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正しく夏休みを過ごす為に 1
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脳筋も帰ったので陸斗達もお世話をする相手がいなくなり家に帰って行った。
同時に先生も麓の家に連れて帰ってもらったのでやっと静かな物音のしない山の生活を年末に帰って以来に堪能するのだった。
朝、日の出前に起きて山から引きこんだ山水で顔を洗い、そのまま畑へと向かって朝食に食べるつもりの野菜をもぎに行く。勿論トマトとキュウリ、そしてナス。オクラもあるのでそれも一緒にもいでいく。朝から籠にそれなりに一杯になった物を山水で洗い、半分ほどを少し風合いの出てきた小さな祠の前に置き
「野菜も食べろよー」
脳筋のせいでご飯ばかりを供えていたような気がして色鮮やかな野菜を山藤の蔓で編んだかご(宮下作)に納めて献上。勿論このあと烏骨鶏が美味しく頂きますと言う流れになる。うん。無駄は一切ないから問題ない!
まだまだ日の出時間は早いのでご飯を食べる前に烏骨鶏をウコハウスからだしてやる。この時期小屋から出すのをご飯を食べた後になるとどこからやってくる天然記念物の鳥類達によって美味しく頂かれる事になるのでほんのわずかな時間が命の分かれ目となるのだ。既にここに餌がうろついている事は奴らにばれている。いつの間にか増殖してたとは言え一時は全滅一歩手前まで減少してたのだ。まあ、大和さんの本気と欲望によりかなりの大所帯になりすぎて半数になるまで減らすと言うエゴが発生したけど、大半を飯田さんとどこからか現れた小山さんもお持ち帰りしてくれたし、この頃はほぼ猟友会にも納めた。宮下家にも何羽か引き取ってもらったり猟友会の直売上は烏骨鶏がいると噂になって一時期細い山道が路上駐車で渋滞するハプニングに発展するのだった。知らねーよ。
もちろん大和さんもやりすぎたと思ってたらしく卵を一生懸命卸してたらしいけどそこは大和さんの努力なので売り上げはバイト代として受け取ってもらう事にしていた。お肉代は烏骨鶏の餌代として徴収したけどね。それぐらいの楽しみがないと生き物飼うなんて続けられないだろうと思うもなんで?可愛くてそれだけで幸せじゃんと言った宮下と陸斗の純粋さに俺がいかに汚れた人間か考えさせられる瞬間でもあった。
山水をためた桶に野菜を入れて冷やしている間にウコを出しながら砂場の土を掘り返してやる。砂遊びをしたり現われた土の中の生き物を突いたりと薄暗い世界の中、鳥目と言うハンディがあっても懸命に生きようとするその本能を見ながらあの虫食べた奴らを俺美味いって食べてるんだよな…… 何てどうでもいい事を考えたりしながら俺もご飯の準備をする。
昨日までお釜でおかしい位の量を焚いていたせいか電気炊飯器で焚き上がった二合のご飯の量が随分と可愛い事。小さな御ひつの中から四分の一ほどをお茶わんに取り分けてレンジでソーセージをチンした物ともぎたて山水でキュッと〆た野菜とウコハウスで発見したほんのりと青みを帯びた産みたて卵の目玉焼きを並べて
「いただきます」
ご飯の上に目玉焼きを乗せて醤油をぶっかけていざ実食。
「綾人おはよー。母さんが一人じゃ寂しいだろうからって一緒にご飯食べてきなさいだってー」
台所の勝手口を当たり前のように開けて大きな口を開けて食べようとした所でやってくるこのタイミング!!!
