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運動と食欲と勉強と寝る事が子供の仕事です 5
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脳筋と過ごす怒涛の一週間最終日となった。
今まで知らない世界がこんな身近な所にあったんだなーと朝から米一升食べる三人組を見るのも今日が最後かとほっとしている俺がいた。
何かね、もうね、見てるだけでおなかいっぱいになるのよ。
その上見事な食べっぷりにいつの間にかつられていつも以上に食べちゃうのよ。今週の飯田さんは他の方が夏休みが欲しいと言われて臨時でお仕事に入ったのでお休みです。むしろこんな食べ方をする胃袋に飯田さんの料理を味わうわけないだろうから食べさせたくなかったので休んだ方グッジョブと思ったのは心の中だけのツッコミだ。とりあえず米さえ食べさせておけばいい。酷い言い方だけどそのくらいご飯とおかずの差が激しかった。まあ、野菜は食べきれないほどあるのでキュウリとトマトとトウモロコシは毎回食卓を飾る物の、こっそりと陸斗達と畑のお手伝いをしてもいだばかりのトマトやキュウリを山水でキュッと冷やして食べている姿をみてご飯の時も食べるのにまだ食べるかと本当に思った。
「いやだって、採れたて何て食べた事ないからこんなにもおいしいなんて思わないじゃん」
「スーパーのトマトと味が全然違うし」
「キュウリも青くさくって苦手だったけど、この歯ごたえ病み付きになりますね!」
青臭さが苦手じゃなかったのかよと胃袋に素直すぎる三人組の飽くなき食への意欲に笑うしかなかった。
そんなおやつを食べてからの朝食を済ませ
「今日は昼には帰るから午前中に宿題の最終仕上げだ」
最初は「えー?!」なんて不満を上げていたけど幸治が当然と言うように教科書を広げて一人黙々と勉強をする姿を見て文句を言うのが恥ずかしくなったのか三人とも素直に教科書を開けるようになったのは大きな進歩だ。そして先生は朝からすぐ横で高校野球の観戦。元野球児がそわそわ……してないのはその野球部での地味な嫌がらせに嫌気を指していた事もあり野球自体にも興味を失せていたのだろ。何せ野球の話しを聞くと小中学生の頃の思い出しか話さないのだから、そう言う事なのだろう。
そんな先生の妨害にもめげずに何とか応用問題が解けれるようにはなった所で時間切れ。
確かな成長を確信したかのように三人は少し弾むような声で疲れたーと転がる様子を眺めていれば陸斗がお疲れ様とボールに氷を浮かべた水と一緒にトマトやキュウリも浮かべて塩添えてやって来た。
うん。なんかこれを見たら俺がトマトときゅうりしか食べさせてなかったように思えて申し訳ございませんと顔も知らないご両親たちに謝りたくなるが、それを気にせずに三人は嬉しそうにトマトときゅうりを食べ始める立派な田舎の農家の子供となっていた。
「ご飯が炊けるのにもうすぐかかりますし、今離れで下田に虹鱒焼いてもらってるのでもう少し待っててください」
そんな陸斗の報告に三人は「虹鱒うぇーい!」なんてテンションの揚げるポイントが分らない場所で上がっていて何だか不憫で両手で顔を覆ってしまう。
「豚汁もたくさん作ったから食べ放題ですよ」
「よっしゃ―!」
「陸斗さんの豚汁毎日食べたいっす!」
「ご飯も付けてくれたらなお嬉しいっす!」
「えー…… ごめんなさい」
当然だが振られたのは陸上部とサッカー部。
「お前らほんと食べる事しか考えてないのかよ」
そうつっこまずにはいられない三人の食欲にさすがに恥ずかしそうにして
「ご飯がおいしいから朝の散歩も気合が入りました」
散歩に気合って何なんだよと思うもそれぐらいこの三人は食べて食べまくり、ここに連れてこられた時よりふっくらしたと言うよりも一回り筋肉が付いたような気がしてしょうがない。先生一体何をやらせたんだよと思うも
「言っておくがほんと先生散歩しかさせなかったぞ。むしろ薪割とか畑耕させたりネコでしたの畑から雑草運ばせたり、さすがの先生だってあれはかわいそ過ぎて何も言えなかったわー」
「そう思うなら言えよ。それに大和さんが改造してくれた電動機付き一輪車なら軽く運べるだろうとメカニックなお友達と改造してくれた奴出すのに」
「それじゃあいつらの体力削れんだろ」
「ちゃんと考えてくれてるんだ」
へーなんて思ってれば
「あいつらこの一週間で宮下の所からここまでついに休まずに走って上がれるようになったぞ……」
マジか?
