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夏をだらだら過ごすなんて夢のような話はこの山では伝説です 3
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俺が購入した土地で俺がリフォームした家でこの対応。
「吉野の、珍しく遊びに来るとは。散らかっているがゆっくりするといい」
「ほらあなた、お茶が入ったから。いつまでも若旦那様を立たせて内で上がってもらいなさい。
あと翔太も仕事の手を止めて一緒にお茶にしましょう。とっておきの栗鹿の子があるのよ」
さあさあ上がってと作業場がある奥の工房の座敷に強制連行されてふかふかの座布団を用意してもらい
「ゆっくりして行ってね」
長沢さんの奥さんは俺を孫でも見るかのように目を細めて「またあとで来るからゆっくりしていってらしてね」と荷物置き場にしようとして使い所のない部屋は荷物置き場にならない部屋を長沢さんが二階の休憩室はトイレも遠いし階段がしんどいからと言ってお昼寝用に使っていると言う部屋へと入って行った。
あ、これは隣の部屋に居ても気配や時間を見て無限お茶のおかわり攻撃が来る奴だとそれなりに田舎の気遣いを知っているっていうかバアちゃんがそうだったから何とかして脱出しなくてはと、でも小布施の栗鹿の子は食べたいとありがたく頂戴する俺は結局成人してもお婆ちゃんと言う属性には頭が上がらない子供なのだと思わずにはいられない。
「所で吉野の。珍しく来たが何かまた家でも買ったのか?」
「買いません。っていうかたまにはここのメンテナンスでもしようかと思いまして」
ずずっと熱いお茶を空気を含むようにしていただく。っていうか何このお茶。美味しいんだけどと気が付けばあっと言う間に飲んでしまい、おかわりが置いてあったのか宮下がすぐに淹れてくれた。っていうかこの気配りは普段の宮下と違うので何故か
「ありがとう」
なんて言ってしまう。
それより先生、渡り廊下でつながっているとは言え何で自宅の方に引きこもったまま来ないんだよと心の中で既に十回ほどつっこんでいるものの来る気配すらない様子は既に諦めて栗鹿の子を堪能する。甘うめー。
「いつも実桜さん任せだったじゃないっすかこの家の庭。
一応どうなってるか把握しておきたいし先生側の方もまた前みたいにしでかしてないか様子は知りたいしね」
「ああ、高山先生の所はお仕事の間に翔太に掃除をさせている。
折角吉野の木を使っているんだ。きちんと掃除をして磨けば深山の家のように艶が出て良い家に育っていくからな」
「ええ、もう。俺も手抜きしたいけど後輩達に助けられながら何とか手が回るって所なのに、この留学の間に本当に助けられてます」
言えばカカと笑う長沢さんは何処か遠くを眺めながら
「確かにあの家は一人で管理するには広すぎる。よくやったと儂は思うぞ」
「ですよねー。だけど家が、と言うか住んでる以上逃げれないから」
周囲の緑の侵略と本来なら彼らの縄張りであるはずの土地とそして自然がある以上避けられない生態系の底辺の虫達と。
少し油断すれば獣が屋根裏に住みつくし、風雨の避けれる軒下に虫たちが巣を作ろうとするし、やっぱり一番は年三回の草刈りをしないと一瞬で呑みこまれるこの土地柄にコンクリートなんて全く役に立たない事を思い知る。
「何かあれば長谷川に言うんだぞ。あいつも当代の事を心配してるし、任された以上責任を持って預かると口うるさい」
何やら縄張り争いが発生してるのかと思えば笑えてしまう。
