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無垢なる綿に包まれて 8
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アイヴィーも大満足の京都旅行はもう一度行きたいと言うほどアイヴィーの心を震わせる感動を与えていた。
今も動画や写真をスマホでファイリングしながら
「アヤト、もう一度行きたいって言ったら連れてってくれる?」
「もちろん。俺もまだ行きたい所あるし。むしろほとんどアイヴィーと回った所ぐらいしか知らないしwww」
それもどうよと思うも京都に足を何回か運んでいたけどほとんど飯田家周辺しか知らないと言う驚愕の事実を教える事はしないが
「今度は夏にしよう。
貴船って所で川床料理を食べよう。川の真上に席を設けてお料理を食べるんだ。
川のせせらぎを聞いたり、滝を作ってたり、店によっては川に足を付けれたりいろいろ工夫してあるらしくってさ。一度は行ってみたいんだ」
「川の上でお料理を食べる何て素敵!」
スマホを取り出してさっそく調べるアイヴィーは俺に画面を見せて
「この子達も着物着てるのね!」
すっかり着物の魅力に取りつかれたアイヴィーに
「それは浴衣だよ。夏に着る着物だ」
「着物の夏服ね!折角なら浴衣を着て食べに行きたいわ」
意外と形から入るんだと笑ってしまうもよっぽど着物を気に入ってか
「サナちゃん?無事お山のお家に着いたわ。
本当にサナちゃんのお家では素敵な体験が出来てありがとう!
あのね、来年の夏にまたアヤトと京都に行く事になったの!
キフネって所で川の上でお料理を食べに行く事になったのだけど、ユカタを着て行きたいの。ユカタってどこに行けば買えるか教えてほしいの」
行動が早い。と言うかサナちゃんって……
まさかのお母さんの呼び方にびっくりな所に浴衣を買う所からの相談だったかと俺はアイヴィーに電話を代わってもらいながら
「お母さんすみません。昨日はお世話になりました。
ええ、はい。今そんな話をした所で……」
何て簡単な説明をすればコロコロと笑う楽しそうな声に完全に遊ばれてる事に頭が痛くなる物のアイヴィーの為と我慢をして
「申し訳ないのですが何枚かお母さんの見立てで用意して頂けますか?
アイヴィーには地元の呉服屋に案内してどういう物か一度見せますが、お母さんの見立なら喜ぶと思いますので。
あー、着方とかはこちらの知り合いの奥様方にお願いすれば大丈夫かと、はい。その時はお会いした時にまた教えてもらえれば喜ぶかと……
アイヴィーに代わります」
そう言ってスマホを渡せば何やら俺にキラキラとした目を向けてお母さんと着物トークに花を咲かせていた。
その少し離れた所で俺は飯田さんにスマホをかけて
「飯田さん昨日はありがとうございました。お疲れの所すみませんがちょっと質問がありまして、お母さんが着るような浴衣ってお幾らぐらいのものになりましょう……」
何て切り出してざっと経緯を説明。
「浴衣とは言え物によって値段は変りますが、前にちらりと言ってたのは五万円前後だったと思います。ただピンきりなので総絞りとかだと十万は行くかと。何分昔の話しなので何とも言えませんが」
「いえ、大体の値段が判れば大丈夫です。アイヴィーと川床料理食べたいねって話しから着物が着たいって流れになりまして、お母さんにお願いする事にしたのですが予算をお渡しするのにいくらお渡しすればいいのかなと思いまして」
「まぁ、草履とか巾着とかそう言った小物や帯の値段もあるのでお渡ししてもらった金額内で揃えてもらえるのでそこまで考えなくてもいいかと思いますよ?」
「うん。だよね。
夏にスーパーの衣料コーナーの浴衣を着せたら絶対お母さんに殺されそうな気がしたからそれならいっそのこと全部お任せした方がいいかと思って」
「賢明な判断です」
変な物着せようとしたらどうなるか判りませんよと力強く頷く飯田さんが目に浮かんだけど
「そうだ。どうせなら親子ファッションじゃないけどお母さんとお揃いにとかありだと思います?」
迷惑料と言う事を遠回りに聞けば
「喜ぶと思います。ですがあまり気を使わなくても良いですよ?箪笥部屋に入りきらないくらい着物を持ってるのですから」
「なかなかのコレクターだ」
そうなんですとげんなりとした声を聴いた所で通話を切った。
中々苦労して来たんだなと中学卒業から家も出たと言うのに何でこんなにも苦労を背負っているのかと飯田家の闇を見た気もしたが、少し離れた所でお母さんと楽しそうに会話をするアイヴィーの弾む声はしっかりと着物の魅力に取りつかれた物。
長沢さんに電話をして着物の着付けを教えてもらう約束を奥様に取り付けてもらうのだった。
「さてと」
女のお喋りがすぐ終わるとは思わない。
俺はしっかりと服を着こんで家を出た。
今も動画や写真をスマホでファイリングしながら
「アヤト、もう一度行きたいって言ったら連れてってくれる?」
「もちろん。俺もまだ行きたい所あるし。むしろほとんどアイヴィーと回った所ぐらいしか知らないしwww」
それもどうよと思うも京都に足を何回か運んでいたけどほとんど飯田家周辺しか知らないと言う驚愕の事実を教える事はしないが
「今度は夏にしよう。
貴船って所で川床料理を食べよう。川の真上に席を設けてお料理を食べるんだ。
川のせせらぎを聞いたり、滝を作ってたり、店によっては川に足を付けれたりいろいろ工夫してあるらしくってさ。一度は行ってみたいんだ」
「川の上でお料理を食べる何て素敵!」
スマホを取り出してさっそく調べるアイヴィーは俺に画面を見せて
「この子達も着物着てるのね!」
すっかり着物の魅力に取りつかれたアイヴィーに
「それは浴衣だよ。夏に着る着物だ」
「着物の夏服ね!折角なら浴衣を着て食べに行きたいわ」
意外と形から入るんだと笑ってしまうもよっぽど着物を気に入ってか
「サナちゃん?無事お山のお家に着いたわ。
本当にサナちゃんのお家では素敵な体験が出来てありがとう!