って言うか距離はともかく走って登れるような坂じゃないだろ?
目を点にして先生を見てれば
「この先の峠に高地トレーニングの施設があるだろ?お盆の頃になると大学生達が道端で転がってるあれ」
「ああ、早く回収してやれってあれだね」
縁がないので近寄った事はないけどお盆頃に大学生達がマラソンのトレーニングをしに選抜で集める場所があるのだが、如何せん、高低差のある道の為に高山病の如く道路で倒れ込んでいる奴らが風物詩のように発生するのだ。車で弾かれないかひやひやしたり、給水地点に居るマネージャー達に回収に行けとアドバイスしたり地元なりに応援はしているつもりだ。ほら、そのまま救急車で運ばれて……何て事にならないようにおせっかいな田舎の人間の振りをして救援活動をするようにしている。そんな話をしたらしく
「だったら綾っちの家まで走って行けるんじゃね?」
「五キロぐらいなら余裕っしょ?」
「もう体が慣れたから走ってみようか」
走ってみよう。
そうしよう。
と言う事らしい。
「綾っち言うなって言うか頼むから止めてくれ!」
「止めるより先に走って行っちゃったし、先生が追いついて行けると思う?」
「良くも悪くもここに来る奴みんな鈍りきってるからな……」
それで走りきるなら立派なものだ。真似しないがなと感心しながら
「だから最後の飯ぐらいたらふく食べさせてやれ」
「仕方ない。飯田さんが作ってくれた常備菜放出するか」
作り置きの煮物、角煮、煮魚、冷凍ミートパイ。
おかずを食べさせてもらえなかったと言われる位なら最後に美味い飯を食べさせてやろうと陸斗に言えば喜んで冷蔵庫や冷凍庫から出して来て、最後の思い出と言うように食べまくった三人が山を下りて行く姿をしんみりと言う感情を乗せずにやっと帰ったかというようにほっとするのだった。
今まで知らない世界がこんな身近な所にあったんだなーと朝から米一升食べる三人組を見るのも今日が最後かとほっとしている俺がいた。
何かね、もうね、見てるだけでおなかいっぱいになるのよ。
その上見事な食べっぷりにいつの間にかつられていつも以上に食べちゃうのよ。今週の飯田さんは他の方が夏休みが欲しいと言われて臨時でお仕事に入ったのでお休みです。むしろこんな食べ方をする胃袋に飯田さんの料理を味わうわけないだろうから食べさせたくなかったので休んだ方グッジョブと思ったのは心の中だけのツッコミだ。とりあえず米さえ食べさせておけばいい。酷い言い方だけどそのくらいご飯とおかずの差が激しかった。まあ、野菜は食べきれないほどあるのでキュウリとトマトとトウモロコシは毎回食卓を飾る物の、こっそりと陸斗達と畑のお手伝いをしてもいだばかりのトマトやキュウリを山水でキュッと冷やして食べている姿をみてご飯の時も食べるのにまだ食べるかと本当に思った。
「いやだって、採れたて何て食べた事ないからこんなにもおいしいなんて思わないじゃん」
「スーパーのトマトと味が全然違うし」
「キュウリも青くさくって苦手だったけど、この歯ごたえ病み付きになりますね!」
青臭さが苦手じゃなかったのかよと胃袋に素直すぎる三人組の飽くなき食への意欲に笑うしかなかった。
そんなおやつを食べてからの朝食を済ませ
「今日は昼には帰るから午前中に宿題の最終仕上げだ」
最初は「えー?!」なんて不満を上げていたけど幸治が当然と言うように教科書を広げて一人黙々と勉強をする姿を見て文句を言うのが恥ずかしくなったのか三人とも素直に教科書を開けるようになったのは大きな進歩だ。そして先生は朝からすぐ横で高校野球の観戦。元野球児がそわそわ……してないのはその野球部での地味な嫌がらせに嫌気を指していた事もあり野球自体にも興味を失せていたのだろ。何せ野球の話しを聞くと小中学生の頃の思い出しか話さないのだから、そう言う事なのだろう。
そんな先生の妨害にもめげずに何とか応用問題が解けれるようにはなった所で時間切れ。