ただでさえ浩太さんと健太郎さんの誕生部ほんの少しの差で学年一つ違う問題は今も引きずっているようで、傍から見れば面白いけど幼稚園に上がった歳から≠今の年齢までが現在進行形の拗れた月日なのだ。家族からしたら鬱陶しいだろうなと思いながらもそこは四十年以上となれば健太郎さん当人だけの問題に消化されている。
まあ、幾ら面白い状況でも煽って巻き込まれるのはめんどくさいので外野で笑うのが正解と言う様に一方的に拗れてる健太郎さんの成長を見守る事にしている。
「まぁ、よいっちゃんにはいろいろ引き受けてもらってるので感謝してますよ」
「あいつも一郎に遊んで欲しくてちょろちょろしてたから」
「遊んでもらえなかったので?」
なんとなく覚える違和感に聞けば
「一郎より三つか四つ下だったな。遊ぶには足手まといだったからいつも付いて来たそうなのを置いて行ってた」
「ジイちゃんってガキ大将的な?」
「猿山のボスだ。立場的な物もあるが、アイツの遊び方は大人が目が離せないからほんとやんちゃだった」
何か聞きたくない。だけどそれが伝わるよりも長沢さんは暴露する。
「畑の野菜をちょろまかすのはいつもの事だし、川で網を使って追い込み漁をするのもいつもの事だし、鳥小屋から鶏をさらってくるのもしょっちゅうだったし、罠で捕まえた獣を捌いて焼いて子供達だけで食べてたり、当代と同じく食い意地ははっていたな」
「なるほど、これもまた遺伝と言う奴か」
なんとなく納得のジイちゃんのあまり知らなかった子供時代に俺はまだ常識的な事にホッとする。大体そういう時は別方向でイっちゃってる事に気付いてないが。とりあえず栗鹿の子も食べ終わったので立ち上がり
「ご馳走様でした。ちょっと庭の様子見てきますのでお気づかいなく」
お茶も飲み干し
「ご馳走様でした。お茶美味しかったです」
栗鹿の子は美味しいに決まっているけどお茶はティーバックばかりだったので深いお茶の味と香り、そして優しい甘さを覚える一杯を堪能したと言う様に伝えれば隣の部屋から出てきた。
奥さんと俺が口を開くより先に長沢さんが
「今日はこの庭の土いじりをしたくて来たようだ。ゆっくり楽しんでもらいなさい」
遠回しに邪魔するなと言う長沢さんの言葉に奥さんも笑顔を絶やさず
「暑いからいつでも汗を流せるようにお風呂用意しておきますね」
何て心遣い。
「ありがとうございます」
五右衛門風呂とは違いちゃんと毎回沸かさないといけない家風呂の手間を考えればありがとうございますと頭を下げておく。
そしてなるべく急ぎ足で家の外に出ればその音を聞いて先生もやって来た。
とりあえず裏庭の方にてくてくと歩いたところで
「先生逃げただろ」
「逃げたわけじゃないわよー。
せんせー綾人の保父さんみたいに扱われてて、親からもあんな丁寧にしてもらった事ないからちょっとどぎまぎしてるだけなのよー」
「その結果を逃げてるって言うんだ」
あんな低調なおもてなしを受ければ気楽に来れないわけだと納得はできるも、あくまでもここは俺の家だ。
いくら宮下の為の作業場だとしても俺の家だ!
実桜さんが丁寧に世話をしてくれている裏庭には俺があまり手を入れる場所はなかったので少し落ち葉が堆積している水瓶を先生と二人服を濡らしながら水遊びする様に綺麗にして満足するのだけど
「やっぱりここ屋根欲しいよね」
「あったらかっこいいとは思うが……」
そこまで行ってからしまったと言う様に片手で口を塞ぐ先生。
ちらりとのぞき見る視線と俺の視線がぶつかった所で
「長沢さーん!ちょっとお願いがあるんだけど!」
「いや待て!綾人!