「あ、ご飯まだだった?じゃあ一緒に貰うね」
そう言っておいてある烏骨鶏の卵で目玉焼きを作り持って来た厚切りベーコンを一緒に焼きながら
「そういや新しい生徒さんどうだった?ちゃんと仲良くなれた?」
俺の様子が気になったのか聞いて来る。
ご飯を食べたかったけど厚切りベーコンが気になるのでお茶を淹れながら
「やっぱり先生が連れてくる奴らは一癖ある奴らばかりだったから手ごわかった」
特に胃袋の素直さと有り余る体力。俺が高校生の時はどうだっけと思い出しながらもあんなんじゃなかったとまだ白湯の状態のお茶を飲みながら思い出す。宮下の家からここまで走って登るようなチャレンジャーじゃないし、朝から米一升食べる胃袋もないし。ほんと手ごわかったとこの一週間を振り返りながら一日中ご飯を作り続けた陸斗をほんと誉めてあげたい。だけど奴らは所詮都会(?)の子供。ウコハウスから卵取って来たら食べてもいいぞと言ったのにも拘らず、鳥臭漂うウコハウスの中は覗けれどもうんちが無尽蔵に落とされた室内に入る勇気はなかったらしい。そして運よく入り口付近で見つけた卵もあったらしいがそれには生まれたてほやほやのうんちが付いていたらしく断念したのだとか。
可愛いよなとそんな様子を見ては俺にもそんな時期在ったなと思い出しながらも当時はまだゴミハウスだった離れで見つけた柄杓で何とか卵を確保して洗剤をいっぱいぶっかけて洗っていたのをバアちゃんが呆れた目で見ていたのは今となればよい思い出だ。
もちろん今となってはうんちが付いていようが、ウコがまだ持って行くなと突かれても取り上げる根性とかいろいろ成長したけどね。
成長と言えばぜんぜん成長をしない人を思い出した。
「所で先生は家で何やってるの?」
「驚いた事に休み明けのテスト問題作ってた。あと理科部の奴らに用意する問題作り。北部の学校でどれだけ有効でどれだけ必要か教科書以上に価値があるって、脳筋ばかり育てるんじゃなくってちゃんと頭の正しい使い方をさせてやるって珍しく頑張ってたよ」
「あ、ああ、そう。そうだよね」
勉強させに来たはずなのに高地トレーニングに嵌った三バカ共。挙句の果てにスポ魂で二百メートルぐらいを一気に駆け上がる坂道を休憩を入れずに上る根性。
その情熱の欠片でもいいから勉強に向けて欲しかった……
どっと疲れた様に机に項垂れば
「さすがの綾人も久しぶりの勉強会は疲れたんだね。
俺今日有給取るから久しぶりに一緒に出掛けようか?」
俺の心労何て一切知らない宮下は昨日まで長沢さんに連れられて少し離れた所の家まで出張してきたはずなのにこのフットワークの軽さ。
なんとなくあの三人を思い出すものの
「なんか甘い物食べたい」
「じゃあたまにはドライブしながら食べ歩きをしようか」
そんな提案に何だかここに居たらあの三人が坂を上がってくるような予感がしたから
「お願いします」
素直に行先も運転も全部お任せする事にした。
同時に先生も麓の家に連れて帰ってもらったのでやっと静かな物音のしない山の生活を年末に帰って以来に堪能するのだった。
朝、日の出前に起きて山から引きこんだ山水で顔を洗い、そのまま畑へと向かって朝食に食べるつもりの野菜をもぎに行く。勿論トマトとキュウリ、そしてナス。オクラもあるのでそれも一緒にもいでいく。朝から籠にそれなりに一杯になった物を山水で洗い、半分ほどを少し風合いの出てきた小さな祠の前に置き
「野菜も食べろよー」
脳筋のせいでご飯ばかりを供えていたような気がして色鮮やかな野菜を山藤の蔓で編んだかご(宮下作)に納めて献上。勿論このあと烏骨鶏が美味しく頂きますと言う流れになる。うん。無駄は一切ないから問題ない!