確かな成長を確信したかのように三人は少し弾むような声で疲れたーと転がる様子を眺めていれば陸斗がお疲れ様とボールに氷を浮かべた水と一緒にトマトやキュウリも浮かべて塩添えてやって来た。
うん。なんかこれを見たら俺がトマトときゅうりしか食べさせてなかったように思えて申し訳ございませんと顔も知らないご両親たちに謝りたくなるが、それを気にせずに三人は嬉しそうにトマトときゅうりを食べ始める立派な田舎の農家の子供となっていた。
「ご飯が炊けるのにもうすぐかかりますし、今離れで下田に虹鱒焼いてもらってるのでもう少し待っててください」
そんな陸斗の報告に三人は「虹鱒うぇーい!」なんてテンションの揚げるポイントが分らない場所で上がっていて何だか不憫で両手で顔を覆ってしまう。
「豚汁もたくさん作ったから食べ放題ですよ」
「よっしゃ―!」
「陸斗さんの豚汁毎日食べたいっす!」
「ご飯も付けてくれたらなお嬉しいっす!」
「えー…… ごめんなさい」
当然だが振られたのは陸上部とサッカー部。
「お前らほんと食べる事しか考えてないのかよ」
そうつっこまずにはいられない三人の食欲にさすがに恥ずかしそうにして
「ご飯がおいしいから朝の散歩も気合が入りました」
散歩に気合って何なんだよと思うもそれぐらいこの三人は食べて食べまくり、ここに連れてこられた時よりふっくらしたと言うよりも一回り筋肉が付いたような気がしてしょうがない。先生一体何をやらせたんだよと思うも
「言っておくがほんと先生散歩しかさせなかったぞ。むしろ薪割とか畑耕させたりネコでしたの畑から雑草運ばせたり、さすがの先生だってあれはかわいそ過ぎて何も言えなかったわー」
「そう思うなら言えよ。それに大和さんが改造してくれた電動機付き一輪車なら軽く運べるだろうとメカニックなお友達と改造してくれた奴出すのに」
「それじゃあいつらの体力削れんだろ」
「ちゃんと考えてくれてるんだ」
へーなんて思ってれば
「あいつらこの一週間で宮下の所からここまでついに休まずに走って上がれるようになったぞ……」
マジか?
って言うか距離はともかく走って登れるような坂じゃないだろ?
目を点にして先生を見てれば
「この先の峠に高地トレーニングの施設があるだろ?お盆の頃になると大学生達が道端で転がってるあれ」
「ああ、早く回収してやれってあれだね」
縁がないので近寄った事はないけどお盆頃に大学生達がマラソンのトレーニングをしに選抜で集める場所があるのだが、如何せん、高低差のある道の為に高山病の如く道路で倒れ込んでいる奴らが風物詩のように発生するのだ。車で弾かれないかひやひやしたり、給水地点に居るマネージャー達に回収に行けとアドバイスしたり地元なりに応援はしているつもりだ。ほら、そのまま救急車で運ばれて……何て事にならないようにおせっかいな田舎の人間の振りをして救援活動をするようにしている。そんな話をしたらしく
「だったら綾っちの家まで走って行けるんじゃね?」
「五キロぐらいなら余裕っしょ?」
「もう体が慣れたから走ってみようか」
走ってみよう。
そうしよう。
と言う事らしい。
「綾っち言うなって言うか頼むから止めてくれ!」
「止めるより先に走って行っちゃったし、先生が追いついて行けると思う?」
「良くも悪くもここに来る奴みんな鈍りきってるからな……」
それで走りきるなら立派なものだ。真似しないがなと感心しながら
「だから最後の飯ぐらいたらふく食べさせてやれ」
「仕方ない。飯田さんが作ってくれた常備菜放出するか」
作り置きの煮物、角煮、煮魚、冷凍ミートパイ。
おかずを食べさせてもらえなかったと言われる位なら最後に美味い飯を食べさせてやろうと陸斗に言えば喜んで冷蔵庫や冷凍庫から出して来て、最後の思い出と言うように食べまくった三人が山を下りて行く姿をしんみりと言う感情を乗せずにやっと帰ったかというようにほっとするのだった。
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