あったならいいなって言う程度だから!ある方がいいって言う物じゃないから!」
山水が運ぶ水には木々の葉っぱもあるけど、水場の上にせり出す葉っぱが落とした物も堆積しているのは見てわかる事。
だったら少しでも減らす為にとするには簡単な答え。
俺の声に長沢さんが宮下と共に家から出てきて、そしてタイミングよくやって来た鉄治さんと一緒にその事を話せば、後はびしょ濡れになった俺達を長沢さんの奥さんによって風呂場へと押し込められるのだった。
やっぱりお婆ちゃんと言う属性には頭が上がらないと言う事を改めて思い知りながらも檜風呂で先生と並びながらゆったりと街の景色を眺めていた。
「吉野の、珍しく遊びに来るとは。散らかっているがゆっくりするといい」
「ほらあなた、お茶が入ったから。いつまでも若旦那様を立たせて内で上がってもらいなさい。
あと翔太も仕事の手を止めて一緒にお茶にしましょう。とっておきの栗鹿の子があるのよ」
さあさあ上がってと作業場がある奥の工房の座敷に強制連行されてふかふかの座布団を用意してもらい
「ゆっくりして行ってね」
長沢さんの奥さんは俺を孫でも見るかのように目を細めて「またあとで来るからゆっくりしていってらしてね」と荷物置き場にしようとして使い所のない部屋は荷物置き場にならない部屋を長沢さんが二階の休憩室はトイレも遠いし階段がしんどいからと言ってお昼寝用に使っていると言う部屋へと入って行った。
あ、これは隣の部屋に居ても気配や時間を見て無限お茶のおかわり攻撃が来る奴だとそれなりに田舎の気遣いを知っているっていうかバアちゃんがそうだったから何とかして脱出しなくてはと、でも小布施の栗鹿の子は食べたいとありがたく頂戴する俺は結局成人してもお婆ちゃんと言う属性には頭が上がらない子供なのだと思わずにはいられない。
「所で吉野の。珍しく来たが何かまた家でも買ったのか?」
「買いません。っていうかたまにはここのメンテナンスでもしようかと思いまして」
ずずっと熱いお茶を空気を含むようにしていただく。っていうか何このお茶。美味しいんだけどと気が付けばあっと言う間に飲んでしまい、おかわりが置いてあったのか宮下がすぐに淹れてくれた。っていうかこの気配りは普段の宮下と違うので何故か
「ありがとう」
なんて言ってしまう。
それより先生、渡り廊下でつながっているとは言え何で自宅の方に引きこもったまま来ないんだよと心の中で既に十回ほどつっこんでいるものの来る気配すらない様子は既に諦めて栗鹿の子を堪能する。甘うめー。
「いつも実桜さん任せだったじゃないっすかこの家の庭。
一応どうなってるか把握しておきたいし先生側の方もまた前みたいにしでかしてないか様子は知りたいしね」
「ああ、高山先生の所はお仕事の間に翔太に掃除をさせている。
折角吉野の木を使っているんだ。きちんと掃除をして磨けば深山の家のように艶が出て良い家に育っていくからな」
「ええ、もう。俺も手抜きしたいけど後輩達に助けられながら何とか手が回るって所なのに、この留学の間に本当に助けられてます」
言えばカカと笑う長沢さんは何処か遠くを眺めながら
「確かにあの家は一人で管理するには広すぎる。よくやったと儂は思うぞ」
「ですよねー。だけど家が、と言うか住んでる以上逃げれないから」
周囲の緑の侵略と本来なら彼らの縄張りであるはずの土地とそして自然がある以上避けられない生態系の底辺の虫達と。
少し油断すれば獣が屋根裏に住みつくし、風雨の避けれる軒下に虫たちが巣を作ろうとするし、やっぱり一番は年三回の草刈りをしないと一瞬で呑みこまれるこの土地柄にコンクリートなんて全く役に立たない事を思い知る。
「何かあれば長谷川に言うんだぞ。あいつも当代の事を心配してるし、任された以上責任を持って預かると口うるさい」
何やら縄張り争いが発生してるのかと思えば笑えてしまう。
ただでさえ浩太さんと健太郎さんの誕生部ほんの少しの差で学年一つ違う問題は今も引きずっているようで、傍から見れば面白いけど幼稚園に上がった歳から≠今の年齢までが現在進行形の拗れた月日なのだ。家族からしたら鬱陶しいだろうなと思いながらもそこは四十年以上となれば健太郎さん当人だけの問題に消化されている。