あのね、来年の夏にまたアヤトと京都に行く事になったの!
キフネって所で川の上でお料理を食べに行く事になったのだけど、ユカタを着て行きたいの。ユカタってどこに行けば買えるか教えてほしいの」
行動が早い。と言うかサナちゃんって……
まさかのお母さんの呼び方にびっくりな所に浴衣を買う所からの相談だったかと俺はアイヴィーに電話を代わってもらいながら
「お母さんすみません。昨日はお世話になりました。
ええ、はい。今そんな話をした所で……」
何て簡単な説明をすればコロコロと笑う楽しそうな声に完全に遊ばれてる事に頭が痛くなる物のアイヴィーの為と我慢をして
「申し訳ないのですが何枚かお母さんの見立てで用意して頂けますか?
アイヴィーには地元の呉服屋に案内してどういう物か一度見せますが、お母さんの見立なら喜ぶと思いますので。
あー、着方とかはこちらの知り合いの奥様方にお願いすれば大丈夫かと、はい。その時はお会いした時にまた教えてもらえれば喜ぶかと……
アイヴィーに代わります」
そう言ってスマホを渡せば何やら俺にキラキラとした目を向けてお母さんと着物トークに花を咲かせていた。
その少し離れた所で俺は飯田さんにスマホをかけて
「飯田さん昨日はありがとうございました。お疲れの所すみませんがちょっと質問がありまして、お母さんが着るような浴衣ってお幾らぐらいのものになりましょう……」
何て切り出してざっと経緯を説明。
「浴衣とは言え物によって値段は変りますが、前にちらりと言ってたのは五万円前後だったと思います。ただピンきりなので総絞りとかだと十万は行くかと。何分昔の話しなので何とも言えませんが」
「いえ、大体の値段が判れば大丈夫です。アイヴィーと川床料理食べたいねって話しから着物が着たいって流れになりまして、お母さんにお願いする事にしたのですが予算をお渡しするのにいくらお渡しすればいいのかなと思いまして」
「まぁ、草履とか巾着とかそう言った小物や帯の値段もあるのでお渡ししてもらった金額内で揃えてもらえるのでそこまで考えなくてもいいかと思いますよ?」
「うん。だよね。
夏にスーパーの衣料コーナーの浴衣を着せたら絶対お母さんに殺されそうな気がしたからそれならいっそのこと全部お任せした方がいいかと思って」
「賢明な判断です」
変な物着せようとしたらどうなるか判りませんよと力強く頷く飯田さんが目に浮かんだけど
「そうだ。どうせなら親子ファッションじゃないけどお母さんとお揃いにとかありだと思います?」
迷惑料と言う事を遠回りに聞けば
「喜ぶと思います。ですがあまり気を使わなくても良いですよ?箪笥部屋に入りきらないくらい着物を持ってるのですから」
「なかなかのコレクターだ」
そうなんですとげんなりとした声を聴いた所で通話を切った。
中々苦労して来たんだなと中学卒業から家も出たと言うのに何でこんなにも苦労を背負っているのかと飯田家の闇を見た気もしたが、少し離れた所でお母さんと楽しそうに会話をするアイヴィーの弾む声はしっかりと着物の魅力に取りつかれた物。
長沢さんに電話をして着物の着付けを教えてもらう約束を奥様に取り付けてもらうのだった。
「さてと」
女のお喋りがすぐ終わるとは思わない。
俺はしっかりと服を着こんで家を出た。
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