まだまだ日の出時間は早いのでご飯を食べる前に烏骨鶏をウコハウスからだしてやる。この時期小屋から出すのをご飯を食べた後になるとどこからやってくる天然記念物の鳥類達によって美味しく頂かれる事になるのでほんのわずかな時間が命の分かれ目となるのだ。既にここに餌がうろついている事は奴らにばれている。いつの間にか増殖してたとは言え一時は全滅一歩手前まで減少してたのだ。まあ、大和さんの本気と欲望によりかなりの大所帯になりすぎて半数になるまで減らすと言うエゴが発生したけど、大半を飯田さんとどこからか現れた小山さんもお持ち帰りしてくれたし、この頃はほぼ猟友会にも納めた。宮下家にも何羽か引き取ってもらったり猟友会の直売上は烏骨鶏がいると噂になって一時期細い山道が路上駐車で渋滞するハプニングに発展するのだった。知らねーよ。
もちろん大和さんもやりすぎたと思ってたらしく卵を一生懸命卸してたらしいけどそこは大和さんの努力なので売り上げはバイト代として受け取ってもらう事にしていた。お肉代は烏骨鶏の餌代として徴収したけどね。それぐらいの楽しみがないと生き物飼うなんて続けられないだろうと思うもなんで?可愛くてそれだけで幸せじゃんと言った宮下と陸斗の純粋さに俺がいかに汚れた人間か考えさせられる瞬間でもあった。
山水をためた桶に野菜を入れて冷やしている間にウコを出しながら砂場の土を掘り返してやる。砂遊びをしたり現われた土の中の生き物を突いたりと薄暗い世界の中、鳥目と言うハンディがあっても懸命に生きようとするその本能を見ながらあの虫食べた奴らを俺美味いって食べてるんだよな…… 何てどうでもいい事を考えたりしながら俺もご飯の準備をする。
昨日までお釜でおかしい位の量を焚いていたせいか電気炊飯器で焚き上がった二合のご飯の量が随分と可愛い事。小さな御ひつの中から四分の一ほどをお茶わんに取り分けてレンジでソーセージをチンした物ともぎたて山水でキュッと〆た野菜とウコハウスで発見したほんのりと青みを帯びた産みたて卵の目玉焼きを並べて
「いただきます」
ご飯の上に目玉焼きを乗せて醤油をぶっかけていざ実食。
「綾人おはよー。母さんが一人じゃ寂しいだろうからって一緒にご飯食べてきなさいだってー」
台所の勝手口を当たり前のように開けて大きな口を開けて食べようとした所でやってくるこのタイミング!!!
「あ、ご飯まだだった?じゃあ一緒に貰うね」
そう言っておいてある烏骨鶏の卵で目玉焼きを作り持って来た厚切りベーコンを一緒に焼きながら
「そういや新しい生徒さんどうだった?ちゃんと仲良くなれた?」
俺の様子が気になったのか聞いて来る。
ご飯を食べたかったけど厚切りベーコンが気になるのでお茶を淹れながら
「やっぱり先生が連れてくる奴らは一癖ある奴らばかりだったから手ごわかった」
特に胃袋の素直さと有り余る体力。俺が高校生の時はどうだっけと思い出しながらもあんなんじゃなかったとまだ白湯の状態のお茶を飲みながら思い出す。宮下の家からここまで走って登るようなチャレンジャーじゃないし、朝から米一升食べる胃袋もないし。ほんと手ごわかったとこの一週間を振り返りながら一日中ご飯を作り続けた陸斗をほんと誉めてあげたい。だけど奴らは所詮都会(?)の子供。ウコハウスから卵取って来たら食べてもいいぞと言ったのにも拘らず、鳥臭漂うウコハウスの中は覗けれどもうんちが無尽蔵に落とされた室内に入る勇気はなかったらしい。そして運よく入り口付近で見つけた卵もあったらしいがそれには生まれたてほやほやのうんちが付いていたらしく断念したのだとか。
可愛いよなとそんな様子を見ては俺にもそんな時期在ったなと思い出しながらも当時はまだゴミハウスだった離れで見つけた柄杓で何とか卵を確保して洗剤をいっぱいぶっかけて洗っていたのをバアちゃんが呆れた目で見ていたのは今となればよい思い出だ。
もちろん今となってはうんちが付いていようが、ウコがまだ持って行くなと突かれても取り上げる根性とかいろいろ成長したけどね。
成長と言えばぜんぜん成長をしない人を思い出した。
「所で先生は家で何やってるの?」
「驚いた事に休み明けのテスト問題作ってた。あと理科部の奴らに用意する問題作り。北部の学校でどれだけ有効でどれだけ必要か教科書以上に価値があるって、脳筋ばかり育てるんじゃなくってちゃんと頭の正しい使い方をさせてやるって珍しく頑張ってたよ」
「あ、ああ、そう。そうだよね」
勉強させに来たはずなのに高地トレーニングに嵌った三バカ共。挙句の果てにスポ魂で二百メートルぐらいを一気に駆け上がる坂道を休憩を入れずに上る根性。
その情熱の欠片でもいいから勉強に向けて欲しかった……
どっと疲れた様に机に項垂れば
「さすがの綾人も久しぶりの勉強会は疲れたんだね。
俺今日有給取るから久しぶりに一緒に出掛けようか?」
俺の心労何て一切知らない宮下は昨日まで長沢さんに連れられて少し離れた所の家まで出張してきたはずなのにこのフットワークの軽さ。
なんとなくあの三人を思い出すものの
「なんか甘い物食べたい」
「じゃあたまにはドライブしながら食べ歩きをしようか」
そんな提案に何だかここに居たらあの三人が坂を上がってくるような予感がしたから
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