まあ、幾ら面白い状況でも煽って巻き込まれるのはめんどくさいので外野で笑うのが正解と言う様に一方的に拗れてる健太郎さんの成長を見守る事にしている。
「まぁ、よいっちゃんにはいろいろ引き受けてもらってるので感謝してますよ」
「あいつも一郎に遊んで欲しくてちょろちょろしてたから」
「遊んでもらえなかったので?」
なんとなく覚える違和感に聞けば
「一郎より三つか四つ下だったな。遊ぶには足手まといだったからいつも付いて来たそうなのを置いて行ってた」
「ジイちゃんってガキ大将的な?」
「猿山のボスだ。立場的な物もあるが、アイツの遊び方は大人が目が離せないからほんとやんちゃだった」
何か聞きたくない。だけどそれが伝わるよりも長沢さんは暴露する。
「畑の野菜をちょろまかすのはいつもの事だし、川で網を使って追い込み漁をするのもいつもの事だし、鳥小屋から鶏をさらってくるのもしょっちゅうだったし、罠で捕まえた獣を捌いて焼いて子供達だけで食べてたり、当代と同じく食い意地ははっていたな」
「なるほど、これもまた遺伝と言う奴か」
なんとなく納得のジイちゃんのあまり知らなかった子供時代に俺はまだ常識的な事にホッとする。大体そういう時は別方向でイっちゃってる事に気付いてないが。とりあえず栗鹿の子も食べ終わったので立ち上がり
「ご馳走様でした。ちょっと庭の様子見てきますのでお気づかいなく」
お茶も飲み干し
「ご馳走様でした。お茶美味しかったです」
栗鹿の子は美味しいに決まっているけどお茶はティーバックばかりだったので深いお茶の味と香り、そして優しい甘さを覚える一杯を堪能したと言う様に伝えれば隣の部屋から出てきた。
奥さんと俺が口を開くより先に長沢さんが
「今日はこの庭の土いじりをしたくて来たようだ。ゆっくり楽しんでもらいなさい」
遠回しに邪魔するなと言う長沢さんの言葉に奥さんも笑顔を絶やさず
「暑いからいつでも汗を流せるようにお風呂用意しておきますね」
何て心遣い。
「ありがとうございます」
五右衛門風呂とは違いちゃんと毎回沸かさないといけない家風呂の手間を考えればありがとうございますと頭を下げておく。
そしてなるべく急ぎ足で家の外に出ればその音を聞いて先生もやって来た。
とりあえず裏庭の方にてくてくと歩いたところで
「先生逃げただろ」
「逃げたわけじゃないわよー。
せんせー綾人の保父さんみたいに扱われてて、親からもあんな丁寧にしてもらった事ないからちょっとどぎまぎしてるだけなのよー」
「その結果を逃げてるって言うんだ」
あんな低調なおもてなしを受ければ気楽に来れないわけだと納得はできるも、あくまでもここは俺の家だ。
いくら宮下の為の作業場だとしても俺の家だ!
実桜さんが丁寧に世話をしてくれている裏庭には俺があまり手を入れる場所はなかったので少し落ち葉が堆積している水瓶を先生と二人服を濡らしながら水遊びする様に綺麗にして満足するのだけど
「やっぱりここ屋根欲しいよね」
「あったらかっこいいとは思うが……」
そこまで行ってからしまったと言う様に片手で口を塞ぐ先生。
ちらりとのぞき見る視線と俺の視線がぶつかった所で
「長沢さーん!ちょっとお願いがあるんだけど!」
「いや待て!綾人!
あったならいいなって言う程度だから!ある方がいいって言う物じゃないから!」
山水が運ぶ水には木々の葉っぱもあるけど、水場の上にせり出す葉っぱが落とした物も堆積しているのは見てわかる事。
だったら少しでも減らす為にとするには簡単な答え。
俺の声に長沢さんが宮下と共に家から出てきて、そしてタイミングよくやって来た鉄治さんと一緒にその事を話せば、後はびしょ濡れになった俺達を長沢さんの奥さんによって風呂場へと押し込められるのだった。
やっぱりお婆ちゃんと言う属性には頭が上がらないと言う事を改めて思い知りながらも檜風呂で先生と並びながらゆったりと街の景色を眺めていた。
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