった事に心の中で舌打ちして開き直る。
「悪いね。ほとんど癖みたいなものなんだ」
適当に言っておく。
なにせこの俺の性格は叔父や従弟妹達とのあの一件以降の警戒心だ。それがなければ俺の性格がここまで捻くれて拗れる事はなかっただろう。
あの日を境に人間不信となった俺の最低限の自衛だと思ってなるべく人と関わり合いにならないように、もしくは最低限の交流だけでいい、それは今も思っている事だけどそれを他人に指摘されると居心地が悪いと言うもの。
なんて事を顔色を変えずに考えながらも視線は鍋に集中している。
溶き卵を垂らし、美しいまでの半熟状態の卵にさらっと三つ葉の葉っぱだけを散らして蓋で閉ざす一連の無駄のない動作は美しさすら感じてしまう。
すぐに火は止められ、目の前にもってきて、半熟卵が輝く雑炊を器に盛ってくれた。
「どうぞ」
差し出された雑炊の香りはもちろん、見た目も鮮やかな白と黄色のコントラスト。
立ち上る湯気に混ざる食欲を促す匂い。
とりあえず多紀さんの話を聞き流して飯田さんから器を頂き
「いただきます!」
多紀さんの存在すら無視してこの至福の時間に集中する事にした。
なんだか正面と隣から苦笑がこぼれてきたけど、俺がそういう人間だと評価したのなら今の俺の優先順位に文句を言うなと堂々と雑炊に集中させてもらう。
真夏に冷房の効いた部屋でアツアツの雑炊を汗をかきながら食べる贅沢。
深山じゃエアコンはいらないし、時間帯では汗なんてかかないし。
真夏と言う季節を満喫する贅沢……なんて言うとお犬様に何度も怒られてきたので今さら言わないが……
「多紀さんも早く食べないと一番おいしいタイミング逃すよ?」
「多紀さんは綾人君の神経の図太さにもうおなかいっぱいだから少し休んでから食べるよ」
「そんなこと言ってると食べ損ねるよ?」
なんて言えば飯田さんはしっかりと一杯分の雑炊を取り分けていた。
うん。
飯田さんならこれぐらい俺が食べられる事を知っているから気を利かせてくれたんだよねと人の分まで横取りしないようにしつけてくれたバアちゃんに感謝をするがよいと心の中で多紀さんに言いつつ、でもポテトグラタンパイは別だからねと言い分けもしておいた。
「さて、何の話しだっけ?」
おなか一杯になりかけると本題もどうでもよくなってきたのでとりあえずと言うように言えば
「今夜撮影があるから綾人君には強制的に出てもらう事になったから」
サイコーのジョークを聞いた気がした。
「な、なんの?」
「今一番売り込んでる若手俳優の子が僕の映画に出たいってすっごく事務所から圧力をかけてくるんだ」
芸能界あるあるだね。
せっかく〆の雑炊を食べたと言うのに俺はちょっと失礼してシャンパンを地下からとってきて、デザートにと用意されていた果物をビールジョッキに入れてシャンパンを注いでデザートとさせてもらった。
飯田さんももったいないと言う贅沢に俺はフォークで一口大にカットされたオレンジやリンゴ、グレープフルーツ、イチゴにぶっさしながら口へと運び、合間合間にシャンパンも飲む。
飯田さんは俺がビールジョッキを取り出したところでブドウだけは抜き取るあたりプライベートと言う場でも酒造法を守る素敵なシェフだと褒め称えておく。
「で?」
「その番組的には今飛ぶ鳥落とす勢いの俳優をちやほやしたいって感じで会いたい人に会わせたいっていう企画みたいなんだ。
「若い女の子の喜ぶ顔で視聴率取りたいの丸見えだよね」
「飯田さんは見たい?」
「いえ、仕事柄ドラマは見る事がないし、俳優さん達の名前は波留さんや蓮司君ぐらいしか印象に残ってないので」
むしろあれだけ巻き込まれて残ってないって聞く方が怖いのでふーんと流して酔わないと聞いてられない話にシャンパンにまた口をつける。
「それでその俳優さんは僕の映画のオリジナルの綾人君に会いたいって指名してきたんだよ」
「その話断ったんだけどな」
ぼんやりと俺達の唯一の窓口になる動画のメールに送られた一通の手紙は目を通して処分をした。
「だけどテレビ局も諦めなくてね、宮下君の方の動画から連絡を入れてね、宮下君ご丁寧にアヤに返事を聞いてからにしますって出演OKの様な事を匂わせちゃったんだよ」
「……」
あのバカ……
頭を抱えて呻きたかったけど
「ちょっと前に浩志君と会ったらしくって、綾人君の話しになった時に
『予想外の言葉をかけられたときうまく対応できるかどうかわからなくって、怖い』
だったっけ。
まさか綾人君がそんな事を考えてるなんて想像もしたことがなかったから、さすがにこれは驚いたよ」
静かな声色に俺は浩志を呪う前に、本音なんて漏らすもんじゃねえと不貞腐れるのだった